タグ: 土日祝日営業

    ご年配者の「ぎっくり腰」は要注意。痛みが強い場合、実は危険な可能性(圧迫骨折など)も・・・。田無北口鍼灸院からのアドバイス。

    お年寄りの急な腰痛には注意が必要な場合があります。「圧迫骨折」と言って骨折の可能性もあるためです。

    認知症を患っていたりすると記憶になかったりするのですが転んでしまった際に骨折している可能性もあります。ご本人はぎっくり腰かと思っているのこともあるのですが折れてしまっているのです。このような場合にはまずは病院に行ったほうが良いでしょう。

    なぜお年寄りに多いかといいますと骨粗しょう症と言って骨がもろくなっている事が原因として挙げられます。骨がもろくなっていると転んだ時に外力に耐え切れず折れてしまうのです。圧迫骨折はお年寄りだけとは限りません。薬物や産後、骨が弱くなっている方もいます。

    このように「ぎっくり腰だと思ったら実は・・・」というケースは意外に多くありえます。弊所では病院に行く適切なタイミングもお伝えできますし紹介もしています。どうしていいかわからないなど迷った場合にはまずはご相談ください。

     

    機能性ディスペプシアと鍼灸治療について。

    機能性ディスペプシアという病気をご存知でしょうか??以前は「神経性胃炎、慢性胃炎、ストレス性胃炎」などと呼ばれていました。潰瘍、がんなどの器質的な異常がないのに胃のもたれや不快感、食後の胃の痛みや膨満感など機能的な異常が続く状態を指します。

    症状だけでは機能性ディスペプシアと診断を下すことはできません。他の病気でないか?腫瘍などはないか?炎症はないか?など超音波検査・内視鏡検査等を行い判断します。これは医師により行われ、確定するまでに時間を要することもあります。RomeⅢ分類では6か月以上前から症状があり最近3か月に症状(胃もたれ、早期膨満感、心窩部痛、心窩部灼熱感)のいずれかがあり検査で原因となる疾患を確認できない場合に診断されるとあります。お薬はボノプラザンフマル酸塩錠(タケキャブ)等が出されることが多いです。しかしながら、お薬だけではなかなか効果を感じずに鍼灸や漢方治療に期待する方も一定数いらっしゃいます。

    なぜ、病院のお薬だけでは改善しないか?

    病院の治療やお薬が役に立たないという意味ではありません。症状改善に効果があるのは間違いないです。しかしこの病気は機能異常の問題であり、体質や生活環境など様々な原因があり結果として起こるものです。そのため薬で症状が一時的に良くなってもまた元に戻る等、なかなか改善しないのです。

    近年では、いわゆるコロナ後遺症の一環として機能性ディスペプシアのような症状を訴える方もいらっしゃいます。感染症や、ストレス(PTSD)が関係するという説もあります。(参考1)またエビデンスははっきりしませんが双極性障害、パニック障害、うつ等の既往歴がある方もいらっしゃいます。

    以下によくあるケースを上げます。

    ・そもそも発生原因や症状に個人差があるため。

    ・緊張してコリが強いため。

    →個人的見解ですが、胃の不快感を訴える方で背中にコリが強く出ている人は多いと感じます。

    ・やせ形で冷え性など体質に問題あるケースがあるため。

    ・人間関係や生活習慣にストレスを感じているため。(または過去に感じていた。)ほか

    機能性ディスペプシアと東洋医学

    現代医学ではなかなか改善しづらい病気の一つとも言えますが東洋医学的には比較的改善することも多いです。

    東洋医学的には(ケースバイケースですが)「肝」が強くなり「脾」(消化器)に悪影響を与えている状態だと考えます。バランスを整えることで改善が見込めます。漢方薬は病院でも処方され、六君子湯(りっくんしとう)は日本消化器病学会のガイドラインにも記載されています。(参考2)鍼灸治療では背部にある「胃の六つ灸」と呼ばれるポイントが昔から消化器改善のツボとして有名です。(参考3)

    私は鍼灸治療を行うと効果は出せるのではないかと考えます。背中のコリや肋骨を緩めたり足先を温めたり、肝鬱をとると改善することも多いです。またタッチセラピーであるため緊張をとり自律神経やホルモンのバランスを整えることも効果があります。お薬を使わない治療法であるため、薬が増えないことも魅力の一つでしょう。ただしガイドラインでは鍼灸治療が機能性ディスペプシアに有効だというはっきりとしたエビデンスはまだないことが記載されています。そのため弊所では病院(内科、漢方内科など)の補助療法(併用)として鍼灸を行うことを推奨しています。

    改善実績

    先日は喜びの声もいただきました。詳しくはこちら

    機能性ディスペプシアについての症例を学会発表した実績もございます。お困りの方は一度ご相談ください。お話をしっかり伺ったうえで鍼灸の利用方法などしっかりご説明させていただきます。

     

    参考

    1:機能性ディスペプシアの考え方

    2:日本消化器病学会 機能性ディスペプシア

    3:内臓痛 ・消化器機能 ・消化器症状 に対する鍼灸の効果

    慢性副鼻腔炎と鍼灸治療 (痛み・頭痛・後鼻漏・鼻づまり・嗅覚障害・蓄膿症など)

    (1)副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎とは?

    頭部には副鼻腔という空気で満たされた空洞がありますがここへ慢性的に細菌が感染した状態を慢性副鼻腔炎(蓄膿症)といいます。

    (2)原因・症状

    原因は自然口(排泄路)が慢性的に閉塞されてしまうことです。観戦の繰り返しによる炎症、ポリープ形成・アレルギー性鼻炎などによる粘膜の腫脹などが挙げられます。

    症状は以下のようなものが現れます。

    ・ 鼻水

    青っぱなのような膿の混じった鼻水が良く見られます。

    ・ 後鼻漏

    のどに流れて気管支炎や咳の原因になることもあります。寝ている状態でのどに流れることが多いです。

    ・ 鼻づまり

    粘膜が張れたりポリープになったりすると鼻詰まりが起こります。

    ・ 顔面の痛み、頭痛

    頬や両目の間や頭部に痛みが出ることがあります。

    ・ 嗅覚障害

    匂いが鈍感になってしまうことがあります。

    (3)病院での治療

    手術療法、投薬による保存療法があります。投薬は抗生物質を投与し最近の炎症を抑えることを期待します。手術療法はポリープの存在など薬が効きづらい場合に行われます。Bスポット療法という治療法を取り入れている病院もあります。膠原病などを伴う場合もあるためまずは病院を受診するのが良いかと思います。

    (4)治りづらい??鍼灸治療と論文

    ・・・保存療法を選択したものの投薬であまり改善が見られない慢性化してしまう場合などあるようです。鍼灸院に相談にいらっしゃる方もいます。(下記のことだけではありませんが)わかりやすく簡単に説明すると鍼灸では首の周りの血流を促進し炎症を押さえる目的で施術を行います。慢性副鼻腔炎に対する鍼灸の治療、通常の投薬治療を比較した実験が海外で行われていて、その論文和訳が2006年、医道の日本という雑誌にも掲載されていました。通常治療・鍼灸治療はどちらもある程度の改善効果があった。ということがかかれていました。

    昔から副鼻腔炎の治療を鍼灸で行うことは多いものの実験・エビデンスとしてはまだはっきりはしていないようでした。ただ副鼻腔炎そのものに対するエビデンスはそうであったとしても鍼灸は頭痛などの痛みや不快症状の緩和をはじめQOLの向上のお役に立つことはできます。もしも長引く慢性副鼻腔炎でお困りの方がいましたらお話をしっかり伺いますのでまずはご相談ください。

     

    台風や急に寒くなった時期に頭痛が悪化してしまうという方への対策方法、頭痛の分類(偏頭痛・緊張型頭痛等)

    台風の時期や急に寒くなった時期になると「頭痛がひどい」、「頭痛の改善をしてほしい」、「頭痛や肩コリがつらい」というご相談案件が増えます。傾向としては女性の方が多いといわれますが男性も少なくはないという印象です。結論から言いますと鍼灸の施術を受けますと楽になりますが頭痛症状は緊急性を要するものもあるため注意が必要です。

    (1)なぜ台風の時期に頭痛がひどくなるのか?

    とくに気圧の変化の影響を受けやすいという方が圧倒的に多く台風などが発生する時期に頭痛や関節痛など神経痛がひどくなるようです。敏感な方や症状が重い方になりますと台風が近づいてきたことがわかるという方までいらっしゃいます。台風などの気圧だけでなく温度や湿度などが原因でも体調悪化が起こるといわれていますがこれらは俗に「気象病」と呼ばれます。なぜ天気が体調に影響を与えるのでしょうか?原因はまだよくわかっていませんが脳の混乱が自律神経の変化を引き起こすからという説を提唱・研究している医師もいます。簡単に言いますとこんなメカニズムです。

    鼓膜の奥にある「内耳」は気圧の変化を感じるセンサーがある。→その情報が脳に伝えられ交感神経や副交感神経(自律神経)の調整が行われる。→乗り物酔いしやすいなど敏感な人は自律神経のバランスが良くないため気象病にも悪影響を受けやすい傾向がある。*参考*「低気圧で体調不良を起こしやすい人の特徴」

    あくまでも仮説ですがたしかにそのような傾向はあると思います。

    (2)気象病の対策は??鍼灸もよいです

    天気をある程度予測してストレスをためないようにする、という方法があります。台風が近づきそうな時期は無理をしない。飲みに行かない。夜更かしをしない。という対策方法です。自律神経はストレスや睡眠不足などで悪影響を受けますので最小限に減らすにはそのような対策も有効かもしれません。また日頃から鍼灸などの施術を受け体調を整えておくと自律神経の安定作用があるため悪化しずらくなったり気象病の影響を受けずらくなるでしょう。

    (3)頭痛の分類と注意点に関して

    偏頭痛のような脈を打つズキズキが出ている場合痛い部分を揉むなどしてはかえって症状が悪化することも多いです。注意が必要です。偏頭痛というのは血流が促進されると頭痛が悪化します。緊張型頭痛と呼ばれる筋緊張が原因で起こる締め付けられるような頭痛の場合は温めたり筋肉をほぐすと頭痛が緩和されます。・・・ただ緊張型と偏頭痛はどちらか片方が出るものではなく混在していることも多いです。温めたいけど冷やしたいという矛盾した状態になることも多いのです。経験のある鍼灸師ならばしっかり対応できます。ツボなどをうまく使い腕や足から血流を促進させたりすればこれらの矛盾を解消しながら体調も改善させることができます。また頭痛症状は上記2つのパターンだけでなく脳の問題などから生じる場合もありますので注意が必要です。ひどい吐き気を伴ったり発熱を伴う場合などはまずは医師の診断を受ける方が良いでしょう。*病院へ行くべきタイミングなどもお気軽に田無北口鍼灸院にご相談ください。

    頭痛(片頭痛・緊張型混合タイプ)の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代女性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。以下は頭痛の症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。

    お名前 

    中山恵子さま(仮名)

    年齢

    31歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・特に左。肩甲骨の痛み。締め付けられるような頭痛。脈を打つ頭痛もある(ご本人談)

    施術開始時期

    平成27年06月25日

    改善時期

    平成27年07月31日(週に1度程度。全6回の施術。)

    経過・状況など

    デスクワーク。座っている時間が長い。細かいマウス作業も多い。台風の時や雨の日など天候で体調が悪化することがある。元々肩こりなど感じていた。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    特になし。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。肩甲骨周辺が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。漢方内科も併用することを提案した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成27年6月25日

    猫背気味。肩こり症状もあり。 鍼灸、吸玉などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

    第二回 平成27年7月01日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。偏頭痛症状に対してはアイシングも行う。

    第三回 平成27年07月09日

    改善傾向。リラックスできている。

    第四回 平成27年7月15日

    改善傾向。引き続き施術を受けたい。

    第五・六回 平成27年7月25.31日

    大分良くなっている。自宅でも肩甲骨を動かすよう指導。改善してきたので月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

    (4)総括

    頭痛症状は緊張型・片頭痛型と混在している方が多いです。どちらか片方にはっきりと出るということはあまりなく緊張型であり偏頭痛も持っているのです。偏頭痛は冷やすと楽になり緊張型頭痛は温めると楽になるので矛盾した状態といえます。鍼を使いながら緊張そのものを和らげていくと少しづつ痛みを緩和できます。場合によってはアイシングも行いますし温めることも行います。矛盾した状態の身体のバランスを取るための施術を行います。

    (5)ご本人のコメント

    首肩のコリ、頭痛がひどく身体が痛くて常に元気がない状態だった。休日はどこにも行きたくない。1度の施術でもかなり軽くなります。身体がゆるむのも感じました。調子が上がったり落ちたりすることもありますが動けなくなったり辛すぎて落ち込むことが一切なくなりました。何か体調の不調が起きた時にすぐに相談でき駆け込める場所があるのも心強いです。

     

    参考までに以下動画もどうぞ。病院も併用したほうがいい場合などは弊所からクリニックをご紹介したりもできます。

    チック症状・感覚異常・子どもの自律神経失調症など 田無北口鍼灸院11歳女子の症例(小児鍼)

    弊所では施術を何度か受けた方へアンケートのような聞き取りを行います。

    目的は・・・

    ・ 症状の改善度合いを書きだしてもらう

    ・ そのことで自分の体調を客観視してもらう

    ・ 今後の施術の参考にする

     

    という感じです。「宿題でもないですし、正解不正解でもないので良かったら書いてきてください。」とお話し、自宅で書いてきてもらっています。今回はそのアンケートをもとに症例紹介記事を作成しました。同じようなことでお悩みの方も多いのではないかと思い参考までにプライバシーに配慮しプロフィールなど多少脚色しながら書いてまいります。

    ★これらはあくまで施術感想であり「エビデンス」(根拠)の提示や効果を保証するためものではありません。弊所はエビデンス(根拠)を大事にする施術を行っていますがそれと同時にクライアントさんの生の声をお届けしたいと思いこのような情報をUPしています。参考になれば幸いです。

    お名前 :

    秋山 さやか(仮名)

    年齢・職業 :

    11歳 女 小学生

    主訴 :

    子ども特有の自律神経症状・遺感覚

     

    経緯など :

    左足の感覚異常など続いている。小児科や整形外科・耳鼻科などでは異常なし。

     

    施術方針など :

    CTなどでは異常なし。医学的な異常ではなく遺感覚が気になってしまうタイプ。小学生や中学生・思春期の子には多い症状でもある。子ども特有の自律神経症状。心理学的な観点から言うと「神経質」なタイプ。そのため病院巡りをしても堂々巡りになってしまっている。・・・もちろん医学的な異常がある可能性もゼロではないので注意深く観察しつつ鍼灸の施術によりリラックスしてもらい「症状が気にならなくなる」事を目指していくと説明。

    施術・状態など:

    首から背中が緊張状態。子どもなのに硬い。

    *チック症状を起こす子もそうだが自律神経の不調や神経過敏な子は緊張していることが多い。

    足も冷えている。頚周辺をリラックスさせ、足を温める施術を行う。

    5回の施術が終わり本人感想:

    (1)良かった点や気持ちの変化は?

    先生と話をしてリラックスできている気がする。

    (2)悪かった点や気持ちの変化は?

    今も息苦しさが気になる

    (3)変わらなかったことは?

    足の痙攣*実際は痙攣していないが足が気になるという意味の模様。

    (4)自分の生活習慣でよくないと思っていることは?

    最近は早寝早起きなので特に思いつかないです。

    総括など :

    このように実際に書きだしてもらうといろいろなことがわかってきます。神経質タイプの方ほど悪い症状や残存している症状に意識が言ってしまうために整理する意味合いもあります。まだまだ改善の余地はあるものの前向きに施術を続けている。また必要ならば医療機関での精密検査なども受けるようにお伝えし経過観察中・加療継続中である。

    ・・・

    どこへ行っても改善しない症状でも施術・カウンセリングによって状況が整理改善されることも多いです。同じようなことでお悩みの方は一度ご相談ください。

    「初めての方は是非お読みください。」

    弊所の入り口には、鍼治療(はりちりょう)を初めて受けるための方へのご案内ポスターが貼ってあります。ここでも紹介しておきますので参考にしていただければと思います。

    *お断り*

    昭和の時代に作成されたポスターのため鍼灸の施術を「治療」と表現していたり、また「治る」・「医術」などの言葉も使われていて現在の法解釈に当てはめるとやや問題があると感じる表現が多いです。そのため、ここでは「現代風の表現」に修正しご紹介します。詳細を知りたい方は弊所入口のポスターをご覧になってください。

    10653289_453128158196126_5083056366994653164_n

    一、鍼(針)は痛くありません

    用いる鍼は直径が髪の毛ほどの細さでせいぜい蚊に刺される程度の痛さです。もしあなたが二、三ヶ所の施術でとうにも我慢できないということでしたら施術は中止します。でも弊所では自信を持っておすすめできますので施術中の恐怖感・緊張感・不安感は全く不要です。

    一、反応及び副作用について

    施術後一時的にいろいろな症状が出てくることがあります。これを漢方で瞑眩(めんげん)といってむしろ効果が表れる証拠とされていますからご心配はありません。時がたてば必ず良い結果を期待できます。薬のような習慣性や副作用はございません。

    一、施術効果と施術回数について

    鍼灸治療の効果は発病して日の浅い病気ほど効果があります。一回の施術で激しい症状がぴたりと軽減することがしばしばありますが慢性症状になりますと気長に続けなければ効果は現れません。施術は毎日続けたほうが効果的ですが症状により一日おき、二日おき、または一週間に一回程度で軽快してゆく場合もありますから指示通りにご来所ください。

    一、養生について

    どんな治療法でも養生が必要です。再び病苦に悩まされないためにも施術期間中は次の事項を守ってください。

    ・ 睡眠は十分にとること

    ・ アルコール類は飲まないこと

    ・ 食事は腹八分目のこと

    ・ 刺激性食品 不消化物は取らないこと

    ・ 雑事に気を使い精神を疲労させないこと

    一、その他

    その他必要に応じて注意しますが最も大切なことはあなた自身が病気を治そうとする心構えです。鍼灸治療は病気ばかりでなく体質を改善し病気にかかりやすい素因を除いてくれます。定期的な施術をすることにより疾病を予防し体力の向上を図り健康管理の術としてその真価を発揮します。

    パーキンソン病と鍼灸治療に関して。

    明治国際医科大学の研究でパーキンソン病に対する鍼灸治療で

    ・ 日常生活動作

    ・ 精神症状

    において有意義な改善が認められました。(詳しくは上記リンク)

    ・・・たまに誤解されている方がいますが鍼灸施術を行うとパーキンソン症状がぴたりと治る、という意味ではなくQOL(生活の質)が著しく向上するということに意義があると考えます。詳しくは以下にもまとめていきます。

    <1>パーキンソン病とは?

    人間の脳は、大きく分け大脳、小脳、脳幹(のうかん)に分類されます。パーキンソン病では、脳幹に属する中脳の「黒質(こくしつ)」という部分と、大脳の大脳基底核(だいのうきていかく)にある「線条体(せんじょうたい)」という部分に異常が起こっています。私たちが体を動かそうとすると、脳の「大脳皮質」から全身の筋肉に指令が伝わりますが私たちの意図どおり動くように運動の調節を指令しているのが神経伝達物質「ドパミン」です。ドパミンは、脳の奥の「黒質」にある「ドパミン神経」でつくられています。

    パーキンソン病になると、このドパミン神経が減少し、十分につくられなくなります。結果、運動の調節がうまくいかず、体の動きに障害があらわれます。

    <2>パーキンソン病の症状

    運動症状・非運動症状がともに生じます。

    (1)運動症状

    手足がふるえる(振戦)動きが遅くなる(無動)筋肉が硬くなる(固縮)体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)

    (2)非運動症状

    自律神経系症状:便秘、排尿障害(頻尿)、起立性低血圧睡眠障害:不眠、むずむず脚症候群、REM睡眠行動障害

    精神症状:抑うつ、不安、無関心、(幻覚、妄想)など

    <3>パーキンソン病の段階

    ゆっくりと時間をかけて進行します。現在は効果的な治療薬もあり進行を遅らせることもできるようになっています。早い段階から治療をすることが大切です。
    ヤール重度分類 : 数字が大きくなるほど重度

    (1)症状は片側の手足のみ。

    日常生活への影響はごく軽度。

    (2)症状が両側の手足に。

    多少の不便はあっても、従来どおりの日常生活を送ることができる。

    (3)歩行障害や姿勢反射障害があらわれる。活動が少し制限されますが、日常生活は自立している。

    (4)両側の手足に強い症状あり。自力での生活は困難。介助が必要なことが多くなる。

    (5)一人で立つことができなくなる。車椅子での生活や寝たきりになる。全面的介助が必要。

    <5>パーキンソン病に対する鍼灸治療について

    前述しましたが鍼灸を行うとパーキンソン患者のQOLを向上させることができます。

    ・ 肩こり・腰痛など痛みや運動器疾患の改善

    ・ 便秘や起立性低血圧など自律神経症状の改善

    ・ 知覚過敏など感覚障害の改善

    ・ 不眠症や不安感などの精神障害の改善

    に鍼灸は効果があります。また事前によくヒアリングをし「どの段階まで進行しているのか?」「日常生活でどんなことに困ってるか?」「どんなことを改善したいか?」など詳しく伺っていきます。ご自宅に伺い出張施術なども可能です。まずはお電話などでご相談ください。

    治る人・治らない人の違い。医療者との信頼関係について。

    例えば腰痛、しびれなど何でもいいのですが同じような症状でも治る人・治らない人がいます。正確にいうと良くなる人・良くならない人かもしれません。「医療者(施術者)との信頼関係」が築けるかどうか?が大きなカギになります。詳しくは以下。*医療全般に言えることなので医師や施術者という書き方をしています。施術者は鍼灸師やマッサージ師等のことを想像していただけますとわかりやすいです。

    ・・・先日学校教育に長く関わっていた、という方とお話する機会があったのですがとても印象深いことをおっしゃっていました。「先生のことが信頼できないと勉強や教育は進まない。」という内容のお話でした。その話を私は「なるほどなあ」と納得しました。これは医療でも同じようなことが言えそうです。医療は患者さんと医療者(施術者)の信頼関係がないと成り立ちませんし良い結果が出ないことが多いのです。

    (1)患者側の問題

    以下のような方は要注意かもしれません。

    ・ 自己判断してしまう方

    自分で症状をネットなどで調べ多分これだろうと決めてかかり医師などを困らせてしまいます。

    ・ 約束を守らない方

    また通院のペースも自己判断してしまうため約束を守れません。治療が進まないこともあります。

    ・ 話を聞かない方

    医療者側にアドバイスなどをされても受け入れない方は結局は良くならないことが多いです。

    ・・・上記のようなことはすべて信頼できていないことや治療に集中できていないことに根本的な原因があります。もちろん医療者側に責任もあるでしょう。一例として挙げてみましょう。

     

    (2)医療者側の問題

    以下のような医師や鍼灸師・マッサージ師は信頼されないでしょう。

    ・ 説明しない医師(施術者)

    インフォームドコンセントと言って説明責任の重要さが叫ばれている昨今、説明しない人は不信感を招きます。

    ・ 話を聞かない医師(施術者)

    また病気の説明ばかりで患者さんの話が聞けない医師(施術者)も信頼関係が築けないことが多いようです。また大学病院など待ち時間だけ長く診てくれる時間や話を聞いてくれる時間が短いという構造的な問題も信頼関係が作れない原因になるようです。

    ・ 清潔感がない

    これは問題外かもしれません(笑)清潔感がないと嫌なのはどの仕事でも同じです。

    ・・・

    簡単にまとめてみましたがいかがでしょうか?いずれにせよ信頼関係が作れない治療は(鍼灸やマッサージなどの施術も同じです)良い結果が出ることが少ないのでやめておいたほうがいいでしょう。弊所では説明(カウンセリング)など施術以外のことも重点的に行ってます。信頼してもらえるよう全力を尽くします。

    *弊所では以下のような内容を掲示し最初にお読みいただいて納得していただけない方は施術をお断りしています。

    ´どんな治療でも「信頼関係」が大切です。「信頼関係を築けない場合」は施術を中止します。

    ・・・一例ですが「病院に行ったが話を聞いてもらえず、薬を出されただけで嫌な気持ちになった。」という経験を話される方は多いです。治療は提供側と患者側の双方向から行うものなので信頼関係が築けない場合、どんなことをしてもうまくいかないことが多いです。

    こちらとしてもしっかりとお話を伺い、ベストだと思われる施術や通院方法を提案します。しかしながら信頼関係が築けない場合は、施術をやめたほうが良いと思います。こちらがなにか提案しても「・・・いや、それは・・・」と否定されてしまうと治療は進みませんし、うまくいかないためです。また初回施術後に連絡先などをお聞きすることがありますが、『「はがき」・「メール」・「電話」・「LINE」など問わず一切連絡してこないでほしい。』という方とも信頼関係を築くのは難しいです。そのような方はよそへ行かれることをオススメします。

     

    うつ傾向・パニック障害・自律神経失調症に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代男性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。病院で「うつ病、パニック障害」等の診断を受けて薬物療法を行っている方でプラスアルファで鍼灸などの施術を受けたいという方は多いです。またインターネットなどで調べて自分の症状が「自律神経失調症」に当てはまると心配されて相談に来る方も数多くいらっしゃいます。結論から言いますと病院に通院している方でもほとんどの場合で鍼灸と併用可能ですし改善した実績も多いです。(すぐによくなる方・時間かかる方それぞれ差はあります。)詳しくは以下・・・

     

    お名前 

    山田山男さま(仮名)

    年齢

    42歳(施術当時)

    主な訴え 

    自律神経失調症、肩こり症状が強く、またやたらとのどが渇く。あまり眠れていない。夜中に目が覚めてしまう。心療内科にも通院中。鬱傾向、パニック障害といわれた。薬を減らしていきたい希望がある。(ご本人談)

    施術開始時期

    平成28年11月24日

    改善時期

    平成28年12月30日(週に1.2度程度。全7回の施術。)

    経過・状況など

    普段はデスクワークをしてるが現在体調不良のため休職中。仕事に関するプレッシャーや不満はなかった。早く仕事復帰したい。3歳と5歳のお子さんがいる。心療内科に通院しているが早く治したいのでプラスアルファの治療ができないか探していたところ鍼灸が良いみたいだと思い弊所に相談することにした。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    仕事のプレッシャーなどはなかったのであまり思い当たらない。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    じっくりお話を伺ったうえで筋肉の緊張など確認。首から肩にかけての緊張が強いためリラックスさせる施術を行うと説明。弊所では自律神経症状(不眠・うつ傾向)やパニック障害などの症状も改善実績が多数ある。安心してもらう。まずは5回ほど施術を行い様子を見ていく。病院も継続して通院するよう指導。漢方内科などの選択肢もあることを説明した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成28年11月24日

    頚周辺の緊張を取る目的で鍼灸、吸玉療法など行った。吸玉療法は睡眠障害にも効果がある。また東洋医学的なバランスも考え足にもお灸を行った。病院にも通院するよう指導。自己判断で薬はやめないこと。

    第二回 平成28年11月28日

    昨日は肩が張ってしまったが前回やった後その後ぐっすり寝れた。効果は感じている。引き続き鍼灸や吸玉。

    第三回 平成28年12月2日

    寝れるようになってきているがのどの渇き症状は気になる。

    第四回 平成28年12月5日

    前回少し怠さが出たとのことで今日は弱めに施術。頚周辺の緊張を取る。

    第五回 平成28年12月14日

    改善傾向。とくに寝れるようになったことが大きい。来週から仕事復帰する。医師と相談し睡眠導入剤を飲まなくなったらしい。

    第六回 平成28年12月24日

    改善傾向。10日間空いてもさほど気にならず。多少肩こりは感じる。クリスマスの話など明るい話題が増えてきた。

    第七回 平成28年12月30日

    仕事も行けているみたい。今後は通院感覚を開けてメンテナンスに努めてもらう。2・3週間に一度の施術でよいことを伝えた。*調子が悪いときは早目に申し出てもらう。

    (4)総括

    自律神経失調症やパニック障害などの症状に悩まされる方は首から肩のコリ症状を強く訴える方が多いです。それらのコリ症状に対し鍼灸などは大変効果が高いのですが自律神経のバランスを整える効果も出せるため自律神経失調症そのものも大きく改善することがあります。何かお困りごとがあればいつでもご相談ください。

    後ろに手が回らない、手首も痛む、いわゆる四十肩・五十肩症状に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代女性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。後ろに手が回らない、背中をかく動作がつらい、いわゆる四十肩のような症状が改善した例です。

    お名前 

    春山千秋さま(仮名)

    年齢

    40代

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・右肩の痛み。両肩甲骨周辺の痛み。右手首まで放散痛有。腕を横に挙げると痛い背中をかく動作が上手にできない(ご本人談)

    施術開始時期

    平成29年07月30日

    改善時期

    平成29年08月末日改善傾向。

    経過・状況など

    現在休職中。元々整形外科に通院していたがあまり改善しないため相談に来所。電気治療だけでは改善の実感がなかった。(ご本人談)→病院の治療方針を否定しないで併用するよう説明。

    (1)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。烏口突起周辺が硬い。肩甲骨にも固さあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。また整形外科にて治療を受けたが良くならなかった、とのことでしたのでどのような治療をしていたのかよくお話を聞く、治療内容ヒアリング。*整形外科でもいろいろな治療法もあるのだが整形外科=対応が悪いというイメージを持っている方もいる。そのためどのようなタイミングで行くべきか??どんな治療法があるか??丁寧に説明していきベストな治療法を選択してもらう。整形外科の治療方針などを否定することはしない。

    (2)経過・施術など

    第一回 平成29年7月30日

    元々肩甲骨周辺の緊張が強い。肩こり症状もあり。鍼、温灸などで緊張を和らげる。

    第二回 平成29年8月1日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。

    第三回 平成29年8月3日

    改善傾向。まだ症状は残るが少しずつリラックスできてきた。

    第四回 平成29年8月15日

    第五回 平成29年8月30日

    まだ痛みは残るも改善傾向、少しづつ通院ペースを減らしてもよいと説明。

    (3)方針など

    放散痛は肩甲骨周辺の方差からくると説明。温灸や皮内鍼なども使い対応していく。電気治療だけでは改善が難しい。関節運動や鍼灸などを多用しながら筋緊張を緩和させていく。症状は改善してきているので継続してもらった。

    (4)ご本人の感想

    Q1,施術前つらいと感じていたことを教えてください

    50肩で右腕が後ろ手にできず手首も痛くなり指先まで痺れてひどいときは箸を持つのも辛かった。それに伴い全身の辛さもあった。

    Q2、施術後どうなりましたか?

    少しづつ痛みが軽くなってる気がする。継続して元通り動かせるようになりたい。

    胃の調子が悪い、食欲減退、疲れが取れない(自律神経症状)、怠さや背中のコリなどに関して。田無北口鍼灸院の施術・20代女性の改善例

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。

    弊所は自律神経の問題で悩む方が多く来所されます。そのような問題で悩んでいる方は心療内科などにも通院したりしますが薬の効果を実感していないこともあります。また、「そもそも、どうやって体調をよくしていけばよいかわからない」と悩んでいたり胃腸障害、肩こり、頭痛など併発していることも多いです。

     

    お名前 

    山田アキ子さま(仮名)

    年齢

    24歳(施術当時)

    主な訴え 

    自律神経失調症、寝ても疲れが取れない、胃腸の疲れ・食欲減退、体がだるいなど(ご本人談)

    施術開始時期

    平成29年06月1日

    改善時期

    平成29年06月27日(週に1.2度程度。全5回の施術。)

    経過・状況など

    社会人6年目、ご主人にご飯を作りたいが食欲不振・胃の調子が悪い・疲れが取れないなどの事情がありあまりできていないことに悩んでいる。以前も体調不良で鍼灸院に通っていたことがあり鍼灸でよくなることを期待している。学生の頃は過敏性腸症候群だといわれたこともある。(ご本人談)

     

    (1)思い当たる原因

    前にやってた仕事が合わなくて、人間関係にもストレスがあった。*今は仕事を変えた。

    高校生の頃から自律神経系の不調に悩む。過敏性腸症候群気味。2016年の10月にストレス性の大腸炎で入院しそこから調子が悪い。その際に精密検査したが異常なし。(ご本人談)

     

    (2)弊所での施術・見解

    胃腸の不調に対する鍼灸の効果を測定する実験は数多く行われている。*参考 医歯薬出版株式会社「鍼灸臨床最新科学」などより

    施術をすると自律神経の安定作用があると説明。またこのような症状の場合CT/MRIなどの精密検査をしてもよくわからないことも多い。昨年10月に精密検査を受けたがCTもMRIも異常なし。ただし検査を否定するのではなくむしろ異常がなかったことは良いことだととらえていこうと説明。かかりつけ医を持つことの重要性を説明し病院との関係も継続勧めた。精密検査で異常がない場合は病気ではなく、体調のバランスの可能性もあるので鍼灸でよくなる可能性高いとお伝えし受け入れてもらったために施術計画をお話した。その後、施術開始。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成29年06月01日

    背中のこりや足の冷えが気になる。全体の緊張を取る目的で

    ・ 鍼灸

    ・ 吸玉療法

    ・ お灸

    など行った。特に足や背中の消化器系のツボにお灸。心地よいとの反応。

     

    第二回 平成29年06月05日

    背中がすっきりしたかも?との事。よく寝れた。コリ症状が和らぎ改善を感じる。再度緊張を取る施術。

     

    第三回 平成29年06月12日

    第四回 平成29年06月19日

    改善傾向。まだ症状はあるものの違和感を感じない時間が増えてきた。食欲も出てきた。

     

    第五回 平成29年06月27日

    改善傾向のため施術中止。今後は体調メンテナンス目的の施術を勧める

     

    (4)総括

    高校生の頃から体調不良に悩んでいてバランスを崩しやすい。ストレスで胃腸の調子が悪くなるタイプなので今後は自宅でもお灸をするよう指導。できる限りの運動も勧めた。リラックスが下手な為に体調の悪化がおこっていた事も原因と思われる。(考え方の問題など)今後は悪くならないように自宅でのセルフケアお灸と月に一度のメンテナンス施術を弊所で行っていく予定。お身体をお大事にしてください。

    ご本人に書いてもらった施術感想も書き起こして載せておきます。

    Q1、施術前つらいと感じていたことを教えてください。

    ①胃腸の疲れ・食欲減退②寝ても疲れが取れない・過眠ぎみ③体がだるい

    Q2,施術後どうなりましたか?

    ①胃の不快感や便秘がなくなり食欲も出てきた。②日中の眠気が減った。夜よく寝れる。③背中や胃腸回りがすっきりした感じが続いて楽になった。

    Q3,施術を受けるまでに不安なことはありましたか?

    以前別の鍼灸院で痛くて失神したので(貧血のこと?だと思われる。クリニックで相談するよう伝えた)今回もそうなるのではと不安でした。始まる前や途中も丁寧にヒアリングしてくれて安心して受けられました。

    Q4,改善してほしいところがあれば、お願いいたします。

    とくになし。