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    高齢者・障碍者の方への鍼灸施術について。(出張でも対応します。)

    高齢者や障害を持つ方は以下のような悩みを持つことがあります。鍼灸によるケアに興味がある方はまずはお電話にてご相談ください。

    ・痛みが強いが車いすのため出歩けない・・・

    ・持病で寝たきりになった・・・

    ・痛みが強いけどこれ以上薬を服用したくない・・・→  鍼灸施術は薬以外の症状緩和方法としても効果が期待できます。

    高齢者・障碍者の方の特徴、注意点

    高齢者の疾患には以下のような特徴があります。(ケースバイケースです。お悩みにあわせて個別に対応できます。)

    ・ 一人で多くの疾患を有する→  いろいろな病気を持っていたり様々な薬を服用していたりします。

    ・ 症候が非定型的→  特徴的な症状が出るとは限りません。

    ・ 潜在的に臓器の機能低下がある→  便秘や自律神経症状も多いです。

    ・ 慢性疾患が多い

    ・ 薬物に対する反応が一般成人と異なる場合がある。

    ・ 生活機能障害をもたらす疾患が多い→  運動機能低下や、高齢者の場合は知的機能低下が生活機能の低下を招くことがあります。

    ・・・あくまでもケースバイケースで一例ですがざっと挙げただけでも上記のような特徴があるため注意して経過を観察し施術を行う必要があります。

    お悩みの方は出張による施術も受け付けております。また医師の同意を得られれば健康保険の適用になる事もあります。生活保護や障碍者の方、透析中の方、糖尿など持病をお持ちの方、様々な方に対応できます。お悩みがある方は一度ご相談ください。

    出張施術を行った方の例

    ・ 80代女性

    圧迫骨折後の神経痛
    歩けないために介護施設での施術

    ・ 30代女性

    脊椎損傷のため寝たきり
    医師の確認を取り自宅で施術

    ・ 80代男性

    腰痛
    持病の糖尿病あり
    車いす生活のため自宅で施術

    鍼灸施術は痛みをとるだけではなく自律神経の不調も改善し生活の質を上げることができます。高齢者の方へはフレイルやサルコペニアの予防指導も併せて行うことができます。ご相談ください。(ご自宅での転倒にも充分お気をつけください。転倒から骨折し、筋力低下を起こし、寝たきりになるケースもあります。場合によっては西東京市内の骨密度測定を行っているクリニックもご案内することがあります。)

    ご来院される方へ

    弊所ビルはエレベーターもあります。入り口は車いすも入れるよう対応しています。しかし、エレベーターはなぜか閉まるのが早いため車いすの方は不便だと思います。ご連絡くだされば下まですぐにお迎えにあがります。また賃貸マンションのためトイレはバリアフリー対応していません。申し訳ありません。近隣のトイレを事前にご案内します。

     

    ご年配者の「ぎっくり腰」は要注意。痛みが強い場合、実は危険な可能性(圧迫骨折など)も・・・。田無北口鍼灸院からのアドバイス。

    お年寄りの急な腰痛には注意が必要な場合があります。「圧迫骨折」と言って骨折の可能性もあるためです。

    認知症を患っていたりすると記憶になかったりするのですが転んでしまった際に骨折している可能性もあります。ご本人はぎっくり腰かと思っているのこともあるのですが折れてしまっているのです。このような場合にはまずは病院に行ったほうが良いでしょう。

    なぜお年寄りに多いかといいますと骨粗しょう症と言って骨がもろくなっている事が原因として挙げられます。骨がもろくなっていると転んだ時に外力に耐え切れず折れてしまうのです。圧迫骨折はお年寄りだけとは限りません。薬物や産後、骨が弱くなっている方もいます。

    このように「ぎっくり腰だと思ったら実は・・・」というケースは意外に多くありえます。弊所では病院に行く適切なタイミングもお伝えできますし紹介もしています。どうしていいかわからないなど迷った場合にはまずはご相談ください。

     

    腰痛や慢性的な痛みの本当の原因

    *写真はイメージです。湿布でよくなりますか?

    ・・・これからする話は少し驚かれる方もいるかもしれません。しかしながら最新の研究の結果わかってきたことばかりで根拠がある話なのでご紹介しておきます。・・・まず以下のお話が実はすべて間違いの可能性もあります。

    × ヘルニアだから腰痛になった
    × 骨に異常があるから痛みが出ている
    × 腰痛がひどい場合精密検査をすべきだ

    ・・・正しくはこんな感じでしょうか?

    ○ ヘルニアだから痛いとは限らない
    ○ 骨に異常があるから痛いとは限らない
    ○ 腰痛の約85%が検査をしても原因がわからない

    そんなばかな!と思われるかもしれませんがこれは厚生労働省が出している「腰痛対策」の資料にも書いてあります。*興味がある方はリンク先を見てみてください。

    画像診断(レントゲン・MRI・CTなど)は、がんや骨折などを見つけるためには必要だといわれます。しかし一方で、大多数をしめる普通の腰痛を見分けることができません。いわゆる普通の腰痛のことを「非特異的腰痛」といいますがレントゲンやMRIを使うと、椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症などの背骨の異常が見つかることがあります。しかし、骨や椎間板の異常が見つかっても、それが必ずしも腰痛の原因である、と決めることはできません。椎間板ヘルニアは、背骨の骨の間にある椎間板というクッションが後方に飛び出して、神経を圧迫すると考えられています。しかし、画像診断で圧迫が確認できる神経と、痛む場所が一致しない場合があります。右にヘルニアがあるのに左が痛いこともあるのです。このような時、椎間板ヘルニアがあったとしても、痛みを説明することができるでしょうか?また椎間板ヘルニアがあっても、痛みがない人は大勢いることも分かっています。1995年に腰痛のない健康な人を調べたところ、76%に椎間板ヘルニア、85%に椎間板変性が見つかったというデータがあります。ヘルニアの有無だけでは腰痛を説明することができないのです。背骨の異常には様々な種類があり同じような調査は複数行われていますが、現在では「画像診断だけで腰痛があるかどうか知ることは不可能」というのが常識となりつつあります。

    こうした背景をもとに欧米でガイドラインが作られるようになっています。明確な診断がつく腰痛は「特異的腰痛」と呼ばれますが全体の15%程度とされています。そのうち重い病気が見つかるのはさらに低くなります。

    悪性腫瘍 0.7%
    椎体圧迫骨折 4%
    脊椎感染症 0.01%
    強直性脊椎炎 0.3%
    馬尾症候群 0.04%

    ほとんどの腰痛は心配のない非特異的腰痛です。また痛みは心理的なストレスが増悪要因になるます。2011年3月11日に発生した東日本大震災では、心理社会的ストレスを受けた人々に
    重い腰痛が増えたという福島県立医科大学の研究があります。戦場でも、腰痛は急増するといいます。*戦争に参加して腰痛を発症した兵士1410人を対象とした研究があります。

    ほとんどの腰痛・および痛みはストレスや筋肉のコリが原因となっていることが多いです。鍼灸はこれらに対して有効です。お薬や電気治療ではなかなか良くならない、手術は避けたいと考えているならばあなたのお役に立てるかもしれません。痛みが気になるとますます痛みは強くなる悪循環のような状況になる事があります。

    まずはお電話でご相談ください。まずはお話をじっくり伺い、どのくらいで改善するか見通しをお伝えします。

    肩こりの施術と改善までの目安

    肩こりというのは症状の名前であり病名ではありません。しかし多くの人々が肩こりに苦しんでいるという現実があります。病名ではなく症状名であるため、一口に肩が張った・凝った、といっても様々な原因が隠れていることもあります。一例を上げますと肩こりだと思い込んでいた方が実は肺に穴が開いていた(気胸)ということもありました。甲状腺の問題だということもありました。(バセドウ病)ですから、症状や経過をよく観察しながら施術を行うことが非常に重要となってきます。ただ揉めばいいということではありません。とはいっても大半が、体型的な問題(ストレートネックなど)や生活習慣から起こる肩こりですのでそこまで心配することはありません。ここではそれらの肩こりについて取り上げます。

    ストレートネック

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    肩こりを訴える患者さんの多くは「ストレートネック」になっていると言われています。パソコン仕事など、座りっぱなしのデスクワークをしている方が悩まされており、現代病ともいえるものです。うつむき姿勢を続けていると、視線が下向きで猫背となることから、顔とあごが前へ突き出すような姿勢になります。長時間筋肉が動かず、その結果、緊張した筋肉により頚椎が前方へ引っ張られて、徐々にストレートネックになっていきます。首の生理的前湾がなくなり、真っ直ぐの状態(ひどい場合には逆アーチになる)になってしまい、肩こりや首痛、頭痛が起こる原因となります。

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    ストレートネックになると、頭の全ての重みが首の付け根部分にのしかかるため、首肩周辺の神経や血管が圧迫され、筋肉疲労による凝りの症状よりも痛みが酷くなり、頭痛、吐き気、めまい、イライラなどの症状に発展することもあります。自分ではそこまで首や肩にトラブルはないと思っていても、パソコンでの作業などが多い方はストレートネックになりかけていることも少なくないので、ケアしておくことが大事です。

    ■ ストレートネック、簡易チェック法

    壁にかかとと背中をつけて軽くあごを引き・・・

    ☑ 後頭部と肩が壁につけば正常

    ☑ 後頭部がつかない場合はストレートネックです

    ☑ 後頭部がついても、肩が壁につかない場合もダメです

    ・・・多分、ほとんどの方がダメだったのではないでしょうか?後頭部が壁についても、肩がつかない場合は、肩が内側に入り、首から肩全体が前屈みになる状態が習慣化していると思われますので、より重症といえるかもしれません。

    *ただ、ストレートネックは不調の原因の大きなウェイトを占めますが、すべての原因になる訳ではありません。ストレートでも不調が出ない方もいますし周辺の筋肉を和らげることで症状を改善することもできます。(詳しくはこちら

    肩こりと頭痛

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    肩こりになると、頸部や頭部周辺の筋肉が固くなるため頭痛も併発し、より一層苦しめられることが多いです。肩こりと同じく、頭痛にも様々な原因がありますが肩こりがひどくなりまた頭が痛くなると集中力も低下し、仕事や勉強の能率も落ちてしまうので大変苦しい思いをする方が数多くいらっしゃいます。

    肩こりの施術

    肩の大きな筋肉(僧帽筋など)に凝り感や疲労感を感じることが多いのですが身体の末梢である腕の筋肉や血行を良くしまた肩甲骨の動きや体のバランスを調整する方が、症状が改善される可能性は高いです。とくに肩甲骨の調整は、当院オリジナルの調整法で多くの方から好評です。体型や腹部の状態など全体の症状も見てから施術を行います。

    (1)バランス調整

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    肩甲骨の調整と肩甲骨周辺の細かい筋肉のバランスに重きを置いた施術を行います。

    (2)鍼

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    (3)温灸・オイル灸ほか

    身体をしっかり温めたり保湿していきます。

    改善までの目安

     「なぜ肩こりになったのか?」ということを生活習慣や生まれ持った体型などと照らし合わせてトータルで考えながらじっくりと施術を行うことが大切です。「パソコンやりすぎで肩こりになっているので、仕事を休んでください。」とは言えません。ですから、それぞれの生活習慣や事情に合わせた運動や生活指導などもしていきます。まずは経過を見ながら週に一度、続けて5回ほどまずは一か月試してみる所からおすすめいたします。詳しくはお問い合わせください。初回しっかりカウンセリングいたします。

    機能性ディスペプシアと鍼灸治療について。

    機能性ディスペプシアという病気をご存知でしょうか??以前は「神経性胃炎、慢性胃炎、ストレス性胃炎」などと呼ばれていました。潰瘍、がんなどの器質的な異常がないのに胃のもたれや不快感、食後の胃の痛みや膨満感など機能的な異常が続く状態を指します。

    症状だけでは機能性ディスペプシアと診断を下すことはできません。他の病気でないか?腫瘍などはないか?炎症はないか?など超音波検査・内視鏡検査等を行い判断します。これは医師により行われ、確定するまでに時間を要することもあります。RomeⅢ分類では6か月以上前から症状があり最近3か月に症状(胃もたれ、早期膨満感、心窩部痛、心窩部灼熱感)のいずれかがあり検査で原因となる疾患を確認できない場合に診断されるとあります。お薬はボノプラザンフマル酸塩錠(タケキャブ)等が出されることが多いです。しかしながら、お薬だけではなかなか効果を感じずに鍼灸や漢方治療に期待する方も一定数いらっしゃいます。

    なぜ、病院のお薬だけでは改善しないか?

    病院の治療やお薬が役に立たないという意味ではありません。症状改善に効果があるのは間違いないです。しかしこの病気は機能異常の問題であり、体質や生活環境など様々な原因があり結果として起こるものです。そのため薬で症状が一時的に良くなってもまた元に戻る等、なかなか改善しないのです。

    近年では、いわゆるコロナ後遺症の一環として機能性ディスペプシアのような症状を訴える方もいらっしゃいます。感染症や、ストレス(PTSD)が関係するという説もあります。(参考1)またエビデンスははっきりしませんが双極性障害、パニック障害、うつ等の既往歴がある方もいらっしゃいます。

    以下によくあるケースを上げます。

    ・そもそも発生原因や症状に個人差があるため。

    ・緊張してコリが強いため。

    →個人的見解ですが、胃の不快感を訴える方で背中にコリが強く出ている人は多いと感じます。

    ・やせ形で冷え性など体質に問題あるケースがあるため。

    ・人間関係や生活習慣にストレスを感じているため。(または過去に感じていた。)ほか

    機能性ディスペプシアと東洋医学

    現代医学ではなかなか改善しづらい病気の一つとも言えますが東洋医学的には比較的改善することも多いです。

    東洋医学的には(ケースバイケースですが)「肝」が強くなり「脾」(消化器)に悪影響を与えている状態だと考えます。バランスを整えることで改善が見込めます。漢方薬は病院でも処方され、六君子湯(りっくんしとう)は日本消化器病学会のガイドラインにも記載されています。(参考2)鍼灸治療では背部にある「胃の六つ灸」と呼ばれるポイントが昔から消化器改善のツボとして有名です。(参考3)

    私は鍼灸治療を行うと効果は出せるのではないかと考えます。背中のコリや肋骨を緩めたり足先を温めたり、肝鬱をとると改善することも多いです。またタッチセラピーであるため緊張をとり自律神経やホルモンのバランスを整えることも効果があります。お薬を使わない治療法であるため、薬が増えないことも魅力の一つでしょう。ただしガイドラインでは鍼灸治療が機能性ディスペプシアに有効だというはっきりとしたエビデンスはまだないことが記載されています。そのため弊所では病院(内科、漢方内科など)の補助療法(併用)として鍼灸を行うことを推奨しています。

    改善実績

    先日は喜びの声もいただきました。詳しくはこちら

    機能性ディスペプシアについての症例を学会発表した実績もございます。お困りの方は一度ご相談ください。お話をしっかり伺ったうえで鍼灸の利用方法などしっかりご説明させていただきます。

     

    参考

    1:機能性ディスペプシアの考え方

    2:日本消化器病学会 機能性ディスペプシア

    3:内臓痛 ・消化器機能 ・消化器症状 に対する鍼灸の効果

    薬で改善しない、しつこい痛み(慢性疼痛)に鍼灸治療を加える事をオススメします。

    腰痛などを「身体の部位がとにかくずっと痛い。という方がいらっしゃいます。これらは慢性疼痛と呼ばれ薬だけではなかなか改善せずに困っている方も多いです。すべてではありませんがこれらのしつこい痛みに鍼灸が有効なことが多いためその理由を含めてまとめていきます。

    痛みの分類

    痛みは大きく以下の3つに分かれます。その際に使われる薬剤も様々でその症状に合わせて医師が判断し痛み止めだけではなく抗うつ薬や抗てんかん薬などが処方されます。

    1、侵害受容器性疼痛

    炎症成分・発痛物質の増加で起こります。組織の損傷を感知して起こる痛みです。切り傷・骨折・肉離れなど・・・ほとんどの痛みはこれに当たります。変形性質関節症、がん、偏頭痛、緊張型頭痛などもこれに当たります。痛み止めの薬が有効とされています。痛み止め(NSAIDsのセルコックスやロキソンニンなど)や外用薬(バップ)などが処方されます。

    2、神経障害性疼痛

    神経線維が傷害されると起こります。例えば神経根の圧迫=手根管症候群 神経の損傷=糖尿病など また幻肢痛といって切断した手が痛むことなどもありますし帯状疱疹後の神経痛もこれに当たります。神経系が痛みに敏感な構造になってしまうため痛みの原因がなくなった後も痛みが続くことがあります。

    神経ブロック注射や内服薬ではリリカやトラムセットなどが処方されることもあります。

    3、中枢機能障害性疼痛

    脳の疼痛記憶やストレス、鬱により痛みが増します。サインバルタやリーゼなどの抗うつ剤が処方されることもあります。

    慢性疼痛とは?

    数か月から数年にわたり持続や再発を繰り返す痛みのことです。通常以下のいずれかに当てはまる痛みは慢性疼痛とみなされます。

    ・ 痛みの元の原因になったケガや病気がなくなった後も3か月以上の痛みが続く

    ・ 数か月から数年にわたり再発したり消えたりする

    ・ 慢性疾患(がん・関節炎・糖尿病・線維筋痛症など)が原因で起こるものや治らないけがに伴うもの

    慢性疼痛があると痛みに対する神経系の感度が非常に高くなってしまうことがあります。少しの刺激でも敏感になってしまうのです。(以下イメージ図)またある場所から別の領域へ痛みが放散することもあり、この場所をトリガーポイントということもあります。鍼灸治療ではこのトリガーポイントを狙って治療することもあります。

    薬では治りづらい

    病院ではリハビリなども行われますが薬物療法が主体となります。ケガや感染症による痛みは除き、薬だけでは痛みがなかなか改善しない場合もあります。以下に理由を列挙します。改善しない場合は病院や薬などに加えて鍼灸治療なども視野に入れていいかもしれません。

    ・そもそも発生原因が複雑で多岐に渡るため。

    ・上記の図のように繰り返し脳で痛みを認識することで、ちょっとしたことでぶり返し続けているため。

    ・冷え性や筋力低下など体質が関係しているため。

    →鍼治療に加え疎経活血湯(そけいかっけつとう)などの漢方薬を使い体質改善を図りながら、痛み症状改善を提案することがあります。その際は漢方専門クリニック等をご紹介します。

    ・職場での姿勢や人間関係など環境が関係しており、そこが改善されていないため。

    ・筋肉の緊張が強いため。

    ・痛みに対し不安や恐怖を感じていることが大きなストレスとなっているため。ほか

    病院とも良い関係を

    とは言え誤解してほしくないのは「薬が悪い、役に立たない」という話ではありません。中にはなかなかよくならず精神的に参ってしまい薬そのものを嫌悪するようになってしまった方もいらっしゃるかもしれません。薬物療法による痛みのコントロールによりQOLを上げる事はとても意味があることです。が、同時に「薬だけで解決することが難しいこともある」と考えるとよいかと思います。慢性疼痛は特にそのようなケースに当たることが多いのです。

    医療機関とも上手に付き合うとよいでしょう。例えばですが「原因不明の慢性的な腰痛だと思っていたら実は癌だった、自己判断で民間療法を行ううちに悪化してしまった。」という最悪のケースも考えられます。痛みや不調がある場合まずは原因を確かめることが良いでしょう。もちろん調べても、医師に相談しても分からないことはありますが「自己判断で原因が分からない」と「血液検査や精密検査をした上でよくわからない」ということの間にはリスクに大きな違いがあります。上手に医師や病院を頼りましょう。

    鍼灸治療のメリット

    以下のような理由から鍼灸治療をオススメします。

    ・比較的安全でエビデンス多。(参考1)

    ・筋肉を緊張緩和し血行をよくする。

    →緊張が関係し痛みが生じている場合、鍼灸治療が非常に効果的です。

    ・鍼を刺すと脳内からモルヒネ用物質という鎮痛作用がある物質が出る。(参考2)薬を使わないためすでに沢山薬を飲んでいる人の選択肢に加えやすい。

    ・自律神経、ホルモンバランスの安定作用がある。

     

    分からないことがあればまずは一度ご相談ください。


    参考

    1:慢性疼痛患者に対する鍼刺激が脳循環に及ぼす影響

    2:明治鍼灸大学の研究

    慢性副鼻腔炎と鍼灸治療 (痛み・頭痛・後鼻漏・鼻づまり・嗅覚障害・蓄膿症など)

    (1)副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎とは?

    頭部には副鼻腔という空気で満たされた空洞がありますがここへ慢性的に細菌が感染した状態を慢性副鼻腔炎(蓄膿症)といいます。

    (2)原因・症状

    原因は自然口(排泄路)が慢性的に閉塞されてしまうことです。観戦の繰り返しによる炎症、ポリープ形成・アレルギー性鼻炎などによる粘膜の腫脹などが挙げられます。

    症状は以下のようなものが現れます。

    ・ 鼻水

    青っぱなのような膿の混じった鼻水が良く見られます。

    ・ 後鼻漏

    のどに流れて気管支炎や咳の原因になることもあります。寝ている状態でのどに流れることが多いです。

    ・ 鼻づまり

    粘膜が張れたりポリープになったりすると鼻詰まりが起こります。

    ・ 顔面の痛み、頭痛

    頬や両目の間や頭部に痛みが出ることがあります。

    ・ 嗅覚障害

    匂いが鈍感になってしまうことがあります。

    (3)病院での治療

    手術療法、投薬による保存療法があります。投薬は抗生物質を投与し最近の炎症を抑えることを期待します。手術療法はポリープの存在など薬が効きづらい場合に行われます。Bスポット療法という治療法を取り入れている病院もあります。膠原病などを伴う場合もあるためまずは病院を受診するのが良いかと思います。

    (4)治りづらい??鍼灸治療と論文

    ・・・保存療法を選択したものの投薬であまり改善が見られない慢性化してしまう場合などあるようです。鍼灸院に相談にいらっしゃる方もいます。(下記のことだけではありませんが)わかりやすく簡単に説明すると鍼灸では首の周りの血流を促進し炎症を押さえる目的で施術を行います。慢性副鼻腔炎に対する鍼灸の治療、通常の投薬治療を比較した実験が海外で行われていて、その論文和訳が2006年、医道の日本という雑誌にも掲載されていました。通常治療・鍼灸治療はどちらもある程度の改善効果があった。ということがかかれていました。

    昔から副鼻腔炎の治療を鍼灸で行うことは多いものの実験・エビデンスとしてはまだはっきりはしていないようでした。ただ副鼻腔炎そのものに対するエビデンスはそうであったとしても鍼灸は頭痛などの痛みや不快症状の緩和をはじめQOLの向上のお役に立つことはできます。もしも長引く慢性副鼻腔炎でお困りの方がいましたらお話をしっかり伺いますのでまずはご相談ください。

     

    台風や急に寒くなった時期に頭痛が悪化してしまうという方への対策方法、頭痛の分類(偏頭痛・緊張型頭痛等)

    台風の時期や急に寒くなった時期になると「頭痛がひどい」、「頭痛の改善をしてほしい」、「頭痛や肩コリがつらい」というご相談案件が増えます。傾向としては女性の方が多いといわれますが男性も少なくはないという印象です。結論から言いますと鍼灸の施術を受けますと楽になりますが頭痛症状は緊急性を要するものもあるため注意が必要です。

    (1)なぜ台風の時期に頭痛がひどくなるのか?

    とくに気圧の変化の影響を受けやすいという方が圧倒的に多く台風などが発生する時期に頭痛や関節痛など神経痛がひどくなるようです。敏感な方や症状が重い方になりますと台風が近づいてきたことがわかるという方までいらっしゃいます。台風などの気圧だけでなく温度や湿度などが原因でも体調悪化が起こるといわれていますがこれらは俗に「気象病」と呼ばれます。なぜ天気が体調に影響を与えるのでしょうか?原因はまだよくわかっていませんが脳の混乱が自律神経の変化を引き起こすからという説を提唱・研究している医師もいます。簡単に言いますとこんなメカニズムです。

    鼓膜の奥にある「内耳」は気圧の変化を感じるセンサーがある。→その情報が脳に伝えられ交感神経や副交感神経(自律神経)の調整が行われる。→乗り物酔いしやすいなど敏感な人は自律神経のバランスが良くないため気象病にも悪影響を受けやすい傾向がある。*参考*「低気圧で体調不良を起こしやすい人の特徴」

    あくまでも仮説ですがたしかにそのような傾向はあると思います。

    (2)気象病の対策は??鍼灸もよいです

    天気をある程度予測してストレスをためないようにする、という方法があります。台風が近づきそうな時期は無理をしない。飲みに行かない。夜更かしをしない。という対策方法です。自律神経はストレスや睡眠不足などで悪影響を受けますので最小限に減らすにはそのような対策も有効かもしれません。また日頃から鍼灸などの施術を受け体調を整えておくと自律神経の安定作用があるため悪化しずらくなったり気象病の影響を受けずらくなるでしょう。

    (3)頭痛の分類と注意点に関して

    偏頭痛のような脈を打つズキズキが出ている場合痛い部分を揉むなどしてはかえって症状が悪化することも多いです。注意が必要です。偏頭痛というのは血流が促進されると頭痛が悪化します。緊張型頭痛と呼ばれる筋緊張が原因で起こる締め付けられるような頭痛の場合は温めたり筋肉をほぐすと頭痛が緩和されます。・・・ただ緊張型と偏頭痛はどちらか片方が出るものではなく混在していることも多いです。温めたいけど冷やしたいという矛盾した状態になることも多いのです。経験のある鍼灸師ならばしっかり対応できます。ツボなどをうまく使い腕や足から血流を促進させたりすればこれらの矛盾を解消しながら体調も改善させることができます。また頭痛症状は上記2つのパターンだけでなく脳の問題などから生じる場合もありますので注意が必要です。ひどい吐き気を伴ったり発熱を伴う場合などはまずは医師の診断を受ける方が良いでしょう。*病院へ行くべきタイミングなどもお気軽に田無北口鍼灸院にご相談ください。

    頭痛(片頭痛・緊張型混合タイプ)の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代女性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。以下は頭痛の症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。

    お名前 

    中山恵子さま(仮名)

    年齢

    31歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・特に左。肩甲骨の痛み。締め付けられるような頭痛。脈を打つ頭痛もある(ご本人談)

    施術開始時期

    平成27年06月25日

    改善時期

    平成27年07月31日(週に1度程度。全6回の施術。)

    経過・状況など

    デスクワーク。座っている時間が長い。細かいマウス作業も多い。台風の時や雨の日など天候で体調が悪化することがある。元々肩こりなど感じていた。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    特になし。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。肩甲骨周辺が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。漢方内科も併用することを提案した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成27年6月25日

    猫背気味。肩こり症状もあり。 鍼灸、吸玉などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

    第二回 平成27年7月01日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。偏頭痛症状に対してはアイシングも行う。

    第三回 平成27年07月09日

    改善傾向。リラックスできている。

    第四回 平成27年7月15日

    改善傾向。引き続き施術を受けたい。

    第五・六回 平成27年7月25.31日

    大分良くなっている。自宅でも肩甲骨を動かすよう指導。改善してきたので月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

    (4)総括

    頭痛症状は緊張型・片頭痛型と混在している方が多いです。どちらか片方にはっきりと出るということはあまりなく緊張型であり偏頭痛も持っているのです。偏頭痛は冷やすと楽になり緊張型頭痛は温めると楽になるので矛盾した状態といえます。鍼を使いながら緊張そのものを和らげていくと少しづつ痛みを緩和できます。場合によってはアイシングも行いますし温めることも行います。矛盾した状態の身体のバランスを取るための施術を行います。

    (5)ご本人のコメント

    首肩のコリ、頭痛がひどく身体が痛くて常に元気がない状態だった。休日はどこにも行きたくない。1度の施術でもかなり軽くなります。身体がゆるむのも感じました。調子が上がったり落ちたりすることもありますが動けなくなったり辛すぎて落ち込むことが一切なくなりました。何か体調の不調が起きた時にすぐに相談でき駆け込める場所があるのも心強いです。

     

    参考までに以下動画もどうぞ。病院も併用したほうがいい場合などは弊所からクリニックをご紹介したりもできます。

    田無北口鍼灸院から病院をご案内した例:整形外科 ぎっくり腰 → 腰椎椎間板ヘルニア疑い → 骨嚢胞(こつのうほう)

    弊所では以下のような場合病院などの受診をオススメすることがあります。

    (1)施術を行い改善しない場合や逆に悪化している場合

    (2)施術者の判断で専門家の判断を仰いだほうが良いと思われる場合・緊急性がある場合

    (3)クライアントさんが不安な場合

     

    また

    病院に行けばよいか?

    鍼灸院に行けばよいか?

    誰に相談すればいいか?

     

    不安で迷っている方も多いと思われます。弊所では、まずはしっかりお話を伺いどうすればいいのかのアドバイスをさせていただきます。どんな場合で・どんな状況で病院や助産院受診をオススメすることになったのか?プライバシーに配慮し個人情報などの状況は多少脚色し事例をまとめていきます。似たようなことでお悩みの方のお役にたてましたら幸いです。また不安な場合は自己判断せずに専門家に相談することをオススメします。

     

    クライアント名

    斉藤隆文さま(仮名) 40代男性

    来所日

    2017年3月末

    主な訴え・症状など

    腰痛症

    1週間ほど前自宅で荷物を持ち上げた際に痛みが走る。それから仕事中も我慢していたが疼痛増強。田無北口鍼灸院へ相談。ぎっくり腰のような症状。はり灸やアイシングなどの施術を行う。

    経過

    その日の夜~翌朝にかけても疼痛が引かないとのこと。寝てる時も腰が痛む。痛みが強いために整形外科を受診してもらい精密検査を勧めた。

    (1)整形外科での診察

    医師診察

    腰椎椎間板ヘルニア疑い(お手紙にて診察内容を教えてもらう。)さらに正確に診察するため総合病院でのMRI検査を勧められた。

    (2)総合病院での診察

    MRI検査 医師診察→クライアントさんより「骨嚢胞(こつのうほう)」という骨の疾患との報告を頂く。(簡単に説明すると骨に穴が開く病気です。骨盤にできていた模様です。)大学病院への受診を勧められた模様で鍼灸の施術は中止した。医師の指導に従うようお伝えした。

    総括

    田無北口鍼灸院でも動きの中で検査を行い回復までにある程度の見通しは立ちます。・・・しかしながら今回は疼痛の状態が強くぎっくり腰や単純性の腰痛でないほかの疾患が疑われた為に整形外科を紹介し病気の発見につながりました。上記のように「腰痛だと思ったら実は・・・」というような病気などが潜んでいる場合もあるため精密検査をオススメすることもあります。不安な場合もいつでもお申し出ください。しっかりとお話を伺い弊所で対応できない場合は他医療機関をオススメするなどフォローをさせていただきます。

    *また逆に病院では異常なしだった、しかし痛みや自律神経症状が残る。というパターンでの症状改善は田無北口鍼灸院が大得意とする分野です。

    美容と鍼灸について

    最近、美容鍼灸の話題がテレビや芸能人の方のブログなどでも取り上げられることが多いため弊所でも質問をいただくことが多くなってきました。美容鍼灸とは何か?ということをこちらでも説明していきます。

    (1)美容鍼灸とは??

    美容はり・美容鍼灸は「美容を目的として行われる鍼灸のこと」です。一定の特徴はあるもののこれまでの鍼灸治療とかけ離れたものではありません。

    美容に影響を表す症状としては

    ・ 肌荒れ

    ・ しみ

    ・ むくみ

    ・ 乾燥肌

    ・ 敏感肌

    ・ しわ・たるみ

    ・ にきび

    ・ 脱毛症

    ・ 肥満

    などがトラブルとして認識されていますがそもそもこれらの症状は「半健康状態」・「未病」の兆候として見なされるべきものなのです。中国でも昔から「健康と美容は表裏一体」という考え方があり健康が損なわれた状態は美しさも損なわれると認識されるのです。

    (2)美容鍼灸の目的

    美容鍼灸の目的の一つに局所・全身の健康状態の維持増進を図ることによって老化を緩和し若さと自然の美しさを維持・増進するということがあります。

    局所のしわなどの改善を狙うのはもちろんですが冷えやむくみなど全体のバランスも調整し美容に対し良い効果を与えていきます。弊所では顎関節症のアゴの痛み、顔の大きさなどの調整と肌質の改善の相談が多いです。詳しくは以下詳細。

    興味がある方は一度ご相談ください。

    カッピング(吸玉・吸角)灸療法、オイルトリートメントについて。

    田無北口鍼灸院では鍼灸施術の補助療法として、以下のような施術を流れの中で取り入れて行います。(それのみ、の施術は承っておりません)

    カッピング灸療法:痕が残るのが嫌な方には無理にオススメはしませんが鍼灸施術にプラスして行うと、効果が高いために症状改善目的でも美容目的でも施術を行うことが多いです。

    オイルトリートメント(薬物灸) :美容だけでなく保湿にも効果があります。麻の実、馬油、エミューオイルなど・・・コンディションや状況に合わせて選べます。フェイシャルや肩甲骨や足などオイルメニューが可能です。鍼灸施術後の、皮膚の赤みを抑える目的でもオイル塗布施術を行っています。

     

     

     

    ・・・

    吸玉の効果は以下のようなものがあげられます。

    (1)血行をよくする

    吸引圧によって血管を拡張、血液循環を改善する。糖尿病による知覚障害や高脂血症による動脈硬化にも有効。

    (2)血液をきれいにする

    吸引圧により細胞の代謝をスムーズにする。持ち去られた代謝産物は肺や腎臓で処理された以外へと排出される。

    (3)皮膚の若さを保つ

    皮膚血管が拡張し血液循環量が増加・皮膚温も上昇。その結果新陳代謝が盛んになる。

    (4)関節の動きを滑らかにする

    関節周りの血流改善。滑膜からの分泌を促す。

    (5)神経の調整

    自律神経の安定作用がある。

    (6)内臓諸器官を活発にする

    自律神経を介して内臓反射。活発に。

    *緑書房「吸玉療法入門」参考

     

    またスライド法といってカップにオイルをつけ皮膚を滑らせていくやり方があります。リンパを流す目的などで施術を行いますが弊所の施術では行いません。