カテゴリー: お知らせ・ブログ・思うこと

    田無北口鍼灸院の連絡事項やお休みのお知らせニュースのまとめ制度について思うこと・・・などまとめていきます。問い合わせがある場合は院に直接連絡くださいますようお願いいたします。

田無北口鍼灸院のご利用方法

弊所のご利用方法を書面にて初回来所時に皆様にお配りしています。同じものをこちらでもPDFと一緒に公開します。来所を検討している方も参考にしてみてください。

⒈来所

どこか辛い症状が体に出た為に相談に来る方が多いです。また誰に相談していいかわからない方もいらっしゃいます。まずはご来所していただき良くお話を伺います。

2.相談・施術計画

ご相談に応じ、施術計画を立てます。まずは症状を楽にするための計画を立てます。必要に応じ病院等も紹介します。★最初に集中的に来所。徐々に回数を減らすような通院方法が理想です。

3.施術

施術計画に基づいた施術を行います。なるべく連続で来ていただきます。また予約制で施術を行います。「時間が空いたときに施術を受ける」というスタンスですとよくならないことも多いためスケジュール確保し治療に集中してもらいます。

4.メンテナンス

ある程度症状が落ち着いたら、今度は期間を開けてメンテナンス目的の施術を行います。月に2回~4回というパターンが多いです。★「症状を取ること」のみに集中し、メンテナンスを軽視することはオススメしません。セルフケアでもよいので定期的に自分身体見直ししましょう。

こんな方にピッタリ

病院他所ったがくならなかった。

自律神経の不調(めまい・動悸・耳鳴り・腹痛など)、四十肩や五十肩、腰痛や坐骨神経痛などのひどい痛みや稼働制限、しびれなどでお悩みの方へ適切なご提案。

・ 持病があるので調子を整えたい。常に良い状態でいたい。

自己免疫疾患、膠原病、難病など持病に考慮した施術を行います。飲んでいるお薬などの情報もお聞きし常にベストの状態を目指します。

健康きれいになりたい

産前産後の調整、美容目的の鍼灸なども行います。

→ 周りでお困りの方いたらご紹介ください。お話を聞かせてもらいます。

強い症状がある方へ

・ 痛みや症状が悪化している

・ 何度か鍼灸治療を受けても変化ない

・ 発熱や血圧の変化を伴う

・ 持病があるため不安 等

上記のような場合すぐ遠慮なくご相談ください。医師の介入が必要な場合、近隣のクリニックを紹介し、連携しながら施術します。ご安心ください。

PDFはこちら。

うつ・双極性障害・自律神経の不調・トラウマ(PTSD)・パニック障害等の治療選択肢に「鍼灸」を加える事をオススメします。

タイトルのような病気や症状で悩む方は多いです。投薬治療だけではあまり改善しなかったという声を聞くこともあります。しかし、最初にお伝えいておきたいのは精神疾患・トラウマや自律神経症状に対する治療は投薬治療が無駄・役に立たないということではなく「投薬治療だけでは限界があるため薬以外の選択肢も視野に入れるべきはないか?」ということです。通常の治療に加えて補助療法として鍼灸を選択してみるのもいいかもしれません。その理由等について以下詳しくお伝えします。また各病気はそれぞれ定義も発生機序も症状も違うものですがここでは「薬だけでは治りづらく、精神的ストレスを伴う事が多い」という共通の観点からまとめています。ご了承下さい。

投薬治療とその限界について

例えばうつ病ではセルトラリン、パロキセチン、フルボキサミンなど様々な薬が出されます。うつ病やうつ状態の時は、脳の神経細胞をつないでいる神経伝達物質の機能が低下し気分や意欲に関係するセロトニンやノルアドレナリンなどの機能が低下するため情報伝達に支障を来しているのではないか?と考えられ、SSRI(セロトニンを増やす薬)などの抗うつ薬がだされるのです。投薬治療は薬の効果を均一化できるため広く普及し、一定の効果を上げています。しかしながら「病院の薬だけではあまり改善が見られなかった。」という声をしばしば聞くこともまた事実です。

一例を挙げますと、本邦においては平成26年に衆議院で心療内科の薬が多剤処方傾向にありこれが適切かどうかの質問が出されました。(参考1)投薬治療中心の精神科医療が必ずしもうまくいっているわけではないという現状が浮かび上がってしまったのです。

またアメリカ医師会のレビューではすべてのうつ病・うつ状態に対して、必ずしも薬が効果的である訳でないことが示されました。これはうつ病の患者さんに、抗うつ薬を投与する群とプラセボを投与する群とにランダムに分けて比較した複数の臨床試験をまとめて解析した研究なのですが、重症のうつ病では抗うつ薬はプラセボよりも症状を改善させたものの、軽症のうつ病では明らかな差が観察できないことが明らかになったのです。(参考2)そもそもうつやトラウマによる自律神経症状などの治療を脳疾患モデルや薬物療法「だけ」で考えるべきではないのかもしれません。以下4つの根本的な事実を見逃している可能性がありますので参考書籍より抜粋して紹介します。(参考3 →は解説)

・私たちは互いを甚だしく害する可能性があるが、それを埋め合わせるに足るほどの、互いを癒す能力を持っている。

→人と人との関係性に目を向けることが大切なのではないか?

・言語は、自分の体験を伝えたり、知っていることを定義するのを助けたり、共通の意義を見つけたりすることで、私たちが自分自身を変える力を与えてくれる。

→言葉による回復や癒しを人間はそもそも持ち合わせているのではないか?

・私たちには、呼吸をしたり、動いたり、触れたりといった基本的な活動を通して、体と脳のいわゆる不随意機能の一部を含む、自分自身の生理的作用を調節する能力がある。

→人間のはそもそも自律神経の調整作用が備わっているのではないか?(自律神経の調整をしてくれる薬はそもそもない。)

・私たちは社会的状況を変え、大人も子供も安全に感じられ、成功できる環境を生み出すことが出来る。

→社会的な環境を整えることでよりよい人生を送ることが出来るのではないか?

なぜ薬だけではあまり改善しないことが多いのか?

繰り返しになりますが薬物療法が役に立たないという意味ではありません。しかし、薬だけであまり改善しないのには以下のような理由が考えられます。

・DMS-5などで以前は個人の苦悩として扱われたものも疾患とされ、ある時期から本来薬だけではあまり効果が出せない患者が増えてしまったため。(参考4)

・同じ病気でも発生までの順序も病態も違い個人差があるため。

・鬱や自律神経症状は原因がはっきり特定できるものは少なく、体質や社会的な因子(職場や家庭の人間関係のストレスなど)も大きくかかわるため。

・環境を整えないと再発することも多いため。など

薬以外の治療法

以下に自己コントロール感を高めたり自律神経を安定させたりする具体方法を挙げます。できることはいろいろと試す方が良いのですが少しずつ無理をせず行うことがコツです。そのためにもまずはセルフケアで行うような方法よりも専門セラピストとともに行うことが理想です。必ず医師等の専門家に相談することを忘れないようにしてください。自分で行うセルフケアは手軽である反面、安全管理や評価(効果があったのかなかったのか?の判断)ができないというデメリットもあります。

ヨガ:専門セラピストが指導してくれることもありますが、基本的にはセルフケアで行うことになります。呼吸を整え筋肉を緩める働きがあります。

鍼灸・マッサージ:鍼灸師やマッサージ師などの専門セラピストが行います。筋緊張改善や自律神経の安定作用が期待できます。

運動:専門セラピストが指導してくれることもありますが、基本的にはセルフケアで行うことになります。筋力の増強などの効果が見込まれます。

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing):専門セラピストが行います。眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。

認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy):専門セラピストが行います。「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。

ニューロフィードバック:専門セラピストが行います。脳の神経活動を視覚と聴覚でフィードバックすることによって、望ましい脳の状態を作る心理療法です。

なぜ鍼灸が良いのか?

以下のような理由が挙げられます。薬物療法だけではあまり改善しないと感じている方はまずは緊張をとると良くなる事も多いです。補助療法として薬以外の選択肢をお考えの方は鍼灸を検討されることをオススメします。

・専門セラピストが介入を行い改善までのサポートをする。

・エビデンスも豊富で比較的安全。

・タッチセラピーであり体の緊張をとることができる。

・ホルモンバランス、自律神経の安定作用がある。

・実際にアメリカではPTSDの治療に鍼が使われる。(参考5)ほか

また精神疾患や自律神経症状だけではなく「痛みの問題」にも薬以外のアプローチが有効なことが多いです。分からないことがあれば何でもお気軽にご相談ください。

参考

1:精神科・心療内科・メンタルクリニックの質の維持と多剤処方についての診療報酬改定に関する質問主意書

2:Antidepressant Drug Effects and Depression Severity A Patient-Level Meta-analysis

3:身体はトラウマを記録する―脳・心・体のつながりと回復のための手法 第2章 心と脳の理解における大変革 適応化病気か?

4:うつの医療人類学

5:PTSDと鍼灸治療

 

「鍼灸施術代を経費にしたい。可能か?」というご質問に関して。(福利厚生費、取材費、接待交際費等。)

タイトルのようなことを聞かれることがありますのでこちらにどのような場合に、何の軽費に該当するかについてまとめておきます。参考になれば幸いです。(あくまで目安でありケースバイケースです。最終的には専門家である税理士等にご相談ください。)

1,取材費

鍼灸院やマッサージ関係の仕事をしている方や、新聞や雑誌やWEBなどのメディア関係の方が取材目的で弊所の施術を受けられた場合は経費になります。

2,福利厚生費

社員がいる法人の方が、全員が施術を受けられるという規定を設けたうえでならば福利厚生費として扱われることがあります。(個人事業主の方や一人法人の方は福利厚生費にすることはできません。)役員だけが鍼灸施術を受けられる場合は経費でなく「給与」として扱われます。また、福利厚生費にしようと考えている場合は弊所と業務提携をした上で請求書支払いにすることも可能ですのでご相談ください。出張による施術にも対応できます。詳細はこちら

3,接待交際費

取引先の関係者を接待するために鍼灸院に連れて行った場合は接待交際費にすることが可能です。

 

参考:マッサージ代は会社の経費に落とせるの?

 

台風や急に寒くなった時期に頭痛が悪化してしまうという方への対策方法、頭痛の分類(偏頭痛・緊張型頭痛等)

台風の時期や急に寒くなった時期になると「頭痛がひどい」、「頭痛の改善をしてほしい」、「頭痛や肩コリがつらい」というご相談案件が増えます。傾向としては女性の方が多いといわれますが男性も少なくはないという印象です。結論から言いますと鍼灸の施術を受けますと楽になりますが頭痛症状は緊急性を要するものもあるため注意が必要です。

(1)なぜ台風の時期に頭痛がひどくなるのか?

とくに気圧の変化の影響を受けやすいという方が圧倒的に多く台風などが発生する時期に頭痛や関節痛など神経痛がひどくなるようです。敏感な方や症状が重い方になりますと台風が近づいてきたことがわかるという方までいらっしゃいます。台風などの気圧だけでなく温度や湿度などが原因でも体調悪化が起こるといわれていますがこれらは俗に「気象病」と呼ばれます。なぜ天気が体調に影響を与えるのでしょうか?原因はまだよくわかっていませんが脳の混乱が自律神経の変化を引き起こすからという説を提唱・研究している医師もいます。簡単に言いますとこんなメカニズムです。

鼓膜の奥にある「内耳」は気圧の変化を感じるセンサーがある。→その情報が脳に伝えられ交感神経や副交感神経(自律神経)の調整が行われる。→乗り物酔いしやすいなど敏感な人は自律神経のバランスが良くないため気象病にも悪影響を受けやすい傾向がある。*参考*「低気圧で体調不良を起こしやすい人の特徴」

あくまでも仮説ですがたしかにそのような傾向はあると思います。

(2)気象病の対策は??鍼灸もよいです

天気をある程度予測してストレスをためないようにする、という方法があります。台風が近づきそうな時期は無理をしない。飲みに行かない。夜更かしをしない。という対策方法です。自律神経はストレスや睡眠不足などで悪影響を受けますので最小限に減らすにはそのような対策も有効かもしれません。また日頃から鍼灸などの施術を受け体調を整えておくと自律神経の安定作用があるため悪化しずらくなったり気象病の影響を受けずらくなるでしょう。

(3)頭痛の分類と注意点に関して

偏頭痛のような脈を打つズキズキが出ている場合痛い部分を揉むなどしてはかえって症状が悪化することも多いです。注意が必要です。偏頭痛というのは血流が促進されると頭痛が悪化します。緊張型頭痛と呼ばれる筋緊張が原因で起こる締め付けられるような頭痛の場合は温めたり筋肉をほぐすと頭痛が緩和されます。・・・ただ緊張型と偏頭痛はどちらか片方が出るものではなく混在していることも多いです。温めたいけど冷やしたいという矛盾した状態になることも多いのです。経験のある鍼灸師ならばしっかり対応できます。ツボなどをうまく使い腕や足から血流を促進させたりすればこれらの矛盾を解消しながら体調も改善させることができます。また頭痛症状は上記2つのパターンだけでなく脳の問題などから生じる場合もありますので注意が必要です。ひどい吐き気を伴ったり発熱を伴う場合などはまずは医師の診断を受ける方が良いでしょう。*病院へ行くべきタイミングなどもお気軽に田無北口鍼灸院にご相談ください。

発達障害がある人・発達に課題がある人への鍼灸治療に関して

鍼灸治療が発達障害そのものを緩和するというエビデンスはありませんがストレスを和らげ、緊張を緩和する可能性があるため症状改善のお役に立てます。以下に情報をまとめておきますが発達障害をお持ち、またはその疑いがあり体調不良でお困りの方は一度お気軽に相談ください。専門的に診断してくれる医療機関を紹介したりしながら併用して鍼灸施術を受けることもできます。*似たような事例では、子供の起立性調整障害疑いを鍼灸施術を行いながら専門病院におつなぎした事例があります。

発達障害の定義とは?

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。(厚生労働省

脳の機能的な問題が関係して生じる疾患であり、日常生活、社会生活、学業、職業上における機能障害が発達期にみられる状態をいいます。 最新のDSM-5(「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版」)では、神経発達障害/神経発達症とも表記されます。(eヘルスネット・厚生労働省

DSM-5に基づいて診断基準や分類がなされます。

発達障害と「発達に課題がある」という状態の違いをとは?

「発達障害でなく発達に課題がある」という表現には、いくつかのニュアンスが含まれています。以下、それぞれの状態に関連する特徴や違いを説明します。

(1)発達障害

・明確な症状と診断:発達障害は、特定の症状や特徴が明確に現れ、これに基づいて診断が行われます。
・DSM-5(精神障害の診断および統計マニュアル)などの基準に適合:発達障害の診断は、一般的に国際的に受け入れられた診断基準に基づいています。
・症状が生涯にわたり持続:発達障害は、生涯にわたって続く可能性が高い慢性の状態であることが多いです。

(2)発達に課題がある

・特定の状況や期間に関連:発達に課題がある場合、それが特定の状況や期間に関連している可能性があります。例えば、一時的な学習の課題やストレスによる影響が考えられます。
・明確な症状がない場合も:発達に課題がある場合、明確な症状がないか、症状が一時的であることがあります。
・他の要因による可能性:発達に課題がある場合、環境の変化、一時的なストレス、他の健康状態などが原因となっている可能性があります。

簡潔に言えば、発達障害は比較的に持続的で明確な症状を伴う一般的な診断であるのに対して、発達に課題がある場合は一時的で特定の状況や期間に関連している可能性があります。ただし、具体的な状態や症状は個人によって異なり、専門家の評価が必要です。

発達障害の分類は?

eヘルスネット・厚生労働省の解説ページを参考にDSM-5の分類を紹介します。

発達障害は、いくつかの主要なカテゴリーに分類されます。以下に、主な発達障害の分類を示します。なお、これらのカテゴリーはあくまで広い範囲であり、個々の人が抱える症状や特徴は非常に多岐にわたります。

・注意欠陥多動性障害 (ADHD):短縮してADHDとも呼ばれます。注意の欠如、過動、衝動性が特徴で、学業や社会的な機能に影響を与えることがあります。

・自閉スペクトラム障害 (ASD):自閉症スペクトラム障害は、コミュニケーションの障害や社会的な相互作用の難しさ、独特な興味や行動の繰り返しといった特徴を持つ総称です。高機能自閉症から、深刻な発達障害まで幅広い症状があります。

・学習障害:読み書きや計算などの学習に関連する領域で困難を経験する総称です。ディスレクシア(読字障害)、ディスカルキュリア(計算障害)などが含まれます。

・知的障害:一般的な知的機能の発達が遅れるか、制限される状態を指します。IQが一定の基準以下であることが一般的な特徴です。

・発話・言語障害:発音、語彙、文法などの言語に関する困難が含まれます。言語発達障害や発声障害などが該当します。

これらの障害は、個々の人の特性や症状によって様々な程度で現れ、また同時に複数の発達障害を抱えることもあります。診断やサポートのためには、適切な専門家や医療プロフェッショナルに相談することが重要です。

大人になるまで発達障害が放置されてしまうケースがあるのはなぜ?

発達障害は子供だけというイメージがあるかもしれませんが大人もあり得ますし、また大人になるまで放置されるケースがあります。その理由は複雑であり、さまざまな要因が関与しています。以下はその主な理由です。

・軽度であるため気付かれにくい:発達障害が軽度である場合、症状が他の一般的な行動の範囲内に収まることがあります。そのため、問題があると気付かれにくいことがあります。

・社会的な期待の変化:子供時代から大人にかけて、発達障害の特徴は変化することがあります。また、社会の期待も変わり、大人になると共に異なる対応が求められることがあるため、発達障害が見過ごされることがあります。

・マスキングやコンピェンセーション: 発達障害を持つ人は、自身の困難に対処するために異なる戦略を学びます。これにより、一時的には症状が緩和されたり、他者に隠されることがあります。

・診断の難しさ: 発達障害の診断は複雑であり、専門的な知識と時間を要します。一般的な診断は子供時代に行われやすいため、大人になると診断が難しくなることがあります。

・周囲の理解の不足:発達障害についての理解が不足している場合、症状が異常であることに気付かないか、適切なサポートが得られないことがあります。

・自覚の不足:発達障害を持つ人自身が、自分の特徴が他と異なることに気付かない場合があります。また、気付いてもそれを受け入れるのが難しい場合もあります。

これらの要因が複合的に絡み合って、発達障害が大人になるまで放置されることがあります。早期の診断と適切なサポートが重要であり、理解ある環境でのサポートが提供されることで、大人になってからの生活の質が向上することが期待されます。

発達障害の人がストレスに弱いのはなぜですか?またできるセルフケアや対策はありますか?

発達障害を持つ人がストレスに弱いと感じる理由は、いくつかの特性や課題が絡み合っている可能性があります。一般的な特徴として以下の点が挙げられます。

・感覚過敏:発達障害を持つ人々は、外部の刺激(音、光、触覚など)に対して過敏であることがあります。過度な刺激がストレスを引き起こす可能性が高まります。

・社会的な適応困難:コミュニケーションや社会的な相互作用において適応が難しいことがあり、これが社会的なストレスや孤立感を引き起こすことがあります。

・予測困難性:変化への適応が難しいことがあり、予測可能でない出来事がストレスとなることがあります。

・コミュニケーションの困難:意思疎通が難しい場合、自分の感情やニーズを適切に伝えることが難しく、これがストレスの原因となります。

これらの理由から、発達障害を持つ人がストレスに敏感であると感じることがあります。しかし、適切なセルフケアや対策を取ることで、ストレスへの対処が改善される可能性があります。以下はその一例です。

・ストレス管理技術の学習: リラクセーション法、深呼吸、瞑想などのストレス管理技術を学ぶことで、ストレスに対処する能力が向上します。

・コミュニケーションスキルの向上:コミュニケーションスキルのトレーニングや、感情やニーズを適切に伝える方法を学ぶことが、ストレスの軽減に寄与します。

・予測可能な環境の構築:予測可能な環境を作り出すことで、変化に対処しやすくなり、ストレスを軽減できます。

・適切なサポートの確保:必要なサポートや理解ある環境を確保することが重要です。家族や友人、教育機関、職場などからのサポートが役立ちます。

個々のケースによって適したアプローチが異なりますので、専門家と相談し、個別のサポートプランを立てることが重要です。

鍼灸治療は発達障害の症状を緩和しますか?

以下は、鍼灸治療がストレスに対してどのように影響を与えるかに関する一般的なポイントです。

・リラックス効果:鍼灸治療は、鍼や灸を用いて特定の経絡やツボに刺激を与えることで、筋肉の緊張を緩和し、リラックス効果をもたらすことがあります。これにより、身体的なストレスや緊張が和らぐ可能性があります。

・自律神経の調整:鍼灸治療は、自律神経系を調整する助けとなることが報告されています。具体的には、交感神経(ストレス応答を活発化する)と副交感神経(リラックスを促進する)のバランスを整える働きが期待されます。

・ホルモンの調整:鍼灸治療がストレスホルモンや神経伝達物質のバランスを調整する可能性があります。これにより、ストレス応答が緩和されることが期待されます。

・睡眠の改善:ストレスが原因で睡眠障害が生じることがありますが、鍼灸治療が睡眠の質を向上させ、ストレスの軽減に寄与するとされることがあります。

YouTube動画:頭痛の応急処置1分で解説。まずは目の周りを冷やそう。

YOUTUBE原稿など含めこちらに掲載しておきます。動画は↑よりご覧ください。

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■タグ

#頭痛 #頭痛改善  #片頭痛

<原稿>

皆様こんにちは。田無北口鍼灸院の白石です。動画をご視聴いただきありがとうございます。本日は「頭痛がぱっと消える!?セルフケア方法」についてお話させてもらいます。少し煽り気味のタイトルですいません。

まずは注意点からお話させていただきます。頭痛と一口に言っても色々な原因があって症状が出ます。セルフケアで対応できるのは基本的に緊張型頭痛や片頭痛といわれるような一次性頭痛です。脳の病気などが原因で頭痛が出ている場合や痛みがひどい場合などはセルフケアでは対処できません。

この動画をクリックした方はすでに病院でご自身の頭痛がどのタイプか?診断を受けていると思いますが、まずは自己判断ではなく病院で診察を受けることをお勧めします。

■頭痛の分類

はじめに頭痛の分類についてお話します。頭痛は一次性頭痛、二次性頭痛に分けられます。(日本頭痛学会より)二次性頭痛は病気や

国際頭痛分類第3版の大分類(2018年)

一次性頭痛
1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3.三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)
4.その他の一次性頭痛疾患

二次性頭痛
5.頭頸部外傷・傷害による頭痛(例:むち打ちによる持続性頭痛)
6.頭頸部血管障害による頭痛(例:くも膜下出血)
7.非血管性頭蓋内疾患による頭痛(例:脳腫瘍)
8.物質またはその離脱による頭痛(例:薬剤の使用過多による頭痛)
9.感染症による頭痛(例:髄膜炎)
10.ホメオスターシス障害による頭痛(例:高山性頭痛)
11.頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頸部の構成組織の障害による頭痛または顔面痛(例:急性副鼻腔炎)
12.精神疾患による頭痛

■頭痛のセルフケアは冷やす→温める

セルフケアの方法と頭痛の特徴をお伝えします。偏頭痛の場合は冷やす。緊張型頭痛の場合は温めると覚えてください。片頭痛と呼ばれる頭痛は

目の周辺を冷やす。

頭痛(片頭痛・緊張型混合タイプ)の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代女性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。以下は頭痛の症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。

お名前 

中山恵子さま(仮名)

年齢

31歳(施術当時)

主な訴え 

首の疼痛・肩こり・特に左。肩甲骨の痛み。締め付けられるような頭痛。脈を打つ頭痛もある(ご本人談)

施術開始時期

平成27年06月25日

改善時期

平成27年07月31日(週に1度程度。全6回の施術。)

経過・状況など

デスクワーク。座っている時間が長い。細かいマウス作業も多い。台風の時や雨の日など天候で体調が悪化することがある。元々肩こりなど感じていた。(ご本人談)

(1)思い当たる原因

特になし。(ご本人談)

(2)弊所での施術・見解

まずは状態把握。肩甲骨周辺が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。漢方内科も併用することを提案した。

(3)経過・施術など

第一回 平成27年6月25日

猫背気味。肩こり症状もあり。 鍼灸、吸玉などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

第二回 平成27年7月01日

前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。偏頭痛症状に対してはアイシングも行う。

第三回 平成27年07月09日

改善傾向。リラックスできている。

第四回 平成27年7月15日

改善傾向。引き続き施術を受けたい。

第五・六回 平成27年7月25.31日

大分良くなっている。自宅でも肩甲骨を動かすよう指導。改善してきたので月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

(4)総括

頭痛症状は緊張型・片頭痛型と混在している方が多いです。どちらか片方にはっきりと出るということはあまりなく緊張型であり偏頭痛も持っているのです。偏頭痛は冷やすと楽になり緊張型頭痛は温めると楽になるので矛盾した状態といえます。鍼を使いながら緊張そのものを和らげていくと少しづつ痛みを緩和できます。場合によってはアイシングも行いますし温めることも行います。矛盾した状態の身体のバランスを取るための施術を行います。

(5)ご本人のコメント

首肩のコリ、頭痛がひどく身体が痛くて常に元気がない状態だった。休日はどこにも行きたくない。1度の施術でもかなり軽くなります。身体がゆるむのも感じました。調子が上がったり落ちたりすることもありますが動けなくなったり辛すぎて落ち込むことが一切なくなりました。何か体調の不調が起きた時にすぐに相談でき駆け込める場所があるのも心強いです。

 

参考までに以下動画もどうぞ。病院も併用したほうがいい場合などは弊所からクリニックをご紹介したりもできます。

田無北口鍼灸院の回数券やプリペイドカード販売、通院に対するポリシー。

田無北口鍼灸院では体調をよくしたい方のために回数券やプリペイドカードを販売していますが無理に販売するようなことはしていません。他所の治療院で「回数券を購入しないとよくならない」などといわれた方もいらっしゃるそうで弊所ではそのような誤解を招かないよう注意しながら販売しています。鍼灸治療は「今、我慢して沢山通院すれば必ず治る。」という性質のものではありません。ご自身に合っていると思った方が納得して通っていただくのが肝要です。無理をしては悪い反応(ノセボ)も出やすくなってしまいます。以下に注意点・ポイントなどをまとめておきます。

・初回は回数券などをお売りしません。

初回は治療に対してテンションが高く冷静な判断ができない方もいらっしゃいます。そのため勢いで購入して後で後悔することがないように初回で回数券・プリペイドカードをお売りすることはしていません。

・説明や規約を紙でお渡しし納得してから購入いただいています。

初回に案内チラシなどをお渡しします。ご自宅でよくご覧いただき、わからないことはご質問いただいたうえで納得して通院してほしいためそのような形にしています。

・10回以上の回数券は用意していません。

あまりにも多い通院は前提にしていないためそのような形をとってます。

・回数券を買ったのに予約が取れないということがないように先の予約も優先的にとれるようにしています。

優先的に先の予約もお取りしております。ただしほかの方の予約がある場合に優先的にその枠をお譲りできるということではありません。ご了承ください。

 

以上になります。弊所を安心してご利用いただくためわからないことは何でもお気軽にご相談・ご質問ください。

交通事故に遭ってしまった方が苦しまれる、むち打ち症の関連症状「バレリュー症候群」について。

交通事故などで首に衝撃を受けてしまった際に長く症状が続いてしまうことがあります。「バレリュー症候群」という傷病がありますので心配な方などは医師等に相談されることをオススメします。

バレリュー症候群とは・・・?

1925年にフランスのバレ、1928年にバレの門下生のリューによって報告された症例で、発見者の名前からその病名が付いた。眼、耳、心臓、咽頭部の異常など、自律神経症状を主体とする 症状が「バレー・ルー(リュー)症候群」と呼ばれる。自律神経失調症と全く同じというわけではありません。しかしながら頚部の自律神経機能障害という意味で、理解していればいいかと思います。「後部頚交感神経症候群」というのは「頚部の疾患・外傷でありながら、頭部や顔面に頑固な自覚症状を訴える例があり、これらの症状が頚部の交感神経と密接な関係を持つ」と発表されたのが最初。その発生原因については定説が確立されていない。しかし何らかの原因により頚部の交感神経を過度に緊張した状態にさせ、交感神経の支配領域に症状をもたらす。

症状と診断について

自覚症状が中心となり、以下のものがあります。頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、難聴、眼精疲労、視力障害、流涙、首の違和感、摩擦音、昜疲労性、血圧低 など。バレリュー症候群の特徴的症状は、受傷直後ではなく2~4週間ほど経過してから現れるのが普通と言われている。他方で、頚椎捻挫は3~6ヶ月で治癒すると言われるので、この期間を経過しても症状に改善が見られない場合、バレリュー症候群と診断が下されることもある。

男女の更年期障害と鍼灸治療ついて(男性:LOH症候群)

更年期障害(Menopause, climacteric)

性腺ホルモンの低下に関連した症状の総称で、主に女性の場合は卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏が原因です。男性の場合も性ホルモンの減少が関与することがあり、これはLOH症候群として知られていますが、一般的には女性の更年期障害がより注目されています。

■ 症状

器質的な原因に関係ない多様な症状が生活に支障をきたす程度に発症するものと定義され、日本では閉経前後の10年間を指すことが一般的です。この症状の原因は、加齢に伴う卵巣の内分泌機能低下によるエストロゲン濃度低下と、更年期における生活環境の変化との相互作用が考えられています。

「血管運動神経症状」「精神神経症状」および「その他の症状」に分類されます。例として、ホットフラッシュ、不安、抑うつ、腰痛、食欲不振、皮膚の変化、泌尿器症状などが挙げられます。これらの症状は個人によって異なり、自然に緩和することもあります。

■ 診断

Kupperman更年期指数や血液検査(FSH濃度、エストラジオール濃度)が使用されます。閉経は通常、無月経が12か月以上続いた場合に診断されます。

■ 治療

治療のアプローチには、ホルモン補充療法(HRT)が含まれます。HRTはエストロゲンの不足を補うために使用され、特に血管運動神経症状に有効です。しかし、精神症状には効果が限定的なこともあります。その他の治療法には、向精神薬、漢方薬、プラセンタ療法、心理療法が含まれます。治療方法は症状や患者の個別のニーズに応じて選択されます。

■ 注意点

うつ病や甲状腺機能障害、精神疾患などの他の疾患との鑑別診断が必要であり、これらの病状は更年期障害と類似の症状を引き起こすことがあります。したがって、適切な診断と治療のためには症状の詳細な評価が不可欠です。

LOH症候群(Late-onset hypogonadism)

男性ホルモンであるテストステロンの部分的欠乏によって引き起こされる症候群です。この症候群は加齢男性性腺機能低下症候群(PADAM)とも呼ばれ、一般的には男性の更年期障害とも称されます。以下はLOH症候群に関する情報の要点です。

■症状

LOH症候群の発症時期は一定しないが、概ね40代後半から50代前半以降にテストステロンの低下により発症します。主な症状には性欲の低下、勃起障害、精神的な変化、疲労感、抑うつ、体力の低下、内臓脂肪の増加、骨密度の低下などが含まれます。 LOH症候群は生殖能力の低下だけでなく、精神的な症状や全身的な変化も伴います。また、2型糖尿病、メタボリック症候群、心血管疾患、内臓脂肪の増加、骨粗鬆症などの健康リスクが増加することが知られています。

■ 診断

LOH症候群の診断は、性腺機能の評価から始まります。テストステロンの血中濃度やさまざまな症状を考慮して行われます。診断には「Aging Males’ Symptoms(AMS)スコア」が使用され、一定のスコアで症状の程度を評価します。

■ 治療

LOH症候群の治療法として、アンドロゲン補充療法(ART)が行われます。これはテストステロンの補充療法で、注射、軟膏、あるいはヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)などが使用されます。治療には患者の年齢や健康状態に応じて適切な選択肢が提供されます。

■ 注意点

アンドロゲン補充療法は適切な患者にのみ推奨されており、前立腺癌患者や特定の健康問題を抱える患者には推奨されません。治療により勃起不全が改善されることがあり、精神的な症状にも対処されることがあります。LOH症候群は、男性のテストステロンの低下による症状と健康リスクが関連しており、適切な治療法によって改善できる可能性があります。しかし、治療の選択と管理は医師によって行われるべきであり、患者は専門家の指導を受けるべきです。

まとめ・更年期障害を疑ったら・・・?鍼灸は有効。

男女ともに更年期障害を疑ったらまずは専門の医師の診断を仰ぐとよいでしょう。血液検査などで更年期障害かどうかが分かります。更年期障害に似ていても違う病気はたくさんあります。原因を確認することが肝要です。そのうえで「今は特に投薬の必要性がない。」と医師にいわれたが症状が改善しない方、更年期障害の症状緩和・補助療法として鍼灸や漢方をお勧めします。どのように治療を勧めればよいのか?についてもお気軽にご相談ください。

外反母趾と鍼灸治療について


↑YouTube動画も用意しています。気になる方は是非ご覧ください。

■ 重要。外反母趾の変形は基本的には保存療法では治らないが・・・

大事なことなので初めにお伝えします。鍼灸をはじめとする物理療法、保存療法で外反母趾そのものの変形が改善するわけではありません。言い換えれば鍼灸院や整体院・整骨院などで外反母趾の変形が治ることはありません。しかし症状をなだらかにしたり、痛みを和らげ出なくすることは可能です。まずはそこをご理解されるよいでしょう。ご自身の状態が気になる方はまずは病院を受診するとよいでしょう。専門的に見てくれる病院もあります。しかし病院に行ったけどあまり解決しない、手術が必要な段階ではない、装具を作るほどではない、セルフケアでどうにかしたい・・・という方もたくさんいらっしゃいます。そのような方が鍼灸などの施術対象になります。

また高い矯正器具などを買えば効果があるとも限りません。装具の購入や治療の進め方のコツについても詳しくお伝えします。これからどのように生活したらよいか?どのように治療を勧めればよいか?を含めてアドバイスさせていただきます。お気軽にご相談ください。

■ 外反母趾とは??

外反母趾(がいはんぼし、英: Hallux Valgus)は、足の指の一つである親指(第一趾)が他の指に向かって曲がり、足の付け根(第一趾の付け根の関節)が外側に膨らんでしまう状態を指します。具体的には、親指が足の内側に向かって倒れ、他の指と重なり、足の外側に骨が突出してしまうことが特徴です。

■ 外反母趾があるとどんな問題が起こるか?

外反母趾は以下のような症状を引き起こすことがあります。

1 足の痛み:足の親指の付け根や関節に痛みが生じることがあります。特に靴を履いて歩く際に痛みを感じることが多いです。

2 炎症と腫れ: 親指の付け根周辺に炎症や腫れが生じることがあります。

3 靴の選択の難しさ: 外反母趾の進行に伴い、通常の靴が合わなくなり、特につま先が狭いハイヒールの靴は痛みを増加させることがあります。

4 歩行の不自由:進行した外反母趾は足の形を変え、歩行に支障をきたすことがあります。

■ なぜ外反母趾が起こるか?とその対策。

外反母趾の原因は多くの要因に関連しており、ケガのように一つに絞ることは困難です。遺伝的要因、適切でない靴(ハイヒールなど)の長期間使用、足の形態の異常(アーチがないなど)、関節の炎症、加齢による筋力の低下などが影響します。手術対象でない場合には保存療法や物理療法が効果的で症状を管理できます。

■ 外反母趾の治療法は?

重症の外反母趾には手術が必要な場合があります。手術の種類には、親指の関節を修復する手術や骨を修正する手術などがあり術後は充分なリハビリテーションが必要です。

ですがほとんどの場合で、保存療法が選択されます。外反母趾の治療には個人の症状や状態に合わせたアプローチが必要なため早期に専門家のアドバイスを受け、適切な治療方法を選択しましょう。自己判断や自己治療せずまずは専門家の指導を受けることが大切です。治療法を以下にまとめます。

1 保存療法:以下のような方法が考えられます。

適切な靴選び→幅広でつま先が広い靴を選びましょう。ハイヒールや細いつま先の靴を避けることが大切です。

専用の足底矯正インソール→使用することで、足のアーチをサポートし、痛みを緩和できます。

ナイトスプリント→夜間に親指を正しい位置に保つための装具を使用することで、症状を改善できます。

ソルボの商品を一例としてあげます。装具についてもご相談ください。場合によっては専門家をご紹介します。

2 物理療法:物理療法(低周波、鍼灸、マッサージ、関節運動療法等)や足のストレッチを行うことで、関節の可動域を改善し、筋力を増強します。セラピストの指導を受けることが役立ちます。

3 薬物療法:炎症や痛みを軽減するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)等を処方されることがあります。痛みを緩和する注射もこれに含まれます。

4 手術:上記のような治療をしても改善されない場合に手術が検討されます。(以下詳細)

■ 手術が必要な場合はどんな時?

手術は最終的な選択肢であるためリスクとベネフィットをよく考慮しながら医師とよく話あい手術を選択するかどうか決めることになります。ほとんどの場合で保存療法(手術をしない事)が選択されますが以下のような状況では手術が検討されます。

1 強い痛み・機能障害がある:外反母趾による激しい足の痛みが継続的で、痛みが日常生活に支障をきたしている場合。歩行や運動が制限され、生活の質が低下している場合。

2 進行性の変形を伴う:外反母趾が進行し、親指の付け根や関節の変形が進行している場合。足の形が大きく変わり、外反母趾がますます顕著になっている場合。

3 関節の損傷がある:外反母趾によって足の関節に損傷が生じ、それが関節症や炎症を引き起こしている場合。関節の動きが制限されている場合。

4 保存療法の効果が限定的である:保存療法(靴の選択、物理療法、オルソティクス、薬物療法など)が効果が限定的で、症状が改善しない場合。痛みや変形が進行しているにもかかわらず、保存療法が効果的でない場合。

■ まとめ

外反母趾による痛みはまずは整形外科などを受診し、専門の医師から診断を受けるとよいでしょう。装具が保険適用(療養費)の対象になる場合があります。しかし、ほとんどが手術を選択する状態ではなく、予防をしたり、痛みのコントロールをする必要が出てきますのでその場合に鍼灸治療が大いに役に立ちます。

また病院であまり解決しなかった状態の方からの相談も多いです。まずはお話ください。