タグ: 吐き気

    頭痛・めまい・吐き気などの症状の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代男性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。頭痛およびめまいや吐き気など自律神経症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。詳しくは以下・・・

     

    お名前 

    伊藤 隆さま(仮名)

    年齢

    48歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・目の疲れ、肩甲骨の痛み・めまい・吐き気、胃の痛み締め付けられるような頭痛(ご本人談)

    施術開始時期

    平成29年09月20日

    改善時期

    平成29年09月26日 週に1度程度、現状2回の施術だが改善傾向。

     

    経過・状況など

    肉体労働とデスクワーク半分ずつ。車の運転も多く座っている時間も長い。運転中にめまいがしてぼーとしてしまい脳神経外科に相談。CT精密検査を受けたが異常なし。元々肩こりなど感じていたが症状が強くなってきて困っていた。誰に相談していいかわからなかった。(ご本人談)

     

    (1)思い当たる原因

    ゲームが好きでモニター画面を見ることも多い。目もつかれていた。(ご本人談)

     

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。肩甲骨周辺から頭部・頸部が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。CTにて異常なしの診察は受けているが症状が改善しない場合や悪化した場合はすぐに医師に相談するよう説明。弊所から病院を紹介できる旨も伝えた。

     

    (3)経過・施術など

    第一回 平成29年9月20日

    頭痛の状態は締め付けられるような感じ。緊張が強いタイプ。肩こり症状もあり。目の疲れもあり周辺のむくみ感あり。

    ・ 鍼灸

    ・ 吸玉

    などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

     

    第二回 平成29年9月27日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。痛みが和らぎ胃の不調も楽になってきた。(ご本人談)

    改善してきたが症状は強いためしばらく週1で施術。良くなってきたら月に1回のメンテナンス施術に切り替える予定でいる。

     

    (4)総括

    頭痛症状に加えて吐き気やめまい、胃の痛みなどの自律神経症状も出ていました。頸部から背中周辺の緊張が強くご本人もゲームのやりすぎなど思い当たる節があったためまずは緊張を取ることに集中してもらう。2回の施術でも大分良くなってきたことを自覚してくれた。今後も施術を行い改善を狙っていく。

     

    (5)ご本人のコメント

    伊藤 隆さま(仮名)

    年齢・性別

    48歳 男性

    現在の状況

    社会人25年目

     

    Q1、施術前に辛いと感じていたことを教えてください。

    めまいがして車の運転が15分くらいしかできず頭がボーッとして気がめいってました。頭痛や吐き気にも苦しんでいました。

     

    Q2,施術後どうなりましたか?

    めまいは徐々になくなりつつあります。以前の生活を自分自身で振り返ったり考えるようにもなりました。1週間で首の痛みも緩んできました。今後も続けていきたいです。

     

    Q3,施術を受けるとどうなりますか?

    自分の身体に変化があります。胃の不調の改善などあれ、と思うような意外な部位もよくなります。

     

    Q4,改善してほしいところがあればお願いします。

    とくにありません。

    妊娠悪阻(つわり)に伴う唾液過多症状に関して。

    田無北口鍼灸院ではつわりで悩まれている方から相談をいただくことが多いです。「唾液過多」についての相談もいただくことがありますので少しまとめていきます。「唾液過多」とは唾が多く出てしまい困る状態のことを指します。現代医学的には、真性と仮性に分けて、真性では、反射性(生理的なもの、炎症性のものなど)、中枢性(脳炎、脳血管障害、神経毒物の蓄積、パーキンソン病等)、心因性原因。仮性では、口腔内の炎症や嚥下障害がある場合、妊娠悪阻に伴うものなどの原因を考えます。「妊娠悪阻に伴うもの」とはここで取り上げるつわりの一種、のことを指します。

    妊婦さんの唾液過多症状はなかなか改善する方法がとくになく唾を吐くためのペットボトルを持参しなくてはならないほど困る方もいらっしゃいます。東洋医学的には唾液の分泌異常は(妊娠に伴う)脾胃機能の失調、と考えることもできます。脈の状態や身体の状態などを診たうえで漢方薬で対処する方もいらっしゃいます。黄連解毒湯や、大柴胡湯、黄連湯などが処方されることが多いようです。鍼灸での改善も期待できます。鍼灸治療を行うと妊娠悪阻(つわり)に伴う唾液過多が改善するという明確なエビデンスや研究はありませんが症例報告改善報告は存在します。

    ですので、もしも妊婦さんが唾液過多症状で困ったらまずは医師(たいていは担当の産婦人科医)に相談し病的なものかどうか?確認が必要になります。病的なものでない、妊娠悪阻(つわり)に伴うもの、ストレス性といったものが鍼灸治療の対象になります。冷えや血行の改善、脾胃(消化器)、および自律神経の失調改善、緊張・ストレス緩和目的に施術を行います。鍼や灸をするとその場ですぐ改善するわけではないので田無北口鍼灸院で施術を行う場合はまずは5回ほど施術を行い、期限や目標を設定したうえで改善を目指していきます。

    鍼灸ではありませんがカイロプラクティック療法で妊娠悪阻(つわり症状)を改善させたという興味深いデータもあります施術を受けた115人のうち91人が改善。唾液の分泌過多症状も改善したようです。カイロプラクティックにより何らかの自律神経調整作用、緊張緩和作用などがあったため改善したのではないでしょうか。鍼灸でも似たようなアプローチをすることは可能です。以下詳細になります。興味があれば英語の論文もご覧ください。

    「妊娠症状に対する手動治療の有効性:妊娠症状の治療における手動治療の有用性」

    目的

    第1および第2トリメスター中の妊娠症状を軽減または排除する上での手動治療の有用性を判断すること。

    メソッド
    頸椎と胸椎の手動治療は、正常な妊娠中に妊娠症状を発症した115人の妊婦のグループで行われました。頸椎の​​回転牽引が適用された。治療が失敗した患者は、最低3日間の休止の後、2回目の治療を受けました。治療が最初は成功したが後に再発した患者も、全手順を繰り返した。この研究で分析された妊娠症状は、胸焼け、吐き気、嘔吐、めまい、頭痛、不眠症、首の痛み、嗅覚過敏、唾液分泌過多でした。

    結果
    手動治療は、91人(79.1%)の患者で妊娠症状の治療に成功し、22人(19.1%)で部分的に成功し、最初の治療後の2人の患者(1.7%)で失敗しました。2回目の治療後、合計56人の患者のうち、治療は40人(71.4%)で完全に成功し、14人(25%)で部分的に成功し、2人(3.6%)の患者で失敗しました。成功率が最も高かったのは、頭痛(97.3%)、嘔吐(95.9%)、めまい(94.5%)、悪心(92.9%)、首の痛み(92.9%)、不眠症(91.9%)、胸焼け(88.8%)、嗅覚過敏(78.5%)および唾液分泌過多(78%)。

    結論
    妊娠中の手技療法は、薬物を使用せず、病因があり、通常は非常に効果的な治療法です。これは、低コストで、迅速で、安全で、忍容性の高い妊娠症状の治療法であり、すぐに効果が得られることが多いため、妊娠症状の最適な治療法になります。