カテゴリー: 痛み系疾患。腰痛や頭痛(片頭痛・偏頭痛・緊張性頭痛・群発性頭痛など)

田無北口鍼灸院「新型コロナ後遺症・鍼灸相談窓口」設立のお知らせ

2023年05月19日更新

「新型コロナ感染後の後遺症かもしれない」、とのお悩みが多数寄せられています。弊所では鍼灸施術を受けながらゆっくりお話をすることが出来ますので、適切に病院への受診を勧めたり、行政からの正しい情報をお伝えする事も出来ます。鍼灸は原因不明の不調などを緩和する効果もあります。「新型コロナ後遺症かも?」とお悩みの方は一度お電話かLINE等でご相談ください。状況などを詳しくうかがいます。病院でできる事、鍼灸院でできることの違いなども詳しくご説明させていただき、必要ならば定期的に鍼灸施術を行っていきサポートさせていただきます。

施術料金(1回あたり)

初回7150円(税込)2回目以降6600円(税込)~

新型コロナ後遺症で見られる症状

だるさ、息苦しさ、胸の痛み・違和感、咳、脱毛、PTSD、不眠症、集中力低下、抑うつ、腰痛、背中のコリ、頭痛、神経痛、味覚障害・嗅覚障害・聴覚障害ほか

鍼灸院に寄せられたお悩み一例(個人情報に配慮し多少脚色しています)

(1)新型コロナ感染後の腰痛

50代男性 都内へ週5回通勤 2021年5月に感染し発熱、頭痛の症状があった。その後回復したが何をしても腰痛が気になるようになったためコロナ感染後の後遺症を疑って2021年7月に来所・弊所へ相談。病院にも通院するよう指導。週1回程度鍼灸施術。5回程度で改善傾向。間隔をあけながら経過観察中。

(2)新型コロナ感染後の聴覚障害

20代女性 商業施設勤務 2021年3月に感染し発熱があった。その後回復したが耳鳴りと聴力低下が気になるようになった。耳鼻科でも治療を受けているがあまりよくならない。2021年6月に来所・弊所へ相談。耳鼻科にも通院するよう指導。週1回程度鍼灸施術。少し改善傾向も経過観察中。

(3)新型コロナ感染後の微熱・倦怠感

30代男性 会社員 2022年2月新型コロナ感染発熱 その後だるさと味覚障害、微熱症状が続く。味覚症状は改善したものの微熱やだるさが残存。弊所に相談。強いだるさや疲労感を伴うためPEM(コロナ後遺症でだるさが強く出る症状)疑いもあり。耳鼻科や内科にも相談するよう指導。漢方内科や渋谷区にある後遺症をよく見ているクリニックの情報、耳鼻科領域のBスポット療法(EAT、上咽頭擦過療法)などの情報、漢方薬が有効かもしれないという情報をお伝えした。そのうえで鍼灸施術も希望されたため弊所に通院。4回ほど施術を行い改善傾向。

 

新型コロナ後遺症もワクチン後遺症も心理的な要素やストレスが大きく関係します。気持ちが体調に与える影響は大きくブードゥーデスとよばれる「呪われたと思うことでショックで亡くなってしまうこと」も昔から現象として知られています。(生理学者のキャノンもこの現象を研究しました。)気のせい、という意味ではなく気持ちやストレスが体調に与える影響はとても大きいということです。弊所ではストレスや気持ちのサポートも行っています。鍼灸治療が実際に効果があることも多いです

 

・・・また東京都は相談窓口について告知しています。まずはこちらの公共相談窓口を利用するのも良いと思います。まずはかかりつけ医や近所のクリニックを頼るよう勧められるようです。詳細は以下都立・公社病院患者支援センターへの「コロナ後遺症相談窓口」の設置について

1 対象

新型コロナウイルス感染症と診断(PCR検査等で陽性)されてから、1~2か月以上経過し、何らかの症状がある方 ※ 相談は原則、御本人からお願いします。

2 相談の方法及び内容

患者支援センターの看護師等が、電話で症状等について相談をお受けして、症状に応じて、医療機関の受診につなげるなど支援します。(相談は無料)

相談の内容

・具体的な症状や体調に関する相談

・症状に応じた受診について

対応

・症状により、かかりつけ医やお住まいの近くの医療機関への受診を御案内するほか、かかりつけ医がいない場合や症状が重い場合などは、外来受診を御案内いたします。

※ 新型コロナウイルス感染症の後遺症については、現時点では確立された治療法がないため、医療機関を受診された場合、治療は症状に応じた対症療法が基本となります。また、受診においては所定の医療費がかかります。

3 相談を受け付ける病院

東京都はHP上でコロナ後遺症に対応してくれる医療機関(クリニック)を公開しています。まずはこちらを参考にしてみてください。また西東京市田無町周辺の病院だと以下の病院に相談窓口があります。

多摩総合医療センター

電話(相談窓口直通)
042-312-9163

多摩北部医療センター

電話(相談窓口直通)
042-306-3161

★費用は労災保険適用となる可能性があります。

「コロナ後遺症・ワクチン後遺症だと思ったら実はほかの病気だった・・・」 という事例もあります。鍼灸は症状緩和が得意ですが、検査や診断は病院でないと出来ません。

そのため必ず病院も「上手に」利用することが望ましいです。近隣のクリニックに紹介状を書く事も出来ます。まずはじっくりお話を聞かせてもらいますのでお悩みの方はお気軽に弊所にご相談ください。

霊障(れいしょう)・電磁波攻撃などでお悩みの方への鍼灸施術に関して

■ 弊所のスタンスや施術方針について

まず最初に弊所のスタンスについてお伝えします。霊障や電磁波攻撃で悩む方は実際にいます。そのため霊がいるか・いないか?電磁波攻撃があるか・ないか?などの議論はするつもりはありません。肯定も否定もしません。弊所でできる事はそのようなことで悩む方のお気持ちを真摯に受け止め、しっかりとお話を伺いまた鍼灸施術によって体調をよくすることです。てんかんや統合失調症をはじめとする病気が疑われる場合など必要があれば医療機関への受診も勧めます。除霊を希望される方は宗教家などの頼り方についてもお伝えします。その結果、体調が改善し、心身ともにリラックスし症状が気にならなくなる方も多いです。何か特別な治療をする、除霊をする、開運グッズを販売する等の行為を田無北口鍼灸院内で行うことはありません。普通の鍼灸施術を提供しています。

■ 霊障とは何か?

webフリー百科事典weblioには「俗に、霊が憑く・霊気に中ることによって心身に不調を来すこと、を指す意味で用いられる表現。回復のために除霊・浄霊などが試みられることが多い。医学的・科学的な根拠には欠ける。」との記載がありました。岩波書店の広辞苑(第七版)には霊障(れいしょう)という言葉は掲載されていませんでしたが、似たような言葉の憑依(ひょうい)は記載されていました。「霊などがのりうつること。憑っつくこと。」とあります。

■ 世界中で訴えられる現象

霊のせいで体調が悪くなる、という訴えや実際に霊を見たという報告・物語は世界中で存在します。またそれと同時に民俗的・伝統的な治療方法も世界中にあります。霊魂や電磁波攻撃の存在を否定しても、信じている本人にとっては事実であるため効果はありません。人類学・医学的には呪われたと思い込むとショックで実際に亡くなってしまう「ブードゥーの呪い現象」が昔から知られています。中南米のシャーマン伝統治療では神と自然が一体となった儀式を行うことや時には幻覚剤を用いてこれらの症状を改善させますが現代医学的なとらえ方をすればそれも心理療法やプラセボ効果も含んだ薬物療法の一つであるという見方もできます。ケースバイケースではありますが、とくに心理・社会的な疾患には効果が高いと思います。

■ 霊障により出現する心身症状や訴えの一例

・ いつも身体が重く気分が鬱々としている

・ 家にいると窓や壁から音や気配がする

・ 診療内科で診断がつかない。薬を飲んでも改善しない。

・ 自分の考えとは違う言動をすることがある

・ 立て続けに事故やけが、不調が起こる

・ 家族や病院の医師からもあまり信じてもらえず悲しい等

■ 実際に来所された方の実例

個人情報に配慮し脚色し紹介いたします。

お名前 

川田花子さま(仮名)

年齢

42歳(施術当時)

主な訴え 

自律神経失調症、肩こり症状が強く、やたらとのどが渇く。あまり眠れていない。夜中に目が覚めてしまう。夜中に天井から音がする。電磁波攻撃をされている。耳鳴りが起こる。薬ではあまりよくないと感じているためできたら薬も減らしていきたい希望がある。(ご本人談)

施術開始時期

平成29年6月10日

改善時期

平成29年8月10日(週に1.2度程度。全7回の施術。)

経過・状況など

現在体調不良のため休職中。平成28年12月にマンションに入居したころから部屋に不快感を感じていた。心療内科にも通院中。統合失調症の可能性は否定されたが、パニック障害といわれた。(ご本人談)

(1)思い当たる原因

隣人からの電磁波攻撃(ご本人談)

(2)弊所での施術・見解

じっくりお話を伺ったうえで筋肉の緊張など確認。右首から肩にかけての緊張が強いためリラックスさせる施術を行うと説明。右の部屋から特に強い電磁波を感じる。弊所では自律神経症状(不眠・うつ傾向)やパニック障害などの症状も改善実績が多数ある。また霊障や電磁波攻撃など様々な訴えをする方も多く来所される。しっかりお話を伺い安心してもらう。まずは5回ほど施術を行い様子を見ていく。統合失調症の可能性は否定されているとのことだが何かあれば病院にも頼るよう指導。漢方内科などの選択肢もあることを説明した。

(3)経過・施術など

第一回 平成28年11月24日

頚周辺の緊張を取る目的で鍼灸、吸玉療法など行った。吸玉療法は睡眠障害にも効果がある。また東洋医学的なバランスも考え足にもお灸を行った。病院にも通院するよう指導。自己判断で薬はやめないこと。

第二回 平成28年9月10日

昨日は肩が張ってしまったが前回やった後その後ぐっすり寝れた。効果は感じている。

第三回 平成28年9月17日

寝れるようになってきているがのどの渇き症状は多少気になる。

第四回 平成28年9月24日

前回少し怠さが出たとのことで今日は弱めに施術。頚周辺の緊張を取る。音が気にならなくなってきた模様。引越しをすることを決めた。

第五回 平成28年10月7日

改善傾向。とくに寝れるようになったことが大きい。

(4)総括

特に首から背中にかけての緊張が強かったようですがお話を聞くことと鍼灸施術によってだいぶ改善しました。実際にその環境から離れることが得策と判断し、引っ越しを決めてからさらに体調が良くなったようです。何かお困りごとがあればいつでもご相談ください。

耳温灸(耳鍼)、頭部鍼(頭皮鍼)

耳温灸・耳鍼について

耳の内部を温めるとどんな作用があるのでしょうか?

耳の周辺には顔面神経、三叉神経、迷走神経など、多くの神経が分布していて耳の穴には迷走神経の末端がきています。 迷走神経は体性神経(運動神経と感覚神経)と副交感神経が合わさったものになります。 つまり、耳の穴への温灸や鍼は、迷走神経=副交感神経への刺激となるのです。最近ではここに注目し、耳の内部を温め入眠サポートをするような商品も販売されています。

耳鍼の研究はたくさんの報告があります。田無北口鍼灸院ではこれらの効果に着目し、頭部周辺の鍼や目の周りの刺激なども含め緊張を緩和していきます。

頭部鍼(頭皮鍼)について

頭部への鍼は中国で研究が盛んで頭皮鍼という名前で知られています。特に脳卒中、多発性硬化症、脊髄損傷、外傷性脳損傷による麻痺のリハビリによく使用されます。

頭のてっぺんにある有名なツボ「百会」に鍼をすることで視力が改善した研究報告もあります。限定的であるものの目の疲れなどに対しては効果があるものと思われます。

<研究内容と結果>

日頃から疲れ目を感じ,屈折異常以外に特別な疾患を持たない成人ボランティア30名60眼(平均年齢 23.8±3.8 歳)に

 

1: 百会毫鍼群 10 名 20 眼。ステンレス製鍼灸針 (直径 0.16mm、セイリン社製) を百会穴(GV-20)に10mmの深さまで横刺で刺入した後、10分間置鍼。

 

2: 百会鍉鍼群 10 名 20 眼。真鍮製のばね式鍉鍼 (KN-412、カナケン製) を百会穴(GV-20)に心地よい程度の強さで10分間の圧刺激を行った。

 

3: 対照群 10 名 20 眼。百会穴に鍼管のみを軽く当て、鍼管上部を数回タッピングした後、直ちに鍼管を取り除き、10分間の安静仰臥位を保った。

 

結果・結論

裸眼視力より、前後比較では百会鍉鍼群で有意に向上し(P<0.01)、群間比較では百会鍉鍼群で対照群と比較して有意に向上した(P<0.05)。矯正視力より、前後比較では百会毫鍼群と百会鍉鍼群で有意に向上し(P<0.01)、群間比較では百会毫鍼群と百会鍉鍼群が、対照群と比較して有意に向上した(P<0.05)。VAS より、前後比較では百会毫鍼群と百会鍉鍼群で有意に改善し(P<0.05)、群間比較では有意差が認められなかった。毫鍼刺激と鍉鍼刺激により視力は向上したが、眼疲労に対する効果は限定的であった。

 

毫鍼刺激と鍉鍼刺激の視力や眼疲労への影響の評価 | 鍼灸 | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 

耳温灸・頭部鍼で効果が期待できる症状

不眠症(特に入眠サポート)、パソコンの使い過ぎによる目のカスミ・疲れ、自律神経の不調(胃の不調、めまい、耳なり・耳の不調、気分の落ち込みなど)、緊張による頭痛、痛み・しびれ、脳卒中に伴う麻痺等 ほか

痛みを伴わない心地よい刺激です。まずはご相談ください。

音楽クリエイター、イラストレーター、ミュージシャン、アニメーター、プログラマーなど・・・。クリエイティブな方への田無北口鍼灸院での施術について。

この仕事をしているといわゆるクリエイターの仕事をされている方の調整を行うことが多いです。

 

理由は

・ 代わりがいない仕事だから

・ 神経や細かい筋肉を酷使するため

などさまざまですが結論から言いますと施術を受けるといいことが多いと思います。大きな特徴としてクリエイティブな仕事をしている方は頭部・頚周辺が緊張しやすいです。そのため自律神経の乱れもしばし見られます。症状としては様々ですが寝れない、胃が痛い、目がチカチカする、つばが飲み込めない、などです。職業別の特徴などもあげていきます。詳しくは以下・・・

 

(1)音楽クリエイター

特徴:最近の音楽クリエイターはほとんどPCを使う。よってデスクワーク作業が多い。背中や肩がこっています。目や耳も酷使する。よって首回りの緊張も強いです。またステージに立つミュージシャン・アーティストはステージ上ではアドレナリンなどが出て興奮状態になります。そのためライブなどのあとに眠れない・疲れが取れないという状態になってしまう方もいます。睡眠薬などで解消される方もいますが鍼や頭部調整をオススメします。ご自身でヨガやスポーツなどやられてストレス解消できる方は良いのですがクリエイターはそもそも忙しい方が多いですし回復は我々のような専門家に任せ本職に集中した方が良いです。楽器を演奏される方は疲れや緊張が出る部分がまた違います。

バイオリンか?

ギターか?

ピアノか??

それぞれ緊張の部位や痛みが出やすい部位が変わりますのでその方の特性に合わせた調整を行います。

施術:耳周辺に鍼などを行い頸部の緊張を取るだけでも音の聞こえ方が違うという方が多いです。

(2)イラストレーター・アニメーター

特徴:PCも使うが書くことも多い。(もちろん人によります。)聞き手周辺や肩が硬くなる方が多い。

施術:鍼などで痛みを抑えたり目の周り・手の周りの緊張を抑えます。頭の調整を行い頭部のリラックスさせることが多いです。

(3)プログラマー

特徴:PC作業による疲れはもちろん仕事内容によっては夜中も仕事をされていて生活が不規則な方もいます。

施術:しっかりと眠れるような施術を行います。吸玉療法もリラックス効果があり不眠症の改善につながることが多いためオススメします。

・・・ざっと一例挙げただけでもこのような特徴があります。当たり前ですが我々の仕事は守秘義務がありますしお仕事内容や愚痴など話されても外に漏れることはありません。安心してご相談ください。

長年続く片頭痛症状の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代男性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。頭痛外来専門のクリニックにも通院したり、と長年にわたり頭痛に悩まされていた症状が改善した例です。頭痛でお悩みになる方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。詳しくは以下。

 

お名前 

井上 高太さま(仮名)

年齢

36歳(施術当時)

主な訴え 

首の疼痛・肩こり・目の疲れ、ズキズキする片頭痛(偏頭痛)(ご本人談)

施術開始時期

平成29年09月03日

改善時期

平成29年10月01日 週に1度程度、4回の施術で改善傾向。

 

経過・状況など

長年にわたり頭痛に悩まされている。頭痛外来にも相談に行った。CT精密検査を受けたが異常なし。薬を服用し症状を抑えている。元々肩こりなど感じていたが症状が強くなってきて困っていた。誰に相談していいかわからなかった。(ご本人談)

 

(1)思い当たる原因

デスクワークが長い。長年にわたり肩コリもあり頭痛症状も半分あきらめている。(ご本人談)

 

(2)弊所での施術・見解

まずは状態把握。片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛の違いなど説明。肩甲骨周辺から頭部・頸部が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。また病院と上手に付き合う方法なども説明し、漢方内科の医師を頼ることも選択肢の一つとして説明した。

3)経過・施術など

第一回 平成29年9月3日

頭痛の状態はズキズキ痛むような感じ。緊張も強いため片頭痛・緊張型混在タイプ。肩こり症状もあり。目の疲れもあり。緊張を取りつつ頭も冷やしながら慎重に施術を行う。

・ 鍼灸

・ 吸玉

などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

 

第二回 平成29年9月9日

前回に引き続き緊張を取るための施術。頭を冷やして症状も抑える。

第三回 平成29年9月22日

第四回 平成29年10月1日

私用で1週間あいてしまったが改善を感じている。症状・緊張は強いためもう少し週1で施術を提案。同意してもらう。良くなってきたら月に1回のメンテナンス施術に切り替える予定でいる。

 

(4)総括

頭痛症状が強かった。片頭痛症状のため血行が良くなると痛みが増すが緊張は強い。頭の血流を抑えながら周辺の緊張を取っていく施術を行う。頸部から背中周辺の緊張が強く。まずは緊張を取ることに集中してもらう。3.4回の施術でも大分良くなってきたことを自覚してくれた。今後も施術を行い改善を狙っていく。

 

(5)ご本人のコメント

Q1、施術前に辛いと感じていたことを

教えてください。

月に2・3回片頭痛があり病院でも痛み止めをもらうだけで改善しなかった。

 

Q2,施術後どうなりましたか?

週一で施術を受けると2.3回で頭痛の痛みがかなり楽になった。

 

Q3,施術を受けるとどうなりますか?

最初の1か月間は週1回くらいで受けたが首肩回りの筋肉を鍼でほぐしてもらい、その辺もかなり楽になったと感じた。

 

Q4,改善してほしいところがあればお願いします。

とくになし

頭痛・めまい・吐き気などの症状の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代男性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。頭痛およびめまいや吐き気など自律神経症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。詳しくは以下・・・

 

お名前 

伊藤 隆さま(仮名)

年齢

48歳(施術当時)

主な訴え 

首の疼痛・肩こり・目の疲れ、肩甲骨の痛み・めまい・吐き気、胃の痛み締め付けられるような頭痛(ご本人談)

施術開始時期

平成29年09月20日

改善時期

平成29年09月26日 週に1度程度、現状2回の施術だが改善傾向。

 

経過・状況など

肉体労働とデスクワーク半分ずつ。車の運転も多く座っている時間も長い。運転中にめまいがしてぼーとしてしまい脳神経外科に相談。CT精密検査を受けたが異常なし。元々肩こりなど感じていたが症状が強くなってきて困っていた。誰に相談していいかわからなかった。(ご本人談)

 

(1)思い当たる原因

ゲームが好きでモニター画面を見ることも多い。目もつかれていた。(ご本人談)

 

(2)弊所での施術・見解

まずは状態把握。肩甲骨周辺から頭部・頸部が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。CTにて異常なしの診察は受けているが症状が改善しない場合や悪化した場合はすぐに医師に相談するよう説明。弊所から病院を紹介できる旨も伝えた。

 

(3)経過・施術など

第一回 平成29年9月20日

頭痛の状態は締め付けられるような感じ。緊張が強いタイプ。肩こり症状もあり。目の疲れもあり周辺のむくみ感あり。

・ 鍼灸

・ 吸玉

などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

 

第二回 平成29年9月27日

前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。痛みが和らぎ胃の不調も楽になってきた。(ご本人談)

改善してきたが症状は強いためしばらく週1で施術。良くなってきたら月に1回のメンテナンス施術に切り替える予定でいる。

 

(4)総括

頭痛症状に加えて吐き気やめまい、胃の痛みなどの自律神経症状も出ていました。頸部から背中周辺の緊張が強くご本人もゲームのやりすぎなど思い当たる節があったためまずは緊張を取ることに集中してもらう。2回の施術でも大分良くなってきたことを自覚してくれた。今後も施術を行い改善を狙っていく。

 

(5)ご本人のコメント

伊藤 隆さま(仮名)

年齢・性別

48歳 男性

現在の状況

社会人25年目

 

Q1、施術前に辛いと感じていたことを教えてください。

めまいがして車の運転が15分くらいしかできず頭がボーッとして気がめいってました。頭痛や吐き気にも苦しんでいました。

 

Q2,施術後どうなりましたか?

めまいは徐々になくなりつつあります。以前の生活を自分自身で振り返ったり考えるようにもなりました。1週間で首の痛みも緩んできました。今後も続けていきたいです。

 

Q3,施術を受けるとどうなりますか?

自分の身体に変化があります。胃の不調の改善などあれ、と思うような意外な部位もよくなります。

 

Q4,改善してほしいところがあればお願いします。

とくにありません。

鍼灸の良さやその根拠

自画自賛になってしまうのであまり「鍼灸の良さ」についてはあまり語ってこなかったのですが鍼灸にはいい部分が多いのでこちらでもまとめていきます。鍼灸の良さを実感して頂くには施術を受けていただくのが一番早いと思いますが以下、ご参考にしてみてください。

1,鍼灸の良さについて

(1)痛みに効果的、薬以外の選択肢

鍼灸は「痛み」に効果的です。痛みと言っても様々で注意を要するものもありますが頭痛や腰痛、線維筋痛症などの痛み疾患は現代医学のガイドラインでも比較的高い評価をされています。痛みに悩んでいる方は病院から処方された薬や市販されている薬を第一選択としていることが多いのですが「薬以外の選択肢」として痛みに対してアプローチができるのも魅力です。例えば高齢者の方や持病がある方などが痛みで悩んだ場合には、すでにたくさんの薬を飲んでいるため「もうこれ以上薬を飲みたくない」という思いから薬以外の選択肢である鍼灸を選択する方も多いです。そのようなご相談を受けた際はかたよった考えにならないように必ずしも薬が悪いわけではないことをよく説明した上でなるべくその方の選択を尊重できるよう鍼灸治療でサポートさせていただいています。*注意 痛みへの効果も鍼治療を行うことですぐ感じられる即効性があるものとないものが存在します。

(2)痛み以外の不定愁訴にもアプローチできる

痛みだけではなく寝れない、胃の調子が悪い、といった自律神経症状やうつっぽい、なんとなく調子が悪いといったいわゆる不定愁訴にも鍼灸は対応することが出来ます。むしろ得意な分野と言っても過言ではありません。例えば胃の不調に対する施術方法で背中にお灸を行う「胃の六灸」などは昔から言い伝えがありますが現代医学的な解釈ではこれは体性内臓反射を利用しているのではないかと?いう考え方も出来るのです。経験則に過ぎなかった胃の不調に対し鍼灸が有効と言う話も現在ではたくさんの症例報告が上がって来ています。

令和2年11月に漢方薬メーカーのツムラが20代~40代の男女1800人にインターネットでアンケート調査をしたところ「女性は男性よりも健康不安が大きく、ストレスもより強く感じる傾向にある。」、「女性の4人に3人はなんとなく不調を感じているが、7割は薬にも病院にも頼らず放置、病院に行くのを躊躇しがち」といったことがわかる結果になりました。この調査が行われた令和2年はコロナ禍の真っ最中のためストレスを感じていた方が多いということもあるでしょうがそれを差し引いても、若い人でも不調や健康不安を感じている人が多いのは間違いないのではないかと思います。ストレスや体質、緊張に起因する病院で解決できなかった問題は鍼灸が昔から得意とするところです。

(3)歴史が証明、研究も豊富、安全への取り組み

鍼灸は長年世界各国で行われてきた伝統医学でそのこと自体が効果を証明していますが近年では研究も盛んにおこなわれています。2022年4月13日現在、アメリカ国立衛生研究所のアメリカ国立医学図書館が運営する情報検索システムpubmedで鍼を意味する「acupuncture」を検索すると38002件もの論文がヒットしました。伝統的な知見や経験から有効というだけでなく、現在進行形で科学的な解明も進められています。鍼灸の研究は中国やアメリカドイツなどで盛んです。その中には安全や事故に関する研究も含まれます。日本最大の鍼灸学術団体、全日本鍼灸学会もエビデンスに基づいた「鍼灸安全対策ガイドライン」を公開し鍼灸師はこれに準拠するよう呼び掛けています。

(4)言葉が通じなくても施術できる(非言語コミュニケーション)

鍼灸やマッサージはタッチセラピーであるため言葉を使わないでも施術を通しコミュニケーションをとることできます。言葉が通じない外国の方、認知症のお年寄り、赤ちゃん、さらには哺乳類ならば動物でも鍼治療を行うことが出来ます。実際に獣医師で馬や犬などへの犬などへの鍼治療を行っている方も存在します。どんな人に対しても、また人でなく動物に対しても施術を行うことが出来るのです。(鍼灸師が犬に対して施術を行うことは法律上できません。獣医師ならばできます。)

 

2,病院等との違い(病院・整骨院・整体院)

病院と鍼灸院の違いについて簡単に説明しておきます。病院は20床以上ベッドがある施設でそれ以下は診療所・クリニックと呼ばれます。どちらも「医師」が診察に当たります。病院と診療所・クリニックは違うものですがここではその分類が主たる目的ではないのですべて「病院」という呼び名で統一します。医師は6年生の大学医学部を卒業し医師国家試験に合格した人がなれ医学的な検査などができます。一方で鍼灸院は「鍼灸師」が施術にあたります。鍼灸師は正確には鍼師と灸師という資格に分かれています。3年制の鍼灸専門学校や4年制大学を卒業し国家試験に合格した人がなれます。鍼と灸の施術を行うことができます。レントゲンを撮ったり、血液検査をしたりしながら病気を確定させる行為「診断」は医師にしかできません。鍼灸師は制度上、鍼灸施術を行ったり体を触りながら東洋医学的な身体の状態把握までしかできないのです。日本の病院は基本的に保険診療で検査や診察や治療が行われます。1日にたくさんの人が来所します。医師は何人もの人診なくてはいけない事が多いです。その為に重症化するなどの緊急性がないか?命にかかわるような大きな病気は隠れていないか?が重要視されることも多いです。逆に鍼灸院ではじっくりお話を伺うことが出来ます。ストレス・体質に起因する慢性疾患などへの対応は鍼灸院が得意とするところです。まずはクリニックを受診したけど、あまり改善を感じない場合や漠然とした体調不良で悩んでいてどうしてよいのかわからないときなどは鍼灸院を頼るとよいかもしれません。

整骨院との違いも書きます。整骨院(接骨院)は柔道整復師という国家資格を持った人が施術を行います。もともとはケガをした時の応急処置をする場所でした。昔(昭和の時代)は街に整形外科が少なく接骨院はとても重宝されていましたが現在はそのようなこともなく、資格を持った人の数だけが増えてしまったために過当競争に陥り近年では自費で怪しい治療を行う整骨院も存在します。注意が必要です。そして何より柔道整復自体が研究論文(研究自体)の数がものすごく少ないのです。それも大きな問題でしょう。医療として発展する可能性が低いです。

最後にリラクゼーションサロン・整体院との違いについても説明します。街を歩いているとよく「もみほぐし」、「整体」、「リラクゼーション」などといった看板を見たことがないでしょうか?とってもわかりづらいのですがこの業態は鍼灸院とも違います。マッサージですらありません。マッサージというのは国家資格でマッサージを名乗っていいのはあんまマッサージ指圧師だけで、看板に効果効能なども書くことが出来ません。「リラクゼーション」は、無資格マッサージの業態とみることもできます。そもそも保健所管轄でないので資格や届け出も必要がありません。医療のカテゴリーでは無いのです。誰でも簡単に開業できるうえに広告制限も必要ないので効果などを大げさにうたっているところも散見されます。もちろん真面目にやっているところもありますが例えば何年か前に根拠のない「小顔矯正」をうたっていたサロンが措置命令という行政処分を受けたことがあります。あくまでも「娯楽」にとどめた方が良いでしょうし利用するには注意が必要です。

 

3,上手に鍼灸を使おう

上記のように鍼灸は痛みに対して、病院ではあまり解決できないような不定愁訴に対して、また薬を使わずアプローチできますが一方で病院にはしっかりかかっておいた方が良いケースもあることはまた事実なのです。精密検査を受けなければわからない病気も少なからず存在します。そして、年配の人は何かあれば病院に行くことが多いが、働いている年代は忙しく時間もないので、不調を感じても病院へはあまり行かずに鍼灸等の施術所で済ませていることが多い。というデータも存在します。普段からあまり病院に行かず、かかりつけ医がいない状態だと制度上、精密検査をスムーズに受けられない場合や満足いく医療サービスが受けられない場合もあるのです。必要に応じて病院での検査も受けながら上手に鍼灸院を利用すると良いでしょう。田無北口鍼灸術では上手な病院のかかり方も来所された皆様にお伝えしていますのでお気軽にご相談ください。

三叉神経痛、片頭痛、群発性頭痛の鍼治療

「三叉神経痛」の症例をご紹介しておきます。鍼治療で改善したようなのでこちらで経過などを書いていきます。*かならず改善するということではなく一例です。

経過

30代女性。もともと顎関節症気味で首や肩に強いコリがある。年末年始の疲労からか?頭痛や歯の痛みを感じるようになった。水やお湯を飲むと刺激で痛みが増強。弊所で状態を見せていただきお話を聞く。

おそらく三叉神経痛では?

と思ったが脳疾患などでは困るので念の為脳神経外科等の病院にも行くよう指導。・・・精密検査の結果特に異常はなく担当の医師からも「三叉神経痛ではないか?」との診断が下された。一般的には薬物療法や場合によっては手術療法などもあるようですが鍼治療でも頭痛症状に改善効果があります。研究論文も存在します。

施術内容

顔面・頸部・肩・頭部・額関節周辺の緊張が非常に強い。その周辺の緊張を和らげ血流を促進する目的で鍼や灸の施術を行った。頻度は週3回ペース。毎回症状は緩和。8回目くらいで日常生活の不自由や痛みを感じなくなった。

似たような病気

片頭痛(偏頭痛)も同じように血管に由来する頭痛である。治療法も似ている場合が多い。ほかには男性に多い「群発性頭痛」という疾患もある。(同じカテゴリーで考えられることもある)鍼治療で改善することも多い。しかしながら、前述のように脳の疾患などがあってはいけないいので状況を知っておくことも大事で病院で診察を受けることも重要です。また「血管拡張すると痛みが増す」・・・ような痛みが出た場合応急処置として冷やすことも有効です。仰向けになって眼の周辺を冷やすと痛みが落ち着く方が多いです。(応急処置法)この痛みのコントロールを知るだけでも「薬だけ」に頼らなくてもよくなり精神的にずいぶん楽になる方は多いです。

必要に応じ病院もご紹介できます。何かあればご相談ください。

頭痛に関して分類(緊張型頭痛・片頭痛など)と鍼灸

<1>頭痛の分類

頭痛とは頭部の一部あるいは全体の痛み総称。国際頭痛学会の頭痛分類は以下のように頭痛を分類している。

(1)一時性頭痛

・ 片頭痛

・ 緊張型頭痛

・ 群発痛およびその他の三叉神経痛、自律神経性疼痛

・ その他一時性頭痛

(2)二次性頭痛

・ 頭頚部外傷による頭痛

・ 頭頸部血管障害による頭痛

・ 非血管性頭蓋内疾患による頭痛

・ 物質またはその離脱による頭痛

・ 感染症による頭痛

・ ホメオスタシスの障害による頭痛

・ 頭蓋骨・首・眼・耳・副鼻腔・歯・口など顔面・頭蓋の構成組織障害による頭痛、顔面痛

・ 精神疾患による頭痛

(3)頭部神経痛、中枢性一時性顔面痛
及びその他の頭痛

・ 頭部神経痛および中枢性顔面痛

・ その他の頭痛 頭部神経痛など

鍼灸院の現場では片頭痛および緊張型頭痛の相談や施術が多いです。それらを中心にまとめていきます。

<2>頭痛に対する鍼灸治療のエビデンス

(1)一時性頭痛に関して

欧米では「非薬物療法」として広く認知されランダム化比較試験による報告も多い。

一例

・ 通常治療(薬物療法)

→ 3か月の頭痛日数が
8.1日から7.5日に減少

・ 通常治療に加え、鍼治療を加えた群
→ 3か月の頭痛日数が
8.4日から4.7日に大きく減少。

*医歯薬出版株式会社
「鍼灸臨床最新科学より」

片頭痛の予防に関してはコクランレビューで比較的ポジティブな評価。

現代医学のガイドラインでも片頭痛の鍼灸治療は推奨度が高いです。

<3>まとめ

一時性の頭痛片頭痛や緊張型頭痛に関しては鍼灸治療がとても有効でエビデンスもあります。薬物療法以外の選択肢として妊婦さん、薬を飲みたくない方へも有効です。一時性頭痛でなくまた緊急性が疑われる場合などは医療機関への受診を勧めるなどフォローさせていただきます。お気軽にご相談ください。

動画も参考までにご覧ください。

片頭痛・偏頭痛(へんずつう)の応急処置方法

梅雨時や季節の変わり目、気温さが激しい時期など「片頭痛がひどくなる」というご相談をいただくことが多いです。片頭痛かどうかは診断基準があります。

前兆のない片頭痛の診断基準
国際頭痛分類第2版、2004年

日本頭痛学会より

A. B~D を満たす頭痛発作が
5 回以上ある

B. 頭痛の持続時間は4~72 時間
(未治療もしくは治療が無効の場合)

C. 頭痛は以下の特徴の少なくとも
二項目を満たす
1.片側性
2.拍動性
3.中等度~重度の頭痛
4.日常的な動作
(歩行や階段昇降など)
により頭痛が増悪する、あるいは
頭痛のために日常的な動作を避ける

D. 頭痛発作中に少なくとも
以下の一項目を満たす
1.悪心または嘔吐
(あるいはその両方)
2.光過敏および音過敏

E. その他の疾患によらない

・・・弊所に相談に来る方は病院ですでに診断を受けてから来所される方が多いです。

・ 病院に行ったがあまり頭痛が改善しない

・ 病院の薬があまり効かない

・ 薬をあまり飲みたくない

など。理由は様々ですがある程度自分の症状についてどのような状態かわかってらっしゃる方も多いのです。鍼灸は一時性頭痛と呼ばれる頭痛(緊張型頭痛や偏頭痛など)に対して効果が高いです。エビデンスも豊富です。現代医学のガイドラインでも推奨されています。頭痛で悩む方は緊張型頭痛にしても片頭痛にしても緊張をしている方が多いです。鍼灸の施術では筋緊張を和らげていきます。

片頭痛は血管が拡張することで起こる頭痛ですので施術後に痛みが一時的に悪化することもあります。そのような場合は写真のようにアイシングしたりもします。血管を収縮させると頭痛は治まります。自宅での片頭痛応急処理も、横になっておでこを冷たいタオルなど冷やすといいでしょう。温めるより冷やす方が楽になるはずです。やってみてください。ただし悪化した場合はすぐに中止し専門家に相談してください。あくまでも応急処置です。

目の疲れ、ドライアイ、VDT症候群、慢性的な頭痛など・・・

*トップ写真はクルミとお灸を使って目を温めているものです。少しインパクトがありますね。

・・・

現代人はストレスや慢性疲労、それにパソコンなどの使い過ぎによる慢性疲労(VDT症候群)により悩んでいる方はかなり多いです。ドライアイや慢性的な頭痛、肩コリ、よく眠れない、といった症状が出てしまいます。その原因のほとんどは頭や眼の周辺の筋肉の過緊張・神経の興奮などにあります。田無北口鍼灸院では、ストレッチ、マッサージ、鍼灸などでそのような症状を
改善させていきます。コリや疲労を解消し、機能を回復させると症状が出にくくなっていきます。(体質改善)様々な治療を試したが結局ダメだった・・・ヘッドスパで頭をほぐしても
あまりよくならない・・・お悩み有りましたらご相談ください。田無北口鍼灸院では局所だけでなく全体のバランスを調整することで患部への負担も和らげることができます。

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是非一度お試しください。眼の周辺に鍼をしたりお灸で温めたりすると緊張や血流が改善されかなりすっきりしますよ!

<論文など>

脳神経外科でCT検査などを受けるも異常なし、しかし長年頭痛が取れない・・・という頭痛の場合鍼灸が有効かもしれません。参考文献 頭蓋表層の解剖学的要因による頭皮神経痛と頭痛―眼窩上神経痛・後頭神経痛・開頭術後頭痛― より

眼窩上神経痛は表情筋による眼窩上神経の絞扼が,後頭神経痛は後頸部筋群による後頭神経群の絞扼(主に頭半棘筋による大後頭神経の絞扼)および後頭動脈と大後頭神経の接触が
原因となりえる.

脳や神経の問題でなく絞扼の場合、細かく筋緊張をとれる鍼が役に立つ可能性が大いにあるのです。

詳しくは一度ご相談ください。

BIO PSYCHO SOCIAL(BPS)モデルと慢性疼痛について

生物心理社会モデル(bio psychosocial model)は、ジョージ・エンゲル(George Engel, M.D. ,1913–1999)が1977年に提唱したモデルで、生物医学(Biomedical・バイオメディカル)モデルになり代わる、新しい医学観の提唱であります。最もバランスのとれた医療の研究は、人間の存在を「生物・心理・社会性」(Bio-Psycho-Sociality)として統合的に見ようとする立場だという考え方をします。登場した時代の順序もバイオメディカルモデル → のちにバイオサイコソーシャル(BPS)モデルとなります。

人間の身体の成り立ちは、生物医学・心理・社会的な要素がそれぞれ分離しているのではなく、相互に作用し、かつ総合的な性質をもつという考え方をします。したがって人間の不調や病気は、生物・心理・社会の複合的な問題からなり、それぞれの側面における対処を試みるだけでなく総合的に人間をみる必要があるのです。

(1)「心理社会的因子」という視点が重要な疾患(心身症)とその例

検査の結果異常はないものの症状が取れない心療内科的な疾患が多い。一例をあげますと以下です。

慢性疼痛(痛みが取れない)、なんとなく疲れが取れない(自律神経失調症といわれるもの)、胃腸の不調(機能性ディスペプシア・慢性胃炎・過敏性腸症候群)、うつ傾向、パニック障害など・・・

上記は一例ですが鍼灸院でもよく見られる疾患です。心身症という見方もできます。心身症とはストレスが身体症状の発症及び持続の原因となっている病態です。患者の物語である(illness=病い)はあまり考慮されず検査の結果異常(Disease=疾患)なしと言われるもそのギャップが顕在化していると見ることもできます。もちろん、中には病気が隠れている場合もあるので「どのような薬を飲んでいるか」、「どのような検査や診断を受けたか」など把握はとても大事になってきます。鍼灸院は診断する場所ではなく、症状の緩和等を目的とする場所なのですが現在の治療状況や投薬状況などはかならずお薬手帳などの記録から把握させてもらいます。(当たり前ですが減薬指導などはしません)

(2)恐怖-回避モデル(Fear-avoidance model)

慢性疼痛の場合を例に考えてみます。慢性疼痛とは,3カ月間を超えて持続もしくは再発する,または急性組織損傷の回復後1カ月を超えて持続する,または治癒に至らない病変に随伴する疼痛です。原因としては,慢性疾患(例,癌,関節炎,糖尿病),損傷(例,椎間板ヘルニア,靱帯断裂),多くの原発性疼痛疾患(例,神経障害性疼痛,線維筋痛症,慢性頭痛)などがあります。様々な薬剤と心理学的治療が用いられます。(MSDマニュアルより)。一言で慢性疼痛といっても様々な病態が存在します。だから慢性疼痛かどうかよりも「どのような慢性疼痛なのか?」が重要でそれを把握するための身体検査や社会的心理的因子の把握も重要になってきます。身体の状態を生物医学(Biomedical)モデルだけで説明・アプローチするのはどうしても無理があります。医療者からクライアントにどのような質問をすべきか?*BPSモデルのインタビュー、質問はこちらを参考にしてください。恐怖-回避モデル(Fear-avoidance model)はいわば悪循環のような状態になっています。心理的・社会的にストレスがないかも含めた現状の把握が大事になってきます。下の図では青「悲観的解釈」と書いてありますが「破局化」とも呼ばれます。痛み体験が不安や恐怖を引き起こすものと考えるとわかりやすいかもしれません。

(3)慢性疼痛の説明の要点

1、あらゆる痛みは脳で感じる。そのため痛みの部位から脳まであらゆる場所が痛みの原因になりうる。

2、急性疼痛は警告信号の役割があるが慢性疼痛に危険を知らせる役割はない。

3、急性疼痛は痛みが減ればできることが増えるが慢性疼痛はできることが増えると痛みが減っていく。(マインドフルネスにも近い考え方がある)

4、慢性疼痛は痛みだけでなくそれに影響される考え方や感情、行動、生活の障害もほかの症状が改善することで痛みが強くなったとしても回病気は改善していくことがある。

5、治る順序はまず考えや行動。次に感情や生活、最後に痛み。初期は痛みの強弱で治療効果を測ってはいけない。

6、運動やヨガ・鍼灸には痛みを軽減させる効果がある(アナンダミドの活性化)