エビデンスに基づいたヨガや呼吸・瞑想によるセルフケアを指導します。

エビデンスに基づいたヨガや呼吸・瞑想によるセルフケアを指導します。

田無北口鍼灸院ではセルフケアの一環としてヨガ・呼吸・瞑想の指導を行います。ヨガや瞑想と聞くと「宗教みたいでアヤシイ」、「ヨガスタジオに行きたいが女性ばかりで入りづらい」、「ヨガをやっている人はやせていてかっこいいので興味はあるけど敷居が高く感じてしまう」・・・等のお声をいただくことがあります。田無北口鍼灸院では男性でも、また軽い気持ちでもできるような「初心者・ご年配者向けのセルフケアプログラム」を提供しています。希望者にはPDFで印刷しお渡しします。

厚生労働省がeJIM(統合医療情報サイト)でヨガの科学的知見を紹介しています。

ヨガとは?その働きは?

ヨガは古代インド哲学に歴史的起源を持つ心身の訓練法です。それは精神的な訓練法として始まりましたが、身体や精神の健康を促進する方法として普及しました。古典的なヨガにはほかの要素も含まれていますが、アメリカで実践されているヨガは通常、「アーサナ/体位・姿勢」「プラーナーヤーマ/呼吸法」「ディヤーナ/瞑想」に重点を置いています。アイアンガー、ビクラム、ハタヨガなどの評判の良いヨガ流派は、これらの要素を重視しています。(厚生労働省eJIMより

ヨガは慢性疾患の人に有用ですか?

ヨガは、ある種の慢性疾患の人の症状を管理し、生活の質の改善に有用であるという有望なエビデンスがあります。従って、治療プログラムへの追加が有用となる可能性があります。厚生労働省のページでは下記のような疾患とそのエビデンスが紹介されていますが他にも慢性疼痛(なかなかよくならない痛み疾患)や腰痛、うつ病などの症状緩和の臨床研究も多数存在します。

がん

2018年に行われた、さまざまながん種の患者においてヨガを利用した138件の研究(参加者計10,660例)の評価では、ほとんどの研究で、ヨガが患者の身体的、心理的症状と生活の質を改善することが認められました。多くのヨガの研究は、乳がん患者とサバイバーに焦点を当ててきました。2017年に行われた乳がんの女性を対象とした24件の研究(計2,100例を上回る参加者)のレビューでは、ヨガが疲労や睡眠障害を軽減し、健康関連の生活の質を改善するという中程度の質のエビデンスが認められました。ヨガの効果は、ほかの運動の効果と類似しており、教育プログラムの効果よりも優れていました。

 

多発性硬化症

2014年に行われた7件の研究(参加者670例)のレビューでは、ヨガは多発性硬化症の人の疲労と心的状態に短期的なベネフィットがありますが、筋肉機能、認知機能、または生活の質に影響しなかったというエビデンスが認められました。疲労に対するヨガの効果は、ほかの運動と同様でした。

 

慢性閉塞性肺疾患

(Chronic obstructive pulmonary disease:COPD)2018年に行われた10件の研究(参加者計502例)の解析では、ヨガがCOPDの人の身体能力(規定時間内に規定の距離を歩くことができるなど)、肺機能、生活の質を改善し得るというエビデンスが認められました。

 

喘息

2016年に行われた喘息に対するヨガの15件の研究(参加者1,048例)のレビューでは、ヨガはおそらく、生活の質と症状のわずかな改善につながるだろうと結論付けました。
ヨガなどの補完療法は、決して喘息治療の代替として利用すべきではありません。(厚生労働省eJIMより

ヨガを行う上での注意点

無理をしない(痛みが出たらセルフケアを中止とする)、あくまでも補助療法として考え鍼灸師や医師にも頼る、合うあわないがあるので期待しすぎない

などが上げられます。補完代替医療全般に言えることですがあくまでも症状緩和に役立つものであり自分の体調を見直すきっかけとなるものです。医師の診断や投薬治療が有効なケースもたくさんあります。ヨガや鍼灸も上手に利用し、上手に医師や病院にも頼るすることが肝要です。詳しくはご相談ください。