YouTube動画:四十肩・五十肩の体操。セルフケアのコツ(アイロン体操ほか)
YOUTUBE原稿など含めこちらに掲載しておきます。動画は↑よりご覧ください。
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#四十肩 #五十肩 #セルフケア
<原稿>
皆様こんにちは。田無北口鍼灸院の白石です。動画をご視聴いただきありがとうございます。本日は「四十肩・五十肩の体操。セルフケアのコツ」についてお話させてもらいます。
まず注意点なのですが四十肩・五十肩というのは俗称です。正式名称は「肩関節周囲炎」と言います。ほかにも「凍結肩」や「癒着性関節包炎」という場合もあるのですが、これらは原因も症状も様々です。また似たような症状が出る病気もたくさんあります。例えば肩周辺の骨の周りに石灰が沈着し炎症が起きている場合や腱板損傷と言って肩の内部組織が傷ついているケースもあります。参考1
そのような場合は夜間痛と言って夜寝ているときに目が覚めてしまうことも起こり、睡眠が邪魔されてしまう可能性もあります。生活の質が下がってしまうため痛みのコントロールで薬を飲むことなども重要です。
また腱板が損傷しているときは手術が必要になる場合もあります。「夜目が覚めてしまう」、「痛みが強くて自転車に乗れない」といった場合はまずは病院へ行って診断してもらったり、薬をもらって痛みを安定させることをお勧めします。
病院の治療と併用しながら鍼治療をやったりセルフケアをするのはたいていの場合できますが、基本的にセルフケアは痛みが強い場合はやるべきではないです。また「ある程度まで」しかできないことも多いため限界を理解することが大事です。何かあればご自身がみてもらってる病院のお医者さんなど専門家に相談することも忘れないでください。
■四十肩・五十肩の痛みはどこに出るか?
痛みは烏口突起周辺の出ることが多いです。これは私が臨床をしていてもよく見る箇所なのですが理学療法のガイドラインにも記載がありました。参考2
他にも肩の横(上腕二頭筋腱)や後ろの肩甲骨周辺に痛みが出たりします。
痛みがあると肩を動かせなくなったりします。
■実際のやり方
では実践に入りたいと思います。今日は「アイロン体操」(振り子体操)を紹介します。アイロンを持ってやってもいいですがペットボトルでもダンベルでもなんでもいいです。1キロ程度の重りのものを持ってやるといいでしょう。これは痛みがある程度おさまった時期に行ないます。痛みが強い時期や炎症がある場合は行わないようにしましょう。
1 太股の付け根ほどの高さのテーブル等に、痛まない程度の角度で少し前かがみになります。
2 痛くない方の手を、テーブルについて支えます。
3 痛む側の手で、重り(1kgくらい)を持ち、肩の力を抜いてたらします。★腕全体を脱力するよう意識してください。
4 前後、左右、円運動を、それぞれ10往復を1セットとし、最初は無理をせず1日1回。 なれてきたら、徐々に回数を増やしまた、傾斜(前かがみ)も深くします。
■なぜこの体操が良いのか?
固くなった軟部組織(関節包や肩関節腱板)をストレッチするのが良いのです。肩甲骨と上腕骨の関節運動を円滑にします。
■ほかにできるセルフケア
NHKに動画が紹介されているのでそちらをご覧ください。参考3
参考3:NHK 五十肩を治す体操・ストレッチ 症状をやわらげるセルフケア