良性発作性頭位めまい症と自律神経失調症、鍼灸の施術について。

良性発作性頭位めまい症と自律神経失調症、鍼灸の施術について。

めまい(目眩)症状に悩み鍼灸院を訪れる方は多いです。すでに病院に行かれていて耳鼻科などで検査を受け診断名が出ている方も数多くいます。

めまい症状の中でも多い診断名が「良性発作性頭位めまい症」と呼ばれるものでめまいの原因の3割程度をしめるといわれています。タレントのカンニング竹山さんや女子サッカーの澤選手がこの病気だったようで聞いたことがある方も多いかもしれません。

自律神経失調症といわれるような症状もでますが自律神経の問題ではなく内耳の問題です。症状や原因などについてまとめていきます。

(1)良性発作性頭位めまい症とは?

内耳の前庭にある耳石がはがれ、三半規管に入り込んでしまう病気です。 急に上を向いたりした時に、急激に回転性の激しいめまいが起こります。吐き気などを伴うこともあります。

(2)良性発作性頭位めまい症の原因は?

内耳にある「耳石」剥がれ落ちて半規管という場所のリンパ液が刺激されめまいが起るといわれています。

(3)良性発作性頭位めまい症の症状は?

ベッドや布団から起きたりするときに30秒から1分程度の回転性めまいとしてみられます。難聴、耳鳴やしびれなどの神経症状は伴いません。また、美容院で頭をさげてシャンプーをしたりすると同様の症状がおきる場合があります。回転性めまいとは限らず、不安定感、浮動性めまい、立ちくらみとして発症することがあります。

(4)良性発作性頭位めまい症と鍼灸治療

病院では吐き気を止める薬や緊張や不安を取る薬など直接症状に対して働きかける薬が出されることが多いようです。鍼灸は何をするか?どんな効果があるのか?といいますとまず緊張を取ります。それから首から肩周辺の血流をよくします。これらは直接作用ではなく間接作用ですが血行が良くなり・緊張がほぐれることで結果的に症状が落ち着いたりでなくなることが多いです。

直接的な原因は上記のような「耳石が剥がれ落ち刺激されること」ですがそもそもこのように悪化する原因はストレスや睡眠不足・筋緊張などが大きく関与しています。

病院の薬であまり改善しない方や症状でお悩みの方は一度ご相談ください。個人差はありますが5~8回程度の施術で改善することも多いです。