カテゴリー: パーキンソン病・がん・難病など

    パーキンソン病やがんなどの難病施術に関して記事まとめです。痛みを緩和しQOL(生活の質)をあげるお手伝いをします。鍼灸はがん細胞そのものを
    攻撃する働きがありますがそれよりもQOLをあげる目的で施術が行われることが多いです。

    何が期待できてどんな効果があるのか?

    事前にしっかりと説明し補完代替医療との付き合い方などもお伝えします。まずはご相談ください。

脳梗塞を発症した方が鍼灸治療を受けることのメリット

脳梗塞を発症してしまうと身体の麻痺や言語障害などが発生してしまうことがあります。発生した部位や障害の程度によって差はありますが代表的な症状を以下にあげ、鍼灸治療を行うことノメリットも併せて紹介していきます。リハビリテーションは医師や専門家と相談しながら行うことが大切ですが鍼灸治療もお役に立てます。リハビリが終わってしまったけど症状が残っていてつらい、という方からの相談も多いです。お困りの方は一度ご相談ください。在宅や保険診療で施術を行える場合もあります。

脳梗塞後の症状

1. 運動障害(麻痺)

片麻痺: 脳梗塞によって、体の片側に麻痺が生じることが一般的です。右半球に脳梗塞が起きた場合は左側の手足に、左半球の場合は右側の手足に麻痺が現れます。

運動失調: 筋肉の協調が取れず、動作がぎこちなくなることがあります。これは、小脳が影響を受けた場合に特に顕著です。

2. 感覚障害

感覚鈍麻: 触覚、痛覚、温度感覚が鈍くなることがあります。これにより、手足の感覚が不明瞭になり、物を持ったり操作したりするのが難しくなることがあります。

3. 言語障害(失語症)

運動性失語(ブローカ失語): 言葉を理解する能力は比較的保たれるものの、自分の考えを言葉にして発音するのが難しくなることがあります。

感覚性失語(ウェルニッケ失語): 流暢に話すことはできるものの、言葉の意味を理解するのが難しく、会話が成り立たないことがあります。

4. 認知障害

注意障害: 集中力が続かない、注意を持続するのが難しいといった症状が現れることがあります。

記憶障害: 新しい情報を覚えるのが難しくなることや、過去の記憶が曖昧になることがあります。

実行機能障害: 計画を立てたり、物事を順序立てて進めたりする能力が低下することがあります。

5. 視覚障害

視野欠損: 視野の一部が見えなくなることがあります。例えば、両目の右半分または左半分が見えない「同名半盲」などが見られます。

複視: 両目で物を見る際に、物が二重に見えることがあります。

6. 嚥下障害

食べ物や飲み物を飲み込むのが難しくなることがあります。これにより、誤嚥(食べ物や液体が気管に入ること)が増え、肺炎のリスクが高まることがあります。

7. 精神的・情緒的な問題

うつ病: 脳梗塞後の障害に対する心理的な反応や脳のダメージにより、うつ状態に陥ることがあります。

感情失禁: 感情のコントロールが難しくなり、些細なことで泣いたり笑ったりしてしまうことがあります。

8. 排尿・排便障害

膀胱や腸のコントロールが難しくなることがあります。これにより、尿失禁や便秘などの問題が発生することがあります。
これらの後遺症は、患者の個別の状況によって異なりますが、リハビリテーションや適切な治療により、多くの場合で症状の改善が期待できます。適切な医療チームと連携して治療計画を立てることが重要です。

鍼灸治療を行うメリット

脳梗塞後のリハビリで鍼灸治療を取り入れることには、患者にとって以下のようなメリットがあり回復を早めることが出来ます。弊所では必要に応じて主治医に手紙で報告書等も作成します。

1. 自然治癒力の向上

鍼灸治療は身体の自然治癒力を高める効果があります。これにより、脳梗塞後の回復を促進し、患者の全体的な健康状態を向上させることが期待できます。

2. 副作用の少ない治療

鍼灸は薬物療法と比べて副作用が少なく、薬の服用に制限がある患者にも安全に利用できる治療法です。特に、多くの薬を服用している高齢者や薬に敏感な患者にとって、大きなメリットとなります。

3. 個別対応の治療

鍼灸治療は患者の症状や体質に合わせて治療方針を柔軟に調整できます。これにより、患者一人ひとりに最適な治療が可能になり、より効果的なリハビリが期待できます。

4. 痛みと不快感・自律神経症状の軽減

鍼灸治療は痛みを軽減する効果があり、脳梗塞後のリハビリで生じる筋肉のこわばりや痛みを和らげることができます。これにより、患者がリハビリを継続しやすくなります。薬で効果を出しずらい不眠や不安感、胃の痛みや下痢などの自律神経症状にも対応することが可能です。

5. 血行促進と機能回復の支援

鍼灸は血行を促進し、脳への酸素や栄養供給を改善することで、神経機能の回復を助けます。これにより、麻痺や筋力低下の改善が期待できます。

6. 精神的・感情的なサポート

脳梗塞後の患者は、ストレスや不安、うつ状態を抱えることが多いです。鍼灸治療はリラクゼーション効果があり、精神的・感情的なサポートを提供することで、心理的な負担を軽減します。

7. 総合的なリハビリ効果の向上

鍼灸は、物理療法や作業療法などの他のリハビリ療法と併用することで、総合的なリハビリ効果を高めることができます。鍼灸がもたらすリラックス効果や痛みの軽減により、他のリハビリ治療をより効果的に受けることができます。

8. 継続的なケアが可能

鍼灸は長期的に行える治療法であり、脳梗塞後のリハビリ期間が長引く場合でも継続的なサポートを提供できます。これにより、患者のモチベーションを維持し、リハビリの効果を持続させることができます。

これらのメリットにより、鍼灸治療は脳梗塞後のリハビリにおいて、患者の身体的および精神的な健康を支える重要な手段となり得ます。

がん(癌)患者さんへの鍼灸治療について

がんと一口に言っても様々です。ステージやできる場所によっても症状に大きな違いがあります。また基本的に鍼灸治療は「がんそのものへのアプローチ」ではなく症状の緩和になります。もちろん鍼灸治療を行うと腫瘍が小さくなるという研究はあるのですが試験管レベルであったり、あくまでも限定的です。ですから例えば抗がん剤をすべて中止し、鍼治療にすべてをかけるように極端な期待をすることはやめておいた方がいいでしょう。通常医療を利用した上で「補完的に」鍼灸治療を利用するとよいでしょう。場合によってはこちらから主治医に報告のお手紙を書く事も可能です。まずはご相談ください。

以下にがん患者さんが鍼灸治療によって期待できる効果を挙げていきます。

1. 疼痛緩和

鍼灸は疼痛管理に効果があるとされています。特に、癌に関連する痛みや治療の副作用としての痛み(例:手術後の痛み、化学療法による神経障害など)を軽減することが報告されています。

2. 副作用の軽減

鍼灸は、化学療法や放射線治療の副作用(例えば、吐き気、嘔吐、倦怠感、食欲不振、むくみなど)を軽減する助けになることが研究で示されています。これにより、患者の治療の忍容性が向上し、生活の質が改善される可能性があります。

3. 不安やストレスの緩和

癌の診断や治療に伴う心理的なストレスや不安を緩和する効果があると言われています。鍼灸治療は、リラックス効果があり、心身のバランスを整える助けになることがあります。

4. 疲労の軽減

鍼灸は、癌患者が経験する慢性的な疲労やエネルギーの低下を改善するのに役立つ場合があります。これにより、日常生活の活動性が向上する可能性があります。

5. 免疫機能のサポート

一部の研究では、鍼灸が免疫系に良い影響を与える可能性があることが示唆されています。特に、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化を促すことで、免疫力のサポートが期待されています。

6. 自律神経機能の改善

例えば消化不良や便秘など、消化器系の不調や自律神経症状にも鍼灸が効果を示すことがあります。これにより食欲が増したり便秘が改善することがあります。

自律神経症状については以下に具体的な症状の例を挙げます。

(1)不眠症

癌患者は、診断や治療によるストレス、不安、疼痛などの影響で不眠症を経験することが多いです。鍼灸治療は、リラクゼーション効果を通じて副交感神経を活性化し、睡眠の質を改善するのに役立つことが研究で示されています。

(2)ホットフラッシュ(発作的な発汗)

化学療法やホルモン療法を受けている癌患者は、更年期に似たホットフラッシュ(発作的な顔面や体のほてりと発汗)を経験することがあります。鍼灸治療は、体温調節に関与する自律神経のバランスを整えることで、ホットフラッシュの頻度や強度を軽減する効果が期待されています。

(3)消化器系の症状(吐き気、便秘、下痢の症状改善)

自律神経の乱れは、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、腹痛などの消化器系の症状を引き起こすことがあります。鍼灸治療は、胃腸の運動を調整し、消化液の分泌を正常化することで、これらの症状の緩和に効果を示す場合があります。

(4)疲労感

癌治療中や治療後の慢性的な疲労感(癌関連疲労)は、自律神経系のバランスの乱れと関連していることがあります。鍼灸は、エネルギーの流れを整え、疲労の軽減や活力の回復をサポートする効果が期待されています。

(5)不安やストレス

鍼灸は、不安やストレスを緩和する効果があるとされ、自律神経のバランスを整えることで、これらの心理的な症状を軽減する助けになります。不安やストレスの軽減は、癌治療中の患者にとって非常に重要です。

(6)頭痛やめまい

鍼灸治療は、血流を改善し、筋肉の緊張を緩和することで、頭痛やめまいを軽減することができます。これも自律神経のバランスが改善されることにより得られる効果の一つです。

(7)冷え性や末梢の血行障害

自律神経の不調は、手足の冷えや血行不良を引き起こすことがあります。鍼灸は血行を促進し、手足の冷えやしびれを改善する効果が期待されています。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方への鍼灸治療

どのような病気か?どのようなことが鍼灸治療でできるのか?解説します。ALSをお持ちの方で痛みや自律神経症状、嚥下障害などでお困りの方は一度弊所までご相談ください。

病気の概要

主に中年以降に発症し、一次運動ニューロン(上位運動ニューロン)と二次運動ニューロン(下位運動ニューロン)が選択的にかつ進行性に変性・消失していく原因不明の疾患である。病勢の進展は比較的速く、人工呼吸器を用いなければ通常は2~5年で死亡することが多い。

症状

ALSは発症様式により、(1)上肢の筋萎縮と筋力低下が主体で、下肢は痙縮を示す上肢型(古典型)、(2)構音障害、嚥下障害といった球麻痺が主体となる球型(進行性球麻痺)、(3)下肢から発症し、下肢の腱反射低下・消失が早期からみられ、二次運動ニューロンの障害が前面に出る下肢型(偽多発神経炎型)の3型に分けられることがある。これ以外にも、呼吸筋麻痺が初期から前景となる例や体幹筋障害が主体となる例、認知症を伴う例もあり多様性がみられる。

公益財団法人 難病情報センターより)

段階的な症状

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の進行症状は、一般的に次のように医学的に分類されます。この分類は、ALSの進行に伴う筋力低下や機能障害を中心にした段階的な進行を示しています。ALSの進行は個人差があるため、すべての患者にこれらの段階が当てはまるわけではありません。

初期段階(Stage 1: Early Stage)

症状の特徴 :

初期の筋力低下が特定の筋群に限定される。最初は片側の手や足の筋力低下、筋肉の萎縮が見られることが多い。

機能的影響 :

日常生活での軽微な障害(例:物を持つのが難しい、階段を上るのに時間がかかるなど)。

臨床的所見 :

神経学的検査で筋力低下が観察されるが、一般的には重大な機能障害はまだない。反射異常(例:深部腱反射の亢進)が見られることがある。

中期段階(Stage 2: Middle Stage)

症状の特徴 :

症状が左右の両方に広がり、複数の筋群に及ぶようになる。上肢や下肢の筋力低下が進行し、筋肉の硬直や痙縮が現れることがある。

機能的影響 :

動作が徐々に困難になる。歩行の困難さが増し、手の巧緻性が低下する。自立した生活が難しくなる可能性がある。

臨床的所見 :

筋萎縮がより明確になり、筋力低下と共に筋緊張異常(痙性)や筋肉のけいれんが見られる。嚥下困難や言語障害(構音障害)が出始めることもある。

後期段階(Stage 3: Late Stage)

症状の特徴 :

全身の筋力低下と筋萎縮が顕著になり、呼吸筋も含む全身の筋肉が影響を受ける。食べ物を飲み込むのが非常に困難になり、誤嚥のリスクが高くなる。

機能的影響 :

日常生活の全ての動作に介助が必要となる。歩行や立ち上がることがほとんど不可能になる。多くの患者は車椅子を使用する。

臨床的所見 :

筋力低下が著しく、四肢の筋肉や軀幹筋、呼吸筋が広範囲にわたって萎縮し、痙縮や不随意運動が増加する。呼吸困難が現れる場合があり、呼吸補助が必要になることが多い。

4. 末期段階(Stage 4: End Stage)

症状の特徴 :

全身の筋肉が著しく萎縮し、運動能力が完全に失われる。呼吸筋の麻痺により、呼吸不全が生じる。

機能的影響 :

ほぼ全ての身体機能が失われ、自立した生活は不可能となる。人工呼吸器の使用が必要になる場合が多い。

臨床的所見 :

筋力の完全な喪失、呼吸機能の著しい低下が見られる。栄養摂取や水分補給のために経管栄養が必要となることが多い。

医学的分類のポイント

ALSの進行は段階的ですが、個々の患者で進行速度や症状の出現は異なります。また、ALSは下位運動ニューロン(筋肉への信号を伝える神経細胞)と上位運動ニューロン(脳から脊髄への信号を伝える神経細胞)の両方に影響を与えるため、症状は運動機能の喪失だけでなく、反射異常や痙縮などの上位運動ニューロンの症状も含まれます。

鍼灸治療のメリットは?

ALSそのものの進行を抑える等のエビデンスは不明ですが症状緩和に効果があります。鍼灸は薬を使わない治療法であることが魅力です。以下に具体例を挙げますが他にも様々なメリットを提供できますのでお困りの方は個別にご相談ください。

1.痛みの軽減

ALSの進行に伴い、筋肉の硬直や痙縮、または筋肉のけいれんによって痛みが生じることがあります。鍼灸治療は、これらの痛みを軽減するのに役立つ可能性があります。特に、神経伝達物質の調整を通じて痛みを和らげる効果が期待できます。

2,筋肉の痙攣と硬直の緩和

ALS患者は筋肉の痙攣や硬直に苦しむことがよくあります。鍼灸は筋肉の緊張を緩和し、柔軟性を改善することができるため、患者の快適さを向上させる可能性があります。

3,リラックス効果とストレス軽減

ALSのような進行性疾患の診断は心理的ストレスを引き起こします。鍼灸治療はリラクゼーションを促進し、不安感やストレスの軽減に寄与する可能性があります。患者がリラックスすると、全体的な生活の質が向上することがあります。

4,睡眠の改善

痛みや筋肉の不快感、ストレス、不安が睡眠の質に影響を与えることがあります。鍼灸はこれらの症状を緩和することで、患者の睡眠の質を改善することが期待されます。

5,疲労感の管理

鍼灸治療はエネルギーレベルを調整し、慢性的な疲労感を軽減するのに役立つことがあります。これは、ALS患者が日常生活をよりよく管理できるようにするために有益です。

6,唾液分泌(嚥下)の調整

ALS患者は時折、過剰な唾液分泌や口渇を経験します。鍼灸は唾液の分泌を調整するのに役立つ場合があります。*ALS患者が対象ではありませんが東北大学が鍼灸治療と嚥下の関係を研究しています。

薬で改善しない、しつこい痛み(慢性疼痛)に鍼灸治療を加える事をオススメします。

腰痛などを「身体の部位がとにかくずっと痛い。という方がいらっしゃいます。これらは慢性疼痛と呼ばれ薬だけではなかなか改善せずに困っている方も多いです。すべてではありませんがこれらのしつこい痛みに鍼灸が有効なことが多いためその理由を含めてまとめていきます。

痛みの分類

痛みは大きく以下の3つに分かれます。その際に使われる薬剤も様々でその症状に合わせて医師が判断し痛み止めだけではなく抗うつ薬や抗てんかん薬などが処方されます。

1、侵害受容器性疼痛

炎症成分・発痛物質の増加で起こります。組織の損傷を感知して起こる痛みです。切り傷・骨折・肉離れなど・・・ほとんどの痛みはこれに当たります。変形性質関節症、がん、偏頭痛、緊張型頭痛などもこれに当たります。痛み止めの薬が有効とされています。痛み止め(NSAIDsのセルコックスやロキソンニンなど)や外用薬(バップ)などが処方されます。

2、神経障害性疼痛

神経線維が傷害されると起こります。例えば神経根の圧迫=手根管症候群 神経の損傷=糖尿病など また幻肢痛といって切断した手が痛むことなどもありますし帯状疱疹後の神経痛もこれに当たります。神経系が痛みに敏感な構造になってしまうため痛みの原因がなくなった後も痛みが続くことがあります。

神経ブロック注射や内服薬ではリリカやトラムセットなどが処方されることもあります。

3、中枢機能障害性疼痛

脳の疼痛記憶やストレス、鬱により痛みが増します。サインバルタやリーゼなどの抗うつ剤が処方されることもあります。

慢性疼痛とは?

数か月から数年にわたり持続や再発を繰り返す痛みのことです。通常以下のいずれかに当てはまる痛みは慢性疼痛とみなされます。

・ 痛みの元の原因になったケガや病気がなくなった後も3か月以上の痛みが続く

・ 数か月から数年にわたり再発したり消えたりする

・ 慢性疾患(がん・関節炎・糖尿病・線維筋痛症など)が原因で起こるものや治らないけがに伴うもの

慢性疼痛があると痛みに対する神経系の感度が非常に高くなってしまうことがあります。少しの刺激でも敏感になってしまうのです。(以下イメージ図)またある場所から別の領域へ痛みが放散することもあり、この場所をトリガーポイントということもあります。鍼灸治療ではこのトリガーポイントを狙って治療することもあります。

薬では治りづらい

病院ではリハビリなども行われますが薬物療法が主体となります。ケガや感染症による痛みは除き、薬だけでは痛みがなかなか改善しない場合もあります。以下に理由を列挙します。改善しない場合は病院や薬などに加えて鍼灸治療なども視野に入れていいかもしれません。

・そもそも発生原因が複雑で多岐に渡るため。

・上記の図のように繰り返し脳で痛みを認識することで、ちょっとしたことでぶり返し続けているため。

・冷え性や筋力低下など体質が関係しているため。

→鍼治療に加え疎経活血湯(そけいかっけつとう)などの漢方薬を使い体質改善を図りながら、痛み症状改善を提案することがあります。その際は漢方専門クリニック等をご紹介します。

・職場での姿勢や人間関係など環境が関係しており、そこが改善されていないため。

・筋肉の緊張が強いため。

・痛みに対し不安や恐怖を感じていることが大きなストレスとなっているため。ほか

病院とも良い関係を

とは言え誤解してほしくないのは「薬が悪い、役に立たない」という話ではありません。中にはなかなかよくならず精神的に参ってしまい薬そのものを嫌悪するようになってしまった方もいらっしゃるかもしれません。薬物療法による痛みのコントロールによりQOLを上げる事はとても意味があることです。が、同時に「薬だけで解決することが難しいこともある」と考えるとよいかと思います。慢性疼痛は特にそのようなケースに当たることが多いのです。

医療機関とも上手に付き合うとよいでしょう。例えばですが「原因不明の慢性的な腰痛だと思っていたら実は癌だった、自己判断で民間療法を行ううちに悪化してしまった。」という最悪のケースも考えられます。痛みや不調がある場合まずは原因を確かめることが良いでしょう。もちろん調べても、医師に相談しても分からないことはありますが「自己判断で原因が分からない」と「血液検査や精密検査をした上でよくわからない」ということの間にはリスクに大きな違いがあります。上手に医師や病院を頼りましょう。

鍼灸治療のメリット

以下のような理由から鍼灸治療をオススメします。

・比較的安全でエビデンス多。(参考1)

・筋肉を緊張緩和し血行をよくする。

→緊張が関係し痛みが生じている場合、鍼灸治療が非常に効果的です。

・鍼を刺すと脳内からモルヒネ用物質という鎮痛作用がある物質が出る。(参考2)薬を使わないためすでに沢山薬を飲んでいる人の選択肢に加えやすい。

・自律神経、ホルモンバランスの安定作用がある。

 

分からないことがあればまずは一度ご相談ください。


参考

1:慢性疼痛患者に対する鍼刺激が脳循環に及ぼす影響

2:明治鍼灸大学の研究

田無北口鍼灸院は難病・持病をお持ちの方も多数来所されています。→痛みや症状を改善します。

田無北口鍼灸院には様々な持病を持った方も来所されます。持病そのものを良くしたい、というパターンもありますし持病そのものもそうだがほかの症状を良くしてほしい(痛みなどを減らし生活の質を上げてほしい)というご要望もあります。:例えば自己免疫疾患の方が腰痛を良くしてほしいというご要望など。

いずれにせよ持病をお持ちの方でも事前によくヒアリングするのでご安心ください。現在どんなことで悩んでいるのか?お話をよく伺い解決策を提案します。

持病をお持ちの方の場合はとくにいきなり揉まれたりするとかえって悪化することもあります。リラクゼーションサロンなどでは病気に対する知識などもないのでそのような対応をされてしまうこともあるでしょう。飲んでいる薬の情報やどのような治療を受けているのかという情報まで聞けないことがほとんどではないでしょうか?弊所では最初に細かくお話をし持病、飲んでいる薬の情報なども詳しく伺いますのでご安心ください。また鍼灸には様々な効果があります。しかしながらツボをつけば何でも治してしまうという意味ではありません。

なぜ効くのか?も含めじっくり説明させていただきます。いつまでに?どうしたいか?も事前によくヒアリングをしますのでじっくりお話ください。

 

<田無北口鍼灸院に来ている方の持病例>

・ 重症筋無力症

・ 線維筋痛症

・ うつ病

・ フィッシャー症候群

・ IgG4関連疾患

・ 抗リン脂質抗体症候群

・ がん

・ パーキンソン病

・ メニエール病

・ クローン病

ほか

パーキンソン病と鍼灸治療に関して。

明治国際医科大学の研究でパーキンソン病に対する鍼灸治療で

・ 日常生活動作

・ 精神症状

において有意義な改善が認められました。(詳しくは上記リンク)

・・・たまに誤解されている方がいますが鍼灸施術を行うとパーキンソン症状がぴたりと治る、という意味ではなくQOL(生活の質)が著しく向上するということに意義があると考えます。詳しくは以下にもまとめていきます。

<1>パーキンソン病とは?

人間の脳は、大きく分け大脳、小脳、脳幹(のうかん)に分類されます。パーキンソン病では、脳幹に属する中脳の「黒質(こくしつ)」という部分と、大脳の大脳基底核(だいのうきていかく)にある「線条体(せんじょうたい)」という部分に異常が起こっています。私たちが体を動かそうとすると、脳の「大脳皮質」から全身の筋肉に指令が伝わりますが私たちの意図どおり動くように運動の調節を指令しているのが神経伝達物質「ドパミン」です。ドパミンは、脳の奥の「黒質」にある「ドパミン神経」でつくられています。

パーキンソン病になると、このドパミン神経が減少し、十分につくられなくなります。結果、運動の調節がうまくいかず、体の動きに障害があらわれます。

<2>パーキンソン病の症状

運動症状・非運動症状がともに生じます。

(1)運動症状

手足がふるえる(振戦)動きが遅くなる(無動)筋肉が硬くなる(固縮)体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)

(2)非運動症状

自律神経系症状:便秘、排尿障害(頻尿)、起立性低血圧睡眠障害:不眠、むずむず脚症候群、REM睡眠行動障害

精神症状:抑うつ、不安、無関心、(幻覚、妄想)など

<3>パーキンソン病の段階

ゆっくりと時間をかけて進行します。現在は効果的な治療薬もあり進行を遅らせることもできるようになっています。早い段階から治療をすることが大切です。
ヤール重度分類 : 数字が大きくなるほど重度

(1)症状は片側の手足のみ。

日常生活への影響はごく軽度。

(2)症状が両側の手足に。

多少の不便はあっても、従来どおりの日常生活を送ることができる。

(3)歩行障害や姿勢反射障害があらわれる。活動が少し制限されますが、日常生活は自立している。

(4)両側の手足に強い症状あり。自力での生活は困難。介助が必要なことが多くなる。

(5)一人で立つことができなくなる。車椅子での生活や寝たきりになる。全面的介助が必要。

<5>パーキンソン病に対する鍼灸治療について

前述しましたが鍼灸を行うとパーキンソン患者のQOLを向上させることができます。

・ 肩こり・腰痛など痛みや運動器疾患の改善

・ 便秘や起立性低血圧など自律神経症状の改善

・ 知覚過敏など感覚障害の改善

・ 不眠症や不安感などの精神障害の改善

に鍼灸は効果があります。また事前によくヒアリングをし「どの段階まで進行しているのか?」「日常生活でどんなことに困ってるか?」「どんなことを改善したいか?」など詳しく伺っていきます。ご自宅に伺い出張施術なども可能です。まずはお電話などでご相談ください。

「アトピー性皮膚炎は鍼灸でよくなりますか?」というご質問に関して。

結論から申し上げますとしっかり集中すればほとんどの場合で状態は改善します。ただし時間がかかることもありますし、あくまで補完的な施術となります。鍼灸をしていれば何をしなくてもいいという意味ではありません。極端な治療をお勧めすることはありません。現代医学的な治療を否定することもありません。

鍼灸とアトピー性皮膚炎の論文はたくさん出ているのですが一例をあげますとこちらの論文には抗ヒスタミン作用があることや脳に働きかけかゆみや痛みを鎮めることなどが書かれています。東洋医学的には筋肉を柔らかくし血の巡りをよくすることで症状が安定すると考える方が多いです。時間さえかけて鍼灸治療すればほとんどの場合で症状は安定します。

現代医学的には・・・現段階ではアトピーの根本的な治療法は確立されていません。ステロイド外用薬が治療の中心となります。これは症状を抑えるための対症療法です。しかしステロイドや対症療法がダメという意味ではないです。症状を抑えることが非常に良いこともあるのです。かゆくて寝れないときなどはQOL(生活の質)を考えて上手に使うことも大事です。「脱ステロイド」のようにあまり極端な治療はお勧めしません。もちろん、マイナス面もあります。ステロイドとは、副腎皮質から自然に分泌されるホルモンの一種で、免疫を高める作用があります。そのホルモンを外用薬として一時、人工的に補うことで皮膚症状を楽にしますがステロイドを長期間大量に使用すると、逆に副腎皮質が機能低下を起こしてしまいます。その結果、皮膚がちりめん状に縮んだり、色素沈着を起こしたりします。

鍼灸では何ができるか??鍼灸医学に「アトピー」という考え方はありません。赤い湿疹や痒みを体質の変化や臓器の失調、環境からの影響として捉えます。長年アトピーに悩んでこられた患者さんには肩こり、便秘、顔のほてりと足の冷えなど様々な随伴症状が見られます。とくにアレルギーと便秘などおなかの状態を関連付けて考えることが多いです。こうした症状を同時に治すこともアトピー性皮膚炎の治療には欠かせません。自律神経や免疫系を安定させる目的でも鍼灸を行います。得に筋肉が固い方には念入りに鍼灸施術をします。柔らかくし気血水の流れをよくすることが早期改善につながると考えます。最初は週に1,2回の施術をし治療に集中することをお勧めします。またたくさん鍼灸をすれば必ず良くなるという性質のものでもありません。合わない方もいますし、無理なく続けていけるかどうかも肝要です。まずはご相談ください。

<鍼灸とアトピー性皮膚炎解説動画>

★重要★通常医療を否定しない。代替医療ではなく「補完代替医療」という考え方。

(1)補完代替医療とは何か?

一般的に日本の病院では「通常医療」、「西洋医学」、「現代医学」と呼ばれる医療が行われます。医学は科学技術の発展とともに様々な病因の分析や治療法の開発がなされ今日までに進歩してきました。一方で生活習慣やストレスなどに起因する精神疾患、アレルギー疾患、がんなどについては必ずしも容易に克服できない状況が続いています。医学にも得意・不得意がありそのような背景からも健康食品やマッサージ、鍼灸など通常医療に組み込まれないいわゆる「補完代替医療」が広く国民に利用されているという現状があります。

(2)補完代替医療の種類

例としては以下です。

国家資格・国の制度に組み込まれてるもの:

はり灸、あんまマッサージ指圧、
ほねつぎ、漢方医学の一部、
サプリメント(栄養機能食品など)

その他:

カイロプラクティック、整体、
ヨガ、音楽療法、アユルベーダ、
ホメオパシーなど

(3)統合医療、代替医療、補完代替医療

アメリカは国家的な取り組みとして1998年にNational Center for Complete mentary and Altanative Medicine(NCCAM)を設立しています。当初NCAAMは補完代替医療をComplementary and Altanative medicine=「一般的に通常医療とみなされない医療、ヘルスケアシステム、施術、生成物などの総称」と定義していました。Altanative medicineが代替医療の訳でこれは通常医療である西洋医学を否定する意味合いがあることから現在は「Complementary health approaches」すなわち「補完代替医療」という用語を用いるようになってきました。

*参考*
医歯薬出版
「補完代替医療とエビデンス」より

かつて代替医療

いま代替補完医療

と覚えておくとよいでしょう。

また統合医療というのは医師管理のもと通常医療・西洋医学に代替補完医療(鍼灸など)を統合し患者中心の医療を行うものです。

(4)鍼灸などを行う上で、大事な考え方

補完代替医療は素晴らしい面もたくさんありますが一方でがんなどの重病にかかった有名人が「怪しげな民間療法にハマリ通常医療を受ける機会を逃しかえって悪い結果になってしまった」というような残念なニュースをきくこともあります。大切なのは通常医療を否定しないという考え方です。以下、国立がんセンター「補完代替療法を考える」から大切な考え方を載せておきます。がんだけでなくすべての疾患に当てはまると思いますので代替補完医療と呼ばれるものを検討する際には参考にされるとよいでしょう。

(以下抜粋)

あなた自身に問いかけてみましょう

・ この補完代替医療は、自分に合っていると思えるか。

・ この補完代替医療は、心地よいものか。

・ この補完代替医療の施行時間は、長すぎないか。

・ この補完代替医療を行うのに、通院距離は遠くないか。

・ この補完代替医療を行うのに、予約は簡単に取れるか。

・ この補完代替医療を行うのに、お金がかかりすぎないか。

・  補完代替医療を受ける場所やスタッフに不快な気分を感じなかったか。

・  補完代替医療の専門家は、標準的ながんの治療をサポートしてくれるか。

また鍼灸や一部漢方などは国内海外ともに研究データが豊富で厚生労働省の管理する「統合医療情報発信サイト」にもたくさんエビデンスが掲載されています。民間療法・代替補完医療というと同じように聞こえる方もいるかもしれませんが千差万別です。よくチェックされることをお勧めします。

私自身の考えでは通常医療を理解していない人が発信する補完代替医療の情報は無意味です。それどころか害が大きいです。臨床試験のこと、薬のこと、医学用語など・・・理解していない人が勧める補完代替医療は疑ってかかることをオススメします。通常医療を理解していないと、どこからどこまでが補完代替医療の守備範囲か?わからずにクライアントに不利益を与えます。がんやアトピーが治らないのは製薬会社の陰謀、などと極端な話をする人もいます。通常医療を否定するような施術やサプリ、また簡単に、根拠なく「治る・良くなる」という方法ははお勧めしません。厚生労働省なども情報発信しています。よく検討しましょう。

がんの手術後の腰痛症・めまいなどの自律神経症状に鍼と漢方内科でフォローし改善した症例。


弊所は病院と連携しているということを一つのアピールにしてます。今回は連携しながら施術した症例報告をします。がんの手術後腰痛になった患者さんを取り上げました。

病院と連携することでそのような持病を持つ方も安心して見れるようになるのは大きな強みでしょう。動画でも説明していますが鍼灸は補完治療がメインです。極端な話はしませんが安心して施術を受けてくだされば幸いです。(以下・症例)

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本症例は胃がんの術後4か月後より腰部・背部の痛み、およびめまい不調が発生し鍼灸治療と医師による漢方処方により症状が改善した例である。週に1,2回の鍼灸施術11回程度で症状が改善した。鍼灸院だけでなく医師の診察や処方による治療の相乗効果が示唆された。

お名前:

桜井 花子さま(仮名)45歳女性 主婦

初診:

平成30年3月5日

主訴:

左腰痛・背部痛、めまい、自律神経症状

既往歴:

胃がん

現病歴:

平成29年12月 某F総合病院で胃がん手術。1/3摘出。術後からしばらくして主訴である腰痛・背部痛、自律神経症状が発生。

平成30年2月頃、近所のF総合病院にて診察。シップ薬処方のみで満足が得られなかったため弊所を受診した。鍼灸治療に期待している。発生時期・発生状況は不明だが術後しばらくたってから主訴が気になり始めたとのこと。

家族歴:

特筆することは特になし

所見・方針:

全身の筋緊張あり。頸部・左背部の緊張がとくに強い。腰痛のためSLRテスト実施。陰性。平成30年2月にF総合病院にて脳CT検査。異常なし。

筋緊張や心因性のものが原因であると推測。

術後からがんに効果があるとされる健康食品も服用。知人に勧められた。

既往歴や心因性の原因から鍼灸だけでなく漢方も併用したほうがいいと判断し漢方内科への受診も勧める。受諾してもらう。漢方内科クリニック紹介。

施術:

乳がんの告知後から体調が悪くなったようなので精神的な不安を取りのぞけるよう現在の通院や投薬状況など伺う。ある程度の治療計画を立て改善までの目安も伝えた。最初は集中的に施術を行い少しずつ間を開けていく。うつ伏せの状態で施術は胸が気になるのでバスタオルやマットで調整。不安感が出ないようにしながら施術。背部兪穴に鍼・温灸。特に肝兪・膈兪が硬い。風池・亜門・完骨など自律神経症状の改善目的で頚周辺の経穴にも刺鍼。

経過:

1回目 3/7時間をかけて問診を行う。自律神経症状や検査についても細かく記入してもらい、よくお話を伺った。施術計画についても説明。同意を得る。漢方内科も紹介できる旨伝える。

*必ず行かなければいけないわけではない。

2.3回目 3/11.3/14

引き続き緊張を取る目的の施術。施術レポートをお渡しし現状について理解を深めてもらう。

4・5回目 3/16.3/18

施術アンケート実施。現状感じている疑問や不安を吐き出してもらい施術にフィードバックさせる。やはり病気のことが気になるようでマインドフルネス(瞑想)のお話などもお伝えする。選択肢を多く持つことで不安感を減らしてもらう。また漢方内科への通院も希望したために紹介状渡す。

6回目 3/25

漢方内科受診。投薬開始。お手紙をもとに施術方針について再度説明。何かあれば医師にも相談するよう伝える。

7.8.9回目 4/1、4/9、/17

緊張緩和。疼痛改善傾向。

10回目 4/23

改善傾向のため今後は自宅でのセルフケア(お灸など)継続しつつ少し間を開けて施術しメンテナンスするよう説明。漢方内科・鍼灸院ともに月に1.2回程度は通院するよう指導。

生活指導:

自宅でセルフケアでできるお灸やマインドフルネス瞑想のことなどもお伝えしなるべく多くの選択肢を持ってもらうことで精神的なゆとりを持ってもらった。

考察:

がんの補完代替医療として健康食品や代替療法に費やすお金はなんと月平均57000円、年間で684000円という情報がある。*参考 国立がん研究センター「統合医療は信用できるか?」より 鍼灸師は鍼灸というタッチセラピーを通し患者の不安感を取り除いたうえで正しい情報を患者に与え漢方を処方できる医師とも協力しがん患者の施術・鍼灸治療に当たればこの費用を今より安く抑えなおかつ安全に治療効果も高めることができ患者満足度が高い治療を提供できるのではないか?と考えている。引き続き医師と連携しながらのがん患者の鍼灸治療にあたりたい。

現代医学のガイドラインに掲載されている鍼治療(線維筋痛症・腰痛・がんの痛み・片頭痛・偏頭痛など)

鍼灸治療は様々なことに効果があり、

様々な疾患に対応できるのですが

現代医学的な「診療ガイドライン」でも

推奨されているものがあります。

 

診療ガイドラインとは

「医療者と患者が特定の臨床状況で

適切な決断を下せるよう支援する目的で

体系的な方法に即して作成された文章」

のことで

エビデンスレベルと推奨度を

記載したものが一般的です。

 

鍼灸も様々な研究が多数行われており

論文も多数存在するために

国内の診療ガイドラインにも

いくつか記載があります。

 

もちろんこれに記載されたものが

正しく、記載されていない疾患は

効果がないというわけではありません。

 

しかしながら現代医学的な

ガイドラインに掲載されているということは

鍼灸の効果を証明する一つの根拠

になるのです。

 

ざっとですが以下のようなものがあります。

 

・腰痛診療ガイドライン2012:

科学的根拠があり行うよう勧められる

 

・線維筋痛症ガイドライン2011:

科学的根拠があり行うよう勧められる

 

・慢性頭痛診療ガイドライン(片頭痛):

強い科学的根拠があり行うよう強く勧められる

 

・・・ほか変形性膝関節症や

がんの疼痛なども強く推奨されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

他にも科学的根拠がある、

エビデンスがある疾患は多数存在します。

まずはご相談くださいませ。

自己免疫疾患と鍼灸治療に関して。IgG4関連疾患の例。

日々鍼灸治療を行っていますと

様々なことでお悩みの方が来所されます。

 

弊所にいらっしゃる方は

持病をお持ちの方も多いのですが

いわゆる自己免疫疾患と呼ばれるような

持病をお持ちの方も数多く来所されます。

 

自己免疫疾患とは・・・

免疫細胞が自己の細胞を攻撃してしまい

おこる疾患の総称です。

「全身性自己免疫疾患」と

「臓器特異的自己免疫疾患」に大別されます。

 

発症機序や病態は不明のことも多いのですが

臓器や組織に慢性的な炎症が起こって

組織が破壊されます。

 

様々な疾患が例として挙げられますが

以下のような病名が有名です。

・ バセドウ病

・ 関節リュウマチ

・ 1型糖尿病

・ 全身性エリテマトーデス

・ 多くの糸球体腎炎

・ シェーグレン症候群

・ 強皮症

・    IgG4関連疾患 など

 

自己免疫疾患と鍼灸

自己免疫疾患といっても上記のように

沢山のものがあるので

一口には言えませんが

リウマチなどは鍼灸治療で効果があるという

論文が多数存在しますし

健康保険の適応疾患としても認められています。

 

鍼灸は免疫系に働きかけるため

自己免疫疾患に効果がある、

というのはやや乱暴な論理ですし

まだまだ分かっていないことも多いです。

 

IgG4関連疾患の例。

一例ですが自己免疫疾患の一つで

IgG4関連疾患という病気があります。

 

これにより

腎機能が低下、下肢むくみ

→ 腰痛が起こる

などということもあります。

 

もちろんご本人は腰痛を良くしたくて

鍼灸院に来るために

良くお話を聞かないとそのような

疾患をお持ちだということも

わからないこともあります。

 

弊所ではなるべくしっかりと

初回で話を伺い持病なども把握しながら

施術を進めていきます。

線維筋痛症と鍼灸に関して。ガイドラインから。

線維筋痛症学会が出している

線維筋痛症ガイドライン2013年版

を見ていました。

 

線維筋痛症は西洋医学ですと

難病として扱われることが多く

またなかなか改善しないケースもあるために

鍼灸やその他の治療法を

選択肢として考える方も少なくありません。

 

ガイドラインには鍼灸をはじめ

運動療法についてのエビデンスなども

書かれています。

 

何に対しても効く、というわけではない

でしょうがある一定の効果は

認められているということでしょう。

 

簡単に以下にご紹介いたします。

 

<鍼治療に関して>

・ 有効率は60%と比較的高い

 

・ 比較的安全である

 

・ 鍼治療は疼痛に対して効果がある

だけでなく頭痛・睡眠の改善・便通の改善

効果も報告されている。

 

・ 1997年にNIH(アメリカ国立衛生研究所)

が手術後の吐き気や嘔吐、抜歯後の疼痛と並び

線維筋痛症に対する科学的根拠は不十分であるが

有効であるとした。

 

・ 本邦では鍼治療は医師もしくは

国家資格を有する鍼灸師が行うために

患者に紹介しやすい特徴もある。

 

<運動療法について>

・ 西洋医学のカテゴリーでもあるが

運動を行うことで疼痛が完全に消失しなくても

改善が見られる。

 

・ 緩やかな動きが特徴の

太極拳が線維筋痛症に有効であることが

米国の検討で判明している。

 

ほか・・・

詳細は上記リンクよりご覧ください。

また線維筋痛症でお悩みの方は

是非一度ご相談ください。

しっかりお話を伺います。

 

弊所でも症例ががございますが

疼痛(痛み)緩和には効果が高いことが多いです。