「気持ち」や「心」が痛みに与える影響について。

「気持ち」や「心」が痛みに与える影響について。

以前も「ストレスが痛みに与える影響」について書きましたが本日も「痛みの感情面が痛覚に与える影響」について論文を参考にしながら書いていこうと思います。

 

上記リンクからも見れますが日本ペインクリニック学会も感情面が痛覚の「認知」に与える影響について書いています。どういうことなのでしょうか?痛みは脳で認識します。そして痛みは単なる感覚でなく恐怖・嫌悪・怒りなどと同じようにネガティブな感情体験でもあるのです。我々人間は「共感能力」が備わってます。そのため配偶者や自分の子供などに痛みが与えられた時自分も痛みを共感することができるのです。

痛みの侵害受容回路は2つあることがわかっていて

(1)内側系

痛みの感情面、自律神経系

(2)外側系

痛みの判別的側面(強さ・場所)

に関与すると考えられています。上記論文で行われた実験では実際に痛みの刺激は与えずに

・ 痛そうな、怖そうな画像

・ 落ち着いた画像

を見せたら実際に痛みを与えた時と同じように脳が活動しました。これらのことからもわかるように近年痛みの感情を伴う可能活動は患者の鬱状態や彼らの訴える主観的な痛みの程度と創刊していることが明らかになってきました。うつや社会疎外感、ストレスは痛みを増強させます。逆に暗示や瞑想が痛みを抑制させることもわかってきています。医師や看護師が注射をする前に「痛くないから大丈夫ですよ」「少しチクッとしますよ」というのは暗示をかけて痛みを抑制させる効果があります。ヨガの達人の脳をMRIで調べると瞑想中には何らかの脳活動が起こっていてこれが痛みを抑制する効果などがあることもわかっているのです。田無北口鍼灸院では鍼灸治療を中心にプラセボや心理効果などあらゆるものを使いながらあなたの身体を良くしていきます。「どこへ行ってもよくならない」そんなことでお悩みの方は一度ご相談ください。