症状をとること「だけ」に目を向けると、あまり良い結果を得られない

症状をとること「だけ」に目を向けると、あまり良い結果を得られない

弊所にて鍼治療の施術をしながら感じたことなど書いていきます。・・・同じ治療をしていても良くならない人と良くなる人がいます。様々な理由があってそうなるのですが症状を取ること「だけ」に目を向けている方はあまりよくならないことが多いです。どういうことかと言いますと例えば「肩こり」で悩む方がいるとします。症状が発生するには様々な理由があります。生活習慣の問題だったり、ストレスの問題だったり、持病の問題だったりします。それは人それぞれです。

慢性的な症状というのは「転んだために足をひねった」ケガなどとは違い原因を一つに特定するのは難しいです。ですので弊所では「体質+ストレス+生活習慣」という言葉で説明することが多いです。そして生活習慣や持病から生じていた場合、鍼灸を行うと症状は緩和しますが

生活習慣やストレスがそのままの場合・・・

当然、緩和した症状も時間とともに元に戻ってしまいます。

ですので定期的に生活習慣や体調などは見直しした方がいいです。

・・・しかしながらこのようなことを説明してもあまりご理解いただけ無かった方はある時期だけ一生懸命通院したりセルフケアはするもののぱったりやめてしまう方が多いです。その後自分でセルフケアや体調を見直す時間を作ってればいいのですが大抵はそういう時間を作っていません。これは

「症状を取ることだけ」に集中してしまっている状態です。

生活習慣や持病などの問題を無視してしまっています。そうなると一時的によくなった体調も結局は元に戻ってしまいご満足いただけないことも多いです。どこへ行ってもあまりよくならないという方は

自己判断

病院等をジプシーのように変える

繰り返してしまっている方も多いので注意が必要かもしれません。また慢性疼痛と呼ばれる痛みが取れない状態の方もこのような悪いループにはまってしまうことがあります。慢性疼痛はカンタンに言うと脳が痛みを認識し続けた結果、身体にも不調を起こしている状態です。何度も施術をうけると痛みがポンとなくなるという性質のものではありません。どちらかというと痛みをごまかしたりうまく付き合っていくことが大切になってきます。ですのでこれらの方も通院間隔を徐々にあけ、ご自身でも定期的に体調や生活習慣を見直す機会を作るといったことが大切になってきます。

念のために書いておきますが弊所で鍼治療を定期的に受けないと良くならないよ、という意味ではありません。施術者(治療者)との信頼関係もとても大切です。何かあれば弊所にもお気軽にご相談ください。信頼関係が築けあなたの体調がよくなることを願ってやみません。