「病院でなかなか解決できないお悩み」を弊所で解決した方は多数いらっしゃいます。なぜそのようなことが出来るのでしょうか?魔法を使ったのでしょうか?そうではありません。結論から言いますと
カウンセリングに時間をかける+情報提供→施術
という形があるので相談者の悩みが整理されて解決に向かうことが多いのです。
・・・弊所で施術や治療相談を行っていますと、例えば
「自律神経失調症といわれたが、そもそも誰に相談していいかわからない。病気ではないとのことだが動悸や不安感や違和感や痛みなどの症状がおさまらない。どうすればいい??」
という方がいらっしゃいます。病院ではストレス性(心因性)の問題に対してなかなか解決が困難な場合があります。薬では対処しづらいためです。病院の治療がだめということではありません。自律神経症状に限らず痛み疾患や精神疾患、退行性疾患、慢性疾患は「治りづらい疾患」に分類することができ悩んでいる方は多いのです。なかなか症状も改善しないために「どうしていいかわからない」という悩みを抱えているケースがあります。心療内科に行ったが薬で症状が改善されなかった、自律神経の不調でないかに相談したけど処方された薬があまりあわなかったなど。ひどいケースだと医療そのものや病院に不信感を持ち医師をあまり信用できなくなる方もいらっしゃいます。
パターンは様々ですが治りづらい疾患というのはケガなどと違ってそもそも治りづらいのです。ですので「これが原因でこれをすればよくなる。」となかなか言えない部分も多いです。病院の薬が悪いということでもないのです。弊所では慢性疾患を
「生活習慣」+「ストレス」+「体質」=症状や結果
と説明することが多いです。少しづつ体に良いことをして、ストレスを減らすことが改善の肝となります。またご相談者の中には「心療内科の病院に行ったら強い薬を出されて薬漬けにされる。」と思ってる方もいます。ネットやニュースなどでそのようなことが大げさに報じられると「病院には行きたくない」とかたくなに拒む方もいらっしゃるのです。これもコミュニケーションエラーの問題で非常に良くない状況だと言えるでしょう。お薬に対しあまりよくないイメージをもっていると実際によくない効果が体に現れてしまうことがあります。これを「ノセボ効果」といいます。簡単に言えばプラセボ効果は「思い込みによる良い反応」、ノセボ効果は「思い込みによる悪い反応」といった感じで理解するとわかりやすいかと思います。*1 ですから我々は話し方や言葉選びにも注意をし、説明をしています。薬は絶対に危険ということもありませんし結局は使い方です。(もちろん合うあわないはあります。)良い使い方をするためにも医師との信頼関係は欠かせません。信頼関係構築のサポートも鍼灸院の仕事だと考えています。
また弊所ではカウンセリングを大切にし、まず最初に患者さんご本人の訴えをしっかりと伺います。「解釈モデル」といったご本人の症状に対する考えもしっかり把握します。*2 その上で方針をしっかり説明します。そのためどのようなお悩みをお持ちの方でもほとんどの場合で、問題整理が出来るために解決もしくはよい方向に行くことが多いのです。ストレス性・心因性の問題でなく器質的な問題つまり病気が疑われる場合は病院の紹介も行います。
順序としては以下です。
(1)まずはカウンセリング
いつからそういった症状が出ているのか?今までにどんな病院に行ったか?良くなったら何をしたいか?など過去現在未来の状況をしっかりと聞かせていただきます。お話をされているだけでご自身の問題点など頭の中の整理ができて良い方向に向かうことも多いです。まずは状況をお聞かせください。*自律神経失調症でお悩みの方には別途カウンセリングシートを用意しています。とくに詳しくお話を聞かせていただきます。
(2)施術
しっかりと鍼灸施術を行います。その緊張を取って血流をよくするだけでもリラックス効果が高まり睡眠の質が上がることで症状の改善が期待できます。
(3)必要があれば病院紹介
器質的な疾患・病気が疑われる場合、ご本人の希望がある場合は病院も紹介します。詳しくはこちら。
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上記のように順序立てて説明を行うことで状況や情報がかなり整理されます。その結果患者さん自身の不安が変化します。体調もいい方向に向かうことが多いです。
・ ここに相談すればよい
・ こうやって治療を進めればよい
・ 合わなければまた別の場所に相談すればよい
・ 鍼灸には月に●回ほど通えばよい。
などやることがわかれば、気持ちが楽な方へ向きます。田無北口鍼灸院ではどうしていいかわからないという不安から生じる悪循環を好循環に変えます。その結果、ほとんどの方の悩みを解決することができるのです。お困りの方は是非一度ご相談ください。また、鍼灸の施術をうけて一回で治ると思っている方がまれにいらっしゃいますがそういった性質のものではありません。体質改善が目的であります。また不快症状が気にならなくなることを目指すことも多いです。
*参考1
The Nocebo Effect: Placebo’s Evil Twin By Brian ReidApril 30, 2002
*参考2
尾久守侑「器質か疾患か」中外医学社