月: 2022年10月

    治る人・治らない人の違い。医療者との信頼関係について。

    例えば腰痛、しびれなど何でもいいのですが同じような症状でも治る人・治らない人がいます。正確にいうと良くなる人・良くならない人かもしれません。「医療者(施術者)との信頼関係」が築けるかどうか?が大きなカギになります。詳しくは以下。*医療全般に言えることなので医師や施術者という書き方をしています。施術者は鍼灸師やマッサージ師等のことを想像していただけますとわかりやすいです。

    ・・・先日学校教育に長く関わっていた、という方とお話する機会があったのですがとても印象深いことをおっしゃっていました。「先生のことが信頼できないと勉強や教育は進まない。」という内容のお話でした。その話を私は「なるほどなあ」と納得しました。これは医療でも同じようなことが言えそうです。医療は患者さんと医療者(施術者)の信頼関係がないと成り立ちませんし良い結果が出ないことが多いのです。

    (1)患者側の問題

    以下のような方は要注意かもしれません。

    ・ 自己判断してしまう方

    自分で症状をネットなどで調べ多分これだろうと決めてかかり医師などを困らせてしまいます。

    ・ 約束を守らない方

    また通院のペースも自己判断してしまうため約束を守れません。治療が進まないこともあります。

    ・ 話を聞かない方

    医療者側にアドバイスなどをされても受け入れない方は結局は良くならないことが多いです。

    ・・・上記のようなことはすべて信頼できていないことや治療に集中できていないことに根本的な原因があります。もちろん医療者側に責任もあるでしょう。一例として挙げてみましょう。

     

    (2)医療者側の問題

    以下のような医師や鍼灸師・マッサージ師は信頼されないでしょう。

    ・ 説明しない医師(施術者)

    インフォームドコンセントと言って説明責任の重要さが叫ばれている昨今、説明しない人は不信感を招きます。

    ・ 話を聞かない医師(施術者)

    また病気の説明ばかりで患者さんの話が聞けない医師(施術者)も信頼関係が築けないことが多いようです。また大学病院など待ち時間だけ長く診てくれる時間や話を聞いてくれる時間が短いという構造的な問題も信頼関係が作れない原因になるようです。

    ・ 清潔感がない

    これは問題外かもしれません(笑)清潔感がないと嫌なのはどの仕事でも同じです。

    ・・・

    簡単にまとめてみましたがいかがでしょうか?いずれにせよ信頼関係が作れない治療は(鍼灸やマッサージなどの施術も同じです)良い結果が出ることが少ないのでやめておいたほうがいいでしょう。弊所では説明(カウンセリング)など施術以外のことも重点的に行ってます。信頼してもらえるよう全力を尽くします。

    *弊所では以下のような内容を掲示し最初にお読みいただいて納得していただけない方は施術をお断りしています。

    ´どんな治療でも「信頼関係」が大切です。「信頼関係を築けない場合」は施術を中止します。

    ・・・一例ですが「病院に行ったが話を聞いてもらえず、薬を出されただけで嫌な気持ちになった。」という経験を話される方は多いです。治療は提供側と患者側の双方向から行うものなので信頼関係が築けない場合、どんなことをしてもうまくいかないことが多いです。

    こちらとしてもしっかりとお話を伺い、ベストだと思われる施術や通院方法を提案します。しかしながら信頼関係が築けない場合は、施術をやめたほうが良いと思います。こちらがなにか提案しても「・・・いや、それは・・・」と否定されてしまうと治療は進みませんし、うまくいかないためです。また初回施術後に連絡先などをお聞きすることがありますが、『「はがき」・「メール」・「電話」・「LINE」など問わず一切連絡してこないでほしい。』という方とも信頼関係を築くのは難しいです。そのような方はよそへ行かれることをオススメします。

     

    良くなる人・良くならない人の違い(頭痛や腰痛、坐骨神経痛・自律神経失調症などの慢性症状の改善に関して)

    田無北口鍼灸院では日々、施術および治療相談活動を行っていますが良くなる人・良くならない人というのはどうしても出てきてしまいます。 全員良くすることができれば一番良いのでしょうがどうしてもそうはなりません。そこで、少しでも良くなる方を増やすため本日はその「差」良くなる人・良くならない人の違いをまとめていきます。 ・・・良くなる人、と良くならない人の一番の差は何でしょうか? 病気の差でしょうか?体力の差でしょうか? もちろんそれもありますが同じようなタイプ、同じような病気でも良くなる人と良くならない人がいます。一番の差は「考え方の差」にあります。生活に対する考え方や、治療に対する考え方、病気に対する考え方などですがどういうことなのか一つづつ例を挙げて説明していきます。

    (1)良くなる人は良い方に着目し良くならない人は悪い方に着目。
    良くなる人は「鍼灸を受けてこれだけよくなった」という考え方をします。

    ・ まだ痛みはあるが腰痛が楽になった

    ・ 痺れが改善した

    ・ 施術を受けていると日常生活が楽

    ・・・など。良い方に着目するのです。その結果体調もどんどん良くなります。しかしながら良くならない人は「悪い方に着目してしまう」という癖があります。

    ・ まだこれだけ痛い

    ・ まだ痺れが残っている

    ・・・など。悪い方に着目すると痛みやしびれはどんどん気になる方に行きます。悪化してしまうのです。精神的な問題・メンタル面が体調に及ぼす作用は大きいです。良い方に作用させるのが絶対に良いです。

    (2)良くなる人は自分のペースとこちらの提案を折衷し無理なく通院するが良くならない人はそれがない。

    皆さん、治療以外にも日々忙しいのは承知しています。子育て、仕事、部活・・・良くなる方はそんな中でも治療を優先しつつ自分の生活にもうまく折り合いをつけ上手に通院します。良くならない方はある時だけ集中的に来るもいきなりプツりとこなくなったりします。弊所に来なければ良くならないという意味ではなくメンテナンスをしっかりしたり定期的に体調を見直さないとよくはならないでしょう。

    (3)良くなる人は自分でも頑張るが、良くならない人はすべて丸投げ。

    良くなる人は家でできるトレーニング、食生活の改善、生活習慣の改善など自分でできることにも積極的に取り組みます。 良くならない人は施術者に丸投げし自分では何もしません。痛みやしびれなどの慢性疾患はつまるところ生活習慣の積み重ねから生じていますので生活を変え、行動を変え考え方が変わらないと絶対に結果は変わらないのです。

    (4)良くなる人はこちらの話を聞くが、良くならない人は自分の感覚だけを信じる

    良くなる人は上記のような生活習慣改善のための運動や食生活指導について関心を示し実際に行動しますが良くならない人は絶対に行動しませんし自分の習慣を変えません。それよりも今、この痛みをこの痺れを、この症状を何とかしてほしいという症状にとらわれた状態から抜けられません。結果、自分のやり方以外受け入れることができないため体調もよくなることがありません。以上、まとめると上記のような特徴があります。良くならない人が上記のような人になってしまった背景には過去に医療機関で嫌なことを言われたのかもしれませんし何かトラウマがあって人のアドバイスを聞けなくなってしまったり意固地な性格になってしまったのかもしれません。ですから良くならない人が悪い、という責めるための話ではなくこのまとめは少しでもよくなる人を増やすための試みです。

    そこをご理解いただいただけますと幸いです。・・・いろいろ書きましたが大切なことは実は2つになります。シンプルに以下2つのことを守ればほとんど、よくなります。

    1、治療者(鍼灸師や医師など)と信頼関係を築く

    2、(忙しくても)治療に集中する

    3、痛みや症状が一時的に取れたとしても、治ったわけではないことを肝に銘じ、治療やセルフケアを継続する。→そうしなければまたすぐに悪い症状が出ることも多い

    これだけです。・・・しかしながらこれが本当に難しかったりもするのです(笑)いずれにせよ皆様に信頼してもらい良い方向に導くのが私の仕事ですので頑張っていきたいと思います。一緒に頑張って良くしていきましょう。

    症状をとること「だけ」に目を向けると、あまり良い結果を得られない

    弊所にて鍼治療の施術をしながら感じたことなど書いていきます。・・・同じ治療をしていても良くならない人と良くなる人がいます。様々な理由があってそうなるのですが症状を取ること「だけ」に目を向けている方はあまりよくならないことが多いです。どういうことかと言いますと例えば「肩こり」で悩む方がいるとします。症状が発生するには様々な理由があります。生活習慣の問題だったり、ストレスの問題だったり、持病の問題だったりします。それは人それぞれです。

    慢性的な症状というのは「転んだために足をひねった」ケガなどとは違い原因を一つに特定するのは難しいです。ですので弊所では「体質+ストレス+生活習慣」という言葉で説明することが多いです。そして生活習慣や持病から生じていた場合、鍼灸を行うと症状は緩和しますが

    生活習慣やストレスがそのままの場合・・・

    当然、緩和した症状も時間とともに元に戻ってしまいます。

    ですので定期的に生活習慣や体調などは見直しした方がいいです。

    ・・・しかしながらこのようなことを説明してもあまりご理解いただけ無かった方はある時期だけ一生懸命通院したりセルフケアはするもののぱったりやめてしまう方が多いです。その後自分でセルフケアや体調を見直す時間を作ってればいいのですが大抵はそういう時間を作っていません。これは

    「症状を取ることだけ」に集中してしまっている状態です。

    生活習慣や持病などの問題を無視してしまっています。そうなると一時的によくなった体調も結局は元に戻ってしまいご満足いただけないことも多いです。どこへ行ってもあまりよくならないという方は

    自己判断

    病院等をジプシーのように変える

    繰り返してしまっている方も多いので注意が必要かもしれません。また慢性疼痛と呼ばれる痛みが取れない状態の方もこのような悪いループにはまってしまうことがあります。慢性疼痛はカンタンに言うと脳が痛みを認識し続けた結果、身体にも不調を起こしている状態です。何度も施術をうけると痛みがポンとなくなるという性質のものではありません。どちらかというと痛みをごまかしたりうまく付き合っていくことが大切になってきます。ですのでこれらの方も通院間隔を徐々にあけ、ご自身でも定期的に体調や生活習慣を見直す機会を作るといったことが大切になってきます。

    念のために書いておきますが弊所で鍼治療を定期的に受けないと良くならないよ、という意味ではありません。施術者(治療者)との信頼関係もとても大切です。何かあれば弊所にもお気軽にご相談ください。信頼関係が築けあなたの体調がよくなることを願ってやみません。