月: 2024年6月

    慢性的な腰痛の対策をどう立てる?

    腰痛に対しどのような対策を立ててますか?

    まず以下のお話が実はすべて間違いの可能性もあります。

    × ヘルニアだから腰痛になった
    × 骨に異常があるから痛みが出ている
    × 腰痛がひどい場合すぐレントゲン検査をすべきだ

    ・・・正しくはこんな感じでしょうか?

    ○ ヘルニアだから痛いとは限らない
    ○ 骨に異常があるから痛いとは限らない
    ○ 腰痛の場合レントゲン所見ではわからないことも沢山ある。また約85%が検査をしても原因がわからないというデータもある。

    そんなばかな!と思われるかもしれませんがこれは厚生労働省が出している「腰痛対策」の資料にも書いてあります。ただこの資料は少し古いです。1992年にJAMAに掲載された論文が元になっています。またアメリカで行われた研究であるため、初回の診察がは整形外科医ではなく総合診療医が行っていることにも注意が必要となっています。

    現在は日本研究された「山口県腰痛スタディ」などの報告もありこちらのデータでは「必ずしも原因不明とは言えない腰痛も多数ある。」ことが報告されています。ただしこの研究でもやはり問診と画像所見、理学所見だけでは約80%の原因がわからない事も書かれているのです。

    いずれにせよまずは正確な診断を受けるのが間違いないでしょう。「腰痛なんて調べても調べなくても同じでしょ」、「病院へ行っても結局原因不明でしょ」、「自分はしびれがないから腰椎椎間板ヘルニアではないだろう」という自己判断ではなく、まずは整形外科で正確な診断を仰ぎましょう。そしてそのうえでどうするか?対策を立てるのが重要だと思われます。

    例えば医師から脊柱管狭窄症による腰痛だと診断されている場合には方針も立てやすくなります。薬物療法や神経ブロック注射で痛みを軽減できるケースも多いです。それに加えて筋緊張を鍼治療で改善していくことも有効だと思われます。正確な診断を受けている方が良い結果が得られやすいことは言うまでもありません。

    まずはお電話でご相談ください。それぞれの方からまずはお話をじっくり伺い、個別性を考慮したプランやセルフケア、負担がかかりづらい生活の仕方なども提案し、どのくらいで改善するか見通しをお伝えします。