月: 2024年10月

    脳血管障害(脳梗塞・脳出血等)の後遺症に鍼灸治療をオススメします。

    脳血管障害の後遺症には鍼灸治療が有効です。それらについてまとめていきます。

    脳血管障害とは?

    脳血管障害とは、脳の血管に関連する疾患全般を指す言葉であり、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)もその一部です。これらの障害は、脳に酸素や栄養が届かなくなり、脳機能に大きな影響を与えるため、早期の予防と対応が極めて重要です。脳血管障害にはいくつかの主要なタイプがあります。それぞれの障害は、脳にどのように影響を与えるかによって異なります。

    脳梗塞(のうこうそく):脳梗塞は、脳の血管が詰まり、血流が途絶えてしまう状態です。このため、その部分の脳組織に酸素や栄養が届かなくなり、脳細胞が死んでしまいます。主な原因は、動脈硬化や血栓(血の塊)が血管を塞ぐことが多いです。

    脳出血(のうしゅっけつ):脳出血は、脳内の血管が破れて出血する状態です。出血によって脳組織が圧迫され、脳機能に障害をきたします。主な原因は高血圧で、特に脳の細い血管が破れることが多いです。糖尿病などの病気も大きなリスクになります。

    くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ):くも膜下出血は、脳の表面を覆っている「くも膜」という膜の下に出血が起こる状態です。通常、脳動脈瘤(血管の一部が膨らむ)が破裂することが原因です。このタイプの出血は、突然の激しい頭痛を伴い、重篤な結果を引き起こすことが多いです。

    一過性脳虚血発作(TIA: Transient Ischemic Attack):TIAは、一時的に脳の血流が低下し、短時間だけ脳卒中に似た症状が現れる状態です。通常、症状は24時間以内に回復しますが、脳卒中の前兆として見られることが多く、早期の対応が重要です。

    脳血管障害の症状

    脳血管障害の症状は、障害される脳の部位や範囲によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。

    片側の手足や顔の麻痺やしびれ:片麻痺として片側の手足が動かしにくくなります。

    言語障害:言葉が出にくくなったり、言葉を理解するのが難しくなる(失語症)。

    視覚障害:視野の一部が見えなくなる、物が二重に見えるなど。

    バランスの喪失や歩行困難:立ち上がれない、歩くのが難しくなる。

    突然の激しい頭痛:特にくも膜下出血では、急な強い頭痛が特徴的です。

    意識障害:意識が混濁したり、昏睡状態に陥ることがあります。

    脳血管障害のリスク要因

    以下のリスク要因が脳血管障害の発症に大きく関与しています。

    高血圧:血管にかかる圧力が強くなることで、血管が損傷しやすくなります。

    糖尿病:血管を傷つけやすく、脳梗塞のリスクを高めます。

    高コレステロール:血管内に脂肪がたまり、動脈硬化を引き起こします。

    喫煙:血管にダメージを与え、動脈硬化や血栓形成のリスクを高めます。

    不整脈や心臓病:特に心房細動は、血栓ができやすく、これが脳に到達すると脳梗塞を引き起こすことがあります。

    運動不足や肥満、過剰なアルコール摂取などの生活習慣もリスク要因となります。

    高齢者や病気・障害がある方への出張施術と、連携や見守りサービスについて

    田無北口鍼灸院では出歩けない方への出張施術も行っています。

    ・車いすで生活をしている。

    ・要介護認定を受けている。

    ・精神疾患があり出歩けない。

    ・現在治療中の病気がある。

    など

    理由は様々ですが、出張により施術を行うことで痛みや自律神経の症状改善が見られ生活の質が上がることがあります。

    田無北口鍼灸院では鍼灸施術に加え以下のようなサービスも無料で行いますのでお困りの方は遠慮なくご相談下さい。

    看護師・医師への報告と連携

    第三者から見ても分かる施術記録(カルテ)を残しているのでいつでも報告書を作成することが出来ます。必要があればドクターや看護師さんへ毎月報告書を書きますので遠慮なくご相談ください。

    出張による鍼灸を依頼する方はすでに訪問看護や訪問診療(医師の診察)を受けていることがあります。持病のためクリニックに通院していることがあります。「鍼灸治療は東洋医学的な治療体系のため何をやっているかよくわからない」というご意見を他の医療者からも聞くことがありますが、弊所では現代医学的な説明・言葉でも積極的に情報共有や連携を行います。

    介護・福祉分野への報告と連携

    ケアマネージャーさんを中心としたサービス担当者会議などへも出席可能です。また福祉分野との連携が必要な場合は個人情報に配慮したうえで行政への報告や相談も速やかに行います。

    見守りサービス

    一人暮らしの方や体調不良でメンタルが不調な方への訪問見守りサービスも行います。夜間の訪問はできませんが、依頼があればなるべく早急に駆けつけます。お電話での相談にも応じます。*しかし、緊急時は救急車を呼ぶようにお伝えします。一例を挙げますと一人暮らしの高齢者の方が自宅で転倒し「痛みが強いので今すぐ出張してほしい。」との依頼が過去にありましたが、発生状況や痛みの度合いをお電話で聞いたところ圧迫骨折の疑いがあったためすぐに病院へ行くよう勧めました。

    また鍼灸治療が可能かどうか?を見るために血圧計や体温計などを持参しバイタルチェックを行うこともできます。介護施設等ですでに行っている場合は重複するために実施しませんが、ご希望の方は遠慮なくご相談ください。

    持病・障害の一例

    高齢者や障害がある方は様々な病気で悩んでいます。鍼灸治療をやったほうがいいと思われる持病にはたくさんの疾患が存在しますが、以下にいくつか例を挙げます。他にも様々な疾患に対して有効ですのでお悩みの病気がある方は事前にご相談ください。

    1,脳卒中・脳血管障害の後遺症

    脳梗塞や脳出血の後遺症は筋緊張などが発生し生活の質(QOL)低下があるため症状を緩和できる鍼灸がおすすめできます。

    2,脊髄損傷

    程度にもよりますが脊髄損傷になるとむくみや痛み、自律神経障害(寝れない、汗がかけない等)に悩まされるため鍼灸治療が有効です。

    3,能瀬麻痺

    筋緊張が生じるため緩和目的の施術をすることが有効です。

    4,ALS

    痛みや自律神経障害だけでなく嚥下障害(機能低下)にも鍼灸治療が有効です。