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慢性便秘症候群と鍼灸治療について。

便秘で悩んでいる方は多いです。

食事や運動、

仕事の姿勢やストレスなど

さまざまなことが原因となることから

生活習慣病の一種とも言えます。

 

病院に行き、投薬治療を受けるも

なかなか改善せず

鍼灸院に相談にいらっしゃる方もいます。

 

便秘は様々原因で生じます。

 

生活習慣から生じる

機能性の便秘が多いのですが

大腸がんなど病気が原因でも発生します。

 

重篤な疾患が隠れていないか?

何が原因なのか?

など把握するために

まず病院で診察を受けることも

とても大切です。

 

鍼灸治療でも便秘症を

改善させることが可能なので

西洋医学的ガイドラインも参考にし

順に説明してきます。

 

(1)そもそも、便秘とは・・・

便秘の定義について。

ガイドラインより抜粋します。

「本来体外へ排出すべき糞便
を十分量かつ快適に排出できない状態」

である。

また「便秘症」とは、
便秘による症状が現れ、
検査や治療を必要とする状態であり、
その症状として
排便回数減少によるもの
(腹痛、腹部膨満感など)、
硬便によるもの
(排便困難、過度の怒責など)
と便排出障害によるもの
(軟便でも排便困難、過度の怒責、
残便感とそのための頻回便など)
がある。

(慢性便秘症 診断と治療ガイドラインより)

 

また上記リンクからも見れますが

慢性便秘症と呼ばれる状態は

診断基準も

専門的検査も存在します。

 

治療は自己判断で行わずに

まずは病院で医師の診察を

受けるのが良いでしょう。

 

上記のように病気が原因で

便秘が起こる場合もありますので

「たかが便秘」

と軽視して

自己判断はやめておいたほうがいいでしょう。

運動したり整腸剤を飲んでいるだけでは

病気を見逃してしまうこともあります。

 

(2)便秘症の分類・原因

機能的便秘

器質的便秘

症候性便秘

薬剤性便秘

という分類もあります。

(日本臨床内科医会・冊子より)

 

器質的便秘とはカンタンに言いますと

便の通過が物理的に原因で起こる便秘

と考えるとよいかと思います。

 

機能的便秘とは

ストレスや加齢・食生活などにより

大腸や直腸の機能が落ちて

起こっている便秘です。

 

鍼灸では主に、この機能的便秘が

施術の適応になります。

 

さらに機能的便秘でも

細かく考えればいろいろな状態があります。

 

便が硬い状態なのか?

(水分がない状態)

腸の動きが悪い状態なのか?

その両方なのか?

便秘と下痢を繰り返す状態なのか?

 

それによっても処方されるお薬も変わってきます。

田無北口鍼灸院では

「どんなお薬が処方されているのか?」

なども細かくお聞きしていきます。

良くお話を聞かせてください。

 

(3)機能性便秘をもう少し細かく

一般的に一番悩む人が多い

機能性便秘について

もう少し詳しく見ていきましょう。

 

・ 弛緩性便秘

出産回数の多い妊婦や高齢者などで

起こる便秘です。

 

★ 痙攣性便秘

ストレスや自律神経の乱れにより

おこる便秘です。

 

・ 直腸性便秘

便意の我慢しすぎや

カンチョウの使い過ぎで起こる便秘です。

 

・ 食事性便秘

食事量そのものや

供物繊維の量が足りなくて

起こる便秘です。

 

(4)一般的な治療

病院では食事指導や運動指導など

生活習慣の指導に加えて

投薬治療が中心に行われます。

 

目的に応じ様々なものが処方されますが

便を軟らかくするもの、

腸に刺激を与えるもの、

などの目的があります。

 

センナ:

マメ科の植物由来の薬です。

漢方薬では「大黄」というものが

同じ成分です。

 

酸化マグネシウム:

便を軟らかくする目的で使われます。

腸内へ水分を移動させ

便を軟らかくする働きがあります。

 

ルビプロストン:

比較的新しい薬で

アミティーザ(製品名)

という名前で知られています

 

グーフィス錠5㎎:

こちらも比較的新しい薬で

エロビキシバット水和物

という製品名でも知られています。

 

(5)鍼灸治療と便秘

前述のように病院での投薬治療を

否定したりせず

大抵の場合、併用しながら

鍼灸治療を行っていくこととなります。

 

*通常医療を否定せず

お互いの良い部分を組み合わせながら

治療を行っていく考え方を

「補完医療」といい

逆に通常医療を否定しながら行う考え方を

「代替医療」といいます。

弊所は補完医療的な

考え方をすることが多いですし

世界的にも補完医療的な考え方が

主流になっています。

 

鍼灸の目的はお腹の緊張を取ったり

背中をあたためて

自律神経の調整作用を促し

腸の蠕動運動を助けることにあります。

 

論文もたくさん存在します。

海外のものまで含めるとかなりの数がありますが

「電気鍼は慢性機能性便秘の治療に有効」

というものを一例として紹介しておきます。

興味ある方は上記リンクからご覧ください。