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    妊娠を希望される方への鍼灸

    妊娠を希望される方が「鍼灸」に興味を持つケースがあります。結論から言いますと気質的な疾患でない場合つまり機能的な働きが落ちている場合に効果があります。具体的にいますと子宮や卵巣そのものの異常はないものの生理不順・基礎体温のばらつき・自律神経の乱れ・ホルモンバランスの乱れなどに対して有効です。弊所でもたまに質問されますのでどのような効果があるか?など以下に詳しくまとめていきます。

    (1)機能的な状況で鍼灸が有効

    妊娠を希望される方で鍼灸を視野に入れる方は病院での検査を受けて「特に異常なし。(原因不明と言われることも。)と言われ、プラスアルファの治療として何かできないか?と思い鍼灸を選択する方が多いようです。病院での検査はいろいろあります。

    ・ 基礎体温検査

    ・ 血中ホルモン測定

    ・ 子宮卵管造影検査

    ・ 精子検査

    ・・・など様々です。妊娠を希望される方で悩んでいる方がいきなり鍼灸院に相談に来ることはあまり多くありません。ある程度の検査をすでに行っている方が多いです。原因がはっきりわかるような気質的な疾患とは、例えば子宮内膜症、卵巣のう腫、卵管閉塞などを指しこれらが原因で排卵、着床などに問題があり妊娠に至らないことが多いです。これらの診断を受けた方はすでに病院での治療を進めていることも多いです。

    (2)鍼灸の効果

    鍼灸の施術は緊張を取ってホルモンバランスを整えたり浮腫みや冷えとる効果があります。その結果妊娠を希望する方にも

    ・ 冷えやむくみの改善

    ・ 自律神経の安定

    ・ ホルモンバランスの安定

    などの効果がありプラスの影響を与えます。気質的な問題がないのならば男性も同時に施術を受けられるとよいかもしれません。

    (3)トンデモに要注意。温泉と同じ。代替補完医療の考え方。

    妊娠を希望される方はスピリチュアルな部分もありまた困っている方も多いため「トンデモ」と言われるようなニセ医学が入り込む余地がどうしても大きい分野です。弊所では病院の診察をしっかり受けながら補完する形で鍼灸をオススメしています。当たり前のことを当たり前に施術します。鍼灸というのは温泉に似ています。その効果を疑う余地はありませんが温泉に入っていれば病院に行かなくてよいか?というとそんなことはありません。病院の治療と鍼灸施術は否定しあうような関係ではなく補完しあうような関係が望ましいです。病院の診断結果や診察方法を否定することはしません。しっかりお話を聞かせていただきプラスアルファの治療になるような施術を心がけます。何でもご相談ください。