「肩が上がらない」四十肩・五十肩かと思ったら・・・インピンジメント症候群について。
弊所では肩の痛みで
治療相談に訪れる方が数多く
いらっしゃいます。
肩が上がらず痛みを伴う症状があり
ご自身でネットなどで検索し
「四十肩・五十肩だ」
(肩関節周囲炎の俗称)
と訴える方がいます。
そのような場合もありますが
肩が上がらなくなっている場合もあり
注意が必要なケースもあります。
やはり自己判断はあまり得策でないでしょう。
本日は四十肩などと似ている
「インピンジメント症候群」
について詳しく書いていきます。
(1)インピンジメント症候群とは?
インピンジメントとは、
「挟まる・衝突する」という意味です。
肩関節は特に可動域が広いため
肩を安定させるために
筋肉や腱・靭帯、滑液包(肩峰下)
などが多数存在します。
肩のインピンジメント症候群は
肩をあげたり動かす際に
腱板や滑液包などが肩関節で衝突したり
挟まることで痛みがでたり
動かせなくなる症状を言います。
ある角度で痛みや引っ掛かりを感じ
それ以上あげることができません。
60-120度の間であることが多く
有痛弧徴候(ペインフルアークサイン)
と呼ばれます。
(2)インピンジメント症候群の原因
インピンジメント症候群には2種類あります。
それぞれの特徴と原因をまとめます。
エクスターナルインピンジメント
(肩峰下インピンジメント):
肩関節で骨に腱板と滑液包が衝突すること。
インターナルインピンジメント:
関節唇(かんせつしん)が衝突すること
原因は
生まれつき骨が変形している場合
骨に骨棘(こつきょく)ができている場合
加齢による腱板の変性
日々の姿勢や動作の積み重ねで起こる場合。
などがあげられます。
野球の等級などでも起こりやすいと
いわれています。
(3)治療
整形外科では安静を指示され
投薬・注射・手術などの治療が行われます。
鍼灸では
鍼治療で痛みそのものを抑えたり
バランスを整えて負担をかけなくする施術など
が行われます。
運動療法としては
インナーマッスルを鍛えることも
大切です。
肩の痛みで
お悩みの場合は一度ご相談ください。