頚腕症候群解説、その2「変形性頸椎症」
概念
頸椎の変性により生ずる疾患である。
病変は椎間板の変性、椎間関節の反応性骨増殖による神経根圧迫、
脊髄圧迫を生ずる。
原因
老化、退行変性など。
症状
頸椎椎間板ヘルニアと症状が似ている。
後根刺激症状 → 上肢の痺れ、知覚鈍麻、疼痛
前根刺激症状 → 上肢脱力感、筋委縮
脊髄圧迫症状 → 下肢の痙性歩行、知覚障害、膀胱直腸障害
症状の現れ方としては、肩こりや頸部の運動痛が最も多く、
背部痛も比較的多い。頸椎の動きに応じて変化する痛みで、
横になって安静にしていると軽快。また、長時間の同一姿勢や作業後に増悪。
頸部の痛みに伴う筋緊張状態が頭痛・吐き気などを誘発することもある。
検査と診断
頸部痛などの局所症状だけで、
診察上とくに神経学的異常所見がみられず、X線検査で加齢変化を認める場合、
変形性頸椎症の診断がつくことも多い。
しかし、加齢変化である本症に、ほかの頸椎疾患が隠れている可能性は大いにある。
痛みが強かったり、手足のしびれなどのほかの症状が出現したりする場合は、
MRI検査などでほかの疾患がないか確認してもらうことが重要。
治療
手術療法、保存療法がある。
保存療法は
痛み止め、神経ブロック注射などの薬物療法。
牽引療法、温熱療法、電気治療、レーザー治療、マッサージ治療などの理学療法。
頸椎カラーなどの固定具による装具療法がある。
参考
臨床医学各論 医歯薬出版
田無北口鍼灸整骨院での変形性頸椎症の施術
患部の負担を減らす、症状を和らげる目的で以下の施術を行います。
(保存療法)
また症状が悪化しないか?など経過を注意深く観察していきます。
各種調整
鍼灸
温熱療法
まずは週に1,2度の施術でひと月ほど様子を見ることをオススメします。
症状を見せていただき整形外科への受診をアドバイスすることもあります。
お気軽にお問い合わせください。