カテゴリー: お知らせ・ブログ・思うこと

    田無北口鍼灸院の連絡事項やお休みのお知らせニュースのまとめ制度について思うこと・・・などまとめていきます。問い合わせがある場合は院に直接連絡くださいますようお願いいたします。

高齢者や病気・障害がある方への出張施術と、連携や見守りサービスについて

田無北口鍼灸院では出歩けない方への出張施術も行っています。

・車いすで生活をしている。

・要介護認定を受けている。

・精神疾患があり出歩けない。

・現在治療中の病気がある。

など

理由は様々ですが、出張により施術を行うことで痛みや自律神経の症状改善が見られ生活の質が上がることがあります。

田無北口鍼灸院では鍼灸施術に加え以下のようなサービスも無料で行いますのでお困りの方は遠慮なくご相談下さい。

看護師・医師への報告と連携

第三者から見ても分かる施術記録(カルテ)を残しているのでいつでも報告書を作成することが出来ます。必要があればドクターや看護師さんへ毎月報告書を書きますので遠慮なくご相談ください。

出張による鍼灸を依頼する方はすでに訪問看護や訪問診療(医師の診察)を受けていることがあります。持病のためクリニックに通院していることがあります。「鍼灸治療は東洋医学的な治療体系のため何をやっているかよくわからない」というご意見を他の医療者からも聞くことがありますが、弊所では現代医学的な説明・言葉でも積極的に情報共有や連携を行います。

介護・福祉分野への報告と連携

ケアマネージャーさんを中心としたサービス担当者会議などへも出席可能です。また福祉分野との連携が必要な場合は個人情報に配慮したうえで行政への報告や相談も速やかに行います。

見守りサービス

一人暮らしの方や体調不良でメンタルが不調な方への訪問見守りサービスも行います。夜間の訪問はできませんが、依頼があればなるべく早急に駆けつけます。お電話での相談にも応じます。*しかし、緊急時は救急車を呼ぶようにお伝えします。一例を挙げますと一人暮らしの高齢者の方が自宅で転倒し「痛みが強いので今すぐ出張してほしい。」との依頼が過去にありましたが、発生状況や痛みの度合いをお電話で聞いたところ圧迫骨折の疑いがあったためすぐに病院へ行くよう勧めました。

また鍼灸治療が可能かどうか?を見るために血圧計や体温計などを持参しバイタルチェックを行うこともできます。介護施設等ですでに行っている場合は重複するために実施しませんが、ご希望の方は遠慮なくご相談ください。

身体化現象と心身症について。

結論から申し上げますと心身症は現代医学的なアプローチでは改善が困難とされていますが、田無北口鍼灸院の鍼灸施術で改善した事例が多数ございます。心身症とされる具体的な症状・病名には

痛み・しびれ、胸腹部のもたれ、吐き気、全身の倦怠感、パニック障害、鬱状態、幻聴・幻覚、過敏性腸症候群、下痢、便秘、機能性ディスペプシア、自律神経失調症、身体表現性障害、めまい、耳鳴りなど

が挙げられます。

身体化現象と心身症

身体化現象とは,精神現象が身体症状として現れることです。 身体化を特徴とする障害は,症状が無意識かつ不随意的に発生するものから,症状が意識的かつ意図的に現れるものまでの一連のものとして認められます。(身体化の概要 – 08. 精神障害 – MSD Manuals

鍼灸院で施術を行っていると「心の不調が身体に出ている」という状況をよく見ます。これを心身症といいNCNP(国立・精神神経医療研究センター)病院のHPでは以下のように説明されています。

心身症とは、各科が対応する身体疾患の内、発症や経過に心理社会的ストレスの影響で機能的(器質的)な障害を伴った疾患群です。日常生活で仕事や対人関係などの心理社会的ストレスに無頓着や無自覚な場合に発症・悪化することが多く一般的治療では改善困難です。NCNP病院 心身症

国立の医療研究機関でもあるNCNP病院のHPでも「一般的治療では改善困難」と断言しているのです。これは本当にすごいことだと思います。現代医学的なアプローチではなかなかよくならないので困っている人も多くいると予想され、その症状は以下のように説明されています。

初診時の主訴では、痛み(頭、腹部、肩、手足など)、胸腹部のもたれ、吐き気、全身倦怠感などが目立ちますが、心身症は心理社会的ストレスの影響した身体疾患群なので、過敏性腸症候群では下痢や便秘、機能ディスペプシアで腹部膨満感といったように、基本的には前述した疾患のそれぞれの症状に準じます。(NCNP病院 心身症

身体化現象が起こる理由

クラインマンやマーガレットロックといった医療人類学者の調査で「身体化現象は東アジアの文化圏で起こりやすい。」ことが指摘されています。中国や日本では精神的な不調を身体の不調として訴えやすいという特徴があるのですが、これはある原因が大きな理由かも知れません。あくまでも仮説にすぎませんがルースベネディクトが菊と刀で指摘した「恥の文化」が関係するのではないでしょうか。心の不調で周囲に迷惑をかけることや、心の不調があること自体が弱い・恥ずかしいといった感性が背景としてあり、また体の不調と違って心の不調は本人にしかわからないため周囲に理解を求める際に心の不調を身体の不調として訴えるのではないでしょうか。

これも私自身の考えや印象論にすぎませんが、精神疾患に対する偏見は日本社会にまだまだ強く存在すると感じます。これだけ病名が認知された現在でも偏見に苦しめられ、自分自身も偏見で苦しんでいる方が少なくありません。誰にも理解してもらえず辛い・苦しいという方はぜひ私に相談してください。全力でサポートをします。守秘義務は守ります。

鍼灸アプローチがなぜ有効か?

鍼灸治療は身体の表面にある「ツボ」を通し、体の様々な場所にアプローチできる技法です。そのため心の不調が身体に出た状態である心身症・身体化現象にもピッタリだと思います。身体の表面から身体を良くしていく事は合理的であるとも言えます。例えば機能性ディスペプシアのような胃の不調には、昔から背部へのお灸胃の六つ灸)が有効とされています。鍼灸治療にはこのような方法が無数にあり、また東洋医学的な発想で身体の状態を整えることも可能です。

ただし鍼灸治療でないと治せない・良くならないという意味ではありません。そこは誤解なきようお願い致します。ご自身で体操やセルフケアをしたり、カウンセリング(認知行動療法、ロゴセラピー等)に頼ってもいいと思います。薬物療法も無駄だというわけではありません。また「不安感だと思ったら循環器の不調による動悸や不整脈の問題だった」、という医学的な見逃しもあってはならないのです。弊所でも必要があれば病院を紹介し医師と連携しながら鍼灸施術を行います。それからストレスや生活習慣の問題を抱えている場合には、同時にご自身の生き方や考え方そのものを見直すことも重要です。

具体例

弊所へ相談に訪れ改善した方の具体例についてプライバシーを保護しながら書いていきます。(病名が書いてあるものは医師による診断名がついていた方です。)

・50代男性 原因不明の全身の痛み

・30代男性 機能性ディスペプシア

・10代女性 起立性調整疑い

・20代男性 パニック障害

・40代女性 耳鳴り・めまい 等

合う・あわないの問題はありますがほとんどの方は鍼灸治療を行うことで体調がよくなります。体調が良くなれば、ご自身の環境や状況・人生観を見直す余裕が生まれます。「病院の治療やお薬だけではあまりよくならない」と感じている方はまずは遠慮なく田無北口鍼灸院までご相談ください。

電動キックボードに接触しケガをしたらすぐやるべき事。

最近街中で電動キックボードを見かけるようになりました。便利な反面、接触事故などが起こることも予想されますのでそれに伴う注意点を書きます。

もしもキックボードに接触して負傷した場合、まず初めにやるべき事ですが以下の2点になります。

すぐに警察を呼ぶ。

事故証明をとっていれば仮にケガをしてしまった場合でも自賠責保険に請求することが出来ます。ナンバープレート付きの電動キックボードは自賠責保険の加入が義務付けられています。繰り返しになりますが接触事故の被害者になった場合、まずはとにかくすぐに警察を呼びましょう。大したことないから平気だろう、と自己判断するのは辞めましょう。

その上で、もしも治療をする場合は

病院で診断書をとり警察に提出する。

以上がやらなくてはいけない重要なポイントです。ここまでやっていれば自賠責保険を使えるようになります。身体は後から痛くなることもありますがコレさえしっかりやっておけば自賠責保険を使うことが出来ます。

また、おそらく電動キックボードの所有者は原付バイクと同じく任意保険未加入のケース(自賠責保険にしか加入していないケース)が多いと思われます。そのため、ご自身で「被害者請求」をしなくてはならない可能性があります。これは慣れていないと結構大変で自分で治療費を立て替えたり、印鑑証明や必要書類を揃える必要が出てきます。

しかし、田無北口鍼灸院では立て替えなし・自己負担なし(支払い指図)でも対応可能です。また書類作成サポートも無料で行います。(これは制度を熟知しているためにできる他所にはないサービスです。ただし事故証明が取れているか?などの確認は最初にさせてもらいます。)

お困りの方はまずは一度、お早めにご相談いただければと思います。交通事故・労災事故後の治療相談には長年の実績がございます。お気軽にご相談ください。

特別ご優待キャンペーンのお知らせ

初回の方、また弊所へ6か月以上来所がない方へ限定のご優待キャンペーンを実施しています。2024年5月31日まで実施します。お電話の際「ホームページで優待キャンペーンを見た」とお伝えください。お申し出がない場合サービスが適用されませんのでご注意ください。本キャンペーンは予告なく終了することがございます。予約時以外のお申し出は無効となる場合がありますのでご了承ください。

メンテナンスコース7150円(初回料金・税込み)→6150円(税込み)

トータルケアコース13200円(初回料金・税込み)→10000円(税込み)

*またおひとり様一回、頭皮薬物灸オプション(1回550円)をサービスします。ハッカ成分が入ったすっきりする薬剤を頭に塗布します。アルコール成分も入っているため苦手な方はお申し出ください。

IT系の疲労→自律神経の不調や痛み、マラソンなどスポーツのやりすぎによるオーバーユース、女性の美容目的、コロナ後遺症など様々な目的で鍼灸治療を選択する方が多いです。お気軽にご相談ください。

結帯動作(腕が後ろに回せない、背中をかけない)と腱板疎部(けんばんそぶ)の問題について。

まずは病院を受診しよう

四十肩・五十肩のご相談は割と多いです。四十肩は正式名称を肩関節周囲炎と言い肩に痛みが出て上がらなくなったりしますが「四十肩かな」と思ったらまずは整形外科で診断してもらうとよいでしょう。

その上で、あまり改善しないと感じている場合は鍼灸治療が選択肢となります。なぜ自己判断ではなく早期の医師の診断が重要なのか、これには理由があります。例えば似たような疾患で腱板損傷などがあります。同じように肩が上がらなくなるのですが、これは四十肩・五十肩とは痛みが発生する原因が異なります。場合によっては手術が必要になる場合もあります。自己判断だけだとこのようなリスクも抱えてしまうことになるのです。弊所から病院受診のタイミングをお伝えしたり実際に紹介状を書いたりもできます。まずはお気軽にご相談ください。病院での治療と併用しながら鍼灸治療を行うとよい結果になることも多いです。

四十肩で腕が後ろに回らない

同じ病名でも症状は様々です。例えば「腕を水平に上げることができない。」、「肩を上げようとしても腕が上がらない」ということがあります。これは上腕二頭筋腱長頭という腕と肩をつないでいる腱を痛めているケースや、インナーマッスルである腱板の筋肉に炎症が起こっているケースが多いです。

「腕を前や横にあげる動作はある程度回復し、できるようになったが後ろに回すこと(結帯動作)ができない。」というのもよくみられる症状です。これは烏口突起の横くらいにある腱板疎部(けんばんそぶ)が原因かもしれません。ここは烏口上腕靱帯や上関節上腕靱帯などから構成される空間でほかの部位と異なり腱板が存在しません。 これらの部位を傷めてしまったり機能が低下してしまうと、動作時に肩関節の安定性を保てなくなり疼痛の原因になることがあります。また、この部分が悪い方は肘周辺の筋肉も硬くなっています。鍼治療でそれらの部位を同時に緩めると腕を後ろに回す動き(結帯動作)ができるようになりますので、なかなか改善しない肩の痛み等で悩んでいる方は一度弊所までご相談ください。

 

 

 

高齢者・障碍者の方への鍼灸施術について。(出張でも対応します。)

高齢者や障害を持つ方は以下のような悩みを持つことがあります。鍼灸によるケアに興味がある方はまずはお電話にてご相談ください。

・痛みが強いが車いすのため出歩けない・・・

・持病で寝たきりになった・・・

・痛みが強いけどこれ以上薬を服用したくない・・・→  鍼灸施術は薬以外の症状緩和方法としても効果が期待できます。

高齢者・障碍者の方の特徴、注意点

高齢者の疾患には以下のような特徴があります。(ケースバイケースです。お悩みにあわせて個別に対応できます。)

・ 一人で多くの疾患を有する→  いろいろな病気を持っていたり様々な薬を服用していたりします。

・ 症候が非定型的→  特徴的な症状が出るとは限りません。

・ 潜在的に臓器の機能低下がある→  便秘や自律神経症状も多いです。

・ 慢性疾患が多い

・ 薬物に対する反応が一般成人と異なる場合がある。

・ 生活機能障害をもたらす疾患が多い→  運動機能低下や、高齢者の場合は知的機能低下が生活機能の低下を招くことがあります。

・・・あくまでもケースバイケースで一例ですがざっと挙げただけでも上記のような特徴があるため注意して経過を観察し施術を行う必要があります。

お悩みの方は出張による施術も受け付けております。また医師の同意を得られれば健康保険の適用になる事もあります。生活保護や障碍者の方、透析中の方、糖尿など持病をお持ちの方、様々な方に対応できます。お悩みがある方は一度ご相談ください。

出張施術を行った方の例

・ 80代女性

圧迫骨折後の神経痛
歩けないために介護施設での施術

・ 30代女性

脊椎損傷のため寝たきり
医師の確認を取り自宅で施術

・ 80代男性

腰痛
持病の糖尿病あり
車いす生活のため自宅で施術

鍼灸施術は痛みをとるだけではなく自律神経の不調も改善し生活の質を上げることができます。高齢者の方へはフレイルやサルコペニアの予防指導も併せて行うことができます。ご相談ください。(ご自宅での転倒にも充分お気をつけください。転倒から骨折し、筋力低下を起こし、寝たきりになるケースもあります。場合によっては西東京市内の骨密度測定を行っているクリニックもご案内することがあります。)

ご来院される方へ

弊所ビルはエレベーターもあります。入り口は車いすも入れるよう対応しています。しかし、このエレベーターはなぜか閉まるのが早いため車いすの方は不便だと思います。ご連絡くだされば下まですぐにお迎えにあがります。また賃貸マンションのためトイレはバリアフリー対応していません。申し訳ありません。近隣のトイレを事前にご案内します。

 

舌が痛い、舌痛症(ぜっつうしょう)とは何か?

「舌痛症」は、厳密な医学用語ではなく、一般的な表現です。医学的には、「舌の痛み」や「舌の症状」といった表現がより正確かもしれません。舌に関する痛みや異常な感覚は、さまざまな病気や状態によって引き起こされる可能性があり、その原因や症状によって診断が行われます。

舌が痛い場合はまずは速やかに医師に相談することをお勧めします。その際詳しく症状を説明することで、適切な治療を提案されやすくなります。いつ痛いか?どのように痛いか?できものなどはないか?出血はないか?など細かく伝えるとよいでしょう。口内炎、口内乾燥、舌の損傷(舌癌なども含む)、感染症、アレルギー反応などが舌に痛みを引き起こす原因となります。ストレス性の痛みや違和感であればさほど心配は必要ないのでまずは重い病気でないか含め原因の確認をするのが良いでしょう。

舌の痛みはなぜ引き起こされるか?

ケースバイケースであり、様々ですが以下にいくつかの主な原因を挙げてみましょう。

  1. 外傷や損傷: 舌に対する怪我や外傷が舌痛の原因となります。たとえば、誤って舌を噛んだり、熱い飲み物や食べ物によって火傷を起こすことがあります。
  2. 感染症: ウイルスや細菌による感染症も舌痛の原因となります。口内炎や口腔内の他の感染が舌の痛みを引き起こすことがあります。
  3. 口内炎: 口内炎は口腔内の粘膜にできる小さな潰瘍で、舌にできることがあります。これは通常、ストレスや口内の損傷によって引き起こされることがあります。
  4. アレルギー反応: 特定の食品や物質に対するアレルギー反応が舌の痛みを引き起こすことがあります。
  5. 口腔内の疾患: 口腔内の疾患や異常、例えば口内炎や口内乾燥症などが舌の不快感を引き起こすことがあります。
  6. ストレスや精神的な要因: ストレスや不安は身体のさまざまな部分に影響を与える可能性があり、口内や舌の痛みもその一例です。

舌痛症の症状は、痛みや灼熱感、腫れ、かゆみなどが含まれることがあります。症状が長期間続く場合や他の症状とともに現れる場合はとくに注意が必要です。

鍼灸が有効なケースは?

鍼灸が有効なケースがありますので以下に例をあげます。病院で異常なしの診断を受けたものの不調や不快感が取れない場合は緊張やストレスに由来することが多くそのような場合鍼灸をオススメ出来ます。

  1. 舌の筋肉の緊張やこわばり: 舌痛症が舌の筋肉の緊張やこわばりに関連している場合、鍼が筋肉の緊張を和らげ、血液やエネルギーの流れを促進することで痛みを緩和する可能性があります。
  2. ストレスや不安による症状: ストレスや不安が舌痛症の原因となっている場合、鍼がリラックス効果をもたらし、精神的な状態を安定させることで症状改善に寄与することがあります。
  3. 東洋医学的観点からのエネルギーバランス調整: 中医学の観点からは、舌痛症は全身のエネルギー(気や血)の不均衡に起因することがあります。鍼によって経絡(経絡は中医学においてエネルギーの流れる経路を指す)の調整が行われ、全体的なエネルギーバランスが改善されることがあります。

ただし、舌痛症に対する鍼治療の効果には個人差があります。エビデンスを出しにくい分野であり科学的な効果が確定されているわけではありません。また東洋医学的には舌の部位を内臓の不調と関連づけで考えることもあり(上記写真など)、そこから不調を改善させることもありますが現代医学的な根拠とはまた別の考え方になります。

分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。

病院でできること、鍼灸院でできること。役割の違いについて。

たまに質問されるのでこちらにもまとめておきます。また弊所のスタンスとして現代医学をむやみに否定することはしません。病院を上手に利用し、鍼灸院も上手に利用し、最速で改善されますよう様々な提案をします。緊急性や病気が疑われる場合はこちらから病院に紹介状を書くこともあります。病院と田無北口鍼灸院は協力関係にあります。遠慮なくご相談ください。

病院(クリニック)でできること、特徴

・ 医学的検査:レントゲン・MRIなどの画像診断血液検査、聴力検査など→病気が原因ではないか?客観的な検査を行います。もちろん検査をしてもわからないこともあります。

・ 投薬・注射:薬物療法は医師の指示の元に行うことができます。痛み止めの注射などは痛みが強い場合に有効です。

・ 街の病院(クリニック)の役割の一つとして「正確な診断」を下すことというのがあります。緊急性がある疾患ではないか?判断することです。たくさんの方が訪れるため医師が一人の患者さんにさける時間はどうしても少なくなってしまいがちなこともあります。「検査はしてくれるが治療はしてくれない」という印象を持つ方がいるようですが、上記のような理由からそう感じてしまうのかもしれません。

・ 費用はほとんどの場合で保険診療でできますので安価で済むことが多いです。

鍼灸院でできること、特徴

・ 東洋医学的検査:全身を触ります。脈やお腹や舌等の状態を見ます。検査といっても数値で見る検査ではなく硬さや色を見る主観的な検査です。施術後、ツボの柔らかさや脈の速さなどがどう変化したか?の評価も行います。

・ 鍼灸:即効性があることも多いですが徐々に効いてくるものもあります。

・ 一人一人に時間をかけられます。お話をゆっくり聞きます。そのため「なぜ調子が悪くなったのか?」という原因究明に時間をかけられたりします。ストレスや緊張から来る不調など病院の治療やお薬ではなかなか解決しない問題に対して強いです。

・ 自費で行うことが多く、お一人ずつゆっくりお話を伺うことが出来ます。

法的な観点からの考察

医師は血圧の状態やレントゲン画像の状態などの検査を経て病名を決定します。すなわち診断をすることができるのです。法律上、病名を決定する診断やその為の診察は医師しかできないことになっています。(医師法17条)

鍼灸院で鍼灸師がやっていることは法律的には施術に当たり「診断・診察はできない」という扱いになります。

つまり法的に考えると「病院(クリニック)では他覚的所見をもとに医師が治療をする。鍼灸院ではクライアントの自覚症状を改善するため鍼灸師が施術をする。」となります。(ただし、自覚症状の改善に注目してくれる医師も当然います。また鍼灸師の施術目的は自覚症状改善だけでもありません。分かりやすく説明するためにこのような書き方をしています。)他覚的所見と自覚症状の違いも重要なため、以下に説明しておきます。

他覚的所見(医学的他覚所見)とは?

病院(クリニック)での検査や医師による触診・視診などの診察、画像検査(レントゲン・MRIなど)や医学的検査(血液検査・神経伝導検査など)により、客観的に捉えることができる症状のこと。

自覚症状とは?

痛み・体温・疲労感などから自分で感じることのできる症状のこと。病気には風邪や痛みのように自覚症状のはっきり出るものもあるが、生活習慣病のように初期は自覚症状がないものもある。

人類学的な観点からの考察

人類学では癒しと治療を相対化することで説明されることがあります。治療とは近代医療により説明可能なものであり、癒しとは本人や家族の苦悩も含まれる主観的なものです。

重複する領域もありますが図式化すると以下のようになります。鍼灸院では「癒し」を担当することが多いですが、治療も医師と協力しながら行うことができます。

他にはキュアとケアという考え方も出来ます。

キュア(cure)は生物医学的な疾患を医学的な治療によって治すことを目的とするものでおもに医師が担当します。

ケア(care)は病いに悩む患者に対し、全人的なアプローチをするもので看護師やメディカルスタッフが担当します。鍼灸師の行う施術もキュアというよりはケアに該当するものが多いと言えます。

まとめ

図にすると上記のような特徴があります。身体に不調を感じた場合は、まず病院で診察を受けるのが良いでしょう。器質的な異常がないか?病気が原因ではないか?調べてみてください。痛みが強い場合など病院に行かず、原因を確認せずに鍼灸だけで何とかしようとすることはそもそも無理があります。

そして病院の投薬治療やリハビリではいまいちよくならないと感じている方、症状が軽くあまり不安でない方などは機能的な問題や自覚症状の問題である可能性が高いため鍼灸院を利用するのが良いでしょう。・・・わからない方は一度ご相談下さい。こちらから病院や医師をご紹介し協力しながら施術にあたることもできます。

以下、動画もご覧になってみてください。

医療機関等においてPayPay等で保険診療費用の窓口負担分を支払うことは可能?→条件付きで可能。

厚生労働省の通達が出ていたので上記タイトルについて詳細をお伝えします。

結論から言えばPayPayなどのQR決済で保健診療費の窓口負担分を支払することは可能であると令和5年9月29日に厚生労働省が明言しています。以下に詳細・解説をまとめます。

(1)キャッシュレス支払いに生じるポイントの付与は、「保険医療機関及び保険医療担当規則及び保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平成 24 年9月 14 日保医発 0914 第1号厚生労働省保険局医療課長通知)に示すとおり、あくまで当面やむを得ないものとして認めるものであることに留意願います。

→ 病院等での保険診療の窓口負担の支払いはクレジットカード・PASMOなどの電子マネーでの支払いはすでに認められていました。QR決済は利用に応じてポイント付与などがあり、そこが保険診療における「誘因性」(*参考1)に当たらないか争点となっていました。しかしキャッシュレス決済が社会に広まっている以上やむを得ないものとしてPayPayなどのQRコード決済も認められた形になります。ただ今後禁止される可能性もありますし、以下のように使用に際し一定の条件はあるようです。

(2)なお、保険調剤に係る一部負担金の支払いにおいて、キャッシュレス支払い又は他の支払い方法に併せて独自のポイントカード等を使用してポイントを付与することについては、「保険調剤等に係る一部負担金の支払いにおけるポイント付与に係る指導について」(平成 29 年 1 月 25 日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡)で示ししているとおりですが、医療機関における一部負担金においてもこれと同様の考え方が当てはまり、以下の①から③までのいずれかに該当する医療機関等については、口頭による指導を行い、その上で改善が認められない事例については、必要に応じ個別指導を行います。

① ポイントを用いて一部負担金を減額することを可能としているもの

② 一部負担金の1%を超えてポイントを付与しているもの

③ 一部負担金に対するポイントの付与について大々的に宣伝、広告を行っているもの(具体的には、当該保険医療機関等の建物外に設置した看板、テレビコマーシャル等)

→ 現金以外の決済方法はあくまでやむを得ないものであり「ポイントが付くからキャッシュレスで決済を」などと広告をするのは認められないと注意喚起されています。また例えば西東京市のキャッシュレスポイント還元キャンペーン時のように1%を超えるポイント付与がなされるときはその決済方法は避けたほうが無難でしょう。

まとめ

医療機関等においてクレジットカード、スイカ・パスモ・WAONなどの電子マネー、PayPay、d払い等のQR決済方法を用いて保険診療費用の窓口負担分を支払うことは可能です。しかし「あくまでもやむを得ない場合に限る」という条件のもと利用できるため注意が必要です。

*参考1 厚生労働省 保険診療理解のために

→ 誘因性とはプレゼントなどで利用を呼び込むことです。例えば「保険診療のリハビリ10回通院で化粧品をプレゼント」と医療機関が広告し患者を呼び込むことが誘因性に当たります。これは保険診療の本来の目的からずれてしまうため禁止されています。