月: 2021年10月

    妊娠を希望される方への鍼灸施術に関して。

    不妊治療を「鍼灸」で行うのはどういったことなのでしょうか?秘密のツボがあり、そこに鍼をしたりお灸をすると一発で問題が解決する・・・ということではありません。結局は体質改善を行って「妊娠しやすい体」を作っていくことです。鍼灸院にいらっしゃるほとんどの方はすでに病院にも通っています。病院で検査を受けていたりすでにAIHなど始めている方もいらっしゃいます。

    医学的な検査を受けることはとても重要です。病気の問題がないか?精子や卵子に問題がないか?器質的な問題がないか?まずは調べるのが良いでしょう。調べた結果特に異常なし、だけども子供が授かれない状況が続いている場合などは機能性不妊と呼ばれることもあります。そのような場合に鍼灸治療はお力になれることがあります。機能が落ちている状態は病気などではないのでなかなかお薬などでは対処できないのではないでしょうか?*漢方薬などはまた別です。

    原因はわからなくても誘引はあります。冷えやすい、凝りやすい、緊張が強い、太っている痩せている、むくみが多い・・・などです。鍼灸ではそれらを整える施術を行います。病院での治療に加えてプラスアルファで鍼灸施術を行う補助的な役割になります。鍼灸は体調を改善していくことがあなたのお役に立つと思います。

    では具体的に何をするのでしょうか?また施術を行うと効果的なのはどのような人か?エビデンスは?・・・など細かく見てまいりたいと思います。

    <こんなことでお困りでないですか?>

    ☑ 生理痛・生理前の不調が昔からある

    ☑ 首肩こりなどで昔から悩んでいる

    ☑ 体がだるい スッキリしない

    ☑ 便秘がち

    ☑ 疲れやすい

    ☑ 浮腫みがある

    ☑ 冷え性だ

    ☑ 痛み止めを長く服用している

    ・・・これらは身体のストレスの一つのサインです。鍼灸の施術ではこれらを解消し

    ・ 血行の改善

    ・ コリの改善

    ・ 自律神経の調整

    ・ 浮腫みの改善

    などを目的とした施術を行い妊娠しやすい体づくりのお手伝いをしていきます。

    <不妊症とは?原因は?>

    アメリカ生殖医学会(ASRM)では1年間、国際産科婦人科連合(FIGO)では2年間、妊娠を希望するも子供に恵まれない場合を不妊症としています。なかなか子供が授かれない方や、一人目は自然に授かったが二人目が・・・という方、など様々なケースでお悩みの方がいらっしゃいます。原因としては女性因子として排卵因子が10~15%、卵管因子が30~40%、頸管因子が10%、原因不明が10%~25%、男性因子が30~40%と報告があります。(武谷雄二・新女性医学体形より)不妊原因には複数因子が存在することも多く、原因の割合評価は困難です。しかしながら全く原因がないわけではなく現在の診断技術では見つけるのが困難、と理解するのがよいかもしれません。

    <不妊症の鍼灸エビデンス>

    わが国では古くから鍼灸治療が不妊治療に対して行われているものの、臨床研究などは行われていない。諸外国ではRCT(ランダム化比較試験)は多数行われています。胚移植前後の鍼治療RCT、排卵時の鍼治療RCT、数回にわたる継続的鍼治療のRCTなど様々なランダム化比較試験が存在します。

    <不妊に対する鍼灸メカニズム>

    以下のような効果があることから不妊症改善の影響があるのではないかと考えられています。

    ・ 神経内分泌系調整

    ・ 子宮や卵巣の血流動態

    ・ ストレスや不安軽減

     

    どのような頻度で。通院すればよいか?まずは一度ご相談ください。

    *参考 鍼灸臨床最新科学 メカニズムとエビデンス(医師薬出版株式会社)

    鍼灸メンテナンスの目安期間について

    本日はメンテナンスの期間目安について書いていきます。通院の参考にしてみてください。あくまで目安です。

    ■メンテナンス(定期調整)のすすめ■

    田無北口鍼灸院ではある程度、症状を緩和していただくため集中的に通院していただきます。症状がおさまった後は

    「メンテナンス目的の施術」をお勧めしております。

    「なんとなくだるい」・「疲れが取れない」・「こっている」という状態は東洋医学で「未病」(みびょう)といわれ初期の病気であると考えます。初期の段階でよくしてしまった方が楽ですし、悪化しないで済むので、過去に上記のような未病症状を感じたことがある方は定期的なメンテナンスをおススメします。

    ■ メンテナンス開始までの流れ  ■

    1、まずは症状をよくするために集中的に施術を行う(5回から6回程度、連続で施術を受けてもらうことが多いです)

    2、ある程度落ち着いてきたらメンテナンス目的の施術

    メンテナンスコース料金 :

    1回あたり 6600円 (6150円、5940円)

    < 通院頻度の目安 >

    ・ 今現在は症状がたまに出る、持病がある

    → 2週間に一度・月2回

    ・ 今現在は症状が全くない

    → 月に1度程度

    ・ まだ少し症状が気になっている、ストレスがある

    → 週に1度

    * プリペイドカード支払いで料金が優待されます。気になる症状が出てきた場合は通院頻度を多くもできます。ご自身の通院頻度が適切か迷った際は遠慮なくご相談ください。

    ■ ご注意  ■

    メンテナンス施術をしていても、いまある症状にばかり気を取られ「まだこれだけ症状がある。良くなっていない」というネガティブな発想になってしまう方がいます。

    良い部分に目を向けることがとても大切になってきます。また今は症状がないからメンテナンスをしなくてもいいだろう、と考える方もいます。

    が症状を取るため

    「だけ」

    に施術を行うわけではありません。

    弊所の施術を受けてると調子が良くなる、良い状態がキープできると感じている方へオススメしています。無理に勧めることもありません。ご自身の体調を定期的に振り返ることができますし、メンテナンス目的の施術は東洋医学や鍼灸が最も得意とする分野でもあります。是非ともご利用ください。

    *漢方内科・クリニックなどもご紹介できます。