月: 2023年2月

    だるい、気分が落ち込む、痛みが取れない、耳鳴りやめまいがする、骨盤周辺の違和感がある、ほか・・・不定愁訴とは何か?

    こんな症状を訴える方が増えています・・・

    ☑ なんとなくだるい

    ☑ いらいらする

    ☑ 頭が重い

    ☑ 疲労感が取れない

    ☑ 朝起きられない

    ☑ 気分が落ち込む

    ☑ 痛みが取れない

    ☑ 骨盤周辺の違和感や排尿時痛がある

    ☑ 憂鬱な気分が続いている・・・・

    これらは「不定愁訴」(ふていしゅうそ)と呼ばれ何となく体調が悪いという自覚症状を訴える方からの相談が多いです。不定愁訴とは医学的に説明できない・原因を特定できない状態のことでMedically Unexplained Symptoms(MUS)と呼ばれます。1)

    訴え(主訴)は強いが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴です。また正式な病名ではないものの自律神経失調症と病院等で言われることも多いです。原因が特定されずらく、症状が安定しないため治療も難しいとされています。

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    ストレスや生活習慣病が大きな原因??

    以下の項目に1つでも当てはまることがある方は注意が必要です。上記のような症状が出やすい状態であるといえます。

    ☑ 仕事が忙しい。

    ☑ いつも時間に追われている。

    ☑ 子育てをしていて疲れがたまっている。

    ☑ なかなか休めない。休日もメールの返信に追われている。

    ☑ 人間関係の悩みがある。

    ☑ いっつもコンビニやファーストフードで食事を済ませてしまう。

    ☑ 一日中パソコンのモニターを見ている。ほか

    病院に行って検査をしても何も異常はなく「ストレスが原因ですね。」と言われて特に解決方法もなくどうしていいかわからず途方に暮れてしまった・・・そんなお話も、よく聞きます。確かにストレスが原因の一つですし、生活習慣が原因だということはなんとなくわかるのでしょうがどうやってそれを改善すればいいのかわからず途方に暮れてしまうことも多くあるようです。ストレスなく楽しく仕事や生活をし、十分な運動ができ、しっかり休めて、ちゃんと栄養のバランスを考えた食事が取れればおそらくこのような症状を訴える患者さんは激減することになると思います。・・・しかしそれらのことを実行するのは、とても困難な方が多いのではないでしょうか??みなさん時間に追われ、また多くのストレスを抱えながら生活しています。本当に大変だと思います。

    生活習慣を変えるきっかけを鍼灸で!!

    鍼灸を行うことでこれらの不調を解決するお手伝いができます。自律神経安定作用、リラックス作用、疲労回復作用などがあり休んでも取れなかった疲れを急速に回復させることなども可能です。生活習慣を見直すきっかけにも最適でしょうからぜひとも試してみることをオススメいたします。

    参考1)不定愁訴のABC(日経BPマーケティングP1より)

    慢性骨盤痛症候群と鍼灸治療(骨盤内疼痛症候群、慢性前立腺炎、前立腺肥大の不快感ほか)

    男性女性問わず排尿に関わる症状で、小便が出にくい・残尿感がある・排尿時痛がある・頻尿・排尿後おしっこが漏れる、などの症状を訴えるケースがあります。慢性骨盤痛症候群(CPPS)は女性に多く英国では1000人に38人が罹患(りかん)しているとのデータがあります。下腹部または骨盤部の間欠的または持続的な痛みで、少なくとも6か月間続き、月経や成功時のみに出現するのではなく、妊娠とも関連せず機械的障害をもたらしたり日常生活が制限されたりするもの、と定義されています。1)これらの症状を訴える人は子宮内膜症、腰痛や腰痛や坐骨神経痛などの症状を伴っていたり、ほかにも自律神経症状(めまい、耳鳴り、のどの違和感、気分の落ち込みなど)を抱えていたりすることもあります。

    診断までに時間がかかる病気です。病院での尿検査では異常がなく、採血をしても炎症反応はみられず、画像検査でもはっきりとした原因がわからず、特効薬もなく、有効な手術もなく、ブロック注射や投薬治療でも効果が不十分で症状のコントロールができない場合も多く、困って鍼灸院を受診するというケースがあります。弊所ではできる限り病院の医師と協力しながら症状を改善させていくお手伝いができます。慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)を訴える患者さんはほとんどが泌尿器科で診断を受けて鍼灸院に来所されますがもしも病院にいってない場合は前立腺や膀胱の病気を除外するためにもまずは病院に行くことを勧めます。漢方治療が有効な場合があるためご希望であれば漢方治療に詳しいクリニックの医師を紹介することも可能です。

    鍼灸治療も有効という報告があります。高いエビデンスがある訳ではないのですが腰部周辺、骨盤周辺の緊張を緩和させると症状が緩和するという実感があります。以下に弊所に来所されたこの疾患を疑った方の事例を紹介します。(医師による診断名は未確定だったため詳細は不明)

    お名前 

    田中真紀子さま(仮名)

    年齢

    38歳(施術当時)

    主な訴え 

    左の臀部から腰が違和感、頸のつらさ、耳鳴り、残尿感ほか

    施術開始時期

    平成28年6月5日

    改善時期

    平成28年7月30日

    (週に1度程度。全10回の施術。)

    経過・状況など

    平成28年5月末より症状が気になり始める。泌尿器科で診察を受けたが特に異常はなしの診断。念のため内視鏡の検査もしようか迷っている。

    (1)思い当たる原因

    平成27年11月1日ころ帯状疱疹、その後腰痛や股関節の痛みが気になり始める。子供が2人。上が中学2年生、下が小学4年生。子育てで多忙、ストレスが多い。

    (2)弊所での施術・見解

    頚周辺、左股関節周辺の緊張が気になる。初回の施術時によくお話を伺ったところ漢方治療にも興味があるため弊所から紹介。(診断までに時間がかかる病気の可能性もあるため、泌尿器科の医師とも良好な関係を築き継続して通院するようアドバイス。)漢方内科の医師から漢方薬処方。足のむくみ感や滞りを指摘された。頸部や腰部、股関節周辺の緊張を緩める目的で施術を行う。特に仙骨周辺にパルス(低周波)鍼治療を行った。

    (3)経過

    週1回5回(平成28年6月24日)の施術で軽快に向かう。7月30日に10回目の施術を行ったところ症状が消失したため施術を終了。

    (4)総括

    精神的なストレスや体質の問題もあり痛みや症状に過敏になっていた可能性もあるが詳細は不明。鍼灸施術を行うことで緊張が緩和されて、結果的に改善に向かったか。その後の経過も注意深く観察する。

     

    参考文献

    1)Christpher Burton 不定愁訴のABC 日経BP社 2014

    子どもの肩こりとチック症に関して

    弊所では子供のためのチック症状でご相談に来られる方も数多くいらっしゃいます。

    ・・・

    だいたい小学校低学年から4年生くらいまでのお子さんが多いのですがそのようなお子さんはなぜか「肩こり症状」を訴えることが多いです。医学的にチックと肩コリは関係ないのでしょうがコリの不調・不快をチックとして体の外にでているという見方もできます。肩こり症状をやわらげリラックスさせてあげると少しずつ症状が和らいでくるが最初のうちはまたすぐに元に戻ってしまいます。

    いわゆる「疳の虫」(夜泣き・イライラ)などから移行しひどくなってチックとなり体に現れるケースが多いです。首から肩・肩甲骨の緊張を緩めるとチック症状も軽減することが多いです。弊所で鍼灸治療、および治療相談活動を行っていますとお子様の体調不良でお悩みの方も数多く来所されます。

    その中には病院で検査したけど異常なし。自律神経の問題・ストレスの問題といわれてどうしていいかわからず来所される方も多いです。

    症状としては以下のようなものが多いでしょうか?

    乳幼児~小学生くらいまで

    ・ チック症状

    ・ ヒステリー、キーキーいう(疳の虫)

    ・ おねしょ

    ・ ぜんそく

    ・ アレルギー性鼻炎 など

     

    小学生高学年~高校生くらいまで

    ・ のどの違和感が取れない(西洋医学でいうところのヒステリー球症候群)

    ・ めまい

    ・ だるさ、微熱

    ・ 耳鳴り

    ・ お腹が痛い

    ・ すぐ下痢をする(過敏性腸症候群)など

     

    病院で検査をされて特に異常がないことがわかっているならば弊所で施術を受ければほとんどの場合で改善します。また弊所は必要な場合小児科領域に強いクリニック紹介も行いますので安心して通院いただけると思います。トゥレット症候群などの診断をうけていないか?など事前に細かくお話も伺っていきます。治療に集中してもらい何度か施術を行って様子を見たいのでまずは一度ご相談ください。

    チック症状・感覚異常・子どもの自律神経失調症など 田無北口鍼灸院11歳女子の症例(小児鍼)

    弊所では施術を何度か受けた方へアンケートのような聞き取りを行います。

    目的は・・・

    ・ 症状の改善度合いを書きだしてもらう

    ・ そのことで自分の体調を客観視してもらう

    ・ 今後の施術の参考にする

     

    という感じです。「宿題でもないですし、正解不正解でもないので良かったら書いてきてください。」とお話し、自宅で書いてきてもらっています。今回はそのアンケートをもとに症例紹介記事を作成しました。同じようなことでお悩みの方も多いのではないかと思い参考までにプライバシーに配慮しプロフィールなど多少脚色しながら書いてまいります。

    ★これらはあくまで施術感想であり「エビデンス」(根拠)の提示や効果を保証するためものではありません。弊所はエビデンス(根拠)を大事にする施術を行っていますがそれと同時にクライアントさんの生の声をお届けしたいと思いこのような情報をUPしています。参考になれば幸いです。

    お名前 :

    秋山 さやか(仮名)

    年齢・職業 :

    11歳 女 小学生

    主訴 :

    子ども特有の自律神経症状・遺感覚

     

    経緯など :

    左足の感覚異常など続いている。小児科や整形外科・耳鼻科などでは異常なし。

     

    施術方針など :

    CTなどでは異常なし。医学的な異常ではなく遺感覚が気になってしまうタイプ。小学生や中学生・思春期の子には多い症状でもある。子ども特有の自律神経症状。心理学的な観点から言うと「神経質」なタイプ。そのため病院巡りをしても堂々巡りになってしまっている。・・・もちろん医学的な異常がある可能性もゼロではないので注意深く観察しつつ鍼灸の施術によりリラックスしてもらい「症状が気にならなくなる」事を目指していくと説明。

    施術・状態など:

    首から背中が緊張状態。子どもなのに硬い。

    *チック症状を起こす子もそうだが自律神経の不調や神経過敏な子は緊張していることが多い。

    足も冷えている。頚周辺をリラックスさせ、足を温める施術を行う。

    5回の施術が終わり本人感想:

    (1)良かった点や気持ちの変化は?

    先生と話をしてリラックスできている気がする。

    (2)悪かった点や気持ちの変化は?

    今も息苦しさが気になる

    (3)変わらなかったことは?

    足の痙攣*実際は痙攣していないが足が気になるという意味の模様。

    (4)自分の生活習慣でよくないと思っていることは?

    最近は早寝早起きなので特に思いつかないです。

    総括など :

    このように実際に書きだしてもらうといろいろなことがわかってきます。神経質タイプの方ほど悪い症状や残存している症状に意識が言ってしまうために整理する意味合いもあります。まだまだ改善の余地はあるものの前向きに施術を続けている。また必要ならば医療機関での精密検査なども受けるようにお伝えし経過観察中・加療継続中である。

    ・・・

    どこへ行っても改善しない症状でも施術・カウンセリングによって状況が整理改善されることも多いです。同じようなことでお悩みの方は一度ご相談ください。