月: 2023年7月

    介護福祉系の本・映画をみました。(映画:道草、本:異端の福祉)

    ↑ 感想を動画にしました。

    田無北口鍼灸院の白石です。私は昔から読書が趣味で気になったことは調べる癖があります。最近は医療介護系に関心があって続けて本を読み、映画を見たためにこちらで紹介いたします。

    本:異端の福祉 「重度訪問介護」をビジネスにした男 | 高浜 敏之

    障害や重い病気(ALSなど)がある方が自宅で自立して生活するためには介護者が必要です。しかしまだまだ働き手も少なくまた制度自体が知られていないのが現状だそうです。

    著者の高浜氏はもともと社会運動にもかかわっていたそうです。私もこの本で「日本における障碍者の権利・人権運動の歴史」を初めて知りました。(参考:障碍者施策の歴史と概要)医療の分野でも「患者の自己決定権」などの話はありますがなかなか理解されていないのが実情です。(日本の医療は先生にお任せ、の性質が強い)とは言え人権を無視するわけにもいきませんし厚労省は、医療や介護を施設から自宅・地域でという方針を打ち出しています。これから先の日本では国も予算を出し、人員を配置しなければいかない必ず必要とされていく分野なのでしょう。

    映画:ドキュメンタリー「道草」

    障害を持つ人々が地域でどのように生活しているのかをドキュメンタリータッチで描いた映画で大変勉強になりました。外に出かけられずイライラしてしまい暴れてしまうなどの問題行動を起こしてしまった障碍者の方が出てきました。認知症の方もそうなのですがこのような方には鍼治療やマッサージの介入が効果的だと思います。鍼灸やマッサージの治療は「お薬で落ち着かせる」というアプローチとはまた異なり直接触れながらコミュニケーションできます。痛みの解消だけではなく、神経の興奮や気持ちの不調(何となく元気が出ない、いらいらするなど)にもアプローチできるのです。私たちが役に立てる場面はたくさんありそうだなと思いながら映画を見ていました。地域の方々にも信頼されるような鍼灸を提供したいです。

    、、、別件ですが、弊所田無北口鍼灸院についてですが、入口は車椅子が入れるように工夫してありますがトイレのバリアフリー化は実現出来ていません。医療に関わる人間として申し訳なく感じております。賃貸マンションの為改装できない事情がございます。ご理解くださいますと幸いです。アスタにバリアフリーのトイレがございます。事前にお伝えします。

    よろしくお願い申し上げます。

    YouTube動画:四十肩・五十肩の体操。セルフケアのコツ(アイロン体操ほか)

    YOUTUBE原稿など含めこちらに掲載しておきます。動画は↑よりご覧ください。

    ■サムネイル

     

    ■タグ

    #四十肩 #五十肩  #セルフケア

    <原稿>

    皆様こんにちは。田無北口鍼灸院の白石です。動画をご視聴いただきありがとうございます。本日は四十肩・五十肩の体操。セルフケアのコツについてお話させてもらいます。

    まず注意点なのですが四十肩・五十肩というのは俗称です。正式名称は「肩関節周囲炎」と言います。ほかにも「凍結肩」や「癒着性関節包炎」という場合もあるのですが、これらは原因も症状も様々です。また似たような症状が出る病気もたくさんあります。例えば肩周辺の骨の周りに石灰が沈着し炎症が起きている場合や腱板損傷と言って肩の内部組織が傷ついているケースもあります。参考1

    そのような場合は夜間痛と言って夜寝ているときに目が覚めてしまうことも起こり、睡眠が邪魔されてしまう可能性もあります。生活の質が下がってしまうため痛みのコントロールで薬を飲むことなども重要です。

    また腱板が損傷しているときは手術が必要になる場合もあります。「夜目が覚めてしまう」、「痛みが強くて自転車に乗れない」といった場合はまずは病院へ行って診断してもらったり、薬をもらって痛みを安定させることをお勧めします。

    病院の治療と併用しながら鍼治療をやったりセルフケアをするのはたいていの場合できますが、基本的にセルフケアは痛みが強い場合はやるべきではないです。また「ある程度まで」しかできないことも多いため限界を理解することが大事です。何かあればご自身がみてもらってる病院のお医者さんなど専門家に相談することも忘れないでください。

    ■四十肩・五十肩の痛みはどこに出るか?

    痛みは烏口突起周辺の出ることが多いです。これは私が臨床をしていてもよく見る箇所なのですが理学療法のガイドラインにも記載がありました。参考2

    他にも肩の横(上腕二頭筋腱)や後ろの肩甲骨周辺に痛みが出たりします。

    痛みがあると肩を動かせなくなったりします。

    ■実際のやり方

    では実践に入りたいと思います。今日は「アイロン体操」(振り子体操)を紹介します。アイロンを持ってやってもいいですがペットボトルでもダンベルでもなんでもいいです。1キロ程度の重りのものを持ってやるといいでしょう。これは痛みがある程度おさまった時期に行ないます。痛みが強い時期や炎症がある場合は行わないようにしましょう。

    1 太股の付け根ほどの高さのテーブル等に、痛まない程度の角度で少し前かがみになります。

    2 痛くない方の手を、テーブルについて支えます。

    3 痛む側の手で、重り(1kgくらい)を持ち、肩の力を抜いてたらします。★腕全体を脱力するよう意識してください。

    4 前後、左右、円運動を、それぞれ10往復を1セットとし、最初は無理をせず1日1回。 なれてきたら、徐々に回数を増やしまた、傾斜(前かがみ)も深くします。

    ■なぜこの体操が良いのか?

    固くなった軟部組織(関節包や肩関節腱板)をストレッチするのが良いのです。肩甲骨と上腕骨の関節運動を円滑にします。

    ■ほかにできるセルフケア

    NHKに動画が紹介されているのでそちらをご覧ください。参考3

     

    参考1:日本整形外科学会:五十肩(肩関節周囲炎)

    参考2:肩関節周囲炎 理学療法診療ガイドライン

    参考3:NHK 五十肩を治す体操・ストレッチ 症状をやわらげるセルフケア

     

     

    骨坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰痛症などの慢性症状も「治療に集中する環境を作ること」が大切。

    弊所で施術を行っていますと

    ・ どんどん良くなる方

    ・ あまりよくならず長引いてしまう方

    とがいらっしゃいます。もちろん症状や状況にもよりますが本日は「同じような症状で」と仮定しなぜ治りやすい方となかなか治らない方がいるのか?原因をまとめていきたいと思います。

    原因1、治療に集中する環境が作れていない

    あくまでも例なので坐骨神経痛や腰痛など何でもいいのですが早くよくなる方というのは遊びやご自身の予定は控え治療に集中します。治したいというモチベ―ションも高いためにしっかりと通院してくださり積極的なためにどんどん良くなっていきます。逆にモチベーションが低い方はこれまでと同じ生活をしようとし遊びや仕事が優先となってしまい結果的にあまり通院もできずよくならないことも多いのです。

    原因その2、こちらの生活指導を守れていない

    上記の内容と重なる部分もありますが治療を行う上で大切なことはご本人の「意思」も大きいです。体調を良くしたい方はしっかりとこちらのいうことも守ってくださいます。

    ・ 禁酒

    ・ 運動、スポーツの制限

    ・ 入浴  など・・・

    生活習慣を変えることは大変かもしれませんがこれまでと同じように生活しリハビリは病院や治療院任せ、という態度ではやはり良くなるものもよくなっていきません。

    原因その3、何かほかの原因がある。

    一例をあげますと

    ・ ご本人はただの肩こりだと思っていたら内臓疾患だった。

    ・ 精密検査を勧めたら椎間板ヘルニアが見つかった。

    ・・・というようなケースです。このような場合は何度か施術を行い経過観察をすることである程度判断がつきます。*変化がない場合、又は悪化している場合もしくはご本人の不安がある場合なは病院での検査・診察もオススメします。紹介状も書きます。お気軽にご相談ください。

    病院でも治療院でも治療者側と患者さん側が協力し、ケガや病気を浴していく姿勢が大切です。今よりも体調を良くしたい方は目的・熱意をもって施術を受けることをオススメします。そうしなければ時間もお金ももったいないです。一緒に頑張って体調をよくしていきましょう。

    田無北口鍼灸院はどんな治療院か?どんな活動をしているのか?というお話。

    (1)コンセプトや今の世の中の課題

    田無北口鍼灸院のコンセプトは「病院で解決できない問題を解決する」ということです。どういうことか??少し細かく説明していきます。日本の医療は本当に素晴らしいと思います。国民皆保険制度により安価で様々な治療が受けられます。しかしながらすべての疾患が薬や病院の保険診療で解決されるわけではありません。一例をあげると筋緊張から生じた痛みやしびれを伴うものや自律神経失調症と言われる状態生活習慣から生じるものや機能障害など・・・。

    西洋医学やお薬による治療ではなかなか改善しないことも多いのです。これは病院の治療がダメだという意味ではありません。鍼灸院・病院はそれぞれ得意不得意があります。体調不良で悩んでいる方はそれらの特性も知る機会がないでしょうしどうしたらいいのかわからない状態であることが多くその不安が体調悪化を引き起こしている場合もあります。。

    弊所はしっかりカウンセリングを行いどうすれば良くなるのか?道筋をしっかりお伝えしています。また緊急性が疑われる場合や弊所ではなく病院に行ったほうが良い場合などはすぐに病院を紹介します。弊所で施術をしないほうがいいと思われる場合は施術を行わないこともあります。

    (2)田無北口鍼灸院のミッション(使命)

    今現在インターネットを開けばたくさんの医療情報が出てきますし街を歩けば様々な病院や鍼灸院、接骨院、リラクゼーションサロンなど本当に数えきれないくらい沢山の施設があります。多すぎる情報や施設はかえって患者さんを悩ませてしまい問題解決が遠のくことも少なくありません。

    例えば腰が痛いとき

    ・ 病院に行くべき?

    ・ マッサージ?

    ・ 鍼灸院?

    ・ 接骨院?

    など様々な選択肢があります。対策方法もネットを調べれば沢山出てきます。

    ・ ストレッチ

    ・ 温める

    ・ 冷やす

    ・ 安静にする

    多すぎる情報のなかで何を手掛かりにすればいいのでしょうか?精査するだけでも大変なのに腰痛は改善されるでしょうか?そして、これだけ施設や情報が増えたにもかかわらず腰痛で悩む方は減っているのでしょうか?様々な疑問が浮かび上がります。一口に腰痛といっても状況が異なれば対策方法も違うため自己判断では解決が難しい場合があります。弊所ではしっかりとカウンセリングを行いその方の状況に応じた情報を提供し最速で問題解決することをミッションとしております。

    西洋医学や薬物療法では対処しきれないこともたくさんあります。弊所ではその穴を埋めたり補うことをモットーにしています。このような考え方を補完代替医療といいます。補いあう関係を理想とします。また鍼灸という手で実際に触りながら不調の方を癒していくタッチセラピーを遠して人と人の心が触れ合う温かい社会の実現にも寄与したいと考えています。現代社会はどうしても効率化重視でありまた人のつながりも希薄なものになってしまっているように感じます。鍼灸を通し患者さんに対し本音で語りかけ温かい関係を作っていきたいとも考えます。

    (3)私がこのような活動をしている理由

    もともと私は交通事故の被害に遭ってしまった方に制度の仕組みや病院の通い方などを教える活動をしていました。そこで制度や仕組みを理解し使いこなすのが難しい。という問題を感じていました。交通事故の被害者の方も様々な問題を抱えますが慢性疾患でお悩みの方や体調不良でお悩みの方も実はどうしていいかわからず悩んでいる方が少なくありません。

    一例をあげますと自律神経失調症の方などは「病院に行って検査をしたけど異常なし、けど辛い症状が続いている」という状態で悩んでいることもあります。これらは病気ではなくストレスや機能低下の問題なので薬では解決しません。

     

    まずはそれらのことをお伝えするだけでも悩んでいる方は解決の糸口が見えるために明るくなることも多いのです。繰り返しになりますが日本の医療は素晴らしいです。けれども必ず制度の中では救えない人、困ってしまう方は出てしまうのです。その漏れてしまった人を助けること社会の隙間を埋めることが自分の役割だと思っています。お気軽にご相談ください。