自己免疫疾患と鍼灸治療に関して。IgG4関連疾患の例。
日々鍼灸治療を行っていますと
様々なことでお悩みの方が来所されます。
弊所にいらっしゃる方は
持病をお持ちの方も多いのですが
いわゆる自己免疫疾患と呼ばれるような
持病をお持ちの方も数多く来所されます。
自己免疫疾患とは・・・
免疫細胞が自己の細胞を攻撃してしまい
おこる疾患の総称です。
「全身性自己免疫疾患」と
「臓器特異的自己免疫疾患」に大別されます。
発症機序や病態は不明のことも多いのですが
臓器や組織に慢性的な炎症が起こって
組織が破壊されます。
様々な疾患が例として挙げられますが
以下のような病名が有名です。
・ バセドウ病
・ 関節リュウマチ
・ 1型糖尿病
・ 全身性エリテマトーデス
・ 多くの糸球体腎炎
・ シェーグレン症候群
・ 強皮症
・ IgG4関連疾患 など
自己免疫疾患と鍼灸
自己免疫疾患といっても上記のように
沢山のものがあるので
一口には言えませんが
リウマチなどは鍼灸治療で効果があるという
論文が多数存在しますし
健康保険の適応疾患としても認められています。
鍼灸は免疫系に働きかけるために
自己免疫疾患に効果がある、
というのはやや乱暴な論理ですし
まだまだ分かっていないことも多いです。
IgG4関連疾患の例。
一例ですが自己免疫疾患の一つで
IgG4関連疾患という病気があります。
これにより
腎機能が低下、下肢むくみ
→ 腰痛が起こる
などということもあります。
もちろんご本人は腰痛を良くしたくて
鍼灸院に来るために
良くお話を聞かないとそのような
疾患をお持ちだということも
わからないこともあります。
弊所ではなるべくしっかりと
初回で話を伺い持病なども把握しながら
施術を進めていきます。