線維筋痛症と鍼灸に関して。ガイドラインから。

線維筋痛症と鍼灸に関して。ガイドラインから。

線維筋痛症学会が出している

線維筋痛症ガイドライン2013年版

を見ていました。

 

線維筋痛症は西洋医学ですと

難病として扱われることが多く

またなかなか改善しないケースもあるために

鍼灸やその他の治療法を

選択肢として考える方も少なくありません。

 

ガイドラインには鍼灸をはじめ

運動療法についてのエビデンスなども

書かれています。

 

何に対しても効く、というわけではない

でしょうがある一定の効果は

認められているということでしょう。

 

簡単に以下にご紹介いたします。

 

<鍼治療に関して>

・ 有効率は60%と比較的高い

 

・ 比較的安全である

 

・ 鍼治療は疼痛に対して効果がある

だけでなく頭痛・睡眠の改善・便通の改善

効果も報告されている。

 

・ 1997年にNIH(アメリカ国立衛生研究所)

が手術後の吐き気や嘔吐、抜歯後の疼痛と並び

線維筋痛症に対する科学的根拠は不十分であるが

有効であるとした。

 

・ 本邦では鍼治療は医師もしくは

国家資格を有する鍼灸師が行うために

患者に紹介しやすい特徴もある。

 

<運動療法について>

・ 西洋医学のカテゴリーでもあるが

運動を行うことで疼痛が完全に消失しなくても

改善が見られる。

 

・ 緩やかな動きが特徴の

太極拳が線維筋痛症に有効であることが

米国の検討で判明している。

 

ほか・・・

詳細は上記リンクよりご覧ください。

また線維筋痛症でお悩みの方は

是非一度ご相談ください。

しっかりお話を伺います。

 

弊所でも症例ががございますが

疼痛(痛み)緩和には効果が高いことが多いです。

初回予約はなるべくお電話にてお願い申し上げます。

弊所ではLINE@や問い合わせフォームからの

お問い合わせも随時受け付けております。

 

「問い合わせ」は受け付けてますが

予約に関しては

初回はなるべくお電話予約していただくよう

にお願いしております。

 

もちろん聴覚に問題がある方や

パニック障害など身体の問題を

お持ちで電話ができない方は

別ですので遠慮なく

LINE@やメールなどでご連絡・

予約日程をご相談ください。

 

なぜ初回はお電話ほしいかといいますと

理由はいろいろあるのですが

まずは最初にお電話でお話を伺い

少しでも早く、

また良い対応したいという理由からです。

 

メールやLINEだとどうしても

伺えるお話は限られます。

 

またお電話での予約が

ちょっと面倒だ、忙しいから難しい、

知らない人と話すのは苦手だ、

という方もいらっしゃるのは承知しています。

 

・・・が

医療機関や鍼灸治療院などは

体調をよくするため

手間暇をかける場面もあります。

運動や生活習慣改善など

こちらから面倒なことを指導

をする場面もあります。

 

一例をあげると

膝が痛い方がいたとしましょう。

この方は鍼灸施術のほか

 

・ 運動していただく必要がある

・ また定期的に様子を見せていただく必要がある

 

しかしながら

このような「指導」

をめんどくさがり受け入れて下さらない場合

やはり良い結果は得られないでしょう。

 

すべてとは言いませんが

最初の電話の手間も惜しむ方は

面倒なことや運動なども嫌がる傾向にあります。

 

そのような方を受け入れても

体調をよくできません。

結局いい結果にならないことも多いので

あえて最初にハードルを設けています。

ご理解いただけますと幸いです。

 

初回時はなるべくお電話でご予約くださいませ。

 

「病院に行っても治らなかった。」というご相談に関して。

弊所で施術および

治療相談活動を行っていますと

「病院に行ったけど治らなかった」

「良くならなかった」

という話を聞くことがあります。

どういうことなのか?

解説してまいります。

 

(1)痛み・痺れ系で整形外科相談

→ 満足できなかったパターン

一例をあげますと

「腰からお尻がしびれて整形外科に行ったが

レントゲンを撮って

『骨に異常はなしです』

痛み止めをもらって終わりだった」

ということで不満を持つ方がいます。

 

整形外科(病院)の保険診療診察だと

なかなか痺れや痛みに効果的なリハビリまで

しっかり行ったりする時間はないかもしれません。

「検査はしてくれても治療はしてくれない」

という印象を持つ方が多いようです。

 

これは医師の能力の問題というよりも

保険診療だとそこまで手間暇かけた

リハビリができないという問題から

生じます。

 

弊所では整形外科(病院)の

方針や治療内容などを否定することはしません。

 

病院は病院で薬を処方してもらえたり

画像診断をしてもらえたり

よいところがありますので

弊所の施術と併用をオススメすることが多いです。

 

(2)動悸やめまいで内科や耳鼻科相談

→ 原因不明でストレスの問題といわれたパターン。

「ストレスの問題だから休んでください」

「自律神経の問題だから」

といわれて結局なにもしてくれない。

症状は続いている。どうしていいかわからない。

ということで不満を持つ方が多いようです。

 

本来病気でなかったのならば

喜ぶべきところなのですが

めまいや動機などの症状は続いているため

なぜなにもしてくれないのか?と

不満を持つパターンです。

 

自律神経失調症ではほかに

・ のどの違和感が取れない

・ 寝ても疲れが取れない

・ 微熱が続いてる

 

などの症状を訴える方も多いです。

 

病気でないのでこれらの問題を

病院で解決するのは難しいです。

逆に鍼灸や東洋医学が

最も得意とする分野です。

 

・・・・上記のお話は一例ですが

病院とも上手な付き合い方を学べば

ストレスなく過ごせるかと思います。

「体調が悪いがどうしていいかわからない」

という方は是非一度弊所までご相談ください。

O脚の調整に関して。ストレッチボードや矯正器具など使っても効果がない場合がある。その理由など。

弊所では以下のようなご相談をよく受けます。

「O脚を改善したい」

「X脚を改善したい」

「ガニマタになっている気がする」

「産後体重は戻ったがズボンが入らなくなった」

「太っていないのに太った気がする」

…このようなお悩みです。

 

上記のようなお悩みは

O脚になっている方からのお悩みであることが

多いです。

 

ほとんどの場合で骨の異常ではなく

筋肉のバランスの異常から

O脚が生じています。

 

筋肉のバランスを調整すると

O脚が改善することも多いので

以下に情報をまとめていきます。

 

(1)O脚の見方・どこを見るか?のポイント

専門的な話になりますが

 

骨盤:前屈気味か後屈気味か?

開いているか?開きすぎていないか?

歪みなどが起こっていないか?

 

膝:正面から膝の位置

外巻きにねじれていないか?

うち麻貴にねじれていないか?

 

足首:後ろから踵の状態

内まき気味になっていないか?

 

姿勢:猫背気味になっていないか?

首や腰にも負担が来ていないか?

 

などを見ていきます。

実際に写真撮影なども行い

クライアントさんにも変化を

感じていただきます。

 

実例:20代 男性

膝の写真 ビフォー

膝の写真 アフター

・・・この方は足首周辺と

大腿部(前側のもも)に緊張がありました。

 

足首の写真:

施術前、踵がV字気味になっています。

緊張のバランスを整えるような施術を行いました。

 

(2)O脚でも色んなタイプのO脚がある

足首の方向や

膝の位置、骨盤の位置などから

どのような部位が緊張してバランスの不具合が

おこっているのか?よく見ていきます。

この見立てがとても大切です。

 

前述のようにO脚になる理由も

人それぞれな為

その方をしっかりと見て

その人にあった施術やトレーニングが

大切になってきます。

 

そのために市販の矯正器具などを

使うと悪化してしまうこともあります。

悪化してしまうということは

見立てが悪かった、ということになります。

 

*座位で膝がつくか?など

筋力の強さやバランスも見ていきます。

 

(3)見た目の問題だけでなく・・・

またしょっちゅうぎっくり腰を起こす、

万年肩コリ、などという方を見ると

O脚になっているということも多くあります。

バランスが悪いことから様々な場所に

不調を引き起こしているのです。

 

そのような場合

不調が出ている症状たとえば

腰痛ならば腰ばかりを施術しても

あまりよくならないことが多いです。

 

身体のバランスを整えることで

結果的に症状も楽になっていきます。

 

弊所の施術でも

O脚を無理に矯正しないで

身体のバランスを整えながら無理なく

行っていきます。

 

5回くらいの施術を1セット目安で

行うことが多いです。詳しくはご相談ください。

「のどの違和感が取れない・・・」咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)、梅核気(ばいかくき)、咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)、ヒステリー球症候群、咽喉頭神経症(いんこうとうしんけいしょう)・・・それらと鍼灸治療について。

弊所で施術および

治療相談を行っていますと

 

「のどの違和感が取れない」

「のどの奥がイガイガする」

「のどが詰まる感じがする」

「のどの奥が不快」

 

と口の中の不調を訴える方がいます。

耳鼻咽頭化や内科で検査を受けるも

特に異常が見つからず

医師にも

「ストレスの問題だからねー」

といわれてしまい、かといって

不快な症状が続いているために

どうしたらよいかわからず

弊所に相談に来る、というパターンです。

 

実はこれらの症状は

病気というよりは

自律神経失調症の一種であることも

多いのです。

「ヒステリー球症候群」

「咽喉頭異常感症」

「咽喉頭神経症」

などという名前も付けられています。

 

思春期の中高生から高齢の方まで

悩んでいる方も多いのか

良くお悩みを相談を受ける症状です。

 

西洋医学的には(病院では)

対処の仕様がない症状ですが

東洋医学的には

「梅核気(ばいかくき)」、

「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」

だという見方をすることもできます。

 

また漢方薬などでは

証にあわせて

半夏厚朴湯、

柴朴湯、

茯苓飲合半夏厚朴湯など

が処方されることが多いです。

 

鍼灸でも対応可能です。

のど周辺に対応するツボを使って

緊張を緩めるだけでも

症状が緩和されたという方が多いです。

 

お身体の状態を見させていただいたうえで

ツボや方針など決めていきます。

お困りの方は一度ご相談ください。

田無北口鍼灸院のご利用方法について。

⒈辛い症状が体に出る。来所。


どこか辛い症状が体に出た為に
相談に来る方が多いです。

また誰に相談していいか
わからない方もいらっしゃいます。
まずはご来所していただき
良くお話を伺います。

 

2.相談・施術計画を立てる。


ご相談に応じ、施術計画を立てます。
まずは症状を楽にするための
計画を立てることが多いです。

必要に応じ病院なども紹介します。

 

3.施術を受ける。


症状を取るための施術を行います。
5回から10回程度の施術を行うことが多いです。
なるべく連続で来ていただきます。

最初は症状改善コース(10800円)

を集中的に受けていただくことが多いです。

■症状別、施術回数目安■

自律神経症状 
10回程度

ぎっくり腰・寝違え
3回程度

痛み・しびれ

10回程度

産前産後の調整

5回程度

ほか、詳しくはご相談ください。

 

4.悪化しないためのメンテナンス


ある程度症状が落ち着いたら、
今度は期間を開けてメンテナンス目的の施術を行います。
月に1,2回というパターンが多いです。

メンテナンスコースは

約45~分で6480円です。

■メンテナンス(定期調整)のすすめ■

田無北口鍼灸院ではある程度、
症状が治った後は
「メンテナンス目的の施術」
をお勧めしております。

「なんとなくだるい」・
「疲れが取れない」・
「こっている」・
「眠りが浅い気がする」・

などという状態は
東洋医学でいうところの
「未病」(みびょう)といい
初期の病気であると考えます。

初期の段階で
よくしてしまった方が楽ですし、
悪化しないで済むので、
過去に上記のような未病症状を
感じたことがある方は
定期的なメンテナンスをおススメします。

鍼灸は痛みや症状を取ることが
本来の目的ではなく、
体質改善やそもそも悪くなる前に
治すことが重要になります。

症状が出ないように
ご自身でストレッチや運動など
セルフケアしていただくのもよいですが
お一人で体調管理することが大変なようでしたら
お手伝いさせていただきます。
メンテナンス目的の施術は
2週間に1度もしくは1ヶ月に1度
というパターンが多いですが、
個別にご相談ください。

■ プリペイドでお得に

またプリペイドカードを 購入していただくと
(30000円~)

よりオトクにメンテナンスコースが 受けられます。

期限などはありませんので 是非ご利用ください。

がんの補完代替療法に対する選択肢に関して。鍼灸(はりきゅう)は2番目に多い選択肢。

がんの補完代替医療には

どのような選択肢がありどのような利用され方を

しているのか?

 

2001年に厚生労働省が

初めて全国規模の実態調査を行いました。

結果は以下です。

 

・ がん患者の約45%(1382人/3100人)が

1種類以上の補完代替医療を利用している。

・ 利用に当たって

平均して月57000円の出費をしている。

・ 内容は健康食品サプリメントが最も多い(96%)

鍼灸はそれに次いで多い(4%)

・ 補完代替療法を利用している57%は

十分な情報を得ていない。

・ 補完代替療法を利用している61%は

主治医に相談していない。

・ 主治医から補完代替療法の利用について

質問された患者は16%しかいない。

 

さらに補完代替療法を利用していない患者であっても

興味関心を持っている場合が多く

利用している患者と合わせると8割を超える。

がんの代替療法 クリニカルエビデンス

金原出版株式会社より)

 

こうやってみてみると

補完代替医療への関心の高さがうかがえますが

十分な説明責任や場合によっては

医師への報告などが必要になってくるのではないか?

と思われます。

 

弊所での施術は

それらも併せて十分に行いますので

まずはご相談ください。

がん患者さんへの鍼灸治療ガイドラインについて。生活の質向上、疼痛緩和ケアなど。

鍼治療をがん患者に提供するためのガイドライン

という論文を読んでいました。

 

このガイドラインは、

「役割と責任」

「鍼治療の基準」

「鍼治療の適応と考えられる患者」

「禁忌症と注意事項」

「鍼治療」

「検討と監査」

に分かれて記載されています。

 

このガイドラインは、

英国の臨床医師が鍼灸治療

(主に鍼治療) を推奨するため、

意思決定の根拠とともに、

エビデンスに基づきより

良い診療・施術が行えることを目的に

作成されています。

 

日本とは事情が少し違う部分があり

また治療者が読むための論文ですが

 

癌患者の鍼治療適応について

の部分を抜粋しご紹介させていただきます。

 

 (鍼治療の適応と考えられる患者、より)

3.1 一般的な適応は以下の通りである

3.1.1 一般的な鎮痛アプローチに反応せず、

疼痛が残存する患者

3.1.2 過剰な鎮静剤投与などのような、

通常処方に対して副作用を有する患者

3.1.3 既存の薬物の減量を望む患者

3.1.4 術創周辺(術創瘢痕)の疼痛のように

鍼治療に反応しそうな疼痛を有し、

それに対する薬物投与の中止を望む患者

3.1.5 従来の鎮痛処置を拒否する患者

自己による鍼治療、

単刺もしくは効果を維持するために必要な留置鍼による

いくつかの限られた部位への施術。

 

3.2 緩和できる可能性がある

特定の症状を以下に示す。

3.2.1 従来の治療に反応しない口内乾燥の患者

3.2.2 手術後や化学療法により2次的に生じる難
治性の悪心・嘔吐

3.2.3 進行癌による呼吸困難

3.2.4 乳癌、前立腺癌またはその他の癌に伴う
血管運動性の症状に対して、投薬に反応しない
か、副作用を回避するために薬剤の代わりに鍼
を選択する場合

3.2.5 腹部または骨盤内癌患者の治療による直
腸もしくは膣の出血を伴う放射線直腸炎

3.2.6 手術または放射線療法(放射線療法に起
因する潰瘍を含む)により治癒しない潰瘍

3.2.7 難治性の疲労

3.2.8 一般的な治療が無効であった

その他の症状(例えば不眠症)

(上記・リンク内論文より抜粋)

 

・・・また鍼治療は必ずしも

「最後の手段ではないこと」

も書かれています。

 

医師の行う標準医療を行うことに加えて

行えるようになれば

生活の質(QOL)向上につながります。

 

たとえば・・・

放射線治療後だるくなり寝ている

腰が痛くなる

鎮痛薬をたくさん飲んでしまう

(アセトアミノフェン 商品名カロナールなど)

という悪循環を

 

腰が痛くなる

鍼治療で腰痛を緩和させる

鎮痛薬飲む量が少なくなる

 

という好循環に変えることが期待できます。

 

*ただ一般的にがんの疼痛は

我慢しないほうがいいものもありますし

また鍼灸治療は断薬・減薬を

勧めるためのものではございません。

 

鍼治療を標準医療の中にうまく取り入れながら

行うことを勧めています。

薬の飲み方なども

必ず医師にも相談してください。

 

鍼治療を行うことで

生活の質が上がってくることが期待できます。

一度ご相談ください。

施術に関してのお願い。施術方針など。~ご予約の前にお読みください。

・・・田無北口鍼灸院は

本当に困っている方が
元気になる為の施術所です。

・ 自分の身体がどうなっているのか知りたい
・ 痛み止めなど薬に頼らず良くしたい
・ 手術はできれば避けたい
・ 自分でも積極的に良くしたい

という方が最適な施術所です。

本当に困っている方に対し

全力でサポートさせていただきます。

 

逆に以下のような方は向かないと思います。

× 説明はいいから早くやってほしい
× いま楽になればそれでいい
× 自分でも良くする気がない

また体に痛みが出るのは

理由があり

急性的な痛みに対しても

通院が必要な場合もあります。

「今つらい症状を取ってくれればそれでいい」

「一回で良くしてほしい」

このような方も
満足いく結果を提供できない
可能性が高いと思われます。

トライアルコースなども
用意しておりますので
合わないと感じた場合は
遠慮なくお申し出ください。
施術を中止します。

 

鍼灸やほとんどの施術の目的は

「その場で痛みを取る」

効果もあるのですが

主目的は

副交感神経優位にし(リラックス)

回復力をあげることにあります。

 

痛みを取りたいだけ、

ならば冷やしたり寝ていたりした方が

良い場合も多く、

また整形外科などで注射を打った方が

効果があります。

そのような説明もしっかりさせていただきますので

まずはお電話でご相談いただければと思います。

 

また予約枠も限られています。

一人でも多く困っている方を見たいので

同業者の方の偵察や

直前のキャンセルなども

ご遠慮いただけますと幸いです。

 

などと少々敷居が上がりそうなことを

書いてしまいましたが

施術させていただいた方を良くしたいと願っています。

 

ご相談はお気軽にどうぞ。

よろしくお願いします。

「耳鳴り」で悩む方が、鍼灸治療を選択するときの注意点について。

弊所で施術、

および治療相談活動を行っていますと

「耳鳴り」を中心とした

耳鼻科領域の相談をいただくことが

数多くあります。

 

どのようなことに注意し

相談に応じているかまとめていきます。

 

(1)緊急性を要する・危険な兆候もある

まず最初に病院に行ったか?

またどんな検査を受けたか?

どんな薬が処方されたか?

どんな診断が出たか?

・・・

などのお話は必ず詳しくお聞きします。

なぜかといいますと

危険な場合もあるためです。

 

一例をあげますと

拍動性の耳鳴り

(ドクンドクンと血管のような音)

は動脈瘤が疑われますし

腫瘍などが原因で耳鳴りが生じている

こともあるためです。

 

すでに病院で診察を受けていて

あまり改善しなくて

鍼灸院に相談に来る場合などは

問題ありませんが

病院に行ったかどうか?は

必ずしっかり聞くようにしています。

 

(2)筋緊張(ストレス性)の

耳鳴りには鍼灸が有効

 

一通りの検査を行い

医師から

「自律神経の問題」

「ストレスのせい」

「筋緊張の原因」

といわれている場合などは

特に鍼灸が有効だと思います。

 

100%改善するということではありませんが

薬で改善しなかったものが

良くなることも多いに考えられます。

 

弊所ではカウンセリングを

しっかり行い必要な場合には

耳鼻科への受診も勧めます。

「どうしていいかわからない場合」

などはお気軽にご相談ください。

「肩が上がらない」四十肩・五十肩かと思ったら・・・インピンジメント症候群について。

弊所では肩の痛みで

治療相談に訪れる方が数多く

いらっしゃいます。

 

肩が上がらず痛みを伴う症状があり

ご自身でネットなどで検索し

「四十肩・五十肩だ」

(肩関節周囲炎の俗称)

と訴える方がいます。

 

そのような場合もありますが

腱板損傷亜脱臼などにより

肩が上がらなくなっている場合もあり

注意が必要なケースもあります。

やはり自己判断はあまり得策でないでしょう。

 

本日は四十肩などと似ている

「インピンジメント症候群」

について詳しく書いていきます。

 

(1)インピンジメント症候群とは?

インピンジメントとは、

「挟まる・衝突する」という意味です。

 

肩関節は特に可動域が広いため

肩を安定させるために

筋肉や腱・靭帯、滑液包(肩峰下)

などが多数存在します。

 

肩のインピンジメント症候群は

肩をあげたり動かす際に

腱板や滑液包などが肩関節で衝突したり

挟まることで痛みがでたり

動かせなくなる症状を言います。

 

ある角度で痛みや引っ掛かりを感じ

それ以上あげることができません。

60-120度の間であることが多く

有痛弧徴候(ペインフルアークサイン)

と呼ばれます。

 

(2)インピンジメント症候群の原因

インピンジメント症候群には2種類あります。

それぞれの特徴と原因をまとめます。

 

エクスターナルインピンジメント

(肩峰下インピンジメント):

肩関節で骨に腱板と滑液包が衝突すること。

 

インターナルインピンジメント:

関節唇(かんせつしん)が衝突すること

 

原因は

生まれつき骨が変形している場合

骨に骨棘(こつきょく)ができている場合

加齢による腱板の変性

日々の姿勢や動作の積み重ねで起こる場合。

などがあげられます。

野球の等級などでも起こりやすいと

いわれています。

 

(3)治療

整形外科では安静を指示され

投薬・注射・手術などの治療が行われます。

 

鍼灸では

鍼治療で痛みそのものを抑えたり

バランスを整えて負担をかけなくする施術など

が行われます。

 

運動療法としては

インナーマッスルを鍛えることも

大切です。

 

 

肩の痛みで

お悩みの場合は一度ご相談ください。