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    お灸ってどんな疾患に効果があるのですか??何で効くのですか?「感染症に対する補助的な灸療法」論文の紹介

    弊所で施術、
    および治療相談活動を
    行っておりますと
    上記タイトルのような
    質問を受けることがあります。

     

    「何に効くんですか?」

    という質問ですが

    「何にでも効きますよ」

    と答えたくなってしまうほど
    幅広い疾患に対応可能です。
    本当に治療効果は高いのです。
    ・・・しかしながら

    それではあまり
    答えになっていないので

    「なぜ効くのか?」

    と合わせて
    書いてまいります。

    (1)「お灸はなぜ効くのか?」

    もともとお灸というのは
    艾(もぐさ)で
    体をやけどさせるために
    行っていました。
    いまでも
    「やけどさせるお灸」
    は残っていますが
    やけどを嫌がる人も多いため
    隔物灸といって
    台座や薬品(紫雲膏など)・
    ショウガなどを間に挟み

    やけどをさせないお灸が
    主流になっています。

    *弊所でもやけどを
    させないお灸を行います。

    私が出た東洋鍼灸専門学校
    (歴史のある鍼灸学校です)
    の先生は結構スパルタで

    「本来のお灸を教える」

    ということで
    私も学生時代は体に
    沢山やけどの痕を作りました。

     

    本来のお灸のメカニズムは

    身体に小さなやけど・水泡を作る

    身体がやけどを治そうとするので
    生体防御機構・免疫機能活性化

    自然治癒力が高まる

    といったことから
    回復力が上がるのです。

    ですので
    やけどをさせるのが本来のお灸、
    というのはごもっともなのですが
    そうでなくても(やけどさせなくても)
    お灸に効果はあります。

    やけどさせないお灸とは
    上の写真の台座灸
    (せんねん灸などが有名です)
    や紫雲膏という漢方薬を
    台座にしたお灸などのことです。

    これらはやけどを作る作用とは
    また別の効果があるのです。

    灸で熱せられた部分の
    血流がよくなり
    滞っていた痛みの物質や老廃物が
    洗い流されるのです。

    それだけでもコリや緊張を
    取ったりできるので
    効果は非常に高いのです。

    (2)お灸はどんな疾患に
    効果があるのか?

    上記のような作用から
    様々な疾患に効果があります。

    痛み・痺れ系

    坐骨神経痛、腰痛、
    四十肩・五十肩
    腰椎椎間板ヘルニアなど

    体質改善系

    冷え性、お腹が弱い、すぐ下痢する
    胃が痛い、むくみが気になる、美容目的など

    自律神経の不調系

    疲れが取れない、良く寝れない、
    頭が痛い、いらいらしてしまうなど

    その他いろいろな疾患に効果があるので
    お問い合わせください。

    (3)結核に対する
    補助的な灸療法、論文

    こちらはやけどさせるタイプ
    のお灸(透熱灸)の話です。
    結核やHIVの感染症患者に対して
    お灸が有効だった、という
    モクサアフリカの論文
    をご紹介しておきます。

    大まかな内容は以下、
    日本語でもご覧になれます。
    ・灸療法を行った群は、
    結核薬療法(DOTS)のみを行った群よりも
    早く薬物療法に反応を示した

     

    ・ HIV と同時感染している
    場合も含め、灸療法の効果は、
    感染力の低下および
    薬物療法への取り組みの
    積極性の両面に対して実証された。

    ・・・免疫力をあげる
    というととてもあやふやな
    言葉になってしまいますが
    お灸には上記のような
    自身の体を強くし
    薬の効きを良くする効果
    が実証されています。

     

    ・・・ただ
    注意していただきたいのは
    現在流行中のコロナウィルスは
    結核やHIVともまた違い

    未知の部分が多いこと、

    それからあくまでお灸は
    「補助的」であり
    これをしていれば絶対大丈夫、
    感染症にかからない、
    というものではないことは
    ご理解いただきたいのですが

    それでも灸療法は
    自身の体を強くする手段

    であることがうかがえます。

    田無北口鍼灸院では
    2020/04/01現在、
    コロナウィルス対策も行ったうえで
    通常営業をしております。
    詳細は直接ご質問ください。

    「灸(きゅう)」について。

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    本日は「灸(きゅう)」についてまとめていきます。

    灸は古来より行われている治療法で、様々な効果

    (冷え性の改善、食欲不振の改善、腰痛など慢性病の改善など)

    が期待できます。

     

    (1)灸の材料

    灸は艾(もぐさ)に火をつけて行いますが

    もぐさは蓬(ヨモギ)の葉から作られます。

    ヨモギは草餅に使うあの植物です。

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    ・・・古来より種々試みたと思われますが

    ヨモギの葉から作られる艾は他の材料と比較して

    人体の皮膚や組織に対する損傷が少ないうえに

    爽快感があり適度な熱刺激を組織に浸透させることができるため

    今日まで利用され続けています。

     

    (2)灸術の種類

    種類は有痕灸(ゆうこんきゅう)、無痕灸(むこんきゅう)に大別されます。

    身体にやけどの痕を残すのが有痕灸

    残さないのが無痕灸です。

     

    ・ 有痕灸(ゆうこんきゅう)

    透熱灸(とうねつきゅう)、焦灼灸(しょうしゃくきゅう)、打膿灸(だのうきゅう)

    に大別されます。

     

    透熱灸は一般的に広く行われている灸法で

    圧痛点や経穴(ツボ)に小さな艾をひねり

    皮膚上の一定点に適量施灸します。

     

    焦灼灸は皮膚や組織の破壊を目的に行われ

    いぼや魚の目などに行っていきます。

     

    打膿灸は皮膚上にやけどを作り

    わざと化膿させることで(白血球の数が上昇します。)

    生体の防衛機能を高めます。

    が現在はあまり盛んにおこなわれないようです。

     

    ・ 無痕灸(むこんきゅう)

    無痕灸とは灸痕を残さないように、

    また強い熱感を半減させることを目的とする灸法で

    やけどが起こらず柔らかな温熱刺激を伝達させ

    効果的な生体反応を期待することができます。

    無痕灸は以下の2つに分類されます。

     

    隔物灸は艾を直接皮膚の上で燃焼させないで

    艾の柱と皮膚の間にモノを置いて施術する方法です。

    生姜灸やびわの葉灸などがあります。

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    温灸は艾そのものや

    あるいは温灸器を用いて行います。

     

    (3)有痕灸(透熱灸)と無痕灸(温灸)の違い

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    皮膚に直接やけどの痕を作らないということから

    近年は温灸の人気が高まっていますが

    透熱灸と温灸の違いについて言及したものはあまり多くないです。

     

    ただ、研究によると温灸は最高温度が低く(50度程度)

    温度の持続時間が長いことから

    透熱灸は神経系に作用し遠隔的に血管を拡張するが

    温灸は直接局所の血管拡張をするなどの差があるといわれています。