足の冷え症改善、冷え性対策、冷え症に有効なツボに関してなど。田無北口鍼灸院の解説
冷え性とは・・・
通常の人が苦痛と感じない程度の
温度環境下において
腰背部・手足末梢・両下肢・
半身・あるいは全身に異常な寒冷感を自覚し
この異常を一般的には
年余にわたって持ち続ける
病態をいう。
多くの場合この病識を有する
(漢方医学における「冷え症」
の認識とその治療より)
冷え性の自覚は(データより)・・・
(女性に対する疫学調査、
冷え性の病態の臨床的解析と対応より)
全体の52%
年代別には40歳前後までで30%未満
更年期以降は40%異常
55歳以上で50%以上
冬に冷え性を感じる頻度が94%
夜間の頻尿・肩コリ手足のだるさ・
冷えによる入眠困難など
随伴症状を有することが多い。
冷え性の成因は・・・
過緊張による自律神経失調、
ホルモンバランスの低下などによる。
・ 末梢血管の収縮による血行障害
→ 自律神経の失調・交感神経優位
・ エストロゲンの低下
→ 末梢血管の収縮
冷え性の改善対策は・・・
末梢を温めること
(カイロなどで手足を温める)
も大切だが
本質的にはリラックスが重要。
交感神経優位状態の解消。
東洋医学的にはお腹(内臓)
の冷えもよくないとされるため
お腹を温めるのもよいとされる。
押して硬いところを温めるとよい。
<冷え性の鍼灸施術>
以上のことから1回の施術で
冷えが解消されるわけではないことがわかる。
まずは5回程度リラックス目的の施術と
局所的な血流を促進するための施術を
同時に行っていく。
足の三里・三陰交への鍼通電は有効。
骨盤内の循環を浴する施術も有効。
(鍼灸臨床最新科学、
メカニズムとエビデンスより)
冷え性のツボは・・・
上記のように
ツボは三陰交や足三里などが
良く使われますが
ほかにも症状を見ながら選穴していきます。
東洋医学では「瘀血(おけつ)」
という概念がありますが
簡単にいうと血液が滞ったり
している状態のことです。
これが冷えや内臓(とくに腸)の機能低下を
引き起こしているという考えがあるため
循環をよくする目的での施術も
行っていきます。