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    肩こりの施術と改善までの目安

    肩こりというのは症状の名前であり病名ではありません。しかし多くの人々が肩こりに苦しんでいるという現実があります。病名ではなく症状名であるため、一口に肩が張った・凝った、といっても様々な原因が隠れていることもあります。一例を上げますと肩こりだと思い込んでいた方が実は肺に穴が開いていた(気胸)ということもありました。甲状腺の問題だということもありました。(バセドウ病)ですから、症状や経過をよく観察しながら施術を行うことが非常に重要となってきます。ただ揉めばいいということではありません。とはいっても大半が、体型的な問題(ストレートネックなど)や生活習慣から起こる肩こりですのでそこまで心配することはありません。ここではそれらの肩こりについて取り上げます。

    ストレートネック

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    肩こりを訴える患者さんの多くは「ストレートネック」になっていると言われています。パソコン仕事など、座りっぱなしのデスクワークをしている方が悩まされており、現代病ともいえるものです。うつむき姿勢を続けていると、視線が下向きで猫背となることから、顔とあごが前へ突き出すような姿勢になります。長時間筋肉が動かず、その結果、緊張した筋肉により頚椎が前方へ引っ張られて、徐々にストレートネックになっていきます。首の生理的前湾がなくなり、真っ直ぐの状態(ひどい場合には逆アーチになる)になってしまい、肩こりや首痛、頭痛が起こる原因となります。

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    ストレートネックになると、頭の全ての重みが首の付け根部分にのしかかるため、首肩周辺の神経や血管が圧迫され、筋肉疲労による凝りの症状よりも痛みが酷くなり、頭痛、吐き気、めまい、イライラなどの症状に発展することもあります。自分ではそこまで首や肩にトラブルはないと思っていても、パソコンでの作業などが多い方はストレートネックになりかけていることも少なくないので、ケアしておくことが大事です。

    ■ ストレートネック、簡易チェック法

    壁にかかとと背中をつけて軽くあごを引き・・・

    ☑ 後頭部と肩が壁につけば正常

    ☑ 後頭部がつかない場合はストレートネックです

    ☑ 後頭部がついても、肩が壁につかない場合もダメです

    ・・・多分、ほとんどの方がダメだったのではないでしょうか?後頭部が壁についても、肩がつかない場合は、肩が内側に入り、首から肩全体が前屈みになる状態が習慣化していると思われますので、より重症といえるかもしれません。

    *ただ、ストレートネックは不調の原因の大きなウェイトを占めますが、すべての原因になる訳ではありません。ストレートでも不調が出ない方もいますし周辺の筋肉を和らげることで症状を改善することもできます。(詳しくはこちら

    肩こりと頭痛

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    肩こりになると、頸部や頭部周辺の筋肉が固くなるため頭痛も併発し、より一層苦しめられることが多いです。肩こりと同じく、頭痛にも様々な原因がありますが肩こりがひどくなりまた頭が痛くなると集中力も低下し、仕事や勉強の能率も落ちてしまうので大変苦しい思いをする方が数多くいらっしゃいます。

    肩こりの施術

    肩の大きな筋肉(僧帽筋など)に凝り感や疲労感を感じることが多いのですが身体の末梢である腕の筋肉や血行を良くしまた肩甲骨の動きや体のバランスを調整する方が、症状が改善される可能性は高いです。とくに肩甲骨の調整は、当院オリジナルの調整法で多くの方から好評です。体型や腹部の状態など全体の症状も見てから施術を行います。

    (1)バランス調整

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    肩甲骨の調整と肩甲骨周辺の細かい筋肉のバランスに重きを置いた施術を行います。

    (2)鍼

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    (3)温灸・オイル灸ほか

    身体をしっかり温めたり保湿していきます。

    改善までの目安

     「なぜ肩こりになったのか?」ということを生活習慣や生まれ持った体型などと照らし合わせてトータルで考えながらじっくりと施術を行うことが大切です。「パソコンやりすぎで肩こりになっているので、仕事を休んでください。」とは言えません。ですから、それぞれの生活習慣や事情に合わせた運動や生活指導などもしていきます。まずは経過を見ながら週に一度、続けて5回ほどまずは一か月試してみる所からおすすめいたします。詳しくはお問い合わせください。初回しっかりカウンセリングいたします。

    慢性副鼻腔炎と鍼灸治療 (痛み・頭痛・後鼻漏・鼻づまり・嗅覚障害・蓄膿症など)

    (1)副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎とは?

    頭部には副鼻腔という空気で満たされた空洞がありますがここへ慢性的に細菌が感染した状態を慢性副鼻腔炎(蓄膿症)といいます。

    (2)原因・症状

    原因は自然口(排泄路)が慢性的に閉塞されてしまうことです。観戦の繰り返しによる炎症、ポリープ形成・アレルギー性鼻炎などによる粘膜の腫脹などが挙げられます。

    症状は以下のようなものが現れます。

    ・ 鼻水

    青っぱなのような膿の混じった鼻水が良く見られます。

    ・ 後鼻漏

    のどに流れて気管支炎や咳の原因になることもあります。寝ている状態でのどに流れることが多いです。

    ・ 鼻づまり

    粘膜が張れたりポリープになったりすると鼻詰まりが起こります。

    ・ 顔面の痛み、頭痛

    頬や両目の間や頭部に痛みが出ることがあります。

    ・ 嗅覚障害

    匂いが鈍感になってしまうことがあります。

    (3)病院での治療

    手術療法、投薬による保存療法があります。投薬は抗生物質を投与し最近の炎症を抑えることを期待します。手術療法はポリープの存在など薬が効きづらい場合に行われます。Bスポット療法という治療法を取り入れている病院もあります。膠原病などを伴う場合もあるためまずは病院を受診するのが良いかと思います。

    (4)治りづらい??鍼灸治療と論文

    ・・・保存療法を選択したものの投薬であまり改善が見られない慢性化してしまう場合などあるようです。鍼灸院に相談にいらっしゃる方もいます。(下記のことだけではありませんが)わかりやすく簡単に説明すると鍼灸では首の周りの血流を促進し炎症を押さえる目的で施術を行います。慢性副鼻腔炎に対する鍼灸の治療、通常の投薬治療を比較した実験が海外で行われていて、その論文和訳が2006年、医道の日本という雑誌にも掲載されていました。通常治療・鍼灸治療はどちらもある程度の改善効果があった。ということがかかれていました。

    昔から副鼻腔炎の治療を鍼灸で行うことは多いものの実験・エビデンスとしてはまだはっきりはしていないようでした。ただ副鼻腔炎そのものに対するエビデンスはそうであったとしても鍼灸は頭痛などの痛みや不快症状の緩和をはじめQOLの向上のお役に立つことはできます。もしも長引く慢性副鼻腔炎でお困りの方がいましたらお話をしっかり伺いますのでまずはご相談ください。

     

    台風や急に寒くなった時期に頭痛が悪化してしまうという方への対策方法、頭痛の分類(偏頭痛・緊張型頭痛等)

    台風の時期や急に寒くなった時期になると「頭痛がひどい」、「頭痛の改善をしてほしい」、「頭痛や肩コリがつらい」というご相談案件が増えます。傾向としては女性の方が多いといわれますが男性も少なくはないという印象です。結論から言いますと鍼灸の施術を受けますと楽になりますが頭痛症状は緊急性を要するものもあるため注意が必要です。

    (1)なぜ台風の時期に頭痛がひどくなるのか?

    とくに気圧の変化の影響を受けやすいという方が圧倒的に多く台風などが発生する時期に頭痛や関節痛など神経痛がひどくなるようです。敏感な方や症状が重い方になりますと台風が近づいてきたことがわかるという方までいらっしゃいます。台風などの気圧だけでなく温度や湿度などが原因でも体調悪化が起こるといわれていますがこれらは俗に「気象病」と呼ばれます。なぜ天気が体調に影響を与えるのでしょうか?原因はまだよくわかっていませんが脳の混乱が自律神経の変化を引き起こすからという説を提唱・研究している医師もいます。簡単に言いますとこんなメカニズムです。

    鼓膜の奥にある「内耳」は気圧の変化を感じるセンサーがある。→その情報が脳に伝えられ交感神経や副交感神経(自律神経)の調整が行われる。→乗り物酔いしやすいなど敏感な人は自律神経のバランスが良くないため気象病にも悪影響を受けやすい傾向がある。*参考*「低気圧で体調不良を起こしやすい人の特徴」

    あくまでも仮説ですがたしかにそのような傾向はあると思います。

    (2)気象病の対策は??鍼灸もよいです

    天気をある程度予測してストレスをためないようにする、という方法があります。台風が近づきそうな時期は無理をしない。飲みに行かない。夜更かしをしない。という対策方法です。自律神経はストレスや睡眠不足などで悪影響を受けますので最小限に減らすにはそのような対策も有効かもしれません。また日頃から鍼灸などの施術を受け体調を整えておくと自律神経の安定作用があるため悪化しずらくなったり気象病の影響を受けずらくなるでしょう。

    (3)頭痛の分類と注意点に関して

    偏頭痛のような脈を打つズキズキが出ている場合痛い部分を揉むなどしてはかえって症状が悪化することも多いです。注意が必要です。偏頭痛というのは血流が促進されると頭痛が悪化します。緊張型頭痛と呼ばれる筋緊張が原因で起こる締め付けられるような頭痛の場合は温めたり筋肉をほぐすと頭痛が緩和されます。・・・ただ緊張型と偏頭痛はどちらか片方が出るものではなく混在していることも多いです。温めたいけど冷やしたいという矛盾した状態になることも多いのです。経験のある鍼灸師ならばしっかり対応できます。ツボなどをうまく使い腕や足から血流を促進させたりすればこれらの矛盾を解消しながら体調も改善させることができます。また頭痛症状は上記2つのパターンだけでなく脳の問題などから生じる場合もありますので注意が必要です。ひどい吐き気を伴ったり発熱を伴う場合などはまずは医師の診断を受ける方が良いでしょう。*病院へ行くべきタイミングなどもお気軽に田無北口鍼灸院にご相談ください。

    頭痛(片頭痛・緊張型混合タイプ)の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代女性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。以下は頭痛の症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。

    お名前 

    中山恵子さま(仮名)

    年齢

    31歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・特に左。肩甲骨の痛み。締め付けられるような頭痛。脈を打つ頭痛もある(ご本人談)

    施術開始時期

    平成27年06月25日

    改善時期

    平成27年07月31日(週に1度程度。全6回の施術。)

    経過・状況など

    デスクワーク。座っている時間が長い。細かいマウス作業も多い。台風の時や雨の日など天候で体調が悪化することがある。元々肩こりなど感じていた。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    特になし。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。肩甲骨周辺が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。漢方内科も併用することを提案した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成27年6月25日

    猫背気味。肩こり症状もあり。 鍼灸、吸玉などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

    第二回 平成27年7月01日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。偏頭痛症状に対してはアイシングも行う。

    第三回 平成27年07月09日

    改善傾向。リラックスできている。

    第四回 平成27年7月15日

    改善傾向。引き続き施術を受けたい。

    第五・六回 平成27年7月25.31日

    大分良くなっている。自宅でも肩甲骨を動かすよう指導。改善してきたので月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

    (4)総括

    頭痛症状は緊張型・片頭痛型と混在している方が多いです。どちらか片方にはっきりと出るということはあまりなく緊張型であり偏頭痛も持っているのです。偏頭痛は冷やすと楽になり緊張型頭痛は温めると楽になるので矛盾した状態といえます。鍼を使いながら緊張そのものを和らげていくと少しづつ痛みを緩和できます。場合によってはアイシングも行いますし温めることも行います。矛盾した状態の身体のバランスを取るための施術を行います。

    (5)ご本人のコメント

    首肩のコリ、頭痛がひどく身体が痛くて常に元気がない状態だった。休日はどこにも行きたくない。1度の施術でもかなり軽くなります。身体がゆるむのも感じました。調子が上がったり落ちたりすることもありますが動けなくなったり辛すぎて落ち込むことが一切なくなりました。何か体調の不調が起きた時にすぐに相談でき駆け込める場所があるのも心強いです。

     

    参考までに以下動画もどうぞ。病院も併用したほうがいい場合などは弊所からクリニックをご紹介したりもできます。

    美容と鍼灸について

    最近、美容鍼灸の話題がテレビや芸能人の方のブログなどでも取り上げられることが多いため弊所でも質問をいただくことが多くなってきました。美容鍼灸とは何か?ということをこちらでも説明していきます。

    (1)美容鍼灸とは??

    美容はり・美容鍼灸は「美容を目的として行われる鍼灸のこと」です。一定の特徴はあるもののこれまでの鍼灸治療とかけ離れたものではありません。

    美容に影響を表す症状としては

    ・ 肌荒れ

    ・ しみ

    ・ むくみ

    ・ 乾燥肌

    ・ 敏感肌

    ・ しわ・たるみ

    ・ にきび

    ・ 脱毛症

    ・ 肥満

    などがトラブルとして認識されていますがそもそもこれらの症状は「半健康状態」・「未病」の兆候として見なされるべきものなのです。中国でも昔から「健康と美容は表裏一体」という考え方があり健康が損なわれた状態は美しさも損なわれると認識されるのです。

    (2)美容鍼灸の目的

    美容鍼灸の目的の一つに局所・全身の健康状態の維持増進を図ることによって老化を緩和し若さと自然の美しさを維持・増進するということがあります。

    局所のしわなどの改善を狙うのはもちろんですが冷えやむくみなど全体のバランスも調整し美容に対し良い効果を与えていきます。弊所では顎関節症のアゴの痛み、顔の大きさなどの調整と肌質の改善の相談が多いです。詳しくは以下詳細。

    興味がある方は一度ご相談ください。

    だるい、気分が落ち込む、痛みが取れない、耳鳴りやめまいがする、骨盤周辺の違和感がある、ほか・・・不定愁訴とは何か?

    こんな症状を訴える方が増えています・・・

    ☑ なんとなくだるい

    ☑ いらいらする

    ☑ 頭が重い

    ☑ 疲労感が取れない

    ☑ 朝起きられない

    ☑ 気分が落ち込む

    ☑ 痛みが取れない

    ☑ 骨盤周辺の違和感や排尿時痛がある

    ☑ 憂鬱な気分が続いている・・・・

    これらは「不定愁訴」(ふていしゅうそ)と呼ばれ何となく体調が悪いという自覚症状を訴える方からの相談が多いです。不定愁訴とは医学的に説明できない・原因を特定できない状態のことでMedically Unexplained Symptoms(MUS)と呼ばれます。1)

    訴え(主訴)は強いが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴です。また正式な病名ではないものの自律神経失調症と病院等で言われることも多いです。原因が特定されずらく、症状が安定しないため治療も難しいとされています。

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    ストレスや生活習慣病が大きな原因??

    以下の項目に1つでも当てはまることがある方は注意が必要です。上記のような症状が出やすい状態であるといえます。

    ☑ 仕事が忙しい。

    ☑ いつも時間に追われている。

    ☑ 子育てをしていて疲れがたまっている。

    ☑ なかなか休めない。休日もメールの返信に追われている。

    ☑ 人間関係の悩みがある。

    ☑ いっつもコンビニやファーストフードで食事を済ませてしまう。

    ☑ 一日中パソコンのモニターを見ている。ほか

    病院に行って検査をしても何も異常はなく「ストレスが原因ですね。」と言われて特に解決方法もなくどうしていいかわからず途方に暮れてしまった・・・そんなお話も、よく聞きます。確かにストレスが原因の一つですし、生活習慣が原因だということはなんとなくわかるのでしょうがどうやってそれを改善すればいいのかわからず途方に暮れてしまうことも多くあるようです。ストレスなく楽しく仕事や生活をし、十分な運動ができ、しっかり休めて、ちゃんと栄養のバランスを考えた食事が取れればおそらくこのような症状を訴える患者さんは激減することになると思います。・・・しかしそれらのことを実行するのは、とても困難な方が多いのではないでしょうか??みなさん時間に追われ、また多くのストレスを抱えながら生活しています。本当に大変だと思います。

    生活習慣を変えるきっかけを鍼灸で!!

    鍼灸を行うことでこれらの不調を解決するお手伝いができます。自律神経安定作用、リラックス作用、疲労回復作用などがあり休んでも取れなかった疲れを急速に回復させることなども可能です。生活習慣を見直すきっかけにも最適でしょうからぜひとも試してみることをオススメいたします。

    参考1)不定愁訴のABC(日経BPマーケティングP1より)

    チック症状・感覚異常・子どもの自律神経失調症など 田無北口鍼灸院11歳女子の症例(小児鍼)

    弊所では施術を何度か受けた方へアンケートのような聞き取りを行います。

    目的は・・・

    ・ 症状の改善度合いを書きだしてもらう

    ・ そのことで自分の体調を客観視してもらう

    ・ 今後の施術の参考にする

     

    という感じです。「宿題でもないですし、正解不正解でもないので良かったら書いてきてください。」とお話し、自宅で書いてきてもらっています。今回はそのアンケートをもとに症例紹介記事を作成しました。同じようなことでお悩みの方も多いのではないかと思い参考までにプライバシーに配慮しプロフィールなど多少脚色しながら書いてまいります。

    ★これらはあくまで施術感想であり「エビデンス」(根拠)の提示や効果を保証するためものではありません。弊所はエビデンス(根拠)を大事にする施術を行っていますがそれと同時にクライアントさんの生の声をお届けしたいと思いこのような情報をUPしています。参考になれば幸いです。

    お名前 :

    秋山 さやか(仮名)

    年齢・職業 :

    11歳 女 小学生

    主訴 :

    子ども特有の自律神経症状・遺感覚

     

    経緯など :

    左足の感覚異常など続いている。小児科や整形外科・耳鼻科などでは異常なし。

     

    施術方針など :

    CTなどでは異常なし。医学的な異常ではなく遺感覚が気になってしまうタイプ。小学生や中学生・思春期の子には多い症状でもある。子ども特有の自律神経症状。心理学的な観点から言うと「神経質」なタイプ。そのため病院巡りをしても堂々巡りになってしまっている。・・・もちろん医学的な異常がある可能性もゼロではないので注意深く観察しつつ鍼灸の施術によりリラックスしてもらい「症状が気にならなくなる」事を目指していくと説明。

    施術・状態など:

    首から背中が緊張状態。子どもなのに硬い。

    *チック症状を起こす子もそうだが自律神経の不調や神経過敏な子は緊張していることが多い。

    足も冷えている。頚周辺をリラックスさせ、足を温める施術を行う。

    5回の施術が終わり本人感想:

    (1)良かった点や気持ちの変化は?

    先生と話をしてリラックスできている気がする。

    (2)悪かった点や気持ちの変化は?

    今も息苦しさが気になる

    (3)変わらなかったことは?

    足の痙攣*実際は痙攣していないが足が気になるという意味の模様。

    (4)自分の生活習慣でよくないと思っていることは?

    最近は早寝早起きなので特に思いつかないです。

    総括など :

    このように実際に書きだしてもらうといろいろなことがわかってきます。神経質タイプの方ほど悪い症状や残存している症状に意識が言ってしまうために整理する意味合いもあります。まだまだ改善の余地はあるものの前向きに施術を続けている。また必要ならば医療機関での精密検査なども受けるようにお伝えし経過観察中・加療継続中である。

    ・・・

    どこへ行っても改善しない症状でも施術・カウンセリングによって状況が整理改善されることも多いです。同じようなことでお悩みの方は一度ご相談ください。

    鵞足炎(ランナー膝)

    ◎「鵞足炎」

    膝の痛みを引き起こす可能性のある病気の一つに「鵞足炎(がそくえん)」があります。膝の痛みに加え、膝の内側から膝下にかけて痛む場合は鵞足炎になっている可能性があります。膝の内側には、ハムストリングや内転筋などの筋肉につながる腱が集中しています。「縫工筋(ほうこうきん)」「薄筋(はくきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」などです。腱が集まった状態を後ろ側から見ると、ガチョウの足のような形に見えることから、この部分を鵞足と呼ぶようになったのです。

    鵞足炎は、この部分に炎症が起こり、痛みが出る症状のことをいいます。膝の曲げ伸ばしをした時、運動している時、患部を指で押した時、太もも裏の筋肉「ハムストリングス」の内側を伸ばすストレッチングをした時などに痛みます。特に、膝をいっぱいにまで伸ばしたときに痛みが生じやすく、階段の昇り降りに支障をきたすのが特徴です。初期は膝を動かした時のみ痛みますが、ひどくなるとじっとしている時(安静時)にも痛みを感じるようになり、日常生活にも支障をきたします。

    【鵞足炎が発症しやすい動作、要因】

    鵞足部分の腱は、膝の曲げ伸ばしをするときに、膝が内側に入る動作(外反)や、膝から下を外側にひねる動作(外旋)をしたときに、腱と骨または腱同士がこすれます。ランニングで脚を後ろに蹴り出す時、サッカーボールを蹴る時、急な方向転換を行った時などではこれら動作が重なりますので、鵞足部に負担がかかり発症しやすくなります。

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    方向転換を伴わないランニングでも、膝の位置が悪いX脚(内股)などがあると、外反動作と外旋動作が繰り返されることになります。また、水泳の平泳ぎのキックでも同様の運動が行われるため、平泳ぎは鵞足炎を起こす典型的な動作の一つといわれています。

    そのほかにも、足の内側に重心がかたよるような靴選び、回内足(かかとの骨が内側に傾いている状態)、衝撃を吸収できないアスファルトのような硬い地面の走行、重心がかたよる坂道の走行なども痛みの原因となります。結論的に言えば、野球、サッカー、バスケットボール、ラグビー、水泳などが鵞足炎を引き起しやすいスポーツと言われています。

    【鵞足炎の治療・予防】

    (診断)

    「運動時に鵞足部(膝下の内側)痛みがある」、「鵞足部を押さえると痛みを生じる(圧痛)」などの特徴的な症状が見られる場合、鵞足炎と診断されます。基本的に痛みや腫れといった症状だけですので、膝の不安定性があったり、レントゲンで膝関節の他の組織に損傷が見られたりするような場合は、別の障害の可能性が疑われます。

    (治療)

    軽症の場合は、膝を使う運動を控えて安静を保っていれば、炎症が治まり数週間で自然と治ります。痛みが強い場合は、安静を保ちつつ患部を冷やす「アイシング」をしたり、シップなどの消炎鎮痛剤を使ったりして炎症を抑えます。痛みが治まってきたら、鵞足部の筋肉のストレッチングやマッサージをして筋肉をほぐすのも効果的です。重症時は痛み止めの注射や電気治療なども行われます。

    急に痛みが発生した「急性」の場合は、患部を氷のうなどで冷やし、テーピングで固定するようにします。症状が長く続いて慢性化している場合は、患部を冷やしたり、固定・圧迫することは、血行が悪くなり逆効果なので、患部を温めたり積極的に動かして血行を促すのがベターです。また、鵞足炎は再発しやすいので、焦らずじっくり治療することが大事です。

    (予防策)

    鵞足炎の根本的な原因は、膝の使いすぎ(オーバーユース)と、偏った姿勢や動作フォームです。これらを改善することで症状の予防と再発防止に役立ちます。ポイントは次の通りです。

    ● ひざの内側を伸ばす柔軟体操スポーツ時は急に練習量、運動量を増やさず、自分のレベルに合ったトレーニングを行い、疲労の蓄積を感じたら十分な休養をとることを心がけましょう。

    ● 膝への負担を軽減するために、運動前後のウォームアップ、クールダウンはしっかり行ってください。普段から鵞足部やその周辺(ハムストリングス、内転筋など)の筋力トレーニング・ストレッチを行い、柔軟性のアップを図るとともにジョギングやランニングは、できるだけ柔らかい土の地面や平坦な道で行いましょう。

    ● 走行時に膝が内側に入っていないか、かかとが外を向いていないか確認し、正しいフォームづくりをしましょう。

    ● X脚などの障害がある人や足の形が悪い人は、シューズの調整や足底板の使用によって重心のバランスを正常に保ちましょう。障害のない人でも、靴のサイズは合っているか、十分な衝撃吸収力はあるか、足底が斜めになっていないか確認しておきましょう。

    (鍼灸治療)

    筋肉を緩め痛みを緩和させることでが側縁の症状が出にくくします。病院の投薬治療や整骨院の電気治療ではなかなか改善しないという方は一度ご相談ください。

    「初めての方は是非お読みください。」

    弊所の入り口には、鍼治療(はりちりょう)を初めて受けるための方へのご案内ポスターが貼ってあります。ここでも紹介しておきますので参考にしていただければと思います。

    *お断り*

    昭和の時代に作成されたポスターのため鍼灸の施術を「治療」と表現していたり、また「治る」・「医術」などの言葉も使われていて現在の法解釈に当てはめるとやや問題があると感じる表現が多いです。そのため、ここでは「現代風の表現」に修正しご紹介します。詳細を知りたい方は弊所入口のポスターをご覧になってください。

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    一、鍼(針)は痛くありません

    用いる鍼は直径が髪の毛ほどの細さでせいぜい蚊に刺される程度の痛さです。もしあなたが二、三ヶ所の施術でとうにも我慢できないということでしたら施術は中止します。でも弊所では自信を持っておすすめできますので施術中の恐怖感・緊張感・不安感は全く不要です。

    一、反応及び副作用について

    施術後一時的にいろいろな症状が出てくることがあります。これを漢方で瞑眩(めんげん)といってむしろ効果が表れる証拠とされていますからご心配はありません。時がたてば必ず良い結果を期待できます。薬のような習慣性や副作用はございません。

    一、施術効果と施術回数について

    鍼灸治療の効果は発病して日の浅い病気ほど効果があります。一回の施術で激しい症状がぴたりと軽減することがしばしばありますが慢性症状になりますと気長に続けなければ効果は現れません。施術は毎日続けたほうが効果的ですが症状により一日おき、二日おき、または一週間に一回程度で軽快してゆく場合もありますから指示通りにご来所ください。

    一、養生について

    どんな治療法でも養生が必要です。再び病苦に悩まされないためにも施術期間中は次の事項を守ってください。

    ・ 睡眠は十分にとること

    ・ アルコール類は飲まないこと

    ・ 食事は腹八分目のこと

    ・ 刺激性食品 不消化物は取らないこと

    ・ 雑事に気を使い精神を疲労させないこと

    一、その他

    その他必要に応じて注意しますが最も大切なことはあなた自身が病気を治そうとする心構えです。鍼灸治療は病気ばかりでなく体質を改善し病気にかかりやすい素因を除いてくれます。定期的な施術をすることにより疾病を予防し体力の向上を図り健康管理の術としてその真価を発揮します。

    訪問・出張による施術(はり灸・各種調整)について。いつでもお気軽にご相談ください。

    最近、ご自宅等に出張してほしいというご要望が多いのでこちらで詳細をまとめておきます。

    <1>どんな状況で出張してほしい?

    1、ぎっくり腰などで動けないため自宅に出張してほしい

    ぎっくり腰等により動くのが困難起き上がるのも辛いという状況のため出張してほしいというご要望です。応急処置を行ってなるべく早く日常生活に復帰できるようにいたします。鍼灸や各種調整・アイシングなどを行い症状を改善させていきます。

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    施術料金・出張料金について

    急性的な症状の時は施術料金は45分程度6600円~が一つの目安となっております。

    2、慢性的な神経痛・痛みがひどい、歩行困難などで定期的に施術希望。

    慢性的な痛みや歩行困難などにより定期的に施術をしてほしい、というご要望も数多くいただきます。ご高齢者の方や脊髄損傷等により寝たきりになってしまった方など様々な方からご相談いただきます。痛みや神経痛は鍼灸施術や運動療法などにより症状が軽減されることがあります。

    施術料金・出張料金について

    料金は上記に同じく、45分程度の施術で6600円+出張料金が基本ですが定期的に施術を希望される場合で、医師の同意を得られれば健康保険等使える場合がございます。まずはご相談ください。また介護施設に通所中の方も一度ご相談ください。介護施設のリハビリと併用してもよいか?など確認が必要になります。
    <2>出張に持っていく道具

    出張にはタオルや施術道具を持参します。・・・用意していただくものは基本的にございませんが場合によっては氷(アイス)やタオルなどを用意していただくこともございます。

    <3>出張に来てもらうべきか、迷ったら・・・

    一度お電話にてご相談ください。症状などを伺い、施術方針や回復までの見通しなど詳しく説明させていただきます。また弊所の対応だけでなくすぐに病院に行ったほうが良い場合も
    お伝えできます。

    ★メールフォームやLINEからの問い合わせも受け付けております。詳しくはこちらから…

    パーキンソン病と鍼灸治療に関して。

    明治国際医科大学の研究でパーキンソン病に対する鍼灸治療で

    ・ 日常生活動作

    ・ 精神症状

    において有意義な改善が認められました。(詳しくは上記リンク)

    ・・・たまに誤解されている方がいますが鍼灸施術を行うとパーキンソン症状がぴたりと治る、という意味ではなくQOL(生活の質)が著しく向上するということに意義があると考えます。詳しくは以下にもまとめていきます。

    <1>パーキンソン病とは?

    人間の脳は、大きく分け大脳、小脳、脳幹(のうかん)に分類されます。パーキンソン病では、脳幹に属する中脳の「黒質(こくしつ)」という部分と、大脳の大脳基底核(だいのうきていかく)にある「線条体(せんじょうたい)」という部分に異常が起こっています。私たちが体を動かそうとすると、脳の「大脳皮質」から全身の筋肉に指令が伝わりますが私たちの意図どおり動くように運動の調節を指令しているのが神経伝達物質「ドパミン」です。ドパミンは、脳の奥の「黒質」にある「ドパミン神経」でつくられています。

    パーキンソン病になると、このドパミン神経が減少し、十分につくられなくなります。結果、運動の調節がうまくいかず、体の動きに障害があらわれます。

    <2>パーキンソン病の症状

    運動症状・非運動症状がともに生じます。

    (1)運動症状

    手足がふるえる(振戦)動きが遅くなる(無動)筋肉が硬くなる(固縮)体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)

    (2)非運動症状

    自律神経系症状:便秘、排尿障害(頻尿)、起立性低血圧睡眠障害:不眠、むずむず脚症候群、REM睡眠行動障害

    精神症状:抑うつ、不安、無関心、(幻覚、妄想)など

    <3>パーキンソン病の段階

    ゆっくりと時間をかけて進行します。現在は効果的な治療薬もあり進行を遅らせることもできるようになっています。早い段階から治療をすることが大切です。
    ヤール重度分類 : 数字が大きくなるほど重度

    (1)症状は片側の手足のみ。

    日常生活への影響はごく軽度。

    (2)症状が両側の手足に。

    多少の不便はあっても、従来どおりの日常生活を送ることができる。

    (3)歩行障害や姿勢反射障害があらわれる。活動が少し制限されますが、日常生活は自立している。

    (4)両側の手足に強い症状あり。自力での生活は困難。介助が必要なことが多くなる。

    (5)一人で立つことができなくなる。車椅子での生活や寝たきりになる。全面的介助が必要。

    <5>パーキンソン病に対する鍼灸治療について

    前述しましたが鍼灸を行うとパーキンソン患者のQOLを向上させることができます。

    ・ 肩こり・腰痛など痛みや運動器疾患の改善

    ・ 便秘や起立性低血圧など自律神経症状の改善

    ・ 知覚過敏など感覚障害の改善

    ・ 不眠症や不安感などの精神障害の改善

    に鍼灸は効果があります。また事前によくヒアリングをし「どの段階まで進行しているのか?」「日常生活でどんなことに困ってるか?」「どんなことを改善したいか?」など詳しく伺っていきます。ご自宅に伺い出張施術なども可能です。まずはお電話などでご相談ください。

    治る人・治らない人の違い。医療者との信頼関係について。

    例えば腰痛、しびれなど何でもいいのですが同じような症状でも治る人・治らない人がいます。正確にいうと良くなる人・良くならない人かもしれません。「医療者(施術者)との信頼関係」が築けるかどうか?が大きなカギになります。詳しくは以下。*医療全般に言えることなので医師や施術者という書き方をしています。施術者は鍼灸師やマッサージ師等のことを想像していただけますとわかりやすいです。

    ・・・先日学校教育に長く関わっていた、という方とお話する機会があったのですがとても印象深いことをおっしゃっていました。「先生のことが信頼できないと勉強や教育は進まない。」という内容のお話でした。その話を私は「なるほどなあ」と納得しました。これは医療でも同じようなことが言えそうです。医療は患者さんと医療者(施術者)の信頼関係がないと成り立ちませんし良い結果が出ないことが多いのです。

    (1)患者側の問題

    以下のような方は要注意かもしれません。

    ・ 自己判断してしまう方

    自分で症状をネットなどで調べ多分これだろうと決めてかかり医師などを困らせてしまいます。

    ・ 約束を守らない方

    また通院のペースも自己判断してしまうため約束を守れません。治療が進まないこともあります。

    ・ 話を聞かない方

    医療者側にアドバイスなどをされても受け入れない方は結局は良くならないことが多いです。

    ・・・上記のようなことはすべて信頼できていないことや治療に集中できていないことに根本的な原因があります。もちろん医療者側に責任もあるでしょう。一例として挙げてみましょう。

     

    (2)医療者側の問題

    以下のような医師や鍼灸師・マッサージ師は信頼されないでしょう。

    ・ 説明しない医師(施術者)

    インフォームドコンセントと言って説明責任の重要さが叫ばれている昨今、説明しない人は不信感を招きます。

    ・ 話を聞かない医師(施術者)

    また病気の説明ばかりで患者さんの話が聞けない医師(施術者)も信頼関係が築けないことが多いようです。また大学病院など待ち時間だけ長く診てくれる時間や話を聞いてくれる時間が短いという構造的な問題も信頼関係が作れない原因になるようです。

    ・ 清潔感がない

    これは問題外かもしれません(笑)清潔感がないと嫌なのはどの仕事でも同じです。

    ・・・

    簡単にまとめてみましたがいかがでしょうか?いずれにせよ信頼関係が作れない治療は(鍼灸やマッサージなどの施術も同じです)良い結果が出ることが少ないのでやめておいたほうがいいでしょう。弊所では説明(カウンセリング)など施術以外のことも重点的に行ってます。信頼してもらえるよう全力を尽くします。

    *弊所では以下のような内容を掲示し最初にお読みいただいて納得していただけない方は施術をお断りしています。

    ´どんな治療でも「信頼関係」が大切です。「信頼関係を築けない場合」は施術を中止します。

    ・・・一例ですが「病院に行ったが話を聞いてもらえず、薬を出されただけで嫌な気持ちになった。」という経験を話される方は多いです。治療は提供側と患者側の双方向から行うものなので信頼関係が築けない場合、どんなことをしてもうまくいかないことが多いです。

    こちらとしてもしっかりとお話を伺い、ベストだと思われる施術や通院方法を提案します。しかしながら信頼関係が築けない場合は、施術をやめたほうが良いと思います。こちらがなにか提案しても「・・・いや、それは・・・」と否定されてしまうと治療は進みませんし、うまくいかないためです。また初回施術後に連絡先などをお聞きすることがありますが、『「はがき」・「メール」・「電話」・「LINE」など問わず一切連絡してこないでほしい。』という方とも信頼関係を築くのは難しいです。そのような方はよそへ行かれることをオススメします。