片頭痛・偏頭痛(へんずつう)の応急処置方法

片頭痛・偏頭痛(へんずつう)の応急処置方法

梅雨時や季節の変わり目、気温さが激しい時期など「片頭痛がひどくなる」というご相談をいただくことが多いです。片頭痛かどうかは診断基準があります。

前兆のない片頭痛の診断基準
国際頭痛分類第2版、2004年

日本頭痛学会より

A. B~D を満たす頭痛発作が
5 回以上ある

B. 頭痛の持続時間は4~72 時間
(未治療もしくは治療が無効の場合)

C. 頭痛は以下の特徴の少なくとも
二項目を満たす
1.片側性
2.拍動性
3.中等度~重度の頭痛
4.日常的な動作
(歩行や階段昇降など)
により頭痛が増悪する、あるいは
頭痛のために日常的な動作を避ける

D. 頭痛発作中に少なくとも
以下の一項目を満たす
1.悪心または嘔吐
(あるいはその両方)
2.光過敏および音過敏

E. その他の疾患によらない

・・・弊所に相談に来る方は病院ですでに診断を受けてから来所される方が多いです。

・ 病院に行ったがあまり頭痛が改善しない

・ 病院の薬があまり効かない

・ 薬をあまり飲みたくない

など。理由は様々ですがある程度自分の症状についてどのような状態かわかってらっしゃる方も多いのです。鍼灸は一時性頭痛と呼ばれる頭痛(緊張型頭痛や偏頭痛など)に対して効果が高いです。エビデンスも豊富です。現代医学のガイドラインでも推奨されています。頭痛で悩む方は緊張型頭痛にしても片頭痛にしても緊張をしている方が多いです。鍼灸の施術では筋緊張を和らげていきます。

片頭痛は血管が拡張することで起こる頭痛ですので施術後に痛みが一時的に悪化することもあります。そのような場合は写真のようにアイシングしたりもします。血管を収縮させると頭痛は治まります。自宅での片頭痛応急処理も、横になっておでこを冷たいタオルなど冷やすといいでしょう。温めるより冷やす方が楽になるはずです。やってみてください。ただし悪化した場合はすぐに中止し専門家に相談してください。あくまでも応急処置です。