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    肩こりの施術と改善までの目安

    肩こりというのは症状の名前であり病名ではありません。しかし多くの人々が肩こりに苦しんでいるという現実があります。病名ではなく症状名であるため、一口に肩が張った・凝った、といっても様々な原因が隠れていることもあります。一例を上げますと肩こりだと思い込んでいた方が実は肺に穴が開いていた(気胸)ということもありました。甲状腺の問題だということもありました。(バセドウ病)ですから、症状や経過をよく観察しながら施術を行うことが非常に重要となってきます。ただ揉めばいいということではありません。とはいっても大半が、体型的な問題(ストレートネックなど)や生活習慣から起こる肩こりですのでそこまで心配することはありません。ここではそれらの肩こりについて取り上げます。

    ストレートネック

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    肩こりを訴える患者さんの多くは「ストレートネック」になっていると言われています。パソコン仕事など、座りっぱなしのデスクワークをしている方が悩まされており、現代病ともいえるものです。うつむき姿勢を続けていると、視線が下向きで猫背となることから、顔とあごが前へ突き出すような姿勢になります。長時間筋肉が動かず、その結果、緊張した筋肉により頚椎が前方へ引っ張られて、徐々にストレートネックになっていきます。首の生理的前湾がなくなり、真っ直ぐの状態(ひどい場合には逆アーチになる)になってしまい、肩こりや首痛、頭痛が起こる原因となります。

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    ストレートネックになると、頭の全ての重みが首の付け根部分にのしかかるため、首肩周辺の神経や血管が圧迫され、筋肉疲労による凝りの症状よりも痛みが酷くなり、頭痛、吐き気、めまい、イライラなどの症状に発展することもあります。自分ではそこまで首や肩にトラブルはないと思っていても、パソコンでの作業などが多い方はストレートネックになりかけていることも少なくないので、ケアしておくことが大事です。

    ■ ストレートネック、簡易チェック法

    壁にかかとと背中をつけて軽くあごを引き・・・

    ☑ 後頭部と肩が壁につけば正常

    ☑ 後頭部がつかない場合はストレートネックです

    ☑ 後頭部がついても、肩が壁につかない場合もダメです

    ・・・多分、ほとんどの方がダメだったのではないでしょうか?後頭部が壁についても、肩がつかない場合は、肩が内側に入り、首から肩全体が前屈みになる状態が習慣化していると思われますので、より重症といえるかもしれません。

    *ただ、ストレートネックは不調の原因の大きなウェイトを占めますが、すべての原因になる訳ではありません。ストレートでも不調が出ない方もいますし周辺の筋肉を和らげることで症状を改善することもできます。(詳しくはこちら

    肩こりと頭痛

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    肩こりになると、頸部や頭部周辺の筋肉が固くなるため頭痛も併発し、より一層苦しめられることが多いです。肩こりと同じく、頭痛にも様々な原因がありますが肩こりがひどくなりまた頭が痛くなると集中力も低下し、仕事や勉強の能率も落ちてしまうので大変苦しい思いをする方が数多くいらっしゃいます。

    肩こりの施術

    肩の大きな筋肉(僧帽筋など)に凝り感や疲労感を感じることが多いのですが身体の末梢である腕の筋肉や血行を良くしまた肩甲骨の動きや体のバランスを調整する方が、症状が改善される可能性は高いです。とくに肩甲骨の調整は、当院オリジナルの調整法で多くの方から好評です。体型や腹部の状態など全体の症状も見てから施術を行います。

    (1)バランス調整

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    肩甲骨の調整と肩甲骨周辺の細かい筋肉のバランスに重きを置いた施術を行います。

    (2)鍼

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    (3)温灸・オイル灸ほか

    身体をしっかり温めたり保湿していきます。

    改善までの目安

     「なぜ肩こりになったのか?」ということを生活習慣や生まれ持った体型などと照らし合わせてトータルで考えながらじっくりと施術を行うことが大切です。「パソコンやりすぎで肩こりになっているので、仕事を休んでください。」とは言えません。ですから、それぞれの生活習慣や事情に合わせた運動や生活指導などもしていきます。まずは経過を見ながら週に一度、続けて5回ほどまずは一か月試してみる所からおすすめいたします。詳しくはお問い合わせください。初回しっかりカウンセリングいたします。

    頭痛(片頭痛・緊張型混合タイプ)の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代女性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。以下は頭痛の症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。

    お名前 

    中山恵子さま(仮名)

    年齢

    31歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・特に左。肩甲骨の痛み。締め付けられるような頭痛。脈を打つ頭痛もある(ご本人談)

    施術開始時期

    平成27年06月25日

    改善時期

    平成27年07月31日(週に1度程度。全6回の施術。)

    経過・状況など

    デスクワーク。座っている時間が長い。細かいマウス作業も多い。台風の時や雨の日など天候で体調が悪化することがある。元々肩こりなど感じていた。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    特になし。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。肩甲骨周辺が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。漢方内科も併用することを提案した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成27年6月25日

    猫背気味。肩こり症状もあり。 鍼灸、吸玉などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

    第二回 平成27年7月01日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。偏頭痛症状に対してはアイシングも行う。

    第三回 平成27年07月09日

    改善傾向。リラックスできている。

    第四回 平成27年7月15日

    改善傾向。引き続き施術を受けたい。

    第五・六回 平成27年7月25.31日

    大分良くなっている。自宅でも肩甲骨を動かすよう指導。改善してきたので月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

    (4)総括

    頭痛症状は緊張型・片頭痛型と混在している方が多いです。どちらか片方にはっきりと出るということはあまりなく緊張型であり偏頭痛も持っているのです。偏頭痛は冷やすと楽になり緊張型頭痛は温めると楽になるので矛盾した状態といえます。鍼を使いながら緊張そのものを和らげていくと少しづつ痛みを緩和できます。場合によってはアイシングも行いますし温めることも行います。矛盾した状態の身体のバランスを取るための施術を行います。

    (5)ご本人のコメント

    首肩のコリ、頭痛がひどく身体が痛くて常に元気がない状態だった。休日はどこにも行きたくない。1度の施術でもかなり軽くなります。身体がゆるむのも感じました。調子が上がったり落ちたりすることもありますが動けなくなったり辛すぎて落ち込むことが一切なくなりました。何か体調の不調が起きた時にすぐに相談でき駆け込める場所があるのも心強いです。

     

    参考までに以下動画もどうぞ。病院も併用したほうがいい場合などは弊所からクリニックをご紹介したりもできます。

    子どもの肩こりとチック症に関して

    弊所では子供のためのチック症状でご相談に来られる方も数多くいらっしゃいます。

    ・・・

    だいたい小学校低学年から4年生くらいまでのお子さんが多いのですがそのようなお子さんはなぜか「肩こり症状」を訴えることが多いです。医学的にチックと肩コリは関係ないのでしょうがコリの不調・不快をチックとして体の外にでているという見方もできます。肩こり症状をやわらげリラックスさせてあげると少しずつ症状が和らいでくるが最初のうちはまたすぐに元に戻ってしまいます。

    いわゆる「疳の虫」(夜泣き・イライラ)などから移行しひどくなってチックとなり体に現れるケースが多いです。首から肩・肩甲骨の緊張を緩めるとチック症状も軽減することが多いです。弊所で鍼灸治療、および治療相談活動を行っていますとお子様の体調不良でお悩みの方も数多く来所されます。

    その中には病院で検査したけど異常なし。自律神経の問題・ストレスの問題といわれてどうしていいかわからず来所される方も多いです。

    症状としては以下のようなものが多いでしょうか?

    乳幼児~小学生くらいまで

    ・ チック症状

    ・ ヒステリー、キーキーいう(疳の虫)

    ・ おねしょ

    ・ ぜんそく

    ・ アレルギー性鼻炎 など

     

    小学生高学年~高校生くらいまで

    ・ のどの違和感が取れない(西洋医学でいうところのヒステリー球症候群)

    ・ めまい

    ・ だるさ、微熱

    ・ 耳鳴り

    ・ お腹が痛い

    ・ すぐ下痢をする(過敏性腸症候群)など

     

    病院で検査をされて特に異常がないことがわかっているならば弊所で施術を受ければほとんどの場合で改善します。また弊所は必要な場合小児科領域に強いクリニック紹介も行いますので安心して通院いただけると思います。トゥレット症候群などの診断をうけていないか?など事前に細かくお話も伺っていきます。治療に集中してもらい何度か施術を行って様子を見たいのでまずは一度ご相談ください。

    「初めての方は是非お読みください。」

    弊所の入り口には、鍼治療(はりちりょう)を初めて受けるための方へのご案内ポスターが貼ってあります。ここでも紹介しておきますので参考にしていただければと思います。

    *お断り*

    昭和の時代に作成されたポスターのため鍼灸の施術を「治療」と表現していたり、また「治る」・「医術」などの言葉も使われていて現在の法解釈に当てはめるとやや問題があると感じる表現が多いです。そのため、ここでは「現代風の表現」に修正しご紹介します。詳細を知りたい方は弊所入口のポスターをご覧になってください。

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    一、鍼(針)は痛くありません

    用いる鍼は直径が髪の毛ほどの細さでせいぜい蚊に刺される程度の痛さです。もしあなたが二、三ヶ所の施術でとうにも我慢できないということでしたら施術は中止します。でも弊所では自信を持っておすすめできますので施術中の恐怖感・緊張感・不安感は全く不要です。

    一、反応及び副作用について

    施術後一時的にいろいろな症状が出てくることがあります。これを漢方で瞑眩(めんげん)といってむしろ効果が表れる証拠とされていますからご心配はありません。時がたてば必ず良い結果を期待できます。薬のような習慣性や副作用はございません。

    一、施術効果と施術回数について

    鍼灸治療の効果は発病して日の浅い病気ほど効果があります。一回の施術で激しい症状がぴたりと軽減することがしばしばありますが慢性症状になりますと気長に続けなければ効果は現れません。施術は毎日続けたほうが効果的ですが症状により一日おき、二日おき、または一週間に一回程度で軽快してゆく場合もありますから指示通りにご来所ください。

    一、養生について

    どんな治療法でも養生が必要です。再び病苦に悩まされないためにも施術期間中は次の事項を守ってください。

    ・ 睡眠は十分にとること

    ・ アルコール類は飲まないこと

    ・ 食事は腹八分目のこと

    ・ 刺激性食品 不消化物は取らないこと

    ・ 雑事に気を使い精神を疲労させないこと

    一、その他

    その他必要に応じて注意しますが最も大切なことはあなた自身が病気を治そうとする心構えです。鍼灸治療は病気ばかりでなく体質を改善し病気にかかりやすい素因を除いてくれます。定期的な施術をすることにより疾病を予防し体力の向上を図り健康管理の術としてその真価を発揮します。

    うつ傾向・パニック障害・自律神経失調症に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代男性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。病院で「うつ病、パニック障害」等の診断を受けて薬物療法を行っている方でプラスアルファで鍼灸などの施術を受けたいという方は多いです。またインターネットなどで調べて自分の症状が「自律神経失調症」に当てはまると心配されて相談に来る方も数多くいらっしゃいます。結論から言いますと病院に通院している方でもほとんどの場合で鍼灸と併用可能ですし改善した実績も多いです。(すぐによくなる方・時間かかる方それぞれ差はあります。)詳しくは以下・・・

     

    お名前 

    山田山男さま(仮名)

    年齢

    42歳(施術当時)

    主な訴え 

    自律神経失調症、肩こり症状が強く、またやたらとのどが渇く。あまり眠れていない。夜中に目が覚めてしまう。心療内科にも通院中。鬱傾向、パニック障害といわれた。薬を減らしていきたい希望がある。(ご本人談)

    施術開始時期

    平成28年11月24日

    改善時期

    平成28年12月30日(週に1.2度程度。全7回の施術。)

    経過・状況など

    普段はデスクワークをしてるが現在体調不良のため休職中。仕事に関するプレッシャーや不満はなかった。早く仕事復帰したい。3歳と5歳のお子さんがいる。心療内科に通院しているが早く治したいのでプラスアルファの治療ができないか探していたところ鍼灸が良いみたいだと思い弊所に相談することにした。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    仕事のプレッシャーなどはなかったのであまり思い当たらない。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    じっくりお話を伺ったうえで筋肉の緊張など確認。首から肩にかけての緊張が強いためリラックスさせる施術を行うと説明。弊所では自律神経症状(不眠・うつ傾向)やパニック障害などの症状も改善実績が多数ある。安心してもらう。まずは5回ほど施術を行い様子を見ていく。病院も継続して通院するよう指導。漢方内科などの選択肢もあることを説明した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成28年11月24日

    頚周辺の緊張を取る目的で鍼灸、吸玉療法など行った。吸玉療法は睡眠障害にも効果がある。また東洋医学的なバランスも考え足にもお灸を行った。病院にも通院するよう指導。自己判断で薬はやめないこと。

    第二回 平成28年11月28日

    昨日は肩が張ってしまったが前回やった後その後ぐっすり寝れた。効果は感じている。引き続き鍼灸や吸玉。

    第三回 平成28年12月2日

    寝れるようになってきているがのどの渇き症状は気になる。

    第四回 平成28年12月5日

    前回少し怠さが出たとのことで今日は弱めに施術。頚周辺の緊張を取る。

    第五回 平成28年12月14日

    改善傾向。とくに寝れるようになったことが大きい。来週から仕事復帰する。医師と相談し睡眠導入剤を飲まなくなったらしい。

    第六回 平成28年12月24日

    改善傾向。10日間空いてもさほど気にならず。多少肩こりは感じる。クリスマスの話など明るい話題が増えてきた。

    第七回 平成28年12月30日

    仕事も行けているみたい。今後は通院感覚を開けてメンテナンスに努めてもらう。2・3週間に一度の施術でよいことを伝えた。*調子が悪いときは早目に申し出てもらう。

    (4)総括

    自律神経失調症やパニック障害などの症状に悩まされる方は首から肩のコリ症状を強く訴える方が多いです。それらのコリ症状に対し鍼灸などは大変効果が高いのですが自律神経のバランスを整える効果も出せるため自律神経失調症そのものも大きく改善することがあります。何かお困りごとがあればいつでもご相談ください。

    中高年の方のしびれ症状ご相談

    田無北口鍼灸院では「手や足にしびれが続いている。鍼灸をやれば治るか?」という相談も多いです。結論から言いますと絞扼障害・神経根圧迫などは鍼灸治療で改善することが多いです。ただ一口にしびれ(痺れ)といってもいろいろな原因で起こりますし緊急性がある場合もありえますので細かく解説してまいります。お困りの方の参考になれば幸いです。

    (1)末梢神経が原因で起こるしびれか?中枢神経が原因で起こるしびれか?

    わかりやすく説明するためにカンタンに分類します。ご了承ください

    中枢神経が原因で起こるもの:脳・脳幹・脊髄の障害が原因のものです。

    脳血管障害(脳梗塞,脳出血),脳腫瘍,多発性硬化症(脳,脊髄),脊髄腫瘍,脊髄空洞症,脊髄梗塞など脳や脊髄の障害される多くの疾患により.痺れがおこります。これらは緊急性があるものも多いので注意が必要です。

    末梢神経が原因で起こるもの:手足や大観の神経が原因のものです。

    少し詳しく見ていきましょう。まず神経線維の太さ・機能など。神経線維は以下のように分類されます。

    Gasserの分類
    直径(μm)
    伝導速度(m/S)
    主な機能
    有髄
    12 ~ 21
    70 ~ 100
    運動,筋固有知覚
    6 ~ 12
    40 ~ 70
    触覚,運動覚
    4 ~ 8
    15 ~ 40
    触覚,圧覚,筋紡錘円神経
    1 ~ 6
    5 ~ 15
    触覚,温覚,冷覚,圧覚
    B
    1 ~ 3
    3 ~ 14
    有髄節前,自律神経
    無髄
    C
    0.2 ~ 0.3
    0.2 ~ 2
    痛覚,温冷覚,節後自律
    ・・・

    Aαが運動神経線維,Aβが触覚神経線維,AδとC線維が痛覚神経線維,B線維は自律神経系の節前線維,Aδはチクチクした痛み,C線維はジーンとした痛みに関わり、触覚神経線維であるAβは,痛覚神経線維であるAδとCの活動性を抑制する機能があるといわれています。さらに細かく末梢神経障害を分類します。

    ・ 単神経障害

    手根管症候群(正中神経の障害)肘部管症候群(尺骨神経の障害)橈骨神経麻痺 など

    ・ 多発単神経障害

    血管炎症のニューロパチーが代表的。糖尿病でも見られます。局所の末梢神経栄養血管の血流障害によるもの。

    ・ ポリニューロパチ

    糖尿病性神経障害、自己免疫性の末梢神経障害など

    ・ ★ 神経根症

    椎間板ヘルニアや頚椎症など。鍼灸院でも多く見られる疾患です。

     

    (2)部位別に見た痺れをきたす疾患

    実際に鍼灸院に問い合わせされる方は「手がしびれている」「足がしびれて痛みがある」などという表現をされる方が多いです。

    ・ 片手がしびれるのか?

    ・ 両足がしびれるのか?

    ・ 手足がしびれるのか?

    でも推測される疾患は違います。どのような状態が考えられるか?まとめていきたいと思います。

     

    <1>片側・手のしびれ(一側上肢)

    ・ 手根管症候群

    ・ 肘部管症候群

    ・ 胸郭出口症候群

    ・ 頚椎症

    ・ 脳梗塞

     

    <2>下肢(足)の痺れ

    ・ 腰椎症 :

    椎間板の膨隆、骨棘の形成など。

    椎間板ヘルニアと同様に神経根圧迫によりおこる。

    ・ 絞扼性神経障害:

    腓骨神経麻痺,外側大腿皮神経障害,

    足根管症候群など

    ・ 腰部脊柱管狭窄症

    ・ 下肢閉塞性動脈硬化症

    ・ 脊髄動脈奇形 ほか

     

    <3>四肢(手足)の痺れ

    ・ 自己免疫性ニューロパチー

    ・ 糖尿病性抹消神経障害

    ・ 血管炎症末梢神経障害

    ・ 傍腫瘍性ニューロパチー(がんなど)ほか

     

    <4>鍼灸治療に関して

    緊急性があるものを除き絞扼障害・神経根障害などは鍼灸院で対応可能です。なかなか改善されない痺れが上記のように筋緊張からくる圧迫の場合鍼灸治療がとても有効になります。必要な場合や緊急性がある場合は病院への受診も勧めます。なかなか改善しないしびれでお悩みの方は是非一度ご相談ください。

    ★ 参考 日本内科学会雑誌103号より

    妊娠中の「安定期」と鍼灸施術について。

    妊娠中に肩こりや腰痛などに悩まされる方は多いのですがマッサージや鍼灸などの施術は「安定期」に入ってから行う方が良いと言われています。本日は妊娠中の状態を初期・中期・後期に分け「安定期」について説明します。*分類方法はいろいろありますが、わかりやすくするため3段階に分けています。

    (1)妊娠の3段階

    <1>妊娠初期

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    期間

    1週~15週(1か月~4か月)くらいまで

    赤ちゃんの状態

    ・ 胎嚢(たいのう)が確認できる (5週)

    ・ 心音が確認できる (7週)

    ・ 基本的な体の構造ができ神経や血管ができる(10週)

    ・ 胎盤が完成する。内臓が完成する。手足の運動が始まる。

    胎盤からの栄養を受け成長が早くなる(15週)

    お母さんの状態

    ・ 股関節から下腹部、みぞおちからバスと周辺が緊張する。

    つわりが始まる。体がほてるなど(5週~)

    ・ つわりが強くなる。乳首などが黒ずみ始める。(9~12週)

    ・ 基礎体温が下がってくる。便秘がひどくなる。(13~15週)

     

    <2>妊娠中期

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    期間

    16週~27週(5か月~7か月)くらい

    赤ちゃんの状態

    ・ 23~26センチくらいまで大きくなる。胎盤が完成する。(20週)

    ・ 31~35センチまで大きくなる。目を開けるようになる。

    脳神経の発達がピークを迎える。性別がわかる子もいる(27週)

    お母さんの状態

    ・ つわりがほぼなくなる。お腹のふくらみが目立ち始める。

    貧血症状が強くなる。(16~22週)

    ・ 胎動を感じ始める。静脈瘤ができやすくなる。

    痔になりやすくなる。仰向けになるのがつらくなる。(23~27週)

     

    <3>妊娠後期

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    期間

    28週(8か月)以降

    赤ちゃんの状態

    ・ 36~40センチほどまで大きくなる。頭が下を向くようになる。

    胎動が激しくなってくる(31週)

    ・ 41~45センチ程まで大きくなる。お母さんの感情を受けて

    感情の変化が起き始める。(35週)

    ・ 46~50センチほどまで大きくなる。赤ちゃんとしての機能が

    ほぼ完成する。臨月期。(39週)

    お母さんの状態

    ・ 胎動を強く感じる。お腹が急に大きくなってくる。

    妊娠船が出始める。逆子の確認が必要になる(28~31週)

    ・ 息切れや動機症状が起こる。足元がおぼつかなくなる。

    股関節や恥骨の痛みを感じやすくなる。(32~35週)

    ・ お腹が張りやすくなる。トイレが近くなる。

    食欲旺盛になる。基礎体温が不安定になってくる。(36~40週)

     

    (2)安定期とは?

    一般的に胎盤が形成されるころを「安定期」と呼ぶことが多いようです。この時期になると流産などの可能性も格段と下がります。つまり16週目以降が鍼灸やマッサージを行ってもよいとされる期間になります。

    妊婦さんへの鍼灸施術について書かれた論文でも13週を一つの目安としています。16週以降ならば問題ない可能性は高いでしょう。・・・ただ安定期とは胎盤が安定し始める時期のことであり何をやっても安全というわけではありません。あくまで目安です。

    田無北口鍼灸院では手足のマッサージやはり灸を中心にお腹に負担をかけない安全な施術を心がけておりますが痛みや不安を少しでも感じる方にはオススメしません。お気軽にご相談ください。

    マスコミ掲載実績、取材ご協力、SNS(YOUTUBE動画、Instagramなど)の撮影依頼について

    田無北口鍼灸院では取材協力、情報提供なども積極的に行っています。

    ・ こんな情報を探している

    ・ こんな記事を書きたい

    ・ こんな映像がほしい・・・

     

    そういったことでお困りの場合お気軽にお電話やメールにてお問い合わせください。ご協力できそうな場合はお力になりますし私で対応できない場合は同業者等ご紹介します。雑誌やテレビはもちろん映画やYOUTUBEなどの撮影もご相談ください。ただし公序良俗に反するもの(アダルトや暴力性のあるもの等)はお断りします。ご理解ください。

    まずはメールにてご相談いただくのが望ましいですがお電話でも対応します。

     

    電話

    042-497-4586

    O9O-4064-1205

    (Oオーをゼロに変えてください)

    メール

    kenjiroushiraishi@hotmail.co.jp

    (@を小文字に変えてください)

     

    掲載実績などに関して

    (1)2014年、週刊プレイボーイ(集英社)

    寝違えの専門家として、田無北口鍼灸院の白石が集英社、週刊プレイボーイさま(6/30発売号)へ情報提供いたしました。ダルビッシュ投手の寝違えのことや予防法について語っております。

     

    (2)2020年、あとはとき「情報に基づく意思決定と現代医学を否定しないこと」 寄稿(アルテミシア社)

     

    (3)2012年、西東京市社会福祉協議会発行

    「ゆめはーと」さま 治療院紹介していただきました。

     

    (4)2018年、Square社発行冊子

    コメント掲載。

     

    学会発表

    年2回ほど研究発表を行っています。業界紙にも記事が掲載されました。

    産前産後のママさんに良く聞かれます。・・・骨盤ベルトの付け方について。

    結論から言いますと

    お腹を凹ませて息を吸い込みながら・

    自分のイメージより少し下

    につけることが大事です。

     

    *けっこう上・下に

    つけすぎてしまっている方が多いです・・・。

    詳しくは以下。

    弊所でつけ方指導も無料で行います。

     

    ・・・

    産前・産後のママさんをはじめ

    弊所を訪れる方たちから

    「骨盤ベルトの付け方を教えてほしい」

    という質問を受けることが多いです。

     

    (1)骨盤ベルトをする目的

    まず骨盤ベルトの目的

    ですが

    骨盤周辺の筋肉・動きのサポート

    と考えて頂けると良いかと思います。

     

    似たようなもので

    腰椎を固定するための

    「コルセット」

    などがありますがあれはまさに

    固定が目的となります。

    形は似ていますが目的は違います。

     

    骨盤ベルトはサポート目的ですので

    もしも着用して痛みが増すようだったり

    効果がないようなら

    無理にする必要はないです。

    あくまでサポート、

    と思っていただけるのが

    良いかと思います。

     

    (2)着け方について

    実際に見てみないと何とも言えない部分

    が大きいのですが

    上すぎる位置や下すぎる位置に

    着けてしまっている方が多いです。

     

    大転子といって

    腰のでっぱりの少し下の部分

    を固定するといいです。

    その周辺に重要な筋肉の付着部

    がたくさんあります。

    そこを締めるイメージで着けて下さい。

     

    また産前以外、ならば

    息を吸い込み胸を張りながら

    お腹を少し凹ませた状態で

    固定するのが良いでしょう。

    お腹が持ち上がる感じにするのが良いです。

     

    (3)どのベルトが良いのか?

    どのベルトが良い?

    という話もよく質問を受けますが

    人それぞれであります。

     

    トコちゃんベルト

    などが有名ですが

    それが一番良いということも無いです。

    *もちろん良くできた商品だとは思います。

    産前に着けて痛くないように作られてます。

     

    いまはたくさんの商品が売っているので

    ご自分にあったものを探すといいでしょう。

     

    また前述した通り

    痛みが強くなったり効果がないのに

    無理にするのはあまり意味がないので

    やめておいたほうがいいでしょう。

     

    弊所でつけ方も指導しますので

    質問があれば何でもどうぞ。

    以下、院の様子動画です。

    院内は個室に分かれています。

    出産後から、首肩のコリを感じる、自律神経失調症になった、と思ったら実は「甲状腺ホルモンが原因だった」というケース。出産後甲状腺機能異常について。

     

    出産してから、

    「肩こりを感じるようになった・・・」

    「めまいがする・・・」

    「頭痛がする・・・」

    というような自律神経症状のような

    訴えをする方が多いです。

     

    ほとんどの場合は産後育児の疲労、

    生活習慣の変化

    (赤ちゃんをだっこする機会が増える、

    おむつ替えの姿勢による負担の増加等)、

    による肩こりです。

     

    ・・・ですが、

    「出産後、甲状腺機能が亢進し

    肩こりになっている」

    というケースも意外にあるのです。

    主産後甲状腺機能異常です。

     

    参考 

    徳島県医師会

    「出産後甲状腺機能異常症」

     

    機能異常にも

    亢進したり、減退したり

    色々あるのですが

    甲状腺機能亢進症になると

    「バセドウ病」とよばれ

    汗が出たり、だるさなどの

    症状が出ることもあります。

    その症状は色々です。

     

    もしも産後から、疲れや、

    動悸などを伴う肩こりを

    感じるようになったら一度、

    病院で血液検査もオススメします。

    *弊所からクリニックもご紹介できます。

     

    鍼灸などの施術により

    安定してくることもあるのですが

    検査をした方がいい場合、

    投薬治療をする方がいい場合もあります。

     

    タイミングについて、や

    何科を受診すればいいか?、

    などのご相談にも応じます。

     

    当院にお気軽にお話ください。

    「肩が上がらない」四十肩・五十肩かと思ったら・・・インピンジメント症候群について。

    弊所では肩の痛みで

    治療相談に訪れる方が数多く

    いらっしゃいます。

     

    肩が上がらず痛みを伴う症状があり

    ご自身でネットなどで検索し

    「四十肩・五十肩だ」

    (肩関節周囲炎の俗称)

    と訴える方がいます。

     

    そのような場合もありますが

    腱板損傷亜脱臼などにより

    肩が上がらなくなっている場合もあり

    注意が必要なケースもあります。

    やはり自己判断はあまり得策でないでしょう。

     

    本日は四十肩などと似ている

    「インピンジメント症候群」

    について詳しく書いていきます。

     

    (1)インピンジメント症候群とは?

    インピンジメントとは、

    「挟まる・衝突する」という意味です。

     

    肩関節は特に可動域が広いため

    肩を安定させるために

    筋肉や腱・靭帯、滑液包(肩峰下)

    などが多数存在します。

     

    肩のインピンジメント症候群は

    肩をあげたり動かす際に

    腱板や滑液包などが肩関節で衝突したり

    挟まることで痛みがでたり

    動かせなくなる症状を言います。

     

    ある角度で痛みや引っ掛かりを感じ

    それ以上あげることができません。

    60-120度の間であることが多く

    有痛弧徴候(ペインフルアークサイン)

    と呼ばれます。

     

    (2)インピンジメント症候群の原因

    インピンジメント症候群には2種類あります。

    それぞれの特徴と原因をまとめます。

     

    エクスターナルインピンジメント

    (肩峰下インピンジメント):

    肩関節で骨に腱板と滑液包が衝突すること。

     

    インターナルインピンジメント:

    関節唇(かんせつしん)が衝突すること

     

    原因は

    生まれつき骨が変形している場合

    骨に骨棘(こつきょく)ができている場合

    加齢による腱板の変性

    日々の姿勢や動作の積み重ねで起こる場合。

    などがあげられます。

    野球の等級などでも起こりやすいと

    いわれています。

     

    (3)治療

    整形外科では安静を指示され

    投薬・注射・手術などの治療が行われます。

     

    鍼灸では

    鍼治療で痛みそのものを抑えたり

    バランスを整えて負担をかけなくする施術など

    が行われます。

     

    運動療法としては

    インナーマッスルを鍛えることも

    大切です。

     

     

    肩の痛みで

    お悩みの場合は一度ご相談ください。

    O脚の原因など ~美容の観点からだけなく膝の痛みを引き起こすこともある。

    美容の観点から語られることの多い

    O脚ですが放置すると

    変形性膝関節症の原因になったり

    腰痛や肩こりの原因になったり

    油断できない部分があります。

    原因や対策についてまとめていきます。

    (1)O脚の原因

    O脚の原因について

    分けてまとめていきます。

    <1>遺伝的なもの 
    親から受け継いだ骨格

    生まれつきの骨格

    が原因でO脚を引き起こします。

    割合としてはさほど多く有りません。

    <2>生活習慣

    生活習慣により

    O脚になってしまうパターンで

    こちらが圧倒的に多いです。

    幼少期:
    早いうちからよちよち歩き
    (ガニマタで歩く)
    親のおんぶの姿勢など

    幼少期以降(普段の生活):
    デスクワークなどで
    猫背と姿勢により骨盤がゆがむ
    (足を組む・横座り・体育座り・
    ショルダーバックをいつも同じ姿勢でかける・
    ハイヒールをはく→足に余計な緊張
    ストレスや疲労でガニマタ気味になり
    骨盤が広がる)

    <3> 歩き方
    日本人にO脚が多いのは
    「歩き方が
    外側に体重がよる人が多いから」
    という説がある

    O脚だからこそ
    そのような歩き方になる
    という考え方もできる。

    <4>その他

    上記以外の原因で

    O脚になることもあります。

    (2)骨盤がゆがむとは・・・
    骨盤(坐骨)
    が広がりすぎている状態のこと
    (尾骨と坐骨の距離が大きすぎる)

    あぐらは骨盤が閉まるため
    骨盤には実はよい。

    骨盤がゆがんでいる時
    大腿の筋肉の余計な緊張がある
    そのために膝蓋の位置も
    ずれている。

    骨の異常ではなく

    筋肉の緊張の問題から生じる。

    (3)O脚になることのデメリット
    ・見た目的な問題
    (美容の面から)

    ・膝の痛みの原因になる
    中高年になった時筋肉が落ち
    痛みが生じてくる
    *女性は骨盤が広く筋力が弱いために
    膝の痛みを生じやすい

    ・腰痛の原因になる
    猫背や肩こりの原因になる
    股関節周辺の動き自体が下手になる

    ・ 疲れやすくなる
    筋力の使い方が下手な為

    (4)施術やセルフトレーニングでは
    何をするか?

    ・筋肉のバランスを変える

    骨をどうにかする、
    という話ではない

    筋肉の緊張やアンバランス
    が原因でO脚が起こっているため。

    ・ セルフトレーニング、
    ストレッチ

    ・ 食生活の改善

    甘いものは筋肉を弛緩させる
    (東洋医学的な考え方)

    甘いものの食べすぎが
    O脚なども
    筋肉のアンバランスを
    引き起こす・食生活の悪さも一つの原因

    *手術などは
    日常生活に支障ない限り
    選択されない。
    そのため手技療法などが最適。

    自分で筋力トレーニングや
    日常生活で気を付けることなども
    気にしたほうが良い。

    *弊所でも指導します。