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    吸い玉(吸玉・カッピング・吸角)療法について

    1、吸い玉療法とは?

    (1)吸い玉の誕生から

    今日のような医学や薬がなかった時代、毒を持った蛇にかまれたり傷口が化膿してしまったときの対処方法の一つとして「吸い出す」という方法が用いられていました。おそらく先のとがった貝殻や歯、爪などで皮膚に傷をつけ口で毒や膿を吸出し患部の状態を改善させていたのではないかと思われます。そして毒や膿、血液を吸い出した結果熱が下がったり痛みが軽減するということを経験し「吸い出す」という方法が注目されるきっかけになったのだと思われます。この「吸い出す」という方法は今日でも日常的に行われる施術方法です。

    (2)道具について

    はじめは口で吸い上げるという方法で行われていた吸玉療法もより効率よく吸い上げられるよう水牛の角などの道具が用いられるようになります。*吸角療法の「角」という字の由来はここにあります。

    そして時の流れとともに「吸い上げる」ための道具が西洋では円柱状の陶器やガラス、鉄製の物へ変化し東洋では竹製のものが作られるようになりました。また吸い上げる方法も変化を遂げて現在でも幅広く用いられる吸い玉の型が出来上がりました。(緑書房・吸玉療法入門、参照)

    *写真は吸い玉療法に用いられる現在の道具。

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    2、実践と効果

    (1)吸玉療法の実践

    背中の経絡(東洋医学のツボ)に沿ってカップを並べ吸引していきます。吸引だけでも効果はありますが、ツボに刺激を与えることでより一層の効果を狙います。

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    カップを取ると、写真のように皮膚が赤くなります。毛細血管が拡張することでこのような反応が得られるのです。

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    水疱ができないよう注意しながら吸引していきます。また、吸引しすぎると毛細血管を破壊してしまい赤い瘢痕が大きく残ってしまいます。自然な瘢痕は良いのですが「吸引しすぎること」で、大きな瘢痕を残すことは致しません。また昔は皮膚を破りわざと出血させてから皮膚を吸い上げる「瀉血」も民間療法として頻繁に行われていましたが現在は病院でなければこれ(出血させること)を行うことはできません。

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    お腹にも重要なツボが多数存在しているためにこのような施術を行うこともあります。

     

    (2)吸玉療法の効果

    一例として挙げておきます。

    ・ 深部にまで及ぶマッサージ効果

    ・ 血液を浄化(コレステロールを流す)

    ・ 深部でうっ血した血液を表面の流れの良い血管に戻す

    ・ 老廃物を流し排毒効果(デトックス)

    ・ 皮膚のアンチエイジング

    ・ 関節の働きを円滑にする

    ・ 内臓の働きを活発にする

    ・ 神経の働きを正常にする

    ・ コリの解消

    ・ 鎮痛作用

    ・・・など。上記のようなことから肩こりや腰痛、便秘や生理痛、冷え、むくみ、不眠症などに効果があるといわれています。(緑書房・吸玉療法入門、参照)

     

    3、田無北口鍼灸院での吸角療法

    痛いところや、お悩みの症状をカウンセリングの上、鍼灸施術を補完する形で施術いたします。ご相談ください。 *吸角療法はあくまで鍼灸施術の補完的手段として行います。吸玉施術のみは行いません。

    腰椎・頸椎椎間板ヘルニアに対しての施術~はり、各種調整

    (1)椎間板ヘルニアとは?

    椎間板、とは椎体(背中の骨)と椎体との間に存在し脊椎にかかる衝撃を和らげるクッションの役割をしています。椎間板は中央に位置するゼリー状の組織と繊維製の硬い外層で構成されています。外層に亀裂が生じ中心部にあるゼリー状の組織が飛び出すと突出部位周辺の神経根を圧迫することがあります。

     

    (2)症状

    首で起これば頸椎椎間板ヘルニアと呼ばれ手や肩などにも痺れや痛みを生じることがあります。腰で起これば腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれ腰周辺や下肢に痛みやしびれを生じることがあります。

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    (3)田無北口鍼灸院ではどのような施術を行うか?

    ヘルニアそのものは手術をしなければ治りません。ただ病院でも手術を勧められるケースとは

    ・ 両下肢に常時のしびれや痛みがあり日常生活を送るのも困難

    ・ 排尿排便障害がある

    ・ ヘルニアにより筋力が低下してしまっている

    など症状が重い場合が多いようです。手術にはリスクも伴うことから、まずは保存療法で様子を見る、という選択をする方も少なくありません。(手術はせず温めたり筋肉をほぐすことで痛みを減らすこと)弊所ではこの保存療法を選択される方へ以下のような施術を行っています。

     

    鍼灸(はりきゅう)

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    鍼灸(はりきゅう)により緊張している筋肉がゆるみ患部への負担が減ります。また痛みそのものにも効果があるといわれています。

     

    ストレッチ

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    患部への負担を減らすためのストレッチや各種調整を行っていきます。無理やり引っ張ったり伸ばしたりする無理な施術は行いません。

     

    吸玉療法

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    吸玉(すいだま)療法は毛細血管の拡張を促すため痛みやしびれ感の改善に効果があるといわれています。

     

    (4)自己判断でなく不安があれば、まずは病院を受診しましょう。

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    MRIの画像診断などによりヘルニアかどうか診断できるのは医師だけです。自己判断でやみくもにマッサージしたり、はり治療を行ってもあまりいい結果が出ないことも多いです。もしも不安があれば一度病院(整形外科)でヘルニアかどうかの診断をしてもらいましょう。弊所でも一定期間施術を行い症状が改善しない場合や不安がある方には病院への受診をオススメしております。紹介状なども書きますのでお気軽にご相談ください。

    生活保護を受けている方への鍼灸施術はなぜ適しているか??

    生活保護を受けている方への鍼灸施術がなぜ適しているか書いていきます。助成券での対応も可能です。お困りの方は相談してください。また精神疾患などによりマル障の医療証をお持ちの方も自己負担ゼロ円で鍼灸施術を受けらる可能性があります。事前にご相談ください。

    (1)薬以外の選択肢。

    生活保護を受けている方の中には精神疾患や持病などがあり働けない方などがいます。精神疾患ならたとえばうつ病など。そのほか血圧の問題を生じる病気などがあればすでにたくさんの薬を飲んでいるため首肩が凝る症状、痛み症状、自律神経症状などがでたとしても

    「これ以上薬は飲みたくない」

    と考える方は多いです。そんな時、鍼灸という方法は一つの選択肢になるはずです。

    首が痛い・肩が痛い(頚腕症候群・五十肩)腰が痛い(腰痛症)になってしまった場合も選択肢の一つとしてお考え下さい。

    (2)様々な疾患に対応可能

    朝の手のこわばりが強くリウマチが疑われる方や血圧の問題から生じる不調など様々な問題に対応できます。まずはご相談ください。複数の病気を抱えて散るような場合も「どんな薬を飲んでいるか?」含めてしっかりお話を伺い施術方針を立てます。

    (3)出張にも対応可能

    持病があり出歩けない方なども数多くいらっしゃると思いますが弊所では出張施術にも対応しております。定期的に施術を行うことで改善が見込める場合も多いです。一度ご相談ください。

     

    椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などのしびれや痛みでお悩みの方へ 

    <椎間板ヘルニアとは・・・?>

    椎間板ヘルニアは、頸部、胸部、腰部、いずれにも起こりますがもっとも多いのは腰部で特に第4、第5腰椎間と第5、第1仙椎間です。椎間板は、髄核とそれを包む繊維輪からなりますが椎体同士の間にあり、水分を多く含んだゼリー状の髄核とそれを取り囲む丈夫な線維輪とから構成され、いわばクッションの働きをしています。
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    腰椎では上体からの重さに耐えうるべく椎間板の質量、大きさ、ともに頸椎や胸椎に比べて大きい特徴があります。椎間板は20歳を過ぎるころから、しだいに髄核の水分が失われるため不安定性が生じ線維輪にも亀裂が生じるようになります。髄核や線維輪の一部が脊柱管内や椎間孔へ膨隆・脱出し、馬尾や神経根を圧迫することが「椎間板ヘルニア」と呼ばれます。加齢に基づく椎間板の変性を背景にして様々な程度の外力が加わると発症します。重いものを持つ、身体をひねる、など繰り返しの動作から生じることが多いです。椎間板の脱出突出は、力学的に最も弱い後側方に多いです。
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    突出によって後縦靭帯や繊維輪の外層が圧迫されると腰痛や頸部痛を生じ、神経根が圧迫されると坐骨神経痛や手足のしびれを生じることになります。

    <脊柱管狭窄症とは・・・?>

    腰椎内部の神経通路である脊柱管が狭くなり、神経組織が圧迫されて症状が出る病気です。特徴的な症状は「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。間欠性跛行とは、歩き始めは症状が強いわけではないのだが、しばらく歩くと脚が痛くなったり、しびれたり、こわばったりして歩くことができなくなる状態を指します。しゃがんだり座ったりすると症状はすぐになくなり、また歩いたり立ったりできるのが特徴です。これは立つことで構造上、脊柱管がいっそう狭くなり神経を圧迫するためで、体が前かがみになると脊柱管が少し広くなり、圧迫が解けるためでその動きで症状はなくなります。
    病状が進むと、連続歩行距離や時間が短くなっていきます。重症の場合は50mも歩かないうちに症状が強くなり歩けなくなったり、少し立つだけでも症状が出たりします。徐々に下腿の筋肉が萎縮し、永続的な歩行障害が起きることもあるので注意が必要です。

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    <症状が強い場合まずは、一度精密検査することをオススメします>

    症状が強い場合は、(両足に痺れが出てしまっている。強いしびれや痛みがある。など)一度病院でMRI検査等を受け現在の状態がどうなっているのか?確認することをオススメします。場合によっては手術を勧められることもあると思いますが、良く医師に相談し検討することがいいと思います。

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    <鍼灸等で改善する例も。手術しなくてもよいなら。>

    手術しても100%良くなるわけではないですしほとんどの方が「手術しなくてもよいなら、なるべく手術したくない・・・」と考えているのではないでしょうか??(保存療法と言います)

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    田無北口鍼灸院では、症状を緩和させオペを回避できた症例を沢山持っておりますがケースバイケースです。まずは一度お気軽にご相談ください。今通院している病院の治療方針も否定することはありません。ほとんどの場合で併用可能です。まずはお問い合わせください。

    低周波鍼通電療法(パルス療法)に関して。自律神経症状・急性腰痛症状などある方に施術を行います。

    田無北口鍼灸院では鍼治療に電気(低周波)を流し施術を行うことがあります。どのような鍼治療方法でどのような効果があるのか?まとめていきたいと思います。

    (1)鍼通電療法とは??周波数・時間

    鍼通電療法とは上写真のように鍼を刺した状態で低周波通電を行い筋肉を収縮させていく治療法です。田無北口鍼灸院でも良く行います。周波数はおおむね以下のようになります。低頻度1~10Hz=単収縮  高頻度30~100Hz=強縮

    通電時間は15分が妥当な時間だといわれています。

    オピオイドを経由する痛覚閾値の上昇を期待する場合は(脳から痛みを和らげる物質を出そうとする場合)20分が妥当だといわれています。骨格筋内の循環促進を目的とするならば5分でも効果があるといわれています。

    (2)低周波鍼通電療法の効果

    ・ 鎮痛効果

    ・ 末梢循環の促進効果

    ・ 自律神経反応を介した正常化

    ・ 筋緊張の改善

    などの効果があります。

    (3)低周波鍼通電療法はどんな場合に有効か??

    鍼通電を用いなくても鍼の刺激により鎮痛効果など上記の効果が得られることがわかっていますが低周波を用いて通電するととくに「痛覚閾値の上昇」(鎮痛)効果が高いとされています。*医道の日本社「中高齢者の鍼灸療法」より

    また「一定の刺激を与えられる」ことから刺激管理がしやすいというメリットもあります。*医道の日本社「鍼通電療法テクニック」より

    田無北口鍼灸院では

    ・ 筋緊張の改善

    ・ 疼痛の改善

    はもちろんですが

    ・ 自律神経の安定

    を目的に鍼通電施術を行うことも多いです。症状で言いますと以下のようなものでしょうか。

    ・ ぎっくり腰(急性腰痛)

    ・ 寝違え

    → アイシングも併用します。

    ・ 緊張性頭痛

    ・ 腰痛症

    ・ 肩コリ

    ・ 坐骨神経痛・しびれ

    ・ 腰椎ヘルニア

    ・ 頚椎症

    ・ 頸椎ヘルニア

    ・ 自律神経失調症

    ・ パニック障害

    ・ コリ症状全般

    ・ 痛み症状全般

    ・ 痺れ症状全般

    ・ 自律神経症状全般

    ・・・などなど。

     

    どんなことに効果があるのか?など詳しく知りたい方はご質問ください。また慢性的な腰痛に低周波療法(TENZ)のみをおこなってもあまり効果がなかったという研究論文もあります。鍼通電療法とは少し違いますし腰痛の種類も様々ですがあまり効果がないものもあることは事実ですので事前によくお話させていただきます。わからないことがある方はご質問ください。

    3回施術を受けてもお痛みが続く場合や改善がみられない場合は、病院への受診を。~田無北口鍼灸院からのオススメ。

    施術を受けると、症状が改善されることが期待できますが、まれに悪化してしまうこともあります。また全く症状が改善されない場合もあります。どんな場合にそのようなことが起こるのでしょうか?説明します。施術を受けているのに症状が悪化してしまう、全く改善しない場合の一例を以下に挙げます。

    ①お年寄りの場合

    ・ 加齢による骨粗しょう症が原因で、実は知らない間に骨折していた。

    ・ ぎっくり腰だと思い気や、手をついて転んだ際に圧迫骨折をしていた

    ・ 肩こりだと思ったら、内臓などほかの原因による痛みだった。

    ・・・など。

     

    ②女性の場合

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    ・ 背中の痛みだと思ったら、実はくしゃみをした際にろっ骨が折れていた。

    ・ 腰の痛みだと思っていたら、子宮の問題など婦人科疾患が原因だった。

    ・・・このようなことは実際に、まれにあるのです。もしも、田無北口鍼灸院の施術を3回受けてみて「全く改善された実感がしない」、「逆に痛みが強くなっている気がする・・・」ということがあれば、遠慮なく相談してください。一度病院への受診をお勧めいたします。こちらから紹介もできます。鍼灸院ではレントゲンなどが取れないため確認の意味でもそうしたほうが良い場合もあるのです。医学的には診断基準というものがあります。「病院は待つので、好きではない。」という方もいらっしゃると思いますがお身体のことを考えるとそうしたほうが良いこともあります。病院に行くタイミングについてなどもご相談に応じますので遠慮なくご相談ください。最良の方法を選択するためのお手伝いをさせてもらいます。

    寝違えやぎっくり腰などの応急処置方法と、早くよくする方法。

    寝違えやぎっくり腰は痛みが強くあせってしまう方が多いのですが我々施術者側からすれば実はとても治しやすい疾患です。応急処置の基本的な方法は冷やすこと・安静にすること・お酒を飲まないこと・入浴して温めないことです。以下

     

    寝違えやぎっくり腰になってしまったときに大切なこと

     

    (1)まずは冷やす

    まずは痛めた患部氷やアイスノンなどで冷やしてください。熱を持ってたら心地よく気持よく感じるはずです。冷シップも有効です。

     

    (2)安静にすること

    動いてしまうと痛みは増強します。冷やしたうえで安静にしましょう。また痛みが強ければ固定して痛みが出ないようにします。

     

    (3)お酒を飲まない

    痛みがある時お酒を飲むとかえって痛みが強くなります。血流が促進されるためです。やめておきましょう。

     

    (4)お風呂に入らない

    同じように温めると痛みが増してしまいます。身体に炎症反応があるうちは温めない方が良いでしょう。2.3日は安静が基本です。入浴は軽くシャワーぐらいにしておくと良いでしょう。

     

    ・・・上記の4つを守っていただければ比較的早く痛みが治まってきますが、痛みが強い場合はまずは病院や専門機関に行きみてもらった方が良いでしょう。ぎっくり腰や寝違えだと思ったら実は骨の病気だったというパターンもあるため自己判断は危険です。上記のような応急処置を行っても痛みが増悪している場合、痛みが強くて寝れない場合、心配な場合などは迷わず病院を受診しましょう。鍼治療も痛みを減らすサポートができますし、生活指導などもできますので困ったらご相談ください。

    お灸ってどんな疾患に効果があるのですか??何で効くのですか?「感染症に対する補助的な灸療法」論文の紹介

    弊所で施術、
    および治療相談活動を
    行っておりますと
    上記タイトルのような
    質問を受けることがあります。

     

    「何に効くんですか?」

    という質問ですが

    「何にでも効きますよ」

    と答えたくなってしまうほど
    幅広い疾患に対応可能です。
    本当に治療効果は高いのです。
    ・・・しかしながら

    それではあまり
    答えになっていないので

    「なぜ効くのか?」

    と合わせて
    書いてまいります。

    (1)「お灸はなぜ効くのか?」

    もともとお灸というのは
    艾(もぐさ)で
    体をやけどさせるために
    行っていました。
    いまでも
    「やけどさせるお灸」
    は残っていますが
    やけどを嫌がる人も多いため
    隔物灸といって
    台座や薬品(紫雲膏など)・
    ショウガなどを間に挟み

    やけどをさせないお灸が
    主流になっています。

    *弊所でもやけどを
    させないお灸を行います。

    私が出た東洋鍼灸専門学校
    (歴史のある鍼灸学校です)
    の先生は結構スパルタで

    「本来のお灸を教える」

    ということで
    私も学生時代は体に
    沢山やけどの痕を作りました。

     

    本来のお灸のメカニズムは

    身体に小さなやけど・水泡を作る

    身体がやけどを治そうとするので
    生体防御機構・免疫機能活性化

    自然治癒力が高まる

    といったことから
    回復力が上がるのです。

    ですので
    やけどをさせるのが本来のお灸、
    というのはごもっともなのですが
    そうでなくても(やけどさせなくても)
    お灸に効果はあります。

    やけどさせないお灸とは
    上の写真の台座灸
    (せんねん灸などが有名です)
    や紫雲膏という漢方薬を
    台座にしたお灸などのことです。

    これらはやけどを作る作用とは
    また別の効果があるのです。

    灸で熱せられた部分の
    血流がよくなり
    滞っていた痛みの物質や老廃物が
    洗い流されるのです。

    それだけでもコリや緊張を
    取ったりできるので
    効果は非常に高いのです。

    (2)お灸はどんな疾患に
    効果があるのか?

    上記のような作用から
    様々な疾患に効果があります。

    痛み・痺れ系

    坐骨神経痛、腰痛、
    四十肩・五十肩
    腰椎椎間板ヘルニアなど

    体質改善系

    冷え性、お腹が弱い、すぐ下痢する
    胃が痛い、むくみが気になる、美容目的など

    自律神経の不調系

    疲れが取れない、良く寝れない、
    頭が痛い、いらいらしてしまうなど

    その他いろいろな疾患に効果があるので
    お問い合わせください。

    (3)結核に対する
    補助的な灸療法、論文

    こちらはやけどさせるタイプ
    のお灸(透熱灸)の話です。
    結核やHIVの感染症患者に対して
    お灸が有効だった、という
    モクサアフリカの論文
    をご紹介しておきます。

    大まかな内容は以下、
    日本語でもご覧になれます。
    ・灸療法を行った群は、
    結核薬療法(DOTS)のみを行った群よりも
    早く薬物療法に反応を示した

     

    ・ HIV と同時感染している
    場合も含め、灸療法の効果は、
    感染力の低下および
    薬物療法への取り組みの
    積極性の両面に対して実証された。

    ・・・免疫力をあげる
    というととてもあやふやな
    言葉になってしまいますが
    お灸には上記のような
    自身の体を強くし
    薬の効きを良くする効果
    が実証されています。

     

    ・・・ただ
    注意していただきたいのは
    現在流行中のコロナウィルスは
    結核やHIVともまた違い

    未知の部分が多いこと、

    それからあくまでお灸は
    「補助的」であり
    これをしていれば絶対大丈夫、
    感染症にかからない、
    というものではないことは
    ご理解いただきたいのですが

    それでも灸療法は
    自身の体を強くする手段

    であることがうかがえます。

    田無北口鍼灸院では
    2020/04/01現在、
    コロナウィルス対策も行ったうえで
    通常営業をしております。
    詳細は直接ご質問ください。

    田無北口鍼灸院が得意な「産前・産後の調整」について。

    田無北口鍼灸院では

    出産したママさんから

    「出産した後なので身体の調整をしてほしい」

    と頼まれることが多いです。

     

    「骨盤調整」

    という言葉がはやっていて

    骨盤調整したいという相談を

    受けることが多いのですが

    定義がなく、あいまいな言葉で

    言葉が独り歩きしてしまっているため

     

    まずは

    「どんなことで悩んでいるか??」

    お聞きしていきます。

     

    ・・・弊所では、

    産後に体型のバランスや体の使い方、

    ホルモンバランスが

    変わったことによる痛み

    の調整、緩和を得意としております。

     

    各種調整、鍼灸、温熱療法などにより

    1回の施術でも

    痛みなど症状緩和が実感できます。

     

    ・・・

    特に以下のような症状の

    緩和は得意としております。

     

    もしも下記のような症状に

    悩まされている方は

    お気軽にご相談ください。

     

    (1)首や肩の痛み

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    お子さんを抱えるようになってから肩甲骨周辺が

    痛むようになった・・・

    という方は多いです。

     

    (2)腰や股関節周辺の痛み

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    こちらもよく聞く症状です。

    出産を機に股関節や骨盤の動きや

    バランスが変わってしまったことが

    原因かもしれません。

     

    (3)手首の痛み

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    お子さんを抱くようになって手首が痛むようになった・・・

    と訴える方は多いです。

    手の使い過ぎはもちろん、

    体内のホルモンバランスが影響し

    痛みを増幅させている場合も多いです。

     

    ・・・

    上記のような症状に悩まされている方は

    お気軽にご相談ください。

    早期改善を目指しましょう。

     

    ほかにも尿漏れ、

    自律神経の不調(寝れない・うつ状態)、

    体型のお悩みなど

    ご相談いただくことが多いです。

     

     

     

    「扁鵲、六不治の病」の話。より。こんな人は治らない。当院のキャンセルポリシーなどについて。

    ・・・

    扁鵲は中国の春秋戦国時代

    (紀元前8~紀元前3世紀)

    に生きたとされる名医で

    様々な伝説が残されています。

     

    現在も行われている「脈診」

    (脈状から病状を診察する方法)

    の創始者ともいわれています。

     

    扁鵲には様々なエピソードがありますが

    現代にも通じるようなものがあり

    その中でも私が好きなお話を1つ

    紹介させていただきます。

     

    史記「扁鵲倉公列傳」より

    徐廣曰;

    「所病猶療病也。」

    故病有六不治

    一不治也;驕恣不論於理,

    二不治也;輕身重財,

    三不治也;衣食不能適,

    四不治也;陰陽并,藏氣不定,

    五不治也;形羸不能服藥,

    六不治也:信巫不信醫,

    有此一者,則重難治也。

     

    ・・・

    これは「六不治の病」

    と呼ばれ漢方医学の考え方の一つ

    となっています。

    扁鵲が「こんな患者は治らない」

    と語るエピソードです。

     

     

    1、驕り高ぶって道理のわからないもの

    2、身体を粗末にして財産を重んじるもの

    3、衣食の節度が保てないもの

    4、陰陽ともに病み

    内臓の気が乱れ切ったもの

    5、やせ衰えて薬を服用できないもの

    6、拝み屋(巫)を信じて医を信じないもの

     

    ・・・最初の1,2は

    「親父の小言」のようなお話ですが

    3,4,5と医学的な話が続き

    6には医学の核心を突くような

    お話がかかれています。

     

    医学よりおまじないを信じる人は

    治りませんよ

    というのは現代でも

    当てはまるお話でしょうね。

     

    現代でも

    病気になってしまった際に

    標準医療を選択せず

    エビデンスの乏しい代替医療を行って

    (いわゆるニセ医学ですね。)

    かえって悪化してしまう、という問題が

    取りざたされることがあります。

     

    芸能人の方、プロスポーツの方

    などニュースで聞くことが多いのですが

    ニセ医学といわれるものは

    この問題を含んでいるかもしれません。

     

    ニセ医学を行う人に問題があるのは

    もちろんですが

    ニセ医学を通常医学より信じる人は治りません。

     

    これらの問題を

    紀元前から扁鵲は指摘しているのです。

     

    また

    治療に集中しない人も絶対良くなりません。

    治療に集中せずほかの予定を優先し

    後回しすると結局はよくならず

    あなたのためになりません。

    治療に集中するようにしてください。

     

    キャンセルポリシーについて

    ご連絡なしでの

    当日キャンセルは100%金額を

    請求させていただきます。

     

    直前キャンセルもほかの方のご迷惑になります。

    ご理解、ご協力をお願いします。

     

     

    以下、動画もご覧くださいませ。

    「マインドフルネス」と自律神経や慢性疼痛のセルフケアについて。

    「マインドフルネス」

    という言葉をご存知でしょうか?

     

    わかりやすく言うと

    「瞑想」

    のことなのですが

    自律神経の安定作用などもあり

    体調管理にも役立ちますので

    少しカンタンにご紹介しておきます。

     

    弊所では鍼灸の施術と併用しながら

    自宅でできるセルフケアとして

    ご紹介することもあります。

     

    1、マインドフルネスとは?宗教?アヤシイ?

    瞑想・マインドフルネスは

    原始仏教の教えから来ているのですが

    どちらかというと宗教というより

    心理学のような感じです。

    認知行動療法と呼ばれるものに

    近いようです。

     

    自分の内面を観察しリラックスしながら

    「集中すること」

    「集中が切れたことに気付く」

    を繰り返していきます。

     

    世界的企業であるグーグルも

    企業研修に取り入れている手法です。

    アヤシイものではありません。

     

    具体的にはどのような効果があるのか?

    どのように行うのか?

    カンタンに紹介していきます。

     

    2、マインドフルネスがもたらす効果

    日本語訳された論文も

    こちらに紹介しておきます。

    海外の論文ご紹介は省略します。

     

    以下のような効果があるといわれています。

     

    ・ 集中力の高まり

    勉強・仕事・スポーツなどが効率的に行える。

    ・ ストレス解消

    精神的な障害や慢性疼痛にも効果がある。

    ・ 心の安定・洞察力、想像力の向上

    リーダーシップの向上なども期待できるため

    企業研修で取り入れられています。

    ・ 眠りの質が上がる

    疲労回復効果も期待できます。

     

    ・・・注目すべきはやはり「痛み」

    への抑制効果や睡眠の質向上などでしょう。

     

    3、具体的にどのように行うか?

    難しいイメージがあるかもしれませんが

    やることはとてもシンプルです。

     

    姿勢を正して

    自分のしている呼吸に意識を向けます。

     

    すって・・・

    はいて・・・

     

    胸が膨らんだり・・・

    縮んだり・・・

     

    そこに意識を集中させていきます。

    「今日の晩御飯は何にしよう」

    「仕事でこんなことがあったな」

    などとは考えずただ意識を呼吸に集中します。

     

    上記のようなことを意識してしまうことが

    悪いということではなく

    「あ、今呼吸から注意がそれたな」

    などと客観的に見れるようになれば

    良い状態かもしれません

    客観的に自分を見れるようになれると

    かなりストレスが軽減されます。

     

    身体の感覚に注意を払えるようになると

    「痛み」や「不快症状」

    に対しても不要に気にしすぎることなく

    冷静に対処できます。

     

    特に

    「神経質」

    と呼ばれるような過敏なタイプで

    自律神経症状がでている方は

    痛みや不快症状を取り除こうとするだけでは

    かえって悪化してしまうこともあり

    このようなマインドフルネスや

    認知行動療法が有効な場合があります。

     

    呼吸や姿勢については

    またの機会に細かく書いていきます。

     

    興味ある方はマインドフルネス関係の本

    など読んでみてください。

    更年期障害の鍼灸治療に関するお問い合わせ。

    先日こんなことがありました。

    鍼灸を受けたいという方からのお電話での

    問い合わせでした。

    「更年期障害だと思うが鍼灸で改善しますか?」

     

    いわゆる更年期障害

    鍼灸で改善しますし効果があります。

    論文も多数存在します。

     

    ただ更年期障害と一口に行っても

    様々な症状が出ます。

    私はまず、以下のことをお尋ねしました。

     

    「いつから・どのような症状があるのか?」

    「病院には行ったか?」

    「医師に診断してもらったのか?」

    「血液検査などしたのか?」

     

    ・・・

    お話を伺ってみると、

    いつからか?という時期の詳細は不明でしたが

    疲れやのぼせ症状、肩こりや頭痛症状があり

    困っているとのことでした。

     

    医師の診察などは受けていないみたいで

    自分でインターネットで探して

    「更年期障害に当てはまる」

    と思い悩んで電話してきたそうです。

     

    こういう方は多いです。

    自己判断で不安になっているものの

    そもそも

    「何科でどんな検査を受けたらいいか

    わからない」

    と悩んでいらっしゃるのです。

     

    私は以下のことをお答えしました。

    「まずは内科・内分泌科・レディースクリニック

    などで診察してもらうのが

    良いのではないでしょうか?」

     

    「鍼灸でも対応できますが

    やはり原因を特定させるのが先だと思いますし

    自己判断されるよりもよいかと思います。」

     

    「病院で検査した結果異常なし。

    だけどなんか調子が悪いという場合や

    病院での投薬治療に加えて

    鍼灸治療を希望される場合は

    いつでもお声掛けください。」

     

    自律神経失調症や内分泌系疾患の不調は

    このような相談が多いです。

    自己判断ではなく病院で検査を受け、

    原因を特定することも大事です。

     

    弊所では

    病院にかかるべきタイミングなどについても

    アドバイスできますので

    いつでもお気軽にご相談くださいませ。