カテゴリー: パーキンソン病・がん・難病など

    パーキンソン病やがんなどの難病施術に関して記事まとめです。痛みを緩和しQOL(生活の質)をあげるお手伝いをします。鍼灸はがん細胞そのものを
    攻撃する働きがありますがそれよりもQOLをあげる目的で施術が行われることが多いです。

    何が期待できてどんな効果があるのか?

    事前にしっかりと説明し補完代替医療との付き合い方などもお伝えします。まずはご相談ください。

現代医学のガイドラインに掲載されている鍼治療(線維筋痛症・腰痛・がんの痛み・片頭痛・偏頭痛など)

鍼灸治療は様々なことに効果があり、

様々な疾患に対応できるのですが

現代医学的な「診療ガイドライン」でも

推奨されているものがあります。

 

診療ガイドラインとは

「医療者と患者が特定の臨床状況で

適切な決断を下せるよう支援する目的で

体系的な方法に即して作成された文章」

のことで

エビデンスレベルと推奨度を

記載したものが一般的です。

 

鍼灸も様々な研究が多数行われており

論文も多数存在するために

国内の診療ガイドラインにも

いくつか記載があります。

 

もちろんこれに記載されたものが

正しく、記載されていない疾患は

効果がないというわけではありません。

 

しかしながら現代医学的な

ガイドラインに掲載されているということは

鍼灸の効果を証明する一つの根拠

になるのです。

 

ざっとですが以下のようなものがあります。

 

・腰痛診療ガイドライン2012:

科学的根拠があり行うよう勧められる

 

・線維筋痛症ガイドライン2011:

科学的根拠があり行うよう勧められる

 

・慢性頭痛診療ガイドライン(片頭痛):

強い科学的根拠があり行うよう強く勧められる

 

・・・ほか変形性膝関節症や

がんの疼痛なども強く推奨されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

他にも科学的根拠がある、

エビデンスがある疾患は多数存在します。

まずはご相談くださいませ。

自己免疫疾患と鍼灸治療に関して。IgG4関連疾患の例。

日々鍼灸治療を行っていますと

様々なことでお悩みの方が来所されます。

 

弊所にいらっしゃる方は

持病をお持ちの方も多いのですが

いわゆる自己免疫疾患と呼ばれるような

持病をお持ちの方も数多く来所されます。

 

自己免疫疾患とは・・・

免疫細胞が自己の細胞を攻撃してしまい

おこる疾患の総称です。

「全身性自己免疫疾患」と

「臓器特異的自己免疫疾患」に大別されます。

 

発症機序や病態は不明のことも多いのですが

臓器や組織に慢性的な炎症が起こって

組織が破壊されます。

 

様々な疾患が例として挙げられますが

以下のような病名が有名です。

・ バセドウ病

・ 関節リュウマチ

・ 1型糖尿病

・ 全身性エリテマトーデス

・ 多くの糸球体腎炎

・ シェーグレン症候群

・ 強皮症

・    IgG4関連疾患 など

 

自己免疫疾患と鍼灸

自己免疫疾患といっても上記のように

沢山のものがあるので

一口には言えませんが

リウマチなどは鍼灸治療で効果があるという

論文が多数存在しますし

健康保険の適応疾患としても認められています。

 

鍼灸は免疫系に働きかけるため

自己免疫疾患に効果がある、

というのはやや乱暴な論理ですし

まだまだ分かっていないことも多いです。

 

IgG4関連疾患の例。

一例ですが自己免疫疾患の一つで

IgG4関連疾患という病気があります。

 

これにより

腎機能が低下、下肢むくみ

→ 腰痛が起こる

などということもあります。

 

もちろんご本人は腰痛を良くしたくて

鍼灸院に来るために

良くお話を聞かないとそのような

疾患をお持ちだということも

わからないこともあります。

 

弊所ではなるべくしっかりと

初回で話を伺い持病なども把握しながら

施術を進めていきます。

線維筋痛症と鍼灸に関して。ガイドラインから。

線維筋痛症学会が出している

線維筋痛症ガイドライン2013年版

を見ていました。

 

線維筋痛症は西洋医学ですと

難病として扱われることが多く

またなかなか改善しないケースもあるために

鍼灸やその他の治療法を

選択肢として考える方も少なくありません。

 

ガイドラインには鍼灸をはじめ

運動療法についてのエビデンスなども

書かれています。

 

何に対しても効く、というわけではない

でしょうがある一定の効果は

認められているということでしょう。

 

簡単に以下にご紹介いたします。

 

<鍼治療に関して>

・ 有効率は60%と比較的高い

 

・ 比較的安全である

 

・ 鍼治療は疼痛に対して効果がある

だけでなく頭痛・睡眠の改善・便通の改善

効果も報告されている。

 

・ 1997年にNIH(アメリカ国立衛生研究所)

が手術後の吐き気や嘔吐、抜歯後の疼痛と並び

線維筋痛症に対する科学的根拠は不十分であるが

有効であるとした。

 

・ 本邦では鍼治療は医師もしくは

国家資格を有する鍼灸師が行うために

患者に紹介しやすい特徴もある。

 

<運動療法について>

・ 西洋医学のカテゴリーでもあるが

運動を行うことで疼痛が完全に消失しなくても

改善が見られる。

 

・ 緩やかな動きが特徴の

太極拳が線維筋痛症に有効であることが

米国の検討で判明している。

 

ほか・・・

詳細は上記リンクよりご覧ください。

また線維筋痛症でお悩みの方は

是非一度ご相談ください。

しっかりお話を伺います。

 

弊所でも症例ががございますが

疼痛(痛み)緩和には効果が高いことが多いです。

がんの補完代替療法に対する選択肢に関して。鍼灸(はりきゅう)は2番目に多い選択肢。

がんの補完代替医療には

どのような選択肢がありどのような利用され方を

しているのか?

 

2001年に厚生労働省が

初めて全国規模の実態調査を行いました。

結果は以下です。

 

・ がん患者の約45%(1382人/3100人)が

1種類以上の補完代替医療を利用している。

・ 利用に当たって

平均して月57000円の出費をしている。

・ 内容は健康食品サプリメントが最も多い(96%)

鍼灸はそれに次いで多い(4%)

・ 補完代替療法を利用している57%は

十分な情報を得ていない。

・ 補完代替療法を利用している61%は

主治医に相談していない。

・ 主治医から補完代替療法の利用について

質問された患者は16%しかいない。

 

さらに補完代替療法を利用していない患者であっても

興味関心を持っている場合が多く

利用している患者と合わせると8割を超える。

がんの代替療法 クリニカルエビデンス

金原出版株式会社より)

 

こうやってみてみると

補完代替医療への関心の高さがうかがえますが

十分な説明責任や場合によっては

医師への報告などが必要になってくるのではないか?

と思われます。

 

弊所での施術は

それらも併せて十分に行いますので

まずはご相談ください。

がん患者さんへの鍼灸治療ガイドラインについて。生活の質向上、疼痛緩和ケアなど。

鍼治療をがん患者に提供するためのガイドライン

という論文を読んでいました。

 

このガイドラインは、

「役割と責任」

「鍼治療の基準」

「鍼治療の適応と考えられる患者」

「禁忌症と注意事項」

「鍼治療」

「検討と監査」

に分かれて記載されています。

 

このガイドラインは、

英国の臨床医師が鍼灸治療

(主に鍼治療) を推奨するため、

意思決定の根拠とともに、

エビデンスに基づきより

良い診療・施術が行えることを目的に

作成されています。

 

日本とは事情が少し違う部分があり

また治療者が読むための論文ですが

 

癌患者の鍼治療適応について

の部分を抜粋しご紹介させていただきます。

 

 (鍼治療の適応と考えられる患者、より)

3.1 一般的な適応は以下の通りである

3.1.1 一般的な鎮痛アプローチに反応せず、

疼痛が残存する患者

3.1.2 過剰な鎮静剤投与などのような、

通常処方に対して副作用を有する患者

3.1.3 既存の薬物の減量を望む患者

3.1.4 術創周辺(術創瘢痕)の疼痛のように

鍼治療に反応しそうな疼痛を有し、

それに対する薬物投与の中止を望む患者

3.1.5 従来の鎮痛処置を拒否する患者

自己による鍼治療、

単刺もしくは効果を維持するために必要な留置鍼による

いくつかの限られた部位への施術。

 

3.2 緩和できる可能性がある

特定の症状を以下に示す。

3.2.1 従来の治療に反応しない口内乾燥の患者

3.2.2 手術後や化学療法により2次的に生じる難
治性の悪心・嘔吐

3.2.3 進行癌による呼吸困難

3.2.4 乳癌、前立腺癌またはその他の癌に伴う
血管運動性の症状に対して、投薬に反応しない
か、副作用を回避するために薬剤の代わりに鍼
を選択する場合

3.2.5 腹部または骨盤内癌患者の治療による直
腸もしくは膣の出血を伴う放射線直腸炎

3.2.6 手術または放射線療法(放射線療法に起
因する潰瘍を含む)により治癒しない潰瘍

3.2.7 難治性の疲労

3.2.8 一般的な治療が無効であった

その他の症状(例えば不眠症)

(上記・リンク内論文より抜粋)

 

・・・また鍼治療は必ずしも

「最後の手段ではないこと」

も書かれています。

 

医師の行う標準医療を行うことに加えて

行えるようになれば

生活の質(QOL)向上につながります。

 

たとえば・・・

放射線治療後だるくなり寝ている

腰が痛くなる

鎮痛薬をたくさん飲んでしまう

(アセトアミノフェン 商品名カロナールなど)

という悪循環を

 

腰が痛くなる

鍼治療で腰痛を緩和させる

鎮痛薬飲む量が少なくなる

 

という好循環に変えることが期待できます。

 

*ただ一般的にがんの疼痛は

我慢しないほうがいいものもありますし

また鍼灸治療は断薬・減薬を

勧めるためのものではございません。

 

鍼治療を標準医療の中にうまく取り入れながら

行うことを勧めています。

薬の飲み方なども

必ず医師にも相談してください。

 

鍼治療を行うことで

生活の質が上がってくることが期待できます。

一度ご相談ください。

パーキンソン病・がんなどにも鍼灸が対応できる理由

パーキンソン病やがんの方に

鍼灸の施術を行う

という話をすると

誤解される方がいます。

 

マンガ

北斗の拳・奇跡の村のように

秘孔を鍼でつくと

すべて一発で治してしまう・・・。

そういうことではなく

QOL、生活の質をあげることに

とても大きな役割を果たせます。

 

鍼灸の施術を行い

血流を促進させ

筋肉の緊張を取ることで

痛みが緩和されたり

鬱っぽい症状が改善したり

寝つきが良くなったりします。

 

そういった間接的な効果により

生活の質が上がるのです。

 

一撃でそれらの難病を治す

という意味ではないので

ご理解ください。

意味があるものが提供できると思います。

 

ガンの痛みに対して

パーキンソンのうつ症状に関して

眠れないなどの症状に関して

胃腸の不調などの自律神経症状に関して

お困りの方はいつでもご相談ください。