肩腱板損傷と五十肩(四十肩)、鍼灸について
整形外科などで腱板損傷という診断を受け
「鍼灸でよくならないか?」
と相談に来る方がいらっしゃいます。
そもそも腱板損傷とはなにか?
四十肩五十肩との違いは?
鍼灸などではどのようによくできるのか?
まとめていきたいと思います。
わからないことがあれば何でもご質問ください。
*お電話などでも相談対応します。
(1)腱板損傷とは?
まず腱板について、ですが
肩の4つのインナーマッスル
(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)
回旋筋群が合流した部分のことです。
このインナーマッスルは
肩関節を安定させる働きがあり
また腕の動きに対し
非常に重要な働きをします。
筋肉が損傷した場合
時間とともに修復されますが
腱板の損傷の場合は
なかなか難しいです。
骨からはがれるように切れてしまうために
なかなか良くならないのです。
むしろ時間の経過とともに悪化する場合も
ありますので注意が必要です。
症状としては
・ 肩の痛み
・ 腕をひねった時の痛み
(ドアノブなど)
・ 肩をあげようとすると上がらない
・・・・などが出ます。
(2)四十肩五十肩との違いは?
四十肩五十肩との違いは
腱板損傷では拘縮、
つまり関節の動きが硬くなること
が少ないです。
また腱板損傷の場合
肩を挙上する際に
ジョリジョリという軋轢音がする。
という訴えをする人もいます。
しかしながら
「四十肩だろう」
「五十肩だ」
「これは腱板損傷だ」
と自己判断はしないほうがいいでしょう。
最終的には
MRIなどの精密検査をしないと
腱板損傷しているかどうか?
判断がつかないことも多いです。
専門家の指示を仰ぎましょう。
完全に断裂しているか?
部分断裂しているか?
などでも治療方針が変わってきますし
まずは状態を正しく知ることが
重要になってきます。
*弊所でも病院へ行くべきタイミングかどうか?
などの相談には応じます。
迷った場合は一度ご相談ください。
(3)鍼灸などではどのようによくできるのか?
鍼や灸をしてすぐに腱板がくっつく
ということはありません。
ヘルニアなどもそうですが
腰椎ヘルニアの方に
鍼や灸をしてヘルニアが凹む
元通りになる、ということもありません。
直接的に効かせるものではないです。
鍼や灸の効果は
・ 筋肉の緊張を取る
・ 痛みの軽減
・ 血流促進
などで、すべて間接作用になります。
上記のような効果があるため
結果として症状が軽くなったり
また
患部の負担軽減につながるために
QOL(生活の質)が向上したりします。
以下のような方には最適だと思います。
「病院である程度リハビリをしたが
周辺の筋肉が硬いのが気になる。」
「整形外科で治療を受けているが
プラスアルファで鍼灸施術も受けたい。」
「早く良くしたい。」
など・・・。
お困りの方は是非ご相談ください。