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    「マインドフルネス」と自律神経や慢性疼痛のセルフケアについて。

    「マインドフルネス」

    という言葉をご存知でしょうか?

     

    わかりやすく言うと

    「瞑想」

    のことなのですが

    自律神経の安定作用などもあり

    体調管理にも役立ちますので

    少しカンタンにご紹介しておきます。

     

    弊所では鍼灸の施術と併用しながら

    自宅でできるセルフケアとして

    ご紹介することもあります。

     

    1、マインドフルネスとは?宗教?アヤシイ?

    瞑想・マインドフルネスは

    原始仏教の教えから来ているのですが

    どちらかというと宗教というより

    心理学のような感じです。

    認知行動療法と呼ばれるものに

    近いようです。

     

    自分の内面を観察しリラックスしながら

    「集中すること」

    「集中が切れたことに気付く」

    を繰り返していきます。

     

    世界的企業であるグーグルも

    企業研修に取り入れている手法です。

    アヤシイものではありません。

     

    具体的にはどのような効果があるのか?

    どのように行うのか?

    カンタンに紹介していきます。

     

    2、マインドフルネスがもたらす効果

    日本語訳された論文も

    こちらに紹介しておきます。

    海外の論文ご紹介は省略します。

     

    以下のような効果があるといわれています。

     

    ・ 集中力の高まり

    勉強・仕事・スポーツなどが効率的に行える。

    ・ ストレス解消

    精神的な障害や慢性疼痛にも効果がある。

    ・ 心の安定・洞察力、想像力の向上

    リーダーシップの向上なども期待できるため

    企業研修で取り入れられています。

    ・ 眠りの質が上がる

    疲労回復効果も期待できます。

     

    ・・・注目すべきはやはり「痛み」

    への抑制効果や睡眠の質向上などでしょう。

     

    3、具体的にどのように行うか?

    難しいイメージがあるかもしれませんが

    やることはとてもシンプルです。

     

    姿勢を正して

    自分のしている呼吸に意識を向けます。

     

    すって・・・

    はいて・・・

     

    胸が膨らんだり・・・

    縮んだり・・・

     

    そこに意識を集中させていきます。

    「今日の晩御飯は何にしよう」

    「仕事でこんなことがあったな」

    などとは考えずただ意識を呼吸に集中します。

     

    上記のようなことを意識してしまうことが

    悪いということではなく

    「あ、今呼吸から注意がそれたな」

    などと客観的に見れるようになれば

    良い状態かもしれません

    客観的に自分を見れるようになれると

    かなりストレスが軽減されます。

     

    身体の感覚に注意を払えるようになると

    「痛み」や「不快症状」

    に対しても不要に気にしすぎることなく

    冷静に対処できます。

     

    特に

    「神経質」

    と呼ばれるような過敏なタイプで

    自律神経症状がでている方は

    痛みや不快症状を取り除こうとするだけでは

    かえって悪化してしまうこともあり

    このようなマインドフルネスや

    認知行動療法が有効な場合があります。

     

    呼吸や姿勢については

    またの機会に細かく書いていきます。

     

    興味ある方はマインドフルネス関係の本

    など読んでみてください。

    「フレイル」に関して。

    フレイルとは・・・

    比較的新しい言葉で

    日本老年医学会が2014年に提唱した。

     

    健康な状態と要介護状態

    (生活サポートが必要な状態)

    の中間の状態のこと。

     

    多くの高齢者は健常の状態から

    筋力が衰える

    サルコペニアという状態を経て

    さらに生活機能全般が衰える

    「フレイル」となり

    要介護状態に至る。

     

    高齢期に生理的予備機能が低下することで

    ストレスに対する脆弱性が亢進して

    ・ 生活機能障害

    ・ 要介護状態

    ・ 死亡

    などの状態に陥りやすい。

     

    つまりフレイルとは

    「加齢に伴う様々な機能変化や予備機能低下により

    健康障害に対する脆弱性が増加した状態」

    のことである。

     

    フレイルは身体の状態のことだけでなく

    精神的・社会的な要素も含む。

     

    ・・・

    この辺りも考慮する必要が大いにあります。

    ご高齢の方は

    自律神経症状や痛み症状をはじめ

    様々な症状が体に現れやすいのですが

     

    ・ 持病

    ・ 血圧などの状態

    ・ 飲んでいる薬の情報

     

    などは

    しっかり把握する必要があるでしょう。

     

    そうして施術に当たらないと

    危険な場合があります。

     

    まずはしっかりお話伺いますので

    「なんか調子が悪い」

    というご高齢者の方やご家族の方は

    遠慮なくご相談ください。

    更年期障害の鍼灸治療に関するお問い合わせ。

    先日こんなことがありました。

    鍼灸を受けたいという方からのお電話での

    問い合わせでした。

    「更年期障害だと思うが鍼灸で改善しますか?」

     

    いわゆる更年期障害

    鍼灸で改善しますし効果があります。

    論文も多数存在します。

     

    ただ更年期障害と一口に行っても

    様々な症状が出ます。

    私はまず、以下のことをお尋ねしました。

     

    「いつから・どのような症状があるのか?」

    「病院には行ったか?」

    「医師に診断してもらったのか?」

    「血液検査などしたのか?」

     

    ・・・

    お話を伺ってみると、

    いつからか?という時期の詳細は不明でしたが

    疲れやのぼせ症状、肩こりや頭痛症状があり

    困っているとのことでした。

     

    医師の診察などは受けていないみたいで

    自分でインターネットで探して

    「更年期障害に当てはまる」

    と思い悩んで電話してきたそうです。

     

    こういう方は多いです。

    自己判断で不安になっているものの

    そもそも

    「何科でどんな検査を受けたらいいか

    わからない」

    と悩んでいらっしゃるのです。

     

    私は以下のことをお答えしました。

    「まずは内科・内分泌科・レディースクリニック

    などで診察してもらうのが

    良いのではないでしょうか?」

     

    「鍼灸でも対応できますが

    やはり原因を特定させるのが先だと思いますし

    自己判断されるよりもよいかと思います。」

     

    「病院で検査した結果異常なし。

    だけどなんか調子が悪いという場合や

    病院での投薬治療に加えて

    鍼灸治療を希望される場合は

    いつでもお声掛けください。」

     

    自律神経失調症や内分泌系疾患の不調は

    このような相談が多いです。

    自己判断ではなく病院で検査を受け、

    原因を特定することも大事です。

     

    弊所では

    病院にかかるべきタイミングなどについても

    アドバイスできますので

    いつでもお気軽にご相談くださいませ。

    自己免疫疾患と鍼灸治療に関して。IgG4関連疾患の例。

    日々鍼灸治療を行っていますと

    様々なことでお悩みの方が来所されます。

     

    弊所にいらっしゃる方は

    持病をお持ちの方も多いのですが

    いわゆる自己免疫疾患と呼ばれるような

    持病をお持ちの方も数多く来所されます。

     

    自己免疫疾患とは・・・

    免疫細胞が自己の細胞を攻撃してしまい

    おこる疾患の総称です。

    「全身性自己免疫疾患」と

    「臓器特異的自己免疫疾患」に大別されます。

     

    発症機序や病態は不明のことも多いのですが

    臓器や組織に慢性的な炎症が起こって

    組織が破壊されます。

     

    様々な疾患が例として挙げられますが

    以下のような病名が有名です。

    ・ バセドウ病

    ・ 関節リュウマチ

    ・ 1型糖尿病

    ・ 全身性エリテマトーデス

    ・ 多くの糸球体腎炎

    ・ シェーグレン症候群

    ・ 強皮症

    ・    IgG4関連疾患 など

     

    自己免疫疾患と鍼灸

    自己免疫疾患といっても上記のように

    沢山のものがあるので

    一口には言えませんが

    リウマチなどは鍼灸治療で効果があるという

    論文が多数存在しますし

    健康保険の適応疾患としても認められています。

     

    鍼灸は免疫系に働きかけるため

    自己免疫疾患に効果がある、

    というのはやや乱暴な論理ですし

    まだまだ分かっていないことも多いです。

     

    IgG4関連疾患の例。

    一例ですが自己免疫疾患の一つで

    IgG4関連疾患という病気があります。

     

    これにより

    腎機能が低下、下肢むくみ

    → 腰痛が起こる

    などということもあります。

     

    もちろんご本人は腰痛を良くしたくて

    鍼灸院に来るために

    良くお話を聞かないとそのような

    疾患をお持ちだということも

    わからないこともあります。

     

    弊所ではなるべくしっかりと

    初回で話を伺い持病なども把握しながら

    施術を進めていきます。

    線維筋痛症と鍼灸に関して。ガイドラインから。

    線維筋痛症学会が出している

    線維筋痛症ガイドライン2013年版

    を見ていました。

     

    線維筋痛症は西洋医学ですと

    難病として扱われることが多く

    またなかなか改善しないケースもあるために

    鍼灸やその他の治療法を

    選択肢として考える方も少なくありません。

     

    ガイドラインには鍼灸をはじめ

    運動療法についてのエビデンスなども

    書かれています。

     

    何に対しても効く、というわけではない

    でしょうがある一定の効果は

    認められているということでしょう。

     

    簡単に以下にご紹介いたします。

     

    <鍼治療に関して>

    ・ 有効率は60%と比較的高い

     

    ・ 比較的安全である

     

    ・ 鍼治療は疼痛に対して効果がある

    だけでなく頭痛・睡眠の改善・便通の改善

    効果も報告されている。

     

    ・ 1997年にNIH(アメリカ国立衛生研究所)

    が手術後の吐き気や嘔吐、抜歯後の疼痛と並び

    線維筋痛症に対する科学的根拠は不十分であるが

    有効であるとした。

     

    ・ 本邦では鍼治療は医師もしくは

    国家資格を有する鍼灸師が行うために

    患者に紹介しやすい特徴もある。

     

    <運動療法について>

    ・ 西洋医学のカテゴリーでもあるが

    運動を行うことで疼痛が完全に消失しなくても

    改善が見られる。

     

    ・ 緩やかな動きが特徴の

    太極拳が線維筋痛症に有効であることが

    米国の検討で判明している。

     

    ほか・・・

    詳細は上記リンクよりご覧ください。

    また線維筋痛症でお悩みの方は

    是非一度ご相談ください。

    しっかりお話を伺います。

     

    弊所でも症例ががございますが

    疼痛(痛み)緩和には効果が高いことが多いです。

    「病院に行っても治らなかった。」というご相談に関して。

    弊所で施術および

    治療相談活動を行っていますと

    「病院に行ったけど治らなかった」

    「良くならなかった」

    という話を聞くことがあります。

    どういうことなのか?

    解説してまいります。

     

    (1)痛み・痺れ系で整形外科相談

    → 満足できなかったパターン

    一例をあげますと

    「腰からお尻がしびれて整形外科に行ったが

    レントゲンを撮って

    『骨に異常はなしです』

    痛み止めをもらって終わりだった」

    ということで不満を持つ方がいます。

     

    整形外科(病院)の保険診療診察だと

    なかなか痺れや痛みに効果的なリハビリまで

    しっかり行ったりする時間はないかもしれません。

    「検査はしてくれても治療はしてくれない」

    という印象を持つ方が多いようです。

     

    これは医師の能力の問題というよりも

    保険診療だとそこまで手間暇かけた

    リハビリができないという問題から

    生じます。

     

    弊所では整形外科(病院)の

    方針や治療内容などを否定することはしません。

     

    病院は病院で薬を処方してもらえたり

    画像診断をしてもらえたり

    よいところがありますので

    弊所の施術と併用をオススメすることが多いです。

     

    (2)動悸やめまいで内科や耳鼻科相談

    → 原因不明でストレスの問題といわれたパターン。

    「ストレスの問題だから休んでください」

    「自律神経の問題だから」

    といわれて結局なにもしてくれない。

    症状は続いている。どうしていいかわからない。

    ということで不満を持つ方が多いようです。

     

    本来病気でなかったのならば

    喜ぶべきところなのですが

    めまいや動機などの症状は続いているため

    なぜなにもしてくれないのか?と

    不満を持つパターンです。

     

    自律神経失調症ではほかに

    ・ のどの違和感が取れない

    ・ 寝ても疲れが取れない

    ・ 微熱が続いてる

     

    などの症状を訴える方も多いです。

     

    病気でないのでこれらの問題を

    病院で解決するのは難しいです。

    逆に鍼灸や東洋医学が

    最も得意とする分野です。

     

    ・・・・上記のお話は一例ですが

    病院とも上手な付き合い方を学べば

    ストレスなく過ごせるかと思います。

    「体調が悪いがどうしていいかわからない」

    という方は是非一度弊所までご相談ください。

    「のどの違和感が取れない・・・」咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)、梅核気(ばいかくき)、咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)、ヒステリー球症候群、咽喉頭神経症(いんこうとうしんけいしょう)・・・それらと鍼灸治療について。

    弊所で施術および

    治療相談を行っていますと

     

    「のどの違和感が取れない」

    「のどの奥がイガイガする」

    「のどが詰まる感じがする」

    「のどの奥が不快」

     

    と口の中の不調を訴える方がいます。

    耳鼻咽頭化や内科で検査を受けるも

    特に異常が見つからず

    医師にも

    「ストレスの問題だからねー」

    といわれてしまい、かといって

    不快な症状が続いているために

    どうしたらよいかわからず

    弊所に相談に来る、というパターンです。

     

    実はこれらの症状は

    病気というよりは

    自律神経失調症の一種であることも

    多いのです。

    「ヒステリー球症候群」

    「咽喉頭異常感症」

    「咽喉頭神経症」

    などという名前も付けられています。

     

    思春期の中高生から高齢の方まで

    悩んでいる方も多いのか

    良くお悩みを相談を受ける症状です。

     

    西洋医学的には(病院では)

    対処の仕様がない症状ですが

    東洋医学的には

    「梅核気(ばいかくき)」、

    「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」

    だという見方をすることもできます。

     

    また漢方薬などでは

    証にあわせて

    半夏厚朴湯、

    柴朴湯、

    茯苓飲合半夏厚朴湯など

    が処方されることが多いです。

     

    鍼灸でも対応可能です。

    のど周辺に対応するツボを使って

    緊張を緩めるだけでも

    症状が緩和されたという方が多いです。

     

    お身体の状態を見させていただいたうえで

    ツボや方針など決めていきます。

    お困りの方は一度ご相談ください。

    田無北口鍼灸院のご利用方法について。

    ⒈辛い症状が体に出る。来所。


    どこか辛い症状が体に出た為に
    相談に来る方が多いです。

    また誰に相談していいか
    わからない方もいらっしゃいます。
    まずはご来所していただき
    良くお話を伺います。

     

    2.相談・施術計画を立てる。


    ご相談に応じ、施術計画を立てます。
    まずは症状を楽にするための
    計画を立てることが多いです。

    必要に応じ病院なども紹介します。

     

    3.施術を受ける。


    症状を取るための施術を行います。
    5回から10回程度の施術を行うことが多いです。
    なるべく連続で来ていただきます。

    最初は症状改善コース(10800円)

    を集中的に受けていただくことが多いです。

    ■症状別、施術回数目安■

    自律神経症状 
    10回程度

    ぎっくり腰・寝違え
    3回程度

    痛み・しびれ

    10回程度

    産前産後の調整

    5回程度

    ほか、詳しくはご相談ください。

     

    4.悪化しないためのメンテナンス


    ある程度症状が落ち着いたら、
    今度は期間を開けてメンテナンス目的の施術を行います。
    月に1,2回というパターンが多いです。

    メンテナンスコースは

    約45~分で6480円です。

    ■メンテナンス(定期調整)のすすめ■

    田無北口鍼灸院ではある程度、
    症状が治った後は
    「メンテナンス目的の施術」
    をお勧めしております。

    「なんとなくだるい」・
    「疲れが取れない」・
    「こっている」・
    「眠りが浅い気がする」・

    などという状態は
    東洋医学でいうところの
    「未病」(みびょう)といい
    初期の病気であると考えます。

    初期の段階で
    よくしてしまった方が楽ですし、
    悪化しないで済むので、
    過去に上記のような未病症状を
    感じたことがある方は
    定期的なメンテナンスをおススメします。

    鍼灸は痛みや症状を取ることが
    本来の目的ではなく、
    体質改善やそもそも悪くなる前に
    治すことが重要になります。

    症状が出ないように
    ご自身でストレッチや運動など
    セルフケアしていただくのもよいですが
    お一人で体調管理することが大変なようでしたら
    お手伝いさせていただきます。
    メンテナンス目的の施術は
    2週間に1度もしくは1ヶ月に1度
    というパターンが多いですが、
    個別にご相談ください。

    ■ プリペイドでお得に

    またプリペイドカードを 購入していただくと
    (30000円~)

    よりオトクにメンテナンスコースが 受けられます。

    期限などはありませんので 是非ご利用ください。

    がん患者さんへの鍼灸治療ガイドラインについて。生活の質向上、疼痛緩和ケアなど。

    鍼治療をがん患者に提供するためのガイドライン

    という論文を読んでいました。

     

    このガイドラインは、

    「役割と責任」

    「鍼治療の基準」

    「鍼治療の適応と考えられる患者」

    「禁忌症と注意事項」

    「鍼治療」

    「検討と監査」

    に分かれて記載されています。

     

    このガイドラインは、

    英国の臨床医師が鍼灸治療

    (主に鍼治療) を推奨するため、

    意思決定の根拠とともに、

    エビデンスに基づきより

    良い診療・施術が行えることを目的に

    作成されています。

     

    日本とは事情が少し違う部分があり

    また治療者が読むための論文ですが

     

    癌患者の鍼治療適応について

    の部分を抜粋しご紹介させていただきます。

     

     (鍼治療の適応と考えられる患者、より)

    3.1 一般的な適応は以下の通りである

    3.1.1 一般的な鎮痛アプローチに反応せず、

    疼痛が残存する患者

    3.1.2 過剰な鎮静剤投与などのような、

    通常処方に対して副作用を有する患者

    3.1.3 既存の薬物の減量を望む患者

    3.1.4 術創周辺(術創瘢痕)の疼痛のように

    鍼治療に反応しそうな疼痛を有し、

    それに対する薬物投与の中止を望む患者

    3.1.5 従来の鎮痛処置を拒否する患者

    自己による鍼治療、

    単刺もしくは効果を維持するために必要な留置鍼による

    いくつかの限られた部位への施術。

     

    3.2 緩和できる可能性がある

    特定の症状を以下に示す。

    3.2.1 従来の治療に反応しない口内乾燥の患者

    3.2.2 手術後や化学療法により2次的に生じる難
    治性の悪心・嘔吐

    3.2.3 進行癌による呼吸困難

    3.2.4 乳癌、前立腺癌またはその他の癌に伴う
    血管運動性の症状に対して、投薬に反応しない
    か、副作用を回避するために薬剤の代わりに鍼
    を選択する場合

    3.2.5 腹部または骨盤内癌患者の治療による直
    腸もしくは膣の出血を伴う放射線直腸炎

    3.2.6 手術または放射線療法(放射線療法に起
    因する潰瘍を含む)により治癒しない潰瘍

    3.2.7 難治性の疲労

    3.2.8 一般的な治療が無効であった

    その他の症状(例えば不眠症)

    (上記・リンク内論文より抜粋)

     

    ・・・また鍼治療は必ずしも

    「最後の手段ではないこと」

    も書かれています。

     

    医師の行う標準医療を行うことに加えて

    行えるようになれば

    生活の質(QOL)向上につながります。

     

    たとえば・・・

    放射線治療後だるくなり寝ている

    腰が痛くなる

    鎮痛薬をたくさん飲んでしまう

    (アセトアミノフェン 商品名カロナールなど)

    という悪循環を

     

    腰が痛くなる

    鍼治療で腰痛を緩和させる

    鎮痛薬飲む量が少なくなる

     

    という好循環に変えることが期待できます。

     

    *ただ一般的にがんの疼痛は

    我慢しないほうがいいものもありますし

    また鍼灸治療は断薬・減薬を

    勧めるためのものではございません。

     

    鍼治療を標準医療の中にうまく取り入れながら

    行うことを勧めています。

    薬の飲み方なども

    必ず医師にも相談してください。

     

    鍼治療を行うことで

    生活の質が上がってくることが期待できます。

    一度ご相談ください。

    線維筋痛症と鍼灸治療について

    線維筋痛症という名前の疾患をご存知でしょうか?

    人気歌手のレディーガガさんが

    この疾患で苦しんでいることを告白し

    話題となりました。

     

    日本でも原因不明の痛みが長期間続き

    診断名がなかなかつかず

    しかも適切な治療法もあまりないために

    困っている方がたくさんいるのです。

    *日本線維筋痛症学会

    「線維筋痛症診断ガイドライン」より

     

    痛みがあまり改善されず

    鍼灸治療を試したい、

    という方も多いです。

     

    線維筋痛症に対し

    鍼灸施術を行うことはよくあり

    高知県の医師、西田先生も

    「線維筋痛症」は鍼灸治療で治せる

    という本を書かれています。

     

    線維筋痛症は

    西洋医学では難病とされているが

    東洋医学的に見ると「経筋病」

    といわれるもので

    東洋医学的発想で治療に当たれば

    難しくない。

    一つ一つ症状を取り去っていくことが重要

    、という話などがかかれています。

     

    鍼灸やマッサージなど行う場合

    かかりつけの医師に相談し

    また通常医療を否定する鍼灸師などから

    治療を受けるのは避けた方が良いでしょう。

    *詳しくは弊所の代替補完医療に対する考え

    のページをご覧になってください。

     

    JFSA線維筋痛症友の会のページにも

    代替医療(はり灸など、現在は補完代替医療)

    に関して書かれています。

     

    主治医とよく相談したうえで

    適切に行ってください、とのこと。

     

    ただ

    鍼灸が良い影響を与える可能性は

    大いにありそうです。

     

    上記JFSAのページには

    薬を使わずに

    疼痛を管理するための提言として

    以下のようなことがかかれています。

     

    ・ 適切な運動

    ・ ストレッチ

    ・ 良質な睡眠

    ・ ストレスを割ける

    ・ 筋肉の弛緩

     

    ・・・など。

     

    これらはすべて鍼灸で

    良い効果を与えることが可能ですので

    鍼灸施術が線維筋痛症の疼痛に対し

    良い効果があるといえます。

     

    症状が改善するまでに時間がかかるものもありますが

    まずはお気軽に相談ください。

    「病院じゃ治らない。」あるいは「病院だとしっかり診てくれない。」というご相談に関して。

    弊所で施術および治療相談活動を

    行っていますと

    上記のようなお話を伺うことがあります。

     

    なぜ患者さんは

    「病院だとよくならない」

    と思うのでしょうか?

    主に2つの理由からなると思うのですが

    本日はそれらのことについて解説してまいります。

     

    (1)医師とのコミュニケーション不足

    一例をあげますと、総合病院や

    大学病院などでよくある話ですが

    散々またされたのに

    あまり話を聞いてくれず

    満足のいく結果に至らなかった場合。

     

    また

    街の整形外科などで医師に

    冷たい対応をされた場合。

    (おそらく医師は冷たい対応を

    したつもりはなく

    冷静な診断を下す、

    というつもりの対応だと思います。)

     

    ・・・このような場合に不満から

    「病院じゃ結局よくならない」

    と思う方が多いです。

     

    医師は忙しく一日に何人も診察を

    しなくてはいけない人が多いため

    このような問題が起こると考えます。

     

    私は仕事がら医師と話をする機会も多いですが

    医師は基本的に熱心な方が多いです。

     

    別に患者さんのことを邪険に

    扱っているわけではありません。

    このような誤解が生じてしまうことを

    とても残念に思います

     

    (2)病院での保険診療の範囲を超えている。

    こちらも一例をあげますと

    五十肩の治療で病院に通院。

    当初は

    ・ 痛みが強く睡眠もままならない

    ・ 少し動かすだけでも痛い

    、、、という状態だったのが

    リハビリや投薬・注射などにより

    徐々に改善。

     

    だが、まだまだ症状は残っている。

    肩関節の可動域が狭く

    動かすと少し痛みが出るので

    日常生活に多少不自由を感じている。

     

    それでも病院での治療は

    「これ以上やりようがない」

    「日常生活には影響ない」

    「後は自分でセルフケアしてください」

    といわれて中止。

     

    まだまだ痛いのに納得いかない。

    その結果

    「病院ではちゃんと治してくれない」

    と思う方がいるのです。

     

    が、これは

    保険診療あるいは

    病院での治療範疇を超えているため

    これ以上対処しようがない、という見方を

    することもできます。

     

    ・・・上記のような場合

    鍼灸院などで自費による施術を受ける

    というのも一つの選択肢に

    なってくるかと思います。

     

    自費による施術の場合は

    特に制限もないので

    しっかりお話を聞くこともできますし

    また病院ではやりきれなかった

    細かい部分までリハビリを行うことも

    可能です。

     

    ただ一点注意してほしいのは

    満足いく結果に至らず

    病院を信用できないという

    お気持ちは大変理解できるのですが

    「病院はダメだ」

    「医者はちゃんと見てくれない」

    と、

    決めつけないでほしいということです。

     

    病院の診察や治療内容に不満があるのは

    上記のように理由がある場合が多いです。

     

    ですので弊所では精密検査をしたほうが

    いい場合などの必要な際は

    病院にも行くようオススメします。

     

    いずれにせよ

    まずはしっかりお話を伺ったうえで

    アドバイスさせていただきますので

    疑問や不安などある方も

    遠慮なくご相談ください。

    東洋医学的、身体の診方 ~なぜ自律神経失調症や自己免疫疾患など様々な症状に対応できるのか??

    「病院で解決できなかった悩み」

    解決した方多数。

    その理由は

    問題点の整理(カウンセリング)にあります。

    → 病気か病気でないかの判断

    → 病気でないだけども体調が悪い

    (東洋医学でいうところの未病状態

    西洋医学でいうところの自律神経失調症)

    は大変得意にしております。

    一例 : だるい・動悸・胃腸の不調・

    イライラ・めまい・耳鳴り・微熱など・・・

    まずは一度ご相談ください。

     

    >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

    なぜ自律神経失調症や

    自己免疫疾患など

    様々な症状に対応できるのか??

     

    というお話ですが

    ほかにも風邪症状、アレルギー疾患など

    様々な症状に対応できます。

     

    ・・・と症状や

    病名についてたくさん書いてきましたが

    東洋医学では症状に対し

    鍼灸を行ったり、薬を出すということは

    基本的にはしません。

    (矛盾した話ですいません)

     

    西洋医学ですと・・・

     

    体調が悪くなる

    医師が診察

    病名がつく、症状に対し薬が出る

     

    という流れですが

    東洋医学では・・・

     

    体調が悪くなる

    医師や鍼灸師が身体の状態把握。

    脈を見たりお腹を見たり

    舌の状態や筋肉の状態を見る。

    あなたは今この状態ですよ

    という判断を下す(東洋医学的診断)

    「肝実」

    「腎虚」

    など抽象的な言葉が

    使われることが多いです。

    *中医学などではもう少し多い言葉が使われます。

    症状というよりも身体の状態に応じて

    ツボに鍼を刺したり

    薬を処方したりするのです。

     

    *西洋医学では血液検査や

    画像検査をすることもあるでしょうが

    わかりやすく説明するために

    大雑把に書いています。

     

    東洋医学では上記のように

    そもそも

    「症状に対し何かをする」

    ということもしますが

    それよりも

    「脈の状態やお腹の状態を良くして

    その結果症状もよくなる」

    という考え方をすることが

    多いのです。

     

    これを本治(ほんち)といったりしますが

    このような理由から

    東洋医学ではさまざまな疾患に

    対応できるのです。

     

    いまいちピンとこない方には

    以下のようなたとえ話をします。

    温泉療法です。

     

    温泉療法も鍼灸などと

    似ているメカニズムが存在します。

     

    温まり、血行が良くなり、

    リラックスし、自律神経が安定。

    その結果腰痛やリウマチなど

    様々な疾患に効果がある。

    鍼灸も身体の状態を整えることで

    体質改善要素ができて結果、

    症状が改善するのです。

     

    温泉につかると

    直後に病気が治るという意味ではありません。

    同じように、鍼をさすと

    一撃で病気が治るという意味でもありません。

     

    また東洋医学的な発想で

    どんな疾患でもよくできる、治せる

    ということでもありません。

    向き不向きもあります。

    たとえば交通事故などで

    生死をさまよっている症状には

    現代医学的な外科手術が向いています。

     

    ただ現代は生活習慣で

    体調が悪化している方が非常に多いので

    鍼灸をはじめ東洋医学を

    必要としている方はとても多いのです。

    わからないことあれば何でもご質問ください。