カテゴリー: 肩こり・腰痛・慢性的な不調

腰痛や慢性的な痛みの本当の原因

*写真はイメージです。湿布でよくなりますか?

・・・これからする話は少し驚かれる方もいるかもしれません。しかしながら最新の研究の結果わかってきたことばかりで根拠がある話なのでご紹介しておきます。・・・まず以下のお話が実はすべて間違いの可能性もあります。

× ヘルニアだから腰痛になった
× 骨に異常があるから痛みが出ている
× 腰痛がひどい場合精密検査をすべきだ

・・・正しくはこんな感じでしょうか?

○ ヘルニアだから痛いとは限らない
○ 骨に異常があるから痛いとは限らない
○ 腰痛の約85%が検査をしても原因がわからない

そんなばかな!と思われるかもしれませんがこれは厚生労働省が出している「腰痛対策」の資料にも書いてあります。*興味がある方はリンク先を見てみてください。

画像診断(レントゲン・MRI・CTなど)は、がんや骨折などを見つけるためには必要だといわれます。しかし一方で、大多数をしめる普通の腰痛を見分けることができません。いわゆる普通の腰痛のことを「非特異的腰痛」といいますがレントゲンやMRIを使うと、椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症などの背骨の異常が見つかることがあります。しかし、骨や椎間板の異常が見つかっても、それが必ずしも腰痛の原因である、と決めることはできません。椎間板ヘルニアは、背骨の骨の間にある椎間板というクッションが後方に飛び出して、神経を圧迫すると考えられています。しかし、画像診断で圧迫が確認できる神経と、痛む場所が一致しない場合があります。右にヘルニアがあるのに左が痛いこともあるのです。このような時、椎間板ヘルニアがあったとしても、痛みを説明することができるでしょうか?また椎間板ヘルニアがあっても、痛みがない人は大勢いることも分かっています。1995年に腰痛のない健康な人を調べたところ、76%に椎間板ヘルニア、85%に椎間板変性が見つかったというデータがあります。ヘルニアの有無だけでは腰痛を説明することができないのです。背骨の異常には様々な種類があり同じような調査は複数行われていますが、現在では「画像診断だけで腰痛があるかどうか知ることは不可能」というのが常識となりつつあります。

こうした背景をもとに欧米でガイドラインが作られるようになっています。明確な診断がつく腰痛は「特異的腰痛」と呼ばれますが全体の15%程度とされています。そのうち重い病気が見つかるのはさらに低くなります。

悪性腫瘍 0.7%
椎体圧迫骨折 4%
脊椎感染症 0.01%
強直性脊椎炎 0.3%
馬尾症候群 0.04%

ほとんどの腰痛は心配のない非特異的腰痛です。また痛みは心理的なストレスが増悪要因になるます。2011年3月11日に発生した東日本大震災では、心理社会的ストレスを受けた人々に
重い腰痛が増えたという福島県立医科大学の研究があります。戦場でも、腰痛は急増するといいます。*戦争に参加して腰痛を発症した兵士1410人を対象とした研究があります。

ほとんどの腰痛・および痛みはストレスや筋肉のコリが原因となっていることが多いです。鍼灸はこれらに対して有効です。お薬や電気治療ではなかなか良くならない、手術は避けたいと考えているならばあなたのお役に立てるかもしれません。痛みが気になるとますます痛みは強くなる悪循環のような状況になる事があります。

まずはお電話でご相談ください。まずはお話をじっくり伺い、どのくらいで改善するか見通しをお伝えします。

肩こりの施術と改善までの目安

肩こりというのは症状の名前であり病名ではありません。しかし多くの人々が肩こりに苦しんでいるという現実があります。病名ではなく症状名であるため、一口に肩が張った・凝った、といっても様々な原因が隠れていることもあります。一例を上げますと肩こりだと思い込んでいた方が実は肺に穴が開いていた(気胸)ということもありました。甲状腺の問題だということもありました。(バセドウ病)ですから、症状や経過をよく観察しながら施術を行うことが非常に重要となってきます。ただ揉めばいいということではありません。とはいっても大半が、体型的な問題(ストレートネックなど)や生活習慣から起こる肩こりですのでそこまで心配することはありません。ここではそれらの肩こりについて取り上げます。

ストレートネック

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肩こりを訴える患者さんの多くは「ストレートネック」になっていると言われています。パソコン仕事など、座りっぱなしのデスクワークをしている方が悩まされており、現代病ともいえるものです。うつむき姿勢を続けていると、視線が下向きで猫背となることから、顔とあごが前へ突き出すような姿勢になります。長時間筋肉が動かず、その結果、緊張した筋肉により頚椎が前方へ引っ張られて、徐々にストレートネックになっていきます。首の生理的前湾がなくなり、真っ直ぐの状態(ひどい場合には逆アーチになる)になってしまい、肩こりや首痛、頭痛が起こる原因となります。

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ストレートネックになると、頭の全ての重みが首の付け根部分にのしかかるため、首肩周辺の神経や血管が圧迫され、筋肉疲労による凝りの症状よりも痛みが酷くなり、頭痛、吐き気、めまい、イライラなどの症状に発展することもあります。自分ではそこまで首や肩にトラブルはないと思っていても、パソコンでの作業などが多い方はストレートネックになりかけていることも少なくないので、ケアしておくことが大事です。

■ ストレートネック、簡易チェック法

壁にかかとと背中をつけて軽くあごを引き・・・

☑ 後頭部と肩が壁につけば正常

☑ 後頭部がつかない場合はストレートネックです

☑ 後頭部がついても、肩が壁につかない場合もダメです

・・・多分、ほとんどの方がダメだったのではないでしょうか?後頭部が壁についても、肩がつかない場合は、肩が内側に入り、首から肩全体が前屈みになる状態が習慣化していると思われますので、より重症といえるかもしれません。

*ただ、ストレートネックは不調の原因の大きなウェイトを占めますが、すべての原因になる訳ではありません。ストレートでも不調が出ない方もいますし周辺の筋肉を和らげることで症状を改善することもできます。(詳しくはこちら

肩こりと頭痛

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肩こりになると、頸部や頭部周辺の筋肉が固くなるため頭痛も併発し、より一層苦しめられることが多いです。肩こりと同じく、頭痛にも様々な原因がありますが肩こりがひどくなりまた頭が痛くなると集中力も低下し、仕事や勉強の能率も落ちてしまうので大変苦しい思いをする方が数多くいらっしゃいます。

肩こりの施術

肩の大きな筋肉(僧帽筋など)に凝り感や疲労感を感じることが多いのですが身体の末梢である腕の筋肉や血行を良くしまた肩甲骨の動きや体のバランスを調整する方が、症状が改善される可能性は高いです。とくに肩甲骨の調整は、当院オリジナルの調整法で多くの方から好評です。体型や腹部の状態など全体の症状も見てから施術を行います。

(1)バランス調整

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肩甲骨の調整と肩甲骨周辺の細かい筋肉のバランスに重きを置いた施術を行います。

(2)鍼

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(3)温灸・オイル灸ほか

身体をしっかり温めたり保湿していきます。

改善までの目安

 「なぜ肩こりになったのか?」ということを生活習慣や生まれ持った体型などと照らし合わせてトータルで考えながらじっくりと施術を行うことが大切です。「パソコンやりすぎで肩こりになっているので、仕事を休んでください。」とは言えません。ですから、それぞれの生活習慣や事情に合わせた運動や生活指導などもしていきます。まずは経過を見ながら週に一度、続けて5回ほどまずは一か月試してみる所からおすすめいたします。詳しくはお問い合わせください。初回しっかりカウンセリングいたします。

薬で改善しない、しつこい痛み(慢性疼痛)に鍼灸治療を加える事をオススメします。

腰痛などを「身体の部位がとにかくずっと痛い。という方がいらっしゃいます。これらは慢性疼痛と呼ばれ薬だけではなかなか改善せずに困っている方も多いです。すべてではありませんがこれらのしつこい痛みに鍼灸が有効なことが多いためその理由を含めてまとめていきます。

痛みの分類

痛みは大きく以下の3つに分かれます。その際に使われる薬剤も様々でその症状に合わせて医師が判断し痛み止めだけではなく抗うつ薬や抗てんかん薬などが処方されます。

1、侵害受容器性疼痛

炎症成分・発痛物質の増加で起こります。組織の損傷を感知して起こる痛みです。切り傷・骨折・肉離れなど・・・ほとんどの痛みはこれに当たります。変形性質関節症、がん、偏頭痛、緊張型頭痛などもこれに当たります。痛み止めの薬が有効とされています。痛み止め(NSAIDsのセルコックスやロキソンニンなど)や外用薬(バップ)などが処方されます。

2、神経障害性疼痛

神経線維が傷害されると起こります。例えば神経根の圧迫=手根管症候群 神経の損傷=糖尿病など また幻肢痛といって切断した手が痛むことなどもありますし帯状疱疹後の神経痛もこれに当たります。神経系が痛みに敏感な構造になってしまうため痛みの原因がなくなった後も痛みが続くことがあります。

神経ブロック注射や内服薬ではリリカやトラムセットなどが処方されることもあります。

3、中枢機能障害性疼痛

脳の疼痛記憶やストレス、鬱により痛みが増します。サインバルタやリーゼなどの抗うつ剤が処方されることもあります。

慢性疼痛とは?

数か月から数年にわたり持続や再発を繰り返す痛みのことです。通常以下のいずれかに当てはまる痛みは慢性疼痛とみなされます。

・ 痛みの元の原因になったケガや病気がなくなった後も3か月以上の痛みが続く

・ 数か月から数年にわたり再発したり消えたりする

・ 慢性疾患(がん・関節炎・糖尿病・線維筋痛症など)が原因で起こるものや治らないけがに伴うもの

慢性疼痛があると痛みに対する神経系の感度が非常に高くなってしまうことがあります。少しの刺激でも敏感になってしまうのです。(以下イメージ図)またある場所から別の領域へ痛みが放散することもあり、この場所をトリガーポイントということもあります。鍼灸治療ではこのトリガーポイントを狙って治療することもあります。

薬では治りづらい

病院ではリハビリなども行われますが薬物療法が主体となります。ケガや感染症による痛みは除き、薬だけでは痛みがなかなか改善しない場合もあります。以下に理由を列挙します。改善しない場合は病院や薬などに加えて鍼灸治療なども視野に入れていいかもしれません。

・そもそも発生原因が複雑で多岐に渡るため。

・上記の図のように繰り返し脳で痛みを認識することで、ちょっとしたことでぶり返し続けているため。

・冷え性や筋力低下など体質が関係しているため。

→鍼治療に加え疎経活血湯(そけいかっけつとう)などの漢方薬を使い体質改善を図りながら、痛み症状改善を提案することがあります。その際は漢方専門クリニック等をご紹介します。

・職場での姿勢や人間関係など環境が関係しており、そこが改善されていないため。

・筋肉の緊張が強いため。

・痛みに対し不安や恐怖を感じていることが大きなストレスとなっているため。ほか

病院とも良い関係を

とは言え誤解してほしくないのは「薬が悪い、役に立たない」という話ではありません。中にはなかなかよくならず精神的に参ってしまい薬そのものを嫌悪するようになってしまった方もいらっしゃるかもしれません。薬物療法による痛みのコントロールによりQOLを上げる事はとても意味があることです。が、同時に「薬だけで解決することが難しいこともある」と考えるとよいかと思います。慢性疼痛は特にそのようなケースに当たることが多いのです。

医療機関とも上手に付き合うとよいでしょう。例えばですが「原因不明の慢性的な腰痛だと思っていたら実は癌だった、自己判断で民間療法を行ううちに悪化してしまった。」という最悪のケースも考えられます。痛みや不調がある場合まずは原因を確かめることが良いでしょう。もちろん調べても、医師に相談しても分からないことはありますが「自己判断で原因が分からない」と「血液検査や精密検査をした上でよくわからない」ということの間にはリスクに大きな違いがあります。上手に医師や病院を頼りましょう。

鍼灸治療のメリット

以下のような理由から鍼灸治療をオススメします。

・比較的安全でエビデンス多。(参考1)

・筋肉を緊張緩和し血行をよくする。

→緊張が関係し痛みが生じている場合、鍼灸治療が非常に効果的です。

・鍼を刺すと脳内からモルヒネ用物質という鎮痛作用がある物質が出る。(参考2)薬を使わないためすでに沢山薬を飲んでいる人の選択肢に加えやすい。

・自律神経、ホルモンバランスの安定作用がある。

 

分からないことがあればまずは一度ご相談ください。


参考

1:慢性疼痛患者に対する鍼刺激が脳循環に及ぼす影響

2:明治鍼灸大学の研究

発達障害がある人・発達に課題がある人への鍼灸治療に関して

鍼灸治療が発達障害そのものを緩和するというエビデンスはありませんがストレスを和らげ、緊張を緩和する可能性があるため症状改善のお役に立てます。以下に情報をまとめておきますが発達障害をお持ち、またはその疑いがあり体調不良でお困りの方は一度お気軽に相談ください。専門的に診断してくれる医療機関を紹介したりしながら併用して鍼灸施術を受けることもできます。*似たような事例では、子供の起立性調整障害疑いを鍼灸施術を行いながら専門病院におつなぎした事例があります。

発達障害の定義とは?

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。(厚生労働省

脳の機能的な問題が関係して生じる疾患であり、日常生活、社会生活、学業、職業上における機能障害が発達期にみられる状態をいいます。 最新のDSM-5(「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版」)では、神経発達障害/神経発達症とも表記されます。(eヘルスネット・厚生労働省

DSM-5に基づいて診断基準や分類がなされます。

発達障害と「発達に課題がある」という状態の違いをとは?

「発達障害でなく発達に課題がある」という表現には、いくつかのニュアンスが含まれています。以下、それぞれの状態に関連する特徴や違いを説明します。

(1)発達障害

・明確な症状と診断:発達障害は、特定の症状や特徴が明確に現れ、これに基づいて診断が行われます。
・DSM-5(精神障害の診断および統計マニュアル)などの基準に適合:発達障害の診断は、一般的に国際的に受け入れられた診断基準に基づいています。
・症状が生涯にわたり持続:発達障害は、生涯にわたって続く可能性が高い慢性の状態であることが多いです。

(2)発達に課題がある

・特定の状況や期間に関連:発達に課題がある場合、それが特定の状況や期間に関連している可能性があります。例えば、一時的な学習の課題やストレスによる影響が考えられます。
・明確な症状がない場合も:発達に課題がある場合、明確な症状がないか、症状が一時的であることがあります。
・他の要因による可能性:発達に課題がある場合、環境の変化、一時的なストレス、他の健康状態などが原因となっている可能性があります。

簡潔に言えば、発達障害は比較的に持続的で明確な症状を伴う一般的な診断であるのに対して、発達に課題がある場合は一時的で特定の状況や期間に関連している可能性があります。ただし、具体的な状態や症状は個人によって異なり、専門家の評価が必要です。

発達障害の分類は?

eヘルスネット・厚生労働省の解説ページを参考にDSM-5の分類を紹介します。

発達障害は、いくつかの主要なカテゴリーに分類されます。以下に、主な発達障害の分類を示します。なお、これらのカテゴリーはあくまで広い範囲であり、個々の人が抱える症状や特徴は非常に多岐にわたります。

・注意欠陥多動性障害 (ADHD):短縮してADHDとも呼ばれます。注意の欠如、過動、衝動性が特徴で、学業や社会的な機能に影響を与えることがあります。

・自閉スペクトラム障害 (ASD):自閉症スペクトラム障害は、コミュニケーションの障害や社会的な相互作用の難しさ、独特な興味や行動の繰り返しといった特徴を持つ総称です。高機能自閉症から、深刻な発達障害まで幅広い症状があります。

・学習障害:読み書きや計算などの学習に関連する領域で困難を経験する総称です。ディスレクシア(読字障害)、ディスカルキュリア(計算障害)などが含まれます。

・知的障害:一般的な知的機能の発達が遅れるか、制限される状態を指します。IQが一定の基準以下であることが一般的な特徴です。

・発話・言語障害:発音、語彙、文法などの言語に関する困難が含まれます。言語発達障害や発声障害などが該当します。

これらの障害は、個々の人の特性や症状によって様々な程度で現れ、また同時に複数の発達障害を抱えることもあります。診断やサポートのためには、適切な専門家や医療プロフェッショナルに相談することが重要です。

大人になるまで発達障害が放置されてしまうケースがあるのはなぜ?

発達障害は子供だけというイメージがあるかもしれませんが大人もあり得ますし、また大人になるまで放置されるケースがあります。その理由は複雑であり、さまざまな要因が関与しています。以下はその主な理由です。

・軽度であるため気付かれにくい:発達障害が軽度である場合、症状が他の一般的な行動の範囲内に収まることがあります。そのため、問題があると気付かれにくいことがあります。

・社会的な期待の変化:子供時代から大人にかけて、発達障害の特徴は変化することがあります。また、社会の期待も変わり、大人になると共に異なる対応が求められることがあるため、発達障害が見過ごされることがあります。

・マスキングやコンピェンセーション: 発達障害を持つ人は、自身の困難に対処するために異なる戦略を学びます。これにより、一時的には症状が緩和されたり、他者に隠されることがあります。

・診断の難しさ: 発達障害の診断は複雑であり、専門的な知識と時間を要します。一般的な診断は子供時代に行われやすいため、大人になると診断が難しくなることがあります。

・周囲の理解の不足:発達障害についての理解が不足している場合、症状が異常であることに気付かないか、適切なサポートが得られないことがあります。

・自覚の不足:発達障害を持つ人自身が、自分の特徴が他と異なることに気付かない場合があります。また、気付いてもそれを受け入れるのが難しい場合もあります。

これらの要因が複合的に絡み合って、発達障害が大人になるまで放置されることがあります。早期の診断と適切なサポートが重要であり、理解ある環境でのサポートが提供されることで、大人になってからの生活の質が向上することが期待されます。

発達障害の人がストレスに弱いのはなぜですか?またできるセルフケアや対策はありますか?

発達障害を持つ人がストレスに弱いと感じる理由は、いくつかの特性や課題が絡み合っている可能性があります。一般的な特徴として以下の点が挙げられます。

・感覚過敏:発達障害を持つ人々は、外部の刺激(音、光、触覚など)に対して過敏であることがあります。過度な刺激がストレスを引き起こす可能性が高まります。

・社会的な適応困難:コミュニケーションや社会的な相互作用において適応が難しいことがあり、これが社会的なストレスや孤立感を引き起こすことがあります。

・予測困難性:変化への適応が難しいことがあり、予測可能でない出来事がストレスとなることがあります。

・コミュニケーションの困難:意思疎通が難しい場合、自分の感情やニーズを適切に伝えることが難しく、これがストレスの原因となります。

これらの理由から、発達障害を持つ人がストレスに敏感であると感じることがあります。しかし、適切なセルフケアや対策を取ることで、ストレスへの対処が改善される可能性があります。以下はその一例です。

・ストレス管理技術の学習: リラクセーション法、深呼吸、瞑想などのストレス管理技術を学ぶことで、ストレスに対処する能力が向上します。

・コミュニケーションスキルの向上:コミュニケーションスキルのトレーニングや、感情やニーズを適切に伝える方法を学ぶことが、ストレスの軽減に寄与します。

・予測可能な環境の構築:予測可能な環境を作り出すことで、変化に対処しやすくなり、ストレスを軽減できます。

・適切なサポートの確保:必要なサポートや理解ある環境を確保することが重要です。家族や友人、教育機関、職場などからのサポートが役立ちます。

個々のケースによって適したアプローチが異なりますので、専門家と相談し、個別のサポートプランを立てることが重要です。

鍼灸治療は発達障害の症状を緩和しますか?

以下は、鍼灸治療がストレスに対してどのように影響を与えるかに関する一般的なポイントです。

・リラックス効果:鍼灸治療は、鍼や灸を用いて特定の経絡やツボに刺激を与えることで、筋肉の緊張を緩和し、リラックス効果をもたらすことがあります。これにより、身体的なストレスや緊張が和らぐ可能性があります。

・自律神経の調整:鍼灸治療は、自律神経系を調整する助けとなることが報告されています。具体的には、交感神経(ストレス応答を活発化する)と副交感神経(リラックスを促進する)のバランスを整える働きが期待されます。

・ホルモンの調整:鍼灸治療がストレスホルモンや神経伝達物質のバランスを調整する可能性があります。これにより、ストレス応答が緩和されることが期待されます。

・睡眠の改善:ストレスが原因で睡眠障害が生じることがありますが、鍼灸治療が睡眠の質を向上させ、ストレスの軽減に寄与するとされることがあります。

「ストレートネックが原因ですか?」というご質問に対して。と、その対策。

ここ最近、弊所のクライアントさんから「整形外科でストレートネックだと指摘された。首や肩が痛い、自律神経の不調などはそれが原因ですか?」と質問されることが多いです。結論から言いますと答えは「よくわからない。ただストレートネックは不調の原因になりうる。」とお答えすることが多いです。ストレートネックについてまとめていきます。

ストレートネックとは何か?

まずは定義を探すことが重要です。日本整形外科学会のページを検索してもストレートネックという言葉は見つかりませんでした。アメリカ医師会の権威ある雑誌JAMA(ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション)の論文を参照します。(参考1)そこでは以下のように表現されていました。

生理的な頸部の前彎曲線の喪失による、異常な脊椎アライメントに関連する一般的な変性疾患。

→病名というよりは概念・状態を表す言葉だと思うといいかもしれません。湾曲がまっすぐだとストレートネックだと呼ばれ、逆に湾曲がきつすぎるとスワンネックと呼ばれます。どちらもあまりよい状態ではないとされています。

なぜ整形外科医の先生は「ストレートネック」という言葉をよく使うのか?

整形外科学会のHPにはストレートネックという言葉は定義されていないのですが、整形外科医の先生はよくストレートネックだという説明をする印象があります。(統計ではなくあくまでも私の印象論です。)なぜそう説明するか?以下考察してみたいと思います。

・医師は「骨盤矯正」や「免疫力」という言葉は医学用語でないため使うのを嫌がる。しかしストレートネックは医学的な根拠がある。(そのためJAMAなどにも取り上げられる。)

・レントゲン所見から説明しやすい。「頸椎がまっすぐだから痛みが出ている。」→ 説明としてわかりやすいため患者の理解や納得も得られやすい。それだけが原因でないことは医師も分かっているがわかりやすく説明している。

上記のような理由からではないでしょうか?実際にJAMAの論文(参考1)でも2006年から2018年に男女ともにストレートネックとスワンネックの割合が増加している。ストレートネックに関しては12年で10%程度割合が増加している。その原因はパソコンやスマホのやり過ぎなど生活習慣の変化が疑われる。などが指摘されています。つまり、ストレートネックだから、という理由は説明しやすいのです。しかし一つの疑問が浮かびます。

ストレートネックだから痛み・不調が出るとは限らない

ストレートネックやスワンネックだったとしても不調が出るとは限りません。ヘルニアや脊柱管狭窄症も同じです。筋肉が柔らかい状態で可動域が正常であるならば不調は出ないケースも多く、それらが原因で症状が出るかどうかは、よくわからないのです。実際、厚生労働省も85%の腰痛は原因不明だと明言しています。(参考2)私自身も腰部MRIを撮影したところヘルニアの可能性を医師から指摘されたことがあります。それらがあれば将来的な腰痛や不調につながる可能性がありますが、すぐに痛みなどの症状が出ることはないです。普通に生活できています。ヘルニアがあっても腰痛が出ない人はいます。同じようにストレートネックやスワンネックでも首の不調が出ない人はたくさんいます。しかし皆さんお医者さんにストレートネックだと指摘されるとずいぶんと気にしてしまう方もいるようです。症状が出ていなければそこまで心配しなくても大丈夫なのですが。

ストレートネックを改善するために何をすべきか?

まずは必ず医師や専門家に相談し、個別のアドバイスを受けるようにしましょう。そのうえで以下の方法が役立つかもしれません。

1:適切な姿勢の維持: 頭が前に出たり、肩が丸まったりしないように、正しい姿勢を保つことが重要です。デスクワークをする際には、モニターの高さや椅子の高さを調整し、背中をしっかりと支えるクッションを使うことが役立ちます。

2:ストレッチとエクササイズ  首と肩の筋肉を強化し、柔軟性を改善するために、医師や理学療法士が勧めるストレッチとエクササイズを行いましょう。特に、首、肩、背中の筋肉を鍛えることが大切です。首そのものをどうにかするよりも首に負担をかけない方法例えば、ぶら下がり健康法や水泳などをお勧めします。

3:リラクセーション法: ストレスがストレートネックの原因になることがあるため、リラクセーション法を実践することが重要です。瞑想、深呼吸、ヨガ、プログレッシブ・マッスル・リラクセーション、鍼治療などが役立つでしょう。

4:体重管理 過体重は首の負担を増加させる要因となります。健康的な体重を維持し、適切な運動を行うことがストレートネックの予防と治療に役立ちます。

5:ポストラルトレーニング: 専門家が指導するポストラルトレーニングプログラムを受けることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。(参考3)

6:痛み管理 ストレートネックが痛みを伴う場合、医師の指導の下で適切な痛み管理方法を採用することが大切です。場合によっては薬物療法もありうるでしょう。痛みが軽減されると、運動やストレッチが行いやすくなります。

7:医師の診断とアドバイス ストレートネックの症状が慢性的で重度の場合、医師の診察と治療を受けることが不可欠です。医師は適切な治療法や必要な検査を指示し、症状を管理します。

 

田無北口鍼灸院でも緊張の改善や痛みの管理、運動指導などを通してストレートネックの改善をお手伝いできます。仕事や生活習慣などを細かくお聞きし適切なアドバイスも行います。お困りの方は一度ご相談ください。

 

参考1:Temporal Trends in Cervical Spine Curvature of South Korean Adults Assessed by Deep Learning System Segmentation, 2006-2018

参考2:厚生労働省 腰痛対策

What Can the History and Physical Examination Tell Us About Low Back Pain?

参考3:ポストラルトレーニングは、姿勢を改善するために行われるトレーニングや運動のことを指します。

膝裏の痛み:ベーカー嚢腫(のうしゅ)、ベーカー嚢胞(のうほう)について 

膝の裏に痛みが出ることは様々な原因で起こりますが「ベーカー嚢腫」または「ベーカー嚢胞」と呼ばれる病気があります。膝窩嚢胞(しつかのうほう)と呼ばれることもあり英語ではBaker’s cystと言います。

膝関節の後ろの組織が腫れて炎症を起こすことが原因で起こります。腫れや炎症は以下の原因となる可能性があります。

症状

場合によっては、ベーカー嚢胞は痛みを引き起こさず、気づかないことがあります。症状がある場合は、次のような症状が考えられます。

・ 膝の後ろ、時には脚の腫れ

・ 膝の痛み

・ 膝が硬くて完全に曲げられない

活動した後や長時間立っていた場合、症状が悪化することがあります。

原因

滑液 (sih-NO-vee-ul) と呼ばれる潤滑液は、脚のスムーズな振りを助け、膝の可動部分間の摩擦を軽減します。しかし、場合によっては、基礎疾患が原因で膝から関節液が過剰に生成されることがあります。これが起こると、膝の後ろに体液がたまり、ベーカー嚢腫を引き起こす可能性があります。これは次のことが原因で発生する可能性があります。

・ 膝関節の炎症。さまざまな種類の関節炎で発生する可能性があります。

・ 軟骨損傷などの膝の怪我

ただし、ベーカー嚢胞が膝の後ろに液体で満たされた腫れ以外の症状を引き起こさない場合もあります。

疑わしい場合や原因が良くわからない場合には専門医を受診しましょう。

ベーカー嚢腫と鍼灸治療

この疾患に鍼治療が効果的かどうか?の高いエビデンスは存在しません。しかし海外では補完代替的な治療として中国伝統医学の鍼治療を選択する人がいるようです。まずは通常医療のステロイド投薬治療などを受けることがオーソドックスや形でしょうがそれにプラスしての鍼治療は症状緩和に役立つ可能性が多いにあります。

まずはご相談ください。

 

参考

NHS ベーカー嚢胞

 

霊障(れいしょう)・電磁波攻撃などでお悩みの方への鍼灸施術に関して

■ 弊所のスタンスや施術方針について

まず最初に弊所のスタンスについてお伝えします。霊障や電磁波攻撃で悩む方は実際にいます。そのため霊がいるか・いないか?電磁波攻撃があるか・ないか?などの議論はするつもりはありません。肯定も否定もしません。弊所でできる事はそのようなことで悩む方のお気持ちを真摯に受け止め、しっかりとお話を伺いまた鍼灸施術によって体調をよくすることです。てんかんや統合失調症をはじめとする病気が疑われる場合など必要があれば医療機関への受診も勧めます。除霊を希望される方は宗教家などの頼り方についてもお伝えします。その結果、体調が改善し、心身ともにリラックスし症状が気にならなくなる方も多いです。何か特別な治療をする、除霊をする、開運グッズを販売する等の行為を田無北口鍼灸院内で行うことはありません。普通の鍼灸施術を提供しています。

■ 霊障とは何か?

webフリー百科事典weblioには「俗に、霊が憑く・霊気に中ることによって心身に不調を来すこと、を指す意味で用いられる表現。回復のために除霊・浄霊などが試みられることが多い。医学的・科学的な根拠には欠ける。」との記載がありました。岩波書店の広辞苑(第七版)には霊障(れいしょう)という言葉は掲載されていませんでしたが、似たような言葉の憑依(ひょうい)は記載されていました。「霊などがのりうつること。憑っつくこと。」とあります。

■ 世界中で訴えられる現象

霊のせいで体調が悪くなる、という訴えや実際に霊を見たという報告・物語は世界中で存在します。またそれと同時に民俗的・伝統的な治療方法も世界中にあります。霊魂や電磁波攻撃の存在を否定しても、信じている本人にとっては事実であるため効果はありません。人類学・医学的には呪われたと思い込むとショックで実際に亡くなってしまう「ブードゥーの呪い現象」が昔から知られています。中南米のシャーマン伝統治療では神と自然が一体となった儀式を行うことや時には幻覚剤を用いてこれらの症状を改善させますが現代医学的なとらえ方をすればそれも心理療法やプラセボ効果も含んだ薬物療法の一つであるという見方もできます。ケースバイケースではありますが、とくに心理・社会的な疾患には効果が高いと思います。

■ 霊障により出現する心身症状や訴えの一例

・ いつも身体が重く気分が鬱々としている

・ 家にいると窓や壁から音や気配がする

・ 診療内科で診断がつかない。薬を飲んでも改善しない。

・ 自分の考えとは違う言動をすることがある

・ 立て続けに事故やけが、不調が起こる

・ 家族や病院の医師からもあまり信じてもらえず悲しい等

■ 実際に来所された方の実例

個人情報に配慮し脚色し紹介いたします。

お名前 

川田花子さま(仮名)

年齢

42歳(施術当時)

主な訴え 

自律神経失調症、肩こり症状が強く、やたらとのどが渇く。あまり眠れていない。夜中に目が覚めてしまう。夜中に天井から音がする。電磁波攻撃をされている。耳鳴りが起こる。薬ではあまりよくないと感じているためできたら薬も減らしていきたい希望がある。(ご本人談)

施術開始時期

平成29年6月10日

改善時期

平成29年8月10日(週に1.2度程度。全7回の施術。)

経過・状況など

現在体調不良のため休職中。平成28年12月にマンションに入居したころから部屋に不快感を感じていた。心療内科にも通院中。統合失調症の可能性は否定されたが、パニック障害といわれた。(ご本人談)

(1)思い当たる原因

隣人からの電磁波攻撃(ご本人談)

(2)弊所での施術・見解

じっくりお話を伺ったうえで筋肉の緊張など確認。右首から肩にかけての緊張が強いためリラックスさせる施術を行うと説明。右の部屋から特に強い電磁波を感じる。弊所では自律神経症状(不眠・うつ傾向)やパニック障害などの症状も改善実績が多数ある。また霊障や電磁波攻撃など様々な訴えをする方も多く来所される。しっかりお話を伺い安心してもらう。まずは5回ほど施術を行い様子を見ていく。統合失調症の可能性は否定されているとのことだが何かあれば病院にも頼るよう指導。漢方内科などの選択肢もあることを説明した。

(3)経過・施術など

第一回 平成28年11月24日

頚周辺の緊張を取る目的で鍼灸、吸玉療法など行った。吸玉療法は睡眠障害にも効果がある。また東洋医学的なバランスも考え足にもお灸を行った。病院にも通院するよう指導。自己判断で薬はやめないこと。

第二回 平成28年9月10日

昨日は肩が張ってしまったが前回やった後その後ぐっすり寝れた。効果は感じている。

第三回 平成28年9月17日

寝れるようになってきているがのどの渇き症状は多少気になる。

第四回 平成28年9月24日

前回少し怠さが出たとのことで今日は弱めに施術。頚周辺の緊張を取る。音が気にならなくなってきた模様。引越しをすることを決めた。

第五回 平成28年10月7日

改善傾向。とくに寝れるようになったことが大きい。

(4)総括

特に首から背中にかけての緊張が強かったようですがお話を聞くことと鍼灸施術によってだいぶ改善しました。実際にその環境から離れることが得策と判断し、引っ越しを決めてからさらに体調が良くなったようです。何かお困りごとがあればいつでもご相談ください。

肩が上がらない、背中をかくのがつらい、いわゆる四十肩・五十肩症状に関して。田無北口鍼灸院の施術・50代男性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。肩を挙げづらい、背中をかく動作がつらい、いわゆる五十肩のような症状が改善した例です。詳しくは以下・・・

お名前 

濱田浜尾さま(仮名)

年齢

59歳(施術当時)

主な訴え 

首の疼痛・肩こり・左肩の痛み、肩甲骨周辺の痛み。腕を横に挙げると痛い、腕を前に挙げる動作が上手にできない、背中をかく動作ができない(ご本人談)

施術開始時期

平成28年10月24日

改善時期

平成28年12月21日

(週に1度程度。全6回の施術。)

経過・状況など

普段はデスクワーク。元々肩こりなど感じていたが9月末頃から動きが悪くなり痛みも出てきた。最初は整形外科に行き治療を受けていたがいまいち改善しない為相談しに来た。孫と遊びたいので早くよくしたい。(ご本人談)

(1)思い当たる原因

キッカケは孫と遊んだ直後から肩が痛くなった。デスクワークを長年しているので疲れていたのかもしれない。(ご本人談)

(2)弊所での施術・見解

まずは状態把握。上腕二頭筋腱といわれる肩と腕をつなぐ腱が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。また整形外科にて治療を受けたが良くならなかったとのことでしたのでどのような治療をしていたのかヒアリング。電気治療と湿布とのこと。病院によってはブロック注射などもある、とお伝えし整形外科との併用も勧めた。が、本人希望によりまずは弊所だけで施術を行い様子をみていく。

(3)経過・施術など

第一回 平成28年10月24日

元々肩甲骨周辺の緊張が強い。肩こり症状もあり。鍼灸、吸玉などで緊張を和らげる。

第二回 平成28年10月31日

前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。

第三回 平成28年11月7日

改善傾向。リラックスできている。

第四回 平成28年11月23日

改善傾向も一週間開けたらまだ少し辛さを感じた。

第五回 平成28年11月30日

大分良くなっている。可動域制限もなくなってきた。自宅でも動かすよう指導。

第六回 平成28年12月14日

改善傾向。今日で施術をいったん終了。今後は月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

(4)総括

肩の過緊張を改善できたことで良くなった。多少痛み・だるさが出るが50型症状の場合弊所ではよく関節を動かして改善を狙う。良くなったのでお孫さんと沢山遊んでください。お大事にどうぞ。

後ろに手が回らない、手首も痛む、いわゆる四十肩・五十肩症状に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代女性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。後ろに手が回らない、背中をかく動作がつらい、いわゆる四十肩のような症状が改善した例です。

お名前 

春山千秋さま(仮名)

年齢

40代

主な訴え 

首の疼痛・肩こり・右肩の痛み。両肩甲骨周辺の痛み。右手首まで放散痛有。腕を横に挙げると痛い背中をかく動作が上手にできない(ご本人談)

施術開始時期

平成29年07月30日

改善時期

平成29年08月末日改善傾向。

経過・状況など

現在休職中。元々整形外科に通院していたがあまり改善しないため相談に来所。電気治療だけでは改善の実感がなかった。(ご本人談)→病院の治療方針を否定しないで併用するよう説明。

(1)弊所での施術・見解

まずは状態把握。烏口突起周辺が硬い。肩甲骨にも固さあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。また整形外科にて治療を受けたが良くならなかった、とのことでしたのでどのような治療をしていたのかよくお話を聞く、治療内容ヒアリング。*整形外科でもいろいろな治療法もあるのだが整形外科=対応が悪いというイメージを持っている方もいる。そのためどのようなタイミングで行くべきか??どんな治療法があるか??丁寧に説明していきベストな治療法を選択してもらう。整形外科の治療方針などを否定することはしない。

(2)経過・施術など

第一回 平成29年7月30日

元々肩甲骨周辺の緊張が強い。肩こり症状もあり。鍼、温灸などで緊張を和らげる。

第二回 平成29年8月1日

前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。

第三回 平成29年8月3日

改善傾向。まだ症状は残るが少しずつリラックスできてきた。

第四回 平成29年8月15日

第五回 平成29年8月30日

まだ痛みは残るも改善傾向、少しづつ通院ペースを減らしてもよいと説明。

(3)方針など

放散痛は肩甲骨周辺の方差からくると説明。温灸や皮内鍼なども使い対応していく。電気治療だけでは改善が難しい。関節運動や鍼灸などを多用しながら筋緊張を緩和させていく。症状は改善してきているので継続してもらった。

(4)ご本人の感想

Q1,施術前つらいと感じていたことを教えてください

50肩で右腕が後ろ手にできず手首も痛くなり指先まで痺れてひどいときは箸を持つのも辛かった。それに伴い全身の辛さもあった。

Q2、施術後どうなりましたか?

少しづつ痛みが軽くなってる気がする。継続して元通り動かせるようになりたい。

左肩から腕の痛み、夜間痛(寝る時の痛み)いわゆる四十肩・五十肩症状に関して。田無北口鍼灸院の施術・50代男性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。肩を挙げづらい、左肩から腕にかけての痛みが強い、夜寝る時に痛む(夜間痛)いわゆる50肩のような症状が改善した例です。詳しくは以下・・・

 

お名前 

山本徹さま(仮名)

年齢

50歳(施術当時)

主な訴え 

首の疼痛・肩こり・左肩の痛み。肩甲骨周辺の痛み・左腕の痛み。夜寝る時に痛くて不快・寝れない(ご本人談)

施術開始時期

平成29年07月12日

改善時期

平成29年08月09日(週に1度程度。全5回の施術。)

経過・状況など

普段はデスクワーク。座っている時間が長い。細かいマウス作業も多い。元々肩こりなど感じていたが動きが悪くなり痛みも出てきた。整形外科に行くべきか?迷ったがまずは弊所に相談しに来た。(ご本人談)

 

(1)思い当たる原因

特になし。デスクワークを長年しているのでそれが原因かもしれない。(ご本人談)

(2)弊所での施術・見解

まずは状態把握。筋肉や腱が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。また整形外科にて行う治療方法と鍼灸院でできることの違いなども説明。併用して治療を行うことがベストであり、まだ病院での診察を受けていないようならば今の状態を把握するうえでも併用し治療を進めたほうが良いと話した。ご本人が希望すれば整形外科への施術報告書なども作成し、医師に鍼灸の施術方針をお伝えしながら進めていくことも可能。ベストな方法を選択してもらう。

(3)経過・施術など

第一回 平成29年7月12日

元々猫背気味。肩こり症状もあり。

・ 鍼灸

・ 吸玉

などで緊張を和らげる。

 

第二回 平成29年7月19日

前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。

 

第三回 平成29年07月26日

改善傾向。リラックスできている。夜間痛が気にならなくなってきた模様。

 

第四回 平成29年8月2日

改善傾向。ただまだ緊張はあるため引き続き施術を受けたい。

 

第五回 平成29年8月9日

大分良くなっている。可動域制限もなくなってきた。自宅でも動かすよう指導。加療継続していくが2週間に一度、と少し間を開けながら様子を見ていく。さらに改善したら月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

 

(4)総括

多少痛み・だるさが出るが50肩症状の場合よく関節を動かして改善を狙うことが多いです。鍼を使いながら動かしていくと少しづつ痛みを緩和できます。同時に整形外科や病院で診察を受けることの重要性もお伝え出来た。

 

(5)ご本人のコメント

40肩で左肩から腕まで痛みが出ていた。施術を受けて少しづつ痛みが和らいだ。それ以外に腰や頚もケアしてもらい同時に身体が軽くなった気がする。

股関節の痛み・腰痛症、田無北口鍼灸院の施術・40代男性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。座り仕事が長く元々腰や足にハリ感を感じていたがお子さんを抱えた時に左股関節に痛みが出てしまいました。

お名前 

高村幸太郎さま(仮名)

年齢

43歳(施術当時)

主な訴え 

左股関節の痛み、腰痛症、動くと股関節周辺に痛みが出る。(ご本人談)

施術開始時期

平成29年06月04日

改善時期

平成29年06月25日(週に1.2度程度。全5回の施術。)

 

経過・状況など

普段はデスクワーク。元々腰痛など感じていたが4月末頃から忙しくなり睡眠不足も続いていた。6/1に子供を抱えた時に痛みが出てそれから辛いのを我慢し過ごしていた。病院に行くべきか?どうしたらいいかわからないので相談しに来た。これから忙しくなるので早くよくしたい。過去に似たような症状で整形外科に通ったがあまりよくならなかった。薬ではよくならないと感じている。(ご本人談)

 

(1)思い当たる原因

デスクワークを長年しているため腰痛は感じていた。忙しかったのもあり疲れていたのかもしれない。(ご本人談)

(2)弊所での施術・見解

まずは状態把握。背中から腰が硬くなっている。股関節周辺も硬い。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。また痺れを伴う痛みが強い、症状が改善しない、などあればすぐに整形外科への通院もお勧めすると説明。(病院と併用することを勧める。メリットも説明。)よく症状や状況をヒアリング。まずは弊所で施術を行い様子をみていく。

(3)経過・施術など

第一回 平成29年06月04日

元々腰周辺から骨盤の緊張が強い。

肩こり症状もあり。

・ 鍼灸

・ 吸玉

などで緊張を和らげる。患部は熱があるのでアイシング。

 

第二回 平成29年06月6日

前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。アイシングはなし。

 

第三回 平成29年06月10日

改善傾向。リラックスできている。痛みの質が変わってきた。朝が一番辛いが楽になってきてる。

 

第四回 平成29年06月17日

改善傾向。

 

第五回 平成29年06月25日

大分良くなっている。可動域制限もなくなってきた。今後はセルフケア自宅でも股関節動かすよう指導。

 

(4)総括

股関節周辺の筋肉の緊張が強かった。股関節の状態が改善したので結果的に腰痛の状態もよくなった。座りっぱなしだと様々な場所に負担がかかること説明。今後はメンテナンスとセルフケアに努めてもらう。ご本人に書いてもらった施術感想も書き起こして載せておきます。

 

Q1、施術前つらいと感じていたことを教えてください。

腰痛・股関節痛

 

Q2,施術後どうなりましたか?

1度目の施術後から痛みが軽くなりその後の治りも早く良かったと思います。

 

Q3,施術を受けるまでに不安なことはありましたか?

初めての鍼灸施術でどんな施術をするのか?痛みがあるのかと少し不安でしたが先生の優しく丁寧な説明ですぐにその不安はなくなりました。

 

Q4,改善してほしいところがあれば、お願いいたします。

とくになし。

 

・・・しびれや痛みは改善までに時間を要することもあります。精密検査が必要なこともあります。症状に合わせて最適な対応をします。お気軽にご質問ください。

腰椎・頸椎椎間板ヘルニアに対しての施術~はり、各種調整

(1)椎間板ヘルニアとは?

椎間板、とは椎体(背中の骨)と椎体との間に存在し脊椎にかかる衝撃を和らげるクッションの役割をしています。椎間板は中央に位置するゼリー状の組織と繊維製の硬い外層で構成されています。外層に亀裂が生じ中心部にあるゼリー状の組織が飛び出すと突出部位周辺の神経根を圧迫することがあります。

 

(2)症状

首で起これば頸椎椎間板ヘルニアと呼ばれ手や肩などにも痺れや痛みを生じることがあります。腰で起これば腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれ腰周辺や下肢に痛みやしびれを生じることがあります。

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(3)田無北口鍼灸院ではどのような施術を行うか?

ヘルニアそのものは手術をしなければ治りません。ただ病院でも手術を勧められるケースとは

・ 両下肢に常時のしびれや痛みがあり日常生活を送るのも困難

・ 排尿排便障害がある

・ ヘルニアにより筋力が低下してしまっている

など症状が重い場合が多いようです。手術にはリスクも伴うことから、まずは保存療法で様子を見る、という選択をする方も少なくありません。(手術はせず温めたり筋肉をほぐすことで痛みを減らすこと)弊所ではこの保存療法を選択される方へ以下のような施術を行っています。

 

鍼灸(はりきゅう)

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鍼灸(はりきゅう)により緊張している筋肉がゆるみ患部への負担が減ります。また痛みそのものにも効果があるといわれています。

 

ストレッチ

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患部への負担を減らすためのストレッチや各種調整を行っていきます。無理やり引っ張ったり伸ばしたりする無理な施術は行いません。

 

吸玉療法

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吸玉(すいだま)療法は毛細血管の拡張を促すため痛みやしびれ感の改善に効果があるといわれています。

 

(4)自己判断でなく不安があれば、まずは病院を受診しましょう。

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MRIの画像診断などによりヘルニアかどうか診断できるのは医師だけです。自己判断でやみくもにマッサージしたり、はり治療を行ってもあまりいい結果が出ないことも多いです。もしも不安があれば一度病院(整形外科)でヘルニアかどうかの診断をしてもらいましょう。弊所でも一定期間施術を行い症状が改善しない場合や不安がある方には病院への受診をオススメしております。紹介状なども書きますのでお気軽にご相談ください。