取れない疲れ、肩コリやのぼせ。
普段は平気なことにも
ついイライラしてしまう。
頭の中がまとまらず、
気分転換や睡眠をとっても
乗り切れない。
インターネットなどで調べると
「自律神経失調症」
や
「更年期障害」
の文字が出てくる。
アラサー、
アラフォーでも
他人事ではないのかも・・・
どうしたら良いかわからない
病気かも・・・と不安になる。
「自律神経失調症」
や
「更年期障害」
は珍しい疾患では
ありません。
しかし苦しい症状も
あるにもかかわらず、
周囲からの理解が得られず、
孤立してしまうこともあります。
一人で抱え込まず、
まずはこれらについて知りましょう。
その上で、
対策を知れば怖くない筈です。
(1)更年期とは・・・
まず更年期の定義として
日本産科婦人科学会では
閉経前後の5年間を
更年期としています。
(日本人の平均閉経年齢は約50歳。
個人差が大きく早い人で40歳台前半、
遅い人で50歳台後半)
そして、
この期間に現れる
さまざまな症状の中で
他の病気に伴わないものを
更年期症状と呼び、
その中でも症状が重く
日常生活に支障を来すものを
更年期障害と呼びます。
したがって、
現れている種々の症状に
疾患名がつく場合は
更年期障害とは診断されません。
(例えば、動悸に対して
甲状腺疾患の診断が出た場合、
更年期障害とはなりません。)
(2)更年期障害と自律神経失調症
また、
「更年期障害なのか、
自律神経失調症なのかわからない」
という方も少なくありません。
更年期障害は
女性において自律神経失調症の
ひとつの症状だといえます。
ホルモンバランスと
自律神経バランスは
密接に関係があります。
性周期を作る源は
脳下垂体にあり、
自律神経を調整する視床下部と
近い場所にあります。
そのため、自律神経が乱れれば、
ホルモンバランスが乱れます。
よって、
更年期障害=
自律神経失調症+ホルモン関連症状
ともいえるかもしれません。
また更年期は特に
ホルモン、自律神経共に
乱れやすい時期であるため、
更年期に
自律神経失調症が現れることで
更年期障害と
診断されることが多いようです。
(3)更年期障害の主な症状
・のぼせ
・動悸
・睡眠障害
・倦怠感
・汗
・脱毛
・不正出血
・高血圧
・口臭、口渇
・ゲップ、おなら
・耳鳴、めまい
・情緒不安定
また、まれに更年期症状に似た症状に
基礎疾患として別の病気がある場合があります。
膠原病、気分障害(鬱、躁鬱)、甲状腺疾患、
婦人科がんなども挙げられます。
単に更年期障害と思いこまず、
一度病院にかかることをお勧めします。
専門医の診断は大事です。
診断が出た場合はまず
しっかりとその病気を治すことが大切です。
病院に行くべきタイミングが
わからない方はご相談ください。
(4)更年期障害の原因は?
更年期障害の主な原因は
女性ホルモンのうち、
卵胞ホルモン(エストロゲン)の低下です。
このようなホルモンの変化による
ホルモンバランスの乱れが
自律神経に影響することで、
更年期症状は引き起こされます。
さらに加齢による体の変化と、
環境の変化やストレスなどが
影響しているとされます。
*更年期障害は鍼灸が有効です。
そのことについてはまた後日まとめます。