タグ: 頭痛

    生活保護受給者が鍼灸治療を受けるメリット

    生活保護を受けている方は健康問題に悩んでいることも多いです。そのような方に対し鍼灸施術を行うことがなぜ適しているかについても書いていきます。助成券での対応や出張対応も可能です。(鍼灸施術費用は0円で受けられることがほとんどです。)お困りの方はまずはご相談ください。医師や行政などと連携し、また社会保障制度の説明等もしっかりと行っています。

    生活保護受給者が健康問題でも悩む理由

    生活保護受給者が健康問題に悩むことが多いのは、経済的制約や医療へのアクセスの困難さ、慢性疾患の存在、精神的ストレス、健康情報へのアクセス不足など、複数の要因が複雑に絡み合っているからです。これらの要因を軽減するためには、医療機関や福祉機関、地域社会が協力して、生活保護受給者の健康問題に包括的に対応する必要があります。以下にその主な理由を説明します。

    1. 経済的な制約

    生活保護受給者は、限られた収入の中で生活しており、医療や健康維持に十分な資金を割けないことが多いです。たとえば、健康的な食事を購入することが難しい場合や、運動や健康管理のための活動に参加する余裕がない場合があります。これにより、栄養状態の悪化や、運動不足による生活習慣病のリスクが増加します。

    2. 慢性的な健康問題

    生活保護受給者には、高齢者や障害者が多く含まれており、慢性的な健康問題(糖尿病、高血圧、心疾患など)を抱える割合が一般の人々に比べて高いです。(参考:厚生労働省「生活保護受給者への健康支援実態調査」、「データに基づいた生活保護受給者の健康管理支援について」、)これらの慢性疾患は長期的な管理が必要ですが、経済的な問題や治療へのアクセスの制約により、適切な治療が受けられないことが多いです。また医療扶助にかかる費用は生活保護費全体の約半分を占めており、健康問題が生活保護において大きな課題であることが示されたデータもあります。(参考:厚生労働省「生活保護制度の現状について」)​

    3. 医療へのアクセスの困難さ

    生活保護受給者の中には、医療機関へのアクセスが困難な人もいます。特に、地域によっては交通手段が限られていることや、病院へのアクセスに時間や費用がかかる場合が多いです。また、医療扶助があるものの、医師にかかる手間や、医療サービスの限界を感じていることから、必要な治療を避けることもあります。

    4. 精神的ストレスとメンタルヘルスの問題

    生活保護受給者は、経済的困難や社会的孤立、将来への不安など、精神的なストレスを抱えることが多いです。このようなストレスが長期的に続くと、うつ病や不安障害などのメンタルヘルスの問題が発生しやすくなり、これがさらに身体的な健康問題にもつながることがあります。

    5. 健康教育や情報へのアクセス不足

    生活保護受給者の多くは、健康に関する知識や情報にアクセスする機会が限られています。例えば、病気の予防方法や適切なセルフケアの方法を学ぶ機会が少なく、不適切な生活習慣(喫煙、飲酒、運動不足など)が続きやすいです。この結果、健康状態が悪化するリスクが高くなります。

    6. 社会的サポートの不足

    生活保護受給者の多くは、社会的孤立を経験しており、家族や友人からのサポートが少ないことがあります。このような孤立感は、精神的な健康に悪影響を与えるだけでなく、健康問題が発生した際にサポートを受ける機会が少ないため、適切な治療を受けることが遅れることがよくあります。

    生活保護受給者の方へ鍼灸治療を行うメリット

    鍼灸治療は、生活保護受給者に対して、身体的・精神的な健康を改善し、医療費削減や生活の質の向上に貢献する有望な治療法です。特に薬物に頼らない治療法として、副作用のリスクを抑えつつ、受給者の健康改善を図る手段として注目されています。予防的ケアとしても効果が期待されるため、生活保護受給者の健康管理における有効なアプローチの一つとなり得ます。以下に、主なメリットを挙げます。

    1. 慢性疼痛の緩和

    鍼灸は、腰痛、肩こり、関節痛などの慢性疼痛に対する有効な治療法として広く認識されています。生活保護受給者の中には、特に高齢者や身体障害者が多く、慢性的な痛みに悩んでいる人が多いです。鎮痛薬に頼らず、副作用の少ない自然療法としての鍼灸治療は、痛みの軽減に役立つとされています。

    メリット: 痛みが軽減されることで、医療機関への頻繁な通院が減少し、医療費の抑制に貢献する可能性があります。

    2. 精神的健康の向上

    鍼灸は、ストレスや不安、うつ症状の改善にも効果があるとされています。生活保護受給者の多くは、経済的困難や社会的孤立による精神的なストレスを抱えていることが多く、これがメンタルヘルスの悪化につながることがあります。鍼灸は、リラクゼーション効果や神経系の調整を通じて、精神的健康の改善に寄与する可能性があります。

    メリット: 精神的な安定が得られ、メンタルヘルスに関連する薬物治療の依存が減少し、医療コストの削減につながる可能性があります。

    3. 薬物依存の軽減

    慢性的な痛みや精神的な不調に対しては、しばしば薬物療法が行われますが、これには依存性や副作用のリスクが伴います。鍼灸治療は、薬に頼らない治療法として利用できるため、特に鎮痛薬や抗不安薬の使用を減らすことで、薬物依存を軽減するメリットがあります。

    メリット: 薬の副作用や依存症のリスクを軽減し、生活の質が向上する可能性があります。

    4. 生活の質(QOL)の向上

    痛みや不調が軽減されることで、生活保護受給者の生活の質(QOL)が向上することが期待されます。身体的な不調が緩和されると、日常生活での活動が増え、社会参加の機会も広がる可能性があります。また、精神的健康が改善されることで、自己肯定感や社会的なつながりも強化されることが考えられます。

    メリット: 身体的・精神的な健康の改善により、社会復帰や就労意欲が高まる可能性があります。

    5. 医療費の削減

    鍼灸治療は、慢性疾患や痛みに対して薬物療法や外科的治療を補完する形で利用されることが多く、医療費の削減に寄与する可能性があります。特に、慢性疾患の治療にかかる医療費は長期間にわたり高額になるため、鍼灸治療を通じて症状が緩和されれば、頻繁な受診や投薬の必要が減少することが期待されます。(参考:BMJ Cost-effectiveness of acupuncture for persistent low back pain

    メリット: 長期的に医療費が抑えられ、生活保護制度全体に対するコスト削減が見込まれます。

    6. 予防的な健康管理

    鍼灸は、痛みの緩和や病気の治療だけでなく、予防的な健康管理にも効果を発揮します。体のバランスを整え、免疫力を高めることで、病気の発症や悪化を防ぐ役割を果たします。生活保護受給者の中には、生活習慣病のリスクが高い人も多いため、鍼灸による予防的なケアは病気の進行を防ぎ、健康寿命を延ばす助けとなるでしょう。

    メリット: 健康状態が改善されることで、長期的に健康を維持し、生活保護からの脱却がしやすくなる可能性があります。

    鍼灸院が注意している事や連携機関

    鍼灸治療を生活保護受給者の方へに提供する際には、患者の健康状態やメンタルヘルスへの配慮、経済的負担や保険適用の確認などに注意することを重視しています。また、医療機関や行政、福祉機関と連携し、適切な治療を提供できるようなサポート体制を整えています。主治医や福祉担当者、精神保健の専門家と協力しながら、患者に最適なケアを提供します。

    1,鍼灸院が注意している事

    健康状態と疾患の把握

    複数の疾患や合併症: 生活保護受給者の多くは、慢性疾患や精神的問題を抱えている可能性が高いです。高血圧、糖尿病、心疾患などの生活習慣病がある場合、鍼灸治療を行う際のリスクや影響を十分に考慮する必要があります。

    薬物治療との併用: 多くの受給者は薬物治療を受けており、特に抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)を服用している場合は、鍼灸の施術による出血リスクが増加します。鍼灸治療を行う前に、服用している薬について確認し、医師に相談することも重要です。

    メンタルヘルスへの配慮

    精神的ストレスの管理: 生活保護受給者の中には、経済的困難や社会的孤立から精神的に不安定な状態にある人が多いです。鍼灸治療はリラクゼーション効果が期待されますが、深刻な精神疾患(うつ病や不安障害など)を抱えている場合は、専門的なメンタルヘルスケアとの併用が必要です。

    施術内容の説明と治療計画

    治療内容の理解: 生活保護受給者は、鍼灸治療に対する理解が浅い場合が多いかもしれません。治療の目的、効果、必要な回数、期待できる結果について分かりやすく説明し、患者の同意と理解を得ることが重要です。

    長期的なケアの計画: 鍼灸治療は一度の施術で劇的な効果を期待できるものではなく、継続的なケアが必要です。患者に対して、治療が長期間になる可能性があることを説明し、無理のない治療計画を立てることが求められます。

    経済的負担と保険適用

    医療扶助の確認: 生活保護受給者が鍼灸治療を受ける際、医療扶助の対象となるかを確認する必要があります。多くの場合、鍼灸治療は医師の同意書が必要です。治療の実施前に、手続きや費用負担の有無をしっかりと確認し、患者に不必要な負担をかけないようにすることが大切です。

    安全と衛生管理

    衛生環境の確保: 感染症のリスクを最小限に抑えるため、鍼の使い捨てや施術環境の清潔さを徹底することが必要です。免疫力が低い患者の場合、特に感染予防が重要です。

    2,連携機関

    医療機関(主治医、専門医)

    主治医との連携: 生活保護受給者が既に医療機関で治療を受けている場合、鍼灸治療がその治療と矛盾しないかを確認するために、主治医との連携が不可欠です。主治医が鍼灸の導入に同意するかどうか、必要な医師の同意書を取得するためにも、主治医との継続的なコミュニケーションが重要です。

    専門医の紹介: 特定の疾患に対して鍼灸治療を行う場合、専門医との連携も必要です。例えば、精神疾患や神経疾患がある場合は、精神科医や神経科医と協力しながら治療を進めることが効果的なこともあります。

    福祉事務所・生活保護担当者

    生活保護担当者との連絡: 鍼灸治療を受ける際の費用負担や医療扶助に関する手続きについて、福祉事務所の担当者と連絡を取り、必要な書類や手続きがスムーズに進むようにサポートすることが重要です。また、患者の生活状況や健康状況を把握するためにも、福祉担当者との情報共有が役立ちます。

    行政機関(市町村役場の福祉課など)

    医療扶助の申請と承認: 鍼灸治療が生活保護受給者に対して医療扶助の対象となるためには、行政機関での申請や承認が必要です。市町村役場の福祉課や医療担当部署と連携し、必要な手続きや承認を確実に行うことが求められます。

    精神保健福祉センター・カウンセラー

    メンタルヘルスケアとの連携: 生活保護受給者の中には、うつ病や不安障害などの精神疾患を抱える人も多いです。鍼灸治療がメンタルヘルスの改善に役立つことが期待されますが、深刻な精神的問題を抱えている場合には、精神保健福祉センターやカウンセラー、精神科医と連携し、総合的なケアを提供することが重要です。

    地域包括支援センター

    高齢者のケアとの連携: 高齢の生活保護受給者に対しては、地域包括支援センターとの協力が重要です。鍼灸治療を含む健康管理が適切に行われるよう、地域包括ケアシステムの一環として、看護師や介護職員と情報を共有することで、患者の健康維持に役立つサポートが可能です。

    まとめ

    生活保護受給者の方は働けないため、複数の疾患を有する割合が高いのです。また精神疾患を有していたり、多剤服用傾向もデータから見て取れます。鍼灸治療を通し痛みの軽減や社会復帰のお手伝いをすることもできますし医療費削減・医療依存のお手伝いにも貢献できるかもしれません。(個人的には生活保護受給者の方への鍼灸治療はどのように貢献できているか?無駄ではないか?などのデータをとって学会などで発表していくべきだと考えています。)

    全力でサポートしますのでお困りの方はまずはご相談ください。

    機能性ディスペプシアと鍼灸治療について。

    機能性ディスペプシアという病気をご存知でしょうか??以前は「神経性胃炎、慢性胃炎、ストレス性胃炎」などと呼ばれていました。潰瘍、がんなどの器質的な異常がないのに胃のもたれや不快感、食後の胃の痛みや膨満感など機能的な異常が続く状態を指します。

    症状だけでは機能性ディスペプシアと診断を下すことはできません。他の病気でないか?腫瘍などはないか?炎症はないか?など超音波検査・内視鏡検査等を行い判断します。これは医師により行われ、確定するまでに時間を要することもあります。RomeⅢ分類では6か月以上前から症状があり最近3か月に症状(胃もたれ、早期膨満感、心窩部痛、心窩部灼熱感)のいずれかがあり検査で原因となる疾患を確認できない場合に診断されるとあります。お薬はボノプラザンフマル酸塩錠(タケキャブ)等が出されることが多いです。しかしながら、お薬だけではなかなか効果を感じずに鍼灸や漢方治療に期待する方も一定数いらっしゃいます。

    なぜ、病院のお薬だけでは改善しないか?

    病院の治療やお薬が役に立たないという意味ではありません。症状改善に効果があるのは間違いないです。しかしこの病気は機能異常の問題であり、体質や生活環境など様々な原因があり結果として起こるものです。そのため薬で症状が一時的に良くなってもまた元に戻る等、なかなか改善しないのです。

    近年では、いわゆるコロナ後遺症の一環として機能性ディスペプシアのような症状を訴える方もいらっしゃいます。感染症や、ストレス(PTSD)が関係するという説もあります。(参考1)またエビデンスははっきりしませんが双極性障害、パニック障害、うつ等の既往歴がある方もいらっしゃいます。

    以下によくあるケースを上げます。

    ・そもそも発生原因や症状に個人差があるため。

    ・緊張してコリが強いため。

    →個人的見解ですが、胃の不快感を訴える方で背中にコリが強く出ている人は多いと感じます。

    ・やせ形で冷え性など体質に問題あるケースがあるため。

    ・人間関係や生活習慣にストレスを感じているため。(または過去に感じていた。)ほか

    機能性ディスペプシアと東洋医学

    現代医学ではなかなか改善しづらい病気の一つとも言えますが東洋医学的には比較的改善することも多いです。

    東洋医学的には(ケースバイケースですが)「肝」が強くなり「脾」(消化器)に悪影響を与えている状態だと考えます。バランスを整えることで改善が見込めます。漢方薬は病院でも処方され、六君子湯(りっくんしとう)は日本消化器病学会のガイドラインにも記載されています。(参考2)鍼灸治療では背部にある「胃の六つ灸」と呼ばれるポイントが昔から消化器改善のツボとして有名です。(参考3)

    私は鍼灸治療を行うと効果は出せるのではないかと考えます。背中のコリや肋骨を緩めたり足先を温めたり、肝鬱をとると改善することも多いです。またタッチセラピーであるため緊張をとり自律神経やホルモンのバランスを整えることも効果があります。お薬を使わない治療法であるため、薬が増えないことも魅力の一つでしょう。ただしガイドラインでは鍼灸治療が機能性ディスペプシアに有効だというはっきりとしたエビデンスはまだないことが記載されています。そのため弊所では病院(内科、漢方内科など)の補助療法(併用)として鍼灸を行うことを推奨しています。

    改善実績

    先日は喜びの声もいただきました。詳しくはこちら

    機能性ディスペプシアについての症例を学会発表した実績もございます。お困りの方は一度ご相談ください。お話をしっかり伺ったうえで鍼灸の利用方法などしっかりご説明させていただきます。

     

    参考

    1:機能性ディスペプシアの考え方

    2:日本消化器病学会 機能性ディスペプシア

    3:内臓痛 ・消化器機能 ・消化器症状 に対する鍼灸の効果

    薬で改善しない、しつこい痛み(慢性疼痛)に鍼灸治療を加える事をオススメします。

    腰痛などを「身体の部位がとにかくずっと痛い。という方がいらっしゃいます。これらは慢性疼痛と呼ばれ薬だけではなかなか改善せずに困っている方も多いです。すべてではありませんがこれらのしつこい痛みに鍼灸が有効なことが多いためその理由を含めてまとめていきます。

    痛みの分類

    痛みは大きく以下の3つに分かれます。その際に使われる薬剤も様々でその症状に合わせて医師が判断し痛み止めだけではなく抗うつ薬や抗てんかん薬などが処方されます。

    1、侵害受容器性疼痛

    炎症成分・発痛物質の増加で起こります。組織の損傷を感知して起こる痛みです。切り傷・骨折・肉離れなど・・・ほとんどの痛みはこれに当たります。変形性質関節症、がん、偏頭痛、緊張型頭痛などもこれに当たります。痛み止めの薬が有効とされています。痛み止め(NSAIDsのセルコックスやロキソンニンなど)や外用薬(バップ)などが処方されます。

    2、神経障害性疼痛

    神経線維が傷害されると起こります。例えば神経根の圧迫=手根管症候群 神経の損傷=糖尿病など また幻肢痛といって切断した手が痛むことなどもありますし帯状疱疹後の神経痛もこれに当たります。神経系が痛みに敏感な構造になってしまうため痛みの原因がなくなった後も痛みが続くことがあります。

    神経ブロック注射や内服薬ではリリカやトラムセットなどが処方されることもあります。

    3、中枢機能障害性疼痛

    脳の疼痛記憶やストレス、鬱により痛みが増します。サインバルタやリーゼなどの抗うつ剤が処方されることもあります。

    慢性疼痛とは?

    数か月から数年にわたり持続や再発を繰り返す痛みのことです。通常以下のいずれかに当てはまる痛みは慢性疼痛とみなされます。

    ・ 痛みの元の原因になったケガや病気がなくなった後も3か月以上の痛みが続く

    ・ 数か月から数年にわたり再発したり消えたりする

    ・ 慢性疾患(がん・関節炎・糖尿病・線維筋痛症など)が原因で起こるものや治らないけがに伴うもの

    慢性疼痛があると痛みに対する神経系の感度が非常に高くなってしまうことがあります。少しの刺激でも敏感になってしまうのです。(以下イメージ図)またある場所から別の領域へ痛みが放散することもあり、この場所をトリガーポイントということもあります。鍼灸治療ではこのトリガーポイントを狙って治療することもあります。

    薬では治りづらい

    病院ではリハビリなども行われますが薬物療法が主体となります。ケガや感染症による痛みは除き、薬だけでは痛みがなかなか改善しない場合もあります。以下に理由を列挙します。改善しない場合は病院や薬などに加えて鍼灸治療なども視野に入れていいかもしれません。

    ・そもそも発生原因が複雑で多岐に渡るため。

    ・上記の図のように繰り返し脳で痛みを認識することで、ちょっとしたことでぶり返し続けているため。

    ・冷え性や筋力低下など体質が関係しているため。

    →鍼治療に加え疎経活血湯(そけいかっけつとう)などの漢方薬を使い体質改善を図りながら、痛み症状改善を提案することがあります。その際は漢方専門クリニック等をご紹介します。

    ・職場での姿勢や人間関係など環境が関係しており、そこが改善されていないため。

    ・筋肉の緊張が強いため。

    ・痛みに対し不安や恐怖を感じていることが大きなストレスとなっているため。ほか

    病院とも良い関係を

    とは言え誤解してほしくないのは「薬が悪い、役に立たない」という話ではありません。中にはなかなかよくならず精神的に参ってしまい薬そのものを嫌悪するようになってしまった方もいらっしゃるかもしれません。薬物療法による痛みのコントロールによりQOLを上げる事はとても意味があることです。が、同時に「薬だけで解決することが難しいこともある」と考えるとよいかと思います。慢性疼痛は特にそのようなケースに当たることが多いのです。

    医療機関とも上手に付き合うとよいでしょう。例えばですが「原因不明の慢性的な腰痛だと思っていたら実は癌だった、自己判断で民間療法を行ううちに悪化してしまった。」という最悪のケースも考えられます。痛みや不調がある場合まずは原因を確かめることが良いでしょう。もちろん調べても、医師に相談しても分からないことはありますが「自己判断で原因が分からない」と「血液検査や精密検査をした上でよくわからない」ということの間にはリスクに大きな違いがあります。上手に医師や病院を頼りましょう。

    鍼灸治療のメリット

    以下のような理由から鍼灸治療をオススメします。

    ・比較的安全でエビデンス多。(参考1)

    ・筋肉を緊張緩和し血行をよくする。

    →緊張が関係し痛みが生じている場合、鍼灸治療が非常に効果的です。

    ・鍼を刺すと脳内からモルヒネ用物質という鎮痛作用がある物質が出る。(参考2)薬を使わないためすでに沢山薬を飲んでいる人の選択肢に加えやすい。

    ・自律神経、ホルモンバランスの安定作用がある。

     

    分からないことがあればまずは一度ご相談ください。


    参考

    1:慢性疼痛患者に対する鍼刺激が脳循環に及ぼす影響

    2:明治鍼灸大学の研究

    慢性副鼻腔炎と鍼灸治療 (痛み・頭痛・後鼻漏・鼻づまり・嗅覚障害・蓄膿症など)

    (1)副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎とは?

    頭部には副鼻腔という空気で満たされた空洞がありますがここへ慢性的に細菌が感染した状態を慢性副鼻腔炎(蓄膿症)といいます。

    (2)原因・症状

    原因は自然口(排泄路)が慢性的に閉塞されてしまうことです。観戦の繰り返しによる炎症、ポリープ形成・アレルギー性鼻炎などによる粘膜の腫脹などが挙げられます。

    症状は以下のようなものが現れます。

    ・ 鼻水

    青っぱなのような膿の混じった鼻水が良く見られます。

    ・ 後鼻漏

    のどに流れて気管支炎や咳の原因になることもあります。寝ている状態でのどに流れることが多いです。

    ・ 鼻づまり

    粘膜が張れたりポリープになったりすると鼻詰まりが起こります。

    ・ 顔面の痛み、頭痛

    頬や両目の間や頭部に痛みが出ることがあります。

    ・ 嗅覚障害

    匂いが鈍感になってしまうことがあります。

    (3)病院での治療

    手術療法、投薬による保存療法があります。投薬は抗生物質を投与し最近の炎症を抑えることを期待します。手術療法はポリープの存在など薬が効きづらい場合に行われます。Bスポット療法という治療法を取り入れている病院もあります。膠原病などを伴う場合もあるためまずは病院を受診するのが良いかと思います。

    (4)治りづらい??鍼灸治療と論文

    ・・・保存療法を選択したものの投薬であまり改善が見られない慢性化してしまう場合などあるようです。鍼灸院に相談にいらっしゃる方もいます。(下記のことだけではありませんが)わかりやすく簡単に説明すると鍼灸では首の周りの血流を促進し炎症を押さえる目的で施術を行います。慢性副鼻腔炎に対する鍼灸の治療、通常の投薬治療を比較した実験が海外で行われていて、その論文和訳が2006年、医道の日本という雑誌にも掲載されていました。通常治療・鍼灸治療はどちらもある程度の改善効果があった。ということがかかれていました。

    昔から副鼻腔炎の治療を鍼灸で行うことは多いものの実験・エビデンスとしてはまだはっきりはしていないようでした。ただ副鼻腔炎そのものに対するエビデンスはそうであったとしても鍼灸は頭痛などの痛みや不快症状の緩和をはじめQOLの向上のお役に立つことはできます。もしも長引く慢性副鼻腔炎でお困りの方がいましたらお話をしっかり伺いますのでまずはご相談ください。

     

    台風や急に寒くなった時期に頭痛が悪化してしまうという方への対策方法、頭痛の分類(偏頭痛・緊張型頭痛等)

    台風の時期や急に寒くなった時期になると「頭痛がひどい」、「頭痛の改善をしてほしい」、「頭痛や肩コリがつらい」というご相談案件が増えます。傾向としては女性の方が多いといわれますが男性も少なくはないという印象です。結論から言いますと鍼灸の施術を受けますと楽になりますが頭痛症状は緊急性を要するものもあるため注意が必要です。

    (1)なぜ台風の時期に頭痛がひどくなるのか?

    とくに気圧の変化の影響を受けやすいという方が圧倒的に多く台風などが発生する時期に頭痛や関節痛など神経痛がひどくなるようです。敏感な方や症状が重い方になりますと台風が近づいてきたことがわかるという方までいらっしゃいます。台風などの気圧だけでなく温度や湿度などが原因でも体調悪化が起こるといわれていますがこれらは俗に「気象病」と呼ばれます。なぜ天気が体調に影響を与えるのでしょうか?原因はまだよくわかっていませんが脳の混乱が自律神経の変化を引き起こすからという説を提唱・研究している医師もいます。簡単に言いますとこんなメカニズムです。

    鼓膜の奥にある「内耳」は気圧の変化を感じるセンサーがある。→その情報が脳に伝えられ交感神経や副交感神経(自律神経)の調整が行われる。→乗り物酔いしやすいなど敏感な人は自律神経のバランスが良くないため気象病にも悪影響を受けやすい傾向がある。*参考*「低気圧で体調不良を起こしやすい人の特徴」

    あくまでも仮説ですがたしかにそのような傾向はあると思います。

    (2)気象病の対策は??鍼灸もよいです

    天気をある程度予測してストレスをためないようにする、という方法があります。台風が近づきそうな時期は無理をしない。飲みに行かない。夜更かしをしない。という対策方法です。自律神経はストレスや睡眠不足などで悪影響を受けますので最小限に減らすにはそのような対策も有効かもしれません。また日頃から鍼灸などの施術を受け体調を整えておくと自律神経の安定作用があるため悪化しずらくなったり気象病の影響を受けずらくなるでしょう。

    (3)頭痛の分類と注意点に関して

    偏頭痛のような脈を打つズキズキが出ている場合痛い部分を揉むなどしてはかえって症状が悪化することも多いです。注意が必要です。偏頭痛というのは血流が促進されると頭痛が悪化します。緊張型頭痛と呼ばれる筋緊張が原因で起こる締め付けられるような頭痛の場合は温めたり筋肉をほぐすと頭痛が緩和されます。・・・ただ緊張型と偏頭痛はどちらか片方が出るものではなく混在していることも多いです。温めたいけど冷やしたいという矛盾した状態になることも多いのです。経験のある鍼灸師ならばしっかり対応できます。ツボなどをうまく使い腕や足から血流を促進させたりすればこれらの矛盾を解消しながら体調も改善させることができます。また頭痛症状は上記2つのパターンだけでなく脳の問題などから生じる場合もありますので注意が必要です。ひどい吐き気を伴ったり発熱を伴う場合などはまずは医師の診断を受ける方が良いでしょう。*病院へ行くべきタイミングなどもお気軽に田無北口鍼灸院にご相談ください。

    頭痛(片頭痛・緊張型混合タイプ)の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代女性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。*プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。以下は頭痛の症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。

    お名前 

    中山恵子さま(仮名)

    年齢

    31歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・特に左。肩甲骨の痛み。締め付けられるような頭痛。脈を打つ頭痛もある(ご本人談)

    施術開始時期

    平成27年06月25日

    改善時期

    平成27年07月31日(週に1度程度。全6回の施術。)

    経過・状況など

    デスクワーク。座っている時間が長い。細かいマウス作業も多い。台風の時や雨の日など天候で体調が悪化することがある。元々肩こりなど感じていた。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    特になし。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。肩甲骨周辺が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。漢方内科も併用することを提案した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成27年6月25日

    猫背気味。肩こり症状もあり。 鍼灸、吸玉などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

    第二回 平成27年7月01日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。偏頭痛症状に対してはアイシングも行う。

    第三回 平成27年07月09日

    改善傾向。リラックスできている。

    第四回 平成27年7月15日

    改善傾向。引き続き施術を受けたい。

    第五・六回 平成27年7月25.31日

    大分良くなっている。自宅でも肩甲骨を動かすよう指導。改善してきたので月に1回のメンテナンス施術に切り替える。

    (4)総括

    頭痛症状は緊張型・片頭痛型と混在している方が多いです。どちらか片方にはっきりと出るということはあまりなく緊張型であり偏頭痛も持っているのです。偏頭痛は冷やすと楽になり緊張型頭痛は温めると楽になるので矛盾した状態といえます。鍼を使いながら緊張そのものを和らげていくと少しづつ痛みを緩和できます。場合によってはアイシングも行いますし温めることも行います。矛盾した状態の身体のバランスを取るための施術を行います。

    (5)ご本人のコメント

    首肩のコリ、頭痛がひどく身体が痛くて常に元気がない状態だった。休日はどこにも行きたくない。1度の施術でもかなり軽くなります。身体がゆるむのも感じました。調子が上がったり落ちたりすることもありますが動けなくなったり辛すぎて落ち込むことが一切なくなりました。何か体調の不調が起きた時にすぐに相談でき駆け込める場所があるのも心強いです。

     

    参考までに以下動画もどうぞ。病院も併用したほうがいい場合などは弊所からクリニックをご紹介したりもできます。

    うつ傾向・パニック障害・自律神経失調症に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代男性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。病院で「うつ病、パニック障害」等の診断を受けて薬物療法を行っている方でプラスアルファで鍼灸などの施術を受けたいという方は多いです。またインターネットなどで調べて自分の症状が「自律神経失調症」に当てはまると心配されて相談に来る方も数多くいらっしゃいます。結論から言いますと病院に通院している方でもほとんどの場合で鍼灸と併用可能ですし改善した実績も多いです。(すぐによくなる方・時間かかる方それぞれ差はあります。)詳しくは以下・・・

     

    お名前 

    山田山男さま(仮名)

    年齢

    42歳(施術当時)

    主な訴え 

    自律神経失調症、肩こり症状が強く、またやたらとのどが渇く。あまり眠れていない。夜中に目が覚めてしまう。心療内科にも通院中。鬱傾向、パニック障害といわれた。薬を減らしていきたい希望がある。(ご本人談)

    施術開始時期

    平成28年11月24日

    改善時期

    平成28年12月30日(週に1.2度程度。全7回の施術。)

    経過・状況など

    普段はデスクワークをしてるが現在体調不良のため休職中。仕事に関するプレッシャーや不満はなかった。早く仕事復帰したい。3歳と5歳のお子さんがいる。心療内科に通院しているが早く治したいのでプラスアルファの治療ができないか探していたところ鍼灸が良いみたいだと思い弊所に相談することにした。(ご本人談)

    (1)思い当たる原因

    仕事のプレッシャーなどはなかったのであまり思い当たらない。(ご本人談)

    (2)弊所での施術・見解

    じっくりお話を伺ったうえで筋肉の緊張など確認。首から肩にかけての緊張が強いためリラックスさせる施術を行うと説明。弊所では自律神経症状(不眠・うつ傾向)やパニック障害などの症状も改善実績が多数ある。安心してもらう。まずは5回ほど施術を行い様子を見ていく。病院も継続して通院するよう指導。漢方内科などの選択肢もあることを説明した。

    (3)経過・施術など

    第一回 平成28年11月24日

    頚周辺の緊張を取る目的で鍼灸、吸玉療法など行った。吸玉療法は睡眠障害にも効果がある。また東洋医学的なバランスも考え足にもお灸を行った。病院にも通院するよう指導。自己判断で薬はやめないこと。

    第二回 平成28年11月28日

    昨日は肩が張ってしまったが前回やった後その後ぐっすり寝れた。効果は感じている。引き続き鍼灸や吸玉。

    第三回 平成28年12月2日

    寝れるようになってきているがのどの渇き症状は気になる。

    第四回 平成28年12月5日

    前回少し怠さが出たとのことで今日は弱めに施術。頚周辺の緊張を取る。

    第五回 平成28年12月14日

    改善傾向。とくに寝れるようになったことが大きい。来週から仕事復帰する。医師と相談し睡眠導入剤を飲まなくなったらしい。

    第六回 平成28年12月24日

    改善傾向。10日間空いてもさほど気にならず。多少肩こりは感じる。クリスマスの話など明るい話題が増えてきた。

    第七回 平成28年12月30日

    仕事も行けているみたい。今後は通院感覚を開けてメンテナンスに努めてもらう。2・3週間に一度の施術でよいことを伝えた。*調子が悪いときは早目に申し出てもらう。

    (4)総括

    自律神経失調症やパニック障害などの症状に悩まされる方は首から肩のコリ症状を強く訴える方が多いです。それらのコリ症状に対し鍼灸などは大変効果が高いのですが自律神経のバランスを整える効果も出せるため自律神経失調症そのものも大きく改善することがあります。何かお困りごとがあればいつでもご相談ください。

    長年続く片頭痛症状の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・30代男性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。頭痛外来専門のクリニックにも通院したり、と長年にわたり頭痛に悩まされていた症状が改善した例です。頭痛でお悩みになる方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。詳しくは以下。

     

    お名前 

    井上 高太さま(仮名)

    年齢

    36歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・目の疲れ、ズキズキする片頭痛(偏頭痛)(ご本人談)

    施術開始時期

    平成29年09月03日

    改善時期

    平成29年10月01日 週に1度程度、4回の施術で改善傾向。

     

    経過・状況など

    長年にわたり頭痛に悩まされている。頭痛外来にも相談に行った。CT精密検査を受けたが異常なし。薬を服用し症状を抑えている。元々肩こりなど感じていたが症状が強くなってきて困っていた。誰に相談していいかわからなかった。(ご本人談)

     

    (1)思い当たる原因

    デスクワークが長い。長年にわたり肩コリもあり頭痛症状も半分あきらめている。(ご本人談)

     

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛の違いなど説明。肩甲骨周辺から頭部・頸部が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。また病院と上手に付き合う方法なども説明し、漢方内科の医師を頼ることも選択肢の一つとして説明した。

    3)経過・施術など

    第一回 平成29年9月3日

    頭痛の状態はズキズキ痛むような感じ。緊張も強いため片頭痛・緊張型混在タイプ。肩こり症状もあり。目の疲れもあり。緊張を取りつつ頭も冷やしながら慎重に施術を行う。

    ・ 鍼灸

    ・ 吸玉

    などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

     

    第二回 平成29年9月9日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。頭を冷やして症状も抑える。

    第三回 平成29年9月22日

    第四回 平成29年10月1日

    私用で1週間あいてしまったが改善を感じている。症状・緊張は強いためもう少し週1で施術を提案。同意してもらう。良くなってきたら月に1回のメンテナンス施術に切り替える予定でいる。

     

    (4)総括

    頭痛症状が強かった。片頭痛症状のため血行が良くなると痛みが増すが緊張は強い。頭の血流を抑えながら周辺の緊張を取っていく施術を行う。頸部から背中周辺の緊張が強く。まずは緊張を取ることに集中してもらう。3.4回の施術でも大分良くなってきたことを自覚してくれた。今後も施術を行い改善を狙っていく。

     

    (5)ご本人のコメント

    Q1、施術前に辛いと感じていたことを

    教えてください。

    月に2・3回片頭痛があり病院でも痛み止めをもらうだけで改善しなかった。

     

    Q2,施術後どうなりましたか?

    週一で施術を受けると2.3回で頭痛の痛みがかなり楽になった。

     

    Q3,施術を受けるとどうなりますか?

    最初の1か月間は週1回くらいで受けたが首肩回りの筋肉を鍼でほぐしてもらい、その辺もかなり楽になったと感じた。

     

    Q4,改善してほしいところがあればお願いします。

    とくになし

    つばが飲み込めない・寝つきが悪い(自律神経症状)、頭痛、肩こりなどに関して。田無北口鍼灸院の施術・40代女性の改善例

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。弊所は自律神経の問題で悩む方が多く来所されます。またそのような問題で悩んでいる方は「つばが飲み込めない」、「口の中がイガイガする」、「口の中に違和感・異物感がある」という訴えをする方が意外と多いです。今回もそのようなパターンで心療内科にも通院されているもどうしていいかわからないというパターンでした。詳しくは以下・・・

     

    お名前 

    木村花子さま(仮名)

    年齢

    42歳(施術当時)

    主な訴え 

    自律神経失調症、寝つきが悪い、つばが飲み込めない感じがする、頭痛、肩こりなど(ご本人談)

    施術開始時期

    平成28年06月21日

    改善時期

    平成29年08月31日(週に1.2度程度。全8回の施術。)

    経過・状況など

    多忙で時間があまりない生活をしていた。体調を崩し現在は休職中。忙しさが続いて体調不良になった。タバコの本数も増えた気がする。眠れない・寝つきが悪い状況も辛い。(ご本人談)

     

    (1)思い当たる原因

    多忙であることのストレス。側弯症があり肩こりはもともと感じていた。(ご本人談)

     

    (2)弊所での施術・見解

    「つばが飲み込めない」、「口の中の違和感」等を訴える人は意外と多いと説明。またCT/MRIなどの精密検査をしてもよくわからないことも多いです。精密検査で異常がない場合は病気ではなく、気にしすぎ(神経質)の可能性も高いので完全に症状を取り除こうとするのでなく「気にならなくなること。」も一つのゴールだと説明。側弯があり首から左肩にかけての緊張が強い。そういった要素も自律神経症状に影響している。緊張を取る方向で施術する、と提案。受け入れてもらう。症状が強いため週1・2度ほど通院してもらい様子を見てもらう。また心療内科にも継続して通院するように説明。医師と良くコミュニケーションをとるようお勧めした。

     

    (3)経過・施術など

    第一回 平成28年06月21日

    頭痛症状・肩こりが気になる。頚周辺はじめ全体の緊張を取る目的で

    ・ 鍼灸

    ・ 吸玉療法

    など行った。また東洋医学的なバランスも考え手・足にお灸を行った。

     

    第二回 平成28年06月29日

    よく寝れるようになった。頭痛症状が和らぎ肩こりの改善を感じる。再度緊張を取る施術。

     

    第三回 平成28年07月06日

    改善傾向。まだ症状はあるものの口の中の違和感が感じない時間が増えてきた。

     

    第四回 平成28年07月15日

    第五回 平成28年07月21日

    第六回 平成28年07月30日

    第七回 平成28年08月10日

    改善傾向。やはり緊張を取っていく施術がイイみたい。リラックスできている。睡眠の質も上がった。口の中の違和感も時々感じるが意識しない時間が増えてきている。再度・完全に症状を取ることを意識しないよう説明。

     

    第八回 平成28年08月31日

    改善傾向のため施術中止。今後は体調メンテナンス目的の施術を勧める

     

    (4)総括

    側弯もあり首への負担が強いために体調が悪化していた。ストレスでタバコの本数も増えていたようだが調子が良くなってからはあまりその話もしなくなった。いわゆる神経質なタイプでリラックスが下手な為に体調の悪化がおこっていたと思われる。今後は悪くさせないようにお身体をお大事にしてください。

     

    頭痛・めまい・吐き気などの症状の改善に関して。田無北口鍼灸院の施術・40代男性の改善例。

    症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。頭痛およびめまいや吐き気など自律神経症状が改善した例です。頭痛に悩む方は多いです。男性よりも女性が多い傾向にありますが弊所では相談に訪れる方の男女比は半々くらいの割合です。詳しくは以下・・・

     

    お名前 

    伊藤 隆さま(仮名)

    年齢

    48歳(施術当時)

    主な訴え 

    首の疼痛・肩こり・目の疲れ、肩甲骨の痛み・めまい・吐き気、胃の痛み締め付けられるような頭痛(ご本人談)

    施術開始時期

    平成29年09月20日

    改善時期

    平成29年09月26日 週に1度程度、現状2回の施術だが改善傾向。

     

    経過・状況など

    肉体労働とデスクワーク半分ずつ。車の運転も多く座っている時間も長い。運転中にめまいがしてぼーとしてしまい脳神経外科に相談。CT精密検査を受けたが異常なし。元々肩こりなど感じていたが症状が強くなってきて困っていた。誰に相談していいかわからなかった。(ご本人談)

     

    (1)思い当たる原因

    ゲームが好きでモニター画面を見ることも多い。目もつかれていた。(ご本人談)

     

    (2)弊所での施術・見解

    まずは状態把握。肩甲骨周辺から頭部・頸部が硬くなっている。痛みもあり。そこを改善するために鍼やお灸、関節運動などを行う。CTにて異常なしの診察は受けているが症状が改善しない場合や悪化した場合はすぐに医師に相談するよう説明。弊所から病院を紹介できる旨も伝えた。

     

    (3)経過・施術など

    第一回 平成29年9月20日

    頭痛の状態は締め付けられるような感じ。緊張が強いタイプ。肩こり症状もあり。目の疲れもあり周辺のむくみ感あり。

    ・ 鍼灸

    ・ 吸玉

    などで緊張を和らげる。体型のバランスも調整する。

     

    第二回 平成29年9月27日

    前回に引き続き緊張を取るための施術。関節運動も行った。痛みが和らぎ胃の不調も楽になってきた。(ご本人談)

    改善してきたが症状は強いためしばらく週1で施術。良くなってきたら月に1回のメンテナンス施術に切り替える予定でいる。

     

    (4)総括

    頭痛症状に加えて吐き気やめまい、胃の痛みなどの自律神経症状も出ていました。頸部から背中周辺の緊張が強くご本人もゲームのやりすぎなど思い当たる節があったためまずは緊張を取ることに集中してもらう。2回の施術でも大分良くなってきたことを自覚してくれた。今後も施術を行い改善を狙っていく。

     

    (5)ご本人のコメント

    伊藤 隆さま(仮名)

    年齢・性別

    48歳 男性

    現在の状況

    社会人25年目

     

    Q1、施術前に辛いと感じていたことを教えてください。

    めまいがして車の運転が15分くらいしかできず頭がボーッとして気がめいってました。頭痛や吐き気にも苦しんでいました。

     

    Q2,施術後どうなりましたか?

    めまいは徐々になくなりつつあります。以前の生活を自分自身で振り返ったり考えるようにもなりました。1週間で首の痛みも緩んできました。今後も続けていきたいです。

     

    Q3,施術を受けるとどうなりますか?

    自分の身体に変化があります。胃の不調の改善などあれ、と思うような意外な部位もよくなります。

     

    Q4,改善してほしいところがあればお願いします。

    とくにありません。

    片頭痛・偏頭痛(へんずつう)の応急処置方法

    梅雨時や季節の変わり目、気温さが激しい時期など「片頭痛がひどくなる」というご相談をいただくことが多いです。片頭痛かどうかは診断基準があります。

    前兆のない片頭痛の診断基準
    国際頭痛分類第2版、2004年

    日本頭痛学会より

    A. B~D を満たす頭痛発作が
    5 回以上ある

    B. 頭痛の持続時間は4~72 時間
    (未治療もしくは治療が無効の場合)

    C. 頭痛は以下の特徴の少なくとも
    二項目を満たす
    1.片側性
    2.拍動性
    3.中等度~重度の頭痛
    4.日常的な動作
    (歩行や階段昇降など)
    により頭痛が増悪する、あるいは
    頭痛のために日常的な動作を避ける

    D. 頭痛発作中に少なくとも
    以下の一項目を満たす
    1.悪心または嘔吐
    (あるいはその両方)
    2.光過敏および音過敏

    E. その他の疾患によらない

    ・・・弊所に相談に来る方は病院ですでに診断を受けてから来所される方が多いです。

    ・ 病院に行ったがあまり頭痛が改善しない

    ・ 病院の薬があまり効かない

    ・ 薬をあまり飲みたくない

    など。理由は様々ですがある程度自分の症状についてどのような状態かわかってらっしゃる方も多いのです。鍼灸は一時性頭痛と呼ばれる頭痛(緊張型頭痛や偏頭痛など)に対して効果が高いです。エビデンスも豊富です。現代医学のガイドラインでも推奨されています。頭痛で悩む方は緊張型頭痛にしても片頭痛にしても緊張をしている方が多いです。鍼灸の施術では筋緊張を和らげていきます。

    片頭痛は血管が拡張することで起こる頭痛ですので施術後に痛みが一時的に悪化することもあります。そのような場合は写真のようにアイシングしたりもします。血管を収縮させると頭痛は治まります。自宅での片頭痛応急処理も、横になっておでこを冷たいタオルなど冷やすといいでしょう。温めるより冷やす方が楽になるはずです。やってみてください。ただし悪化した場合はすぐに中止し専門家に相談してください。あくまでも応急処置です。

    目の疲れ、ドライアイ、VDT症候群、慢性的な頭痛など・・・

    *トップ写真はクルミとお灸を使って目を温めているものです。少しインパクトがありますね。

    ・・・

    現代人はストレスや慢性疲労、それにパソコンなどの使い過ぎによる慢性疲労(VDT症候群)により悩んでいる方はかなり多いです。ドライアイや慢性的な頭痛、肩コリ、よく眠れない、といった症状が出てしまいます。その原因のほとんどは頭や眼の周辺の筋肉の過緊張・神経の興奮などにあります。田無北口鍼灸院では、ストレッチ、マッサージ、鍼灸などでそのような症状を
    改善させていきます。コリや疲労を解消し、機能を回復させると症状が出にくくなっていきます。(体質改善)様々な治療を試したが結局ダメだった・・・ヘッドスパで頭をほぐしても
    あまりよくならない・・・お悩み有りましたらご相談ください。田無北口鍼灸院では局所だけでなく全体のバランスを調整することで患部への負担も和らげることができます。

    7169510_s

    是非一度お試しください。眼の周辺に鍼をしたりお灸で温めたりすると緊張や血流が改善されかなりすっきりしますよ!

    <論文など>

    脳神経外科でCT検査などを受けるも異常なし、しかし長年頭痛が取れない・・・という頭痛の場合鍼灸が有効かもしれません。参考文献 頭蓋表層の解剖学的要因による頭皮神経痛と頭痛―眼窩上神経痛・後頭神経痛・開頭術後頭痛― より

    眼窩上神経痛は表情筋による眼窩上神経の絞扼が,後頭神経痛は後頸部筋群による後頭神経群の絞扼(主に頭半棘筋による大後頭神経の絞扼)および後頭動脈と大後頭神経の接触が
    原因となりえる.

    脳や神経の問題でなく絞扼の場合、細かく筋緊張をとれる鍼が役に立つ可能性が大いにあるのです。

    詳しくは一度ご相談ください。