ストレスと腰痛について 

ストレスと腰痛について 

◎ストレスと腰の痛み

腰の痛みが精神的なものによって起きるということについて説明します。腰をいくら検査しても、原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)と言われているもので、最近患者が増えています。「腰が痛くて、整形外科に診察に行っても、原因は分からず、湿布と痛み止めをもらって帰ってきたが、翌朝、腰が痛かったり、だるかったりして、ベッドから抜け出せなかった」と訴える患者さんはいるものです。また、多くの人や重役さんたちの前で、スピーチやプレゼンテーションをしなければならない時、面接を受ける時など、緊張して身体がガチガチになり、それがこうじて慢性的な腰痛になってしまう人も珍しくありません。

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メカニズム的に言うと、緊張で筋肉の血流が悪くなり、筋肉疲労になります。その結果、背中や腰の痛みを引き起こすことになります。生理学的には、自律神経の乱れで交感神経が優位になると、身体は常に緊張状態になり、動悸まで聞こえてくるようになります。交感神経がコントロールしにくくなるからです。つまり精神的疲労や心の抑圧から心身の不調を招いてしまうことになり、仮面うつ病、心因性の腰痛と診断されるケースも出てくるのです。

対処療法としてはマッサージや入浴、鍼灸等で、血行を良くし、疲労を取り除くのが大事です。ただし、腰痛の原因を突き止められなかったら一度、心身症などの専門医による診察を受けられることもお勧めします。弊所から病院のご紹介もできます。

2013年2月、「たけしの本当は怖い家庭の医学」という番組で、「腰痛の隠れた本当の原因を解明!完全対処スペシャル」が放映され、非特異的腰痛とストレスとの関係がテーマになりました。この番組ではこれまでご紹介してきたストレスとの関係において、少し角度を変えた分析をしていました。腰など体の一部に何らかの異常が起きると、神経を通じ脳に伝わり、異常が起きたことを「痛み」として認識します。このメカニズムを支えているのが、脳のなかで情報をやりとりする神経伝達物質ですが、ストレスを感じ続けると、この伝達物質の分泌に異常が生じるようになり、身体と脳との間で情報が正確に伝わらなくなってしまいます。結果、脳が誤作動し、通常なら痛みを感じないような小さな腰の異変を、強い痛みとして感じてしまう、との説を紹介していました。患者さんの訴えをフェイクのように断じるのは少々疑問を感じますが、未だに腰痛の原因が十分解明されていない点などを考えると、生半可では太刀打ちできない、この症状治療の奥深さを感じずにはいられません。

 

低周波鍼通電療法(パルス療法)に関して。自律神経症状・急性腰痛症状などある方に施術を行います。

田無北口鍼灸院では鍼治療に電気(低周波)を流し施術を行うことがあります。どのような鍼治療方法でどのような効果があるのか?まとめていきたいと思います。

(1)鍼通電療法とは??周波数・時間

鍼通電療法とは上写真のように鍼を刺した状態で低周波通電を行い筋肉を収縮させていく治療法です。田無北口鍼灸院でも良く行います。周波数はおおむね以下のようになります。低頻度1~10Hz=単収縮  高頻度30~100Hz=強縮

通電時間は15分が妥当な時間だといわれています。

オピオイドを経由する痛覚閾値の上昇を期待する場合は(脳から痛みを和らげる物質を出そうとする場合)20分が妥当だといわれています。骨格筋内の循環促進を目的とするならば5分でも効果があるといわれています。

(2)低周波鍼通電療法の効果

・ 鎮痛効果

・ 末梢循環の促進効果

・ 自律神経反応を介した正常化

・ 筋緊張の改善

などの効果があります。

(3)低周波鍼通電療法はどんな場合に有効か??

鍼通電を用いなくても鍼の刺激により鎮痛効果など上記の効果が得られることがわかっていますが低周波を用いて通電するととくに「痛覚閾値の上昇」(鎮痛)効果が高いとされています。*医道の日本社「中高齢者の鍼灸療法」より

また「一定の刺激を与えられる」ことから刺激管理がしやすいというメリットもあります。*医道の日本社「鍼通電療法テクニック」より

田無北口鍼灸院では

・ 筋緊張の改善

・ 疼痛の改善

はもちろんですが

・ 自律神経の安定

を目的に鍼通電施術を行うことも多いです。症状で言いますと以下のようなものでしょうか。

・ ぎっくり腰(急性腰痛)

・ 寝違え

→ アイシングも併用します。

・ 緊張性頭痛

・ 腰痛症

・ 肩コリ

・ 坐骨神経痛・しびれ

・ 腰椎ヘルニア

・ 頚椎症

・ 頸椎ヘルニア

・ 自律神経失調症

・ パニック障害

・ コリ症状全般

・ 痛み症状全般

・ 痺れ症状全般

・ 自律神経症状全般

・・・などなど。

 

どんなことに効果があるのか?など詳しく知りたい方はご質問ください。また慢性的な腰痛に低周波療法(TENZ)のみをおこなってもあまり効果がなかったという研究論文もあります。鍼通電療法とは少し違いますし腰痛の種類も様々ですがあまり効果がないものもあることは事実ですので事前によくお話させていただきます。わからないことがある方はご質問ください。

「糖尿病」の方へのお悩み相談。鍼灸に関して。しびれ・痛みの改善

*「痺れ」についてご相談したい方はまずはこちらのページをご覧ください。ここでは糖尿病が原因のしびれについて書いています。

糖尿病とは??その悩みとは??

病気についてはご存じの方も多いと思いますので簡単に・・・。インスリンが十分に働かないため血糖値が下がらなくなってしまう病気です。ほとんどの方は病院で投薬治療を受けているでしょう。では投薬治療を受けている方はどんなことで困り悩んでいるのか?また鍼灸治療がどのようにお役に立てるのか?一例をあげていきます。

(1)痛みや感覚障害(糖尿病性末梢神経障害)

この状態が長く続いてしまうと血管や神経がボロボロになり末梢神経障害が起こります。どういう状態になるかと言いますと身体の様々な場所に痛みやしびれが出るのです。このしびれや痛みに関して鍼灸治療は効果があります。血流を促進させ痛みを緩和させます。

東京大学病院の先生も鍼治療で痛みや感覚障害の緩和について論文をかかれています。

(2)体重のコントロール

「耳鍼が体重コントロールに効果がある」という論文もあります。ストレスに対して有効でしょう。

(3)その他肩こりや頭痛

その他、緊張や体質からくる肩こりや腰痛の緩和も行えます。

・・・

上記のように病院の治療と併用しながら鍼灸を組み合わせることでQOL(生活の質)の向上が期待できます。糖尿病の方が痛みやしびれなどの体調不良で悩んでしまったときなかなか相談する場所がなくて困ることも多いのではないでしょうか?弊所では病院の治療方針などを否定することなくしっかり体調管理を行うことができます。まずは一度遠慮なくご相談ください。

 

3回施術を受けてもお痛みが続く場合や改善がみられない場合は、病院への受診を。~田無北口鍼灸院からのオススメ。

施術を受けると、症状が改善されることが期待できますが、まれに悪化してしまうこともあります。また全く症状が改善されない場合もあります。どんな場合にそのようなことが起こるのでしょうか?説明します。施術を受けているのに症状が悪化してしまう、全く改善しない場合の一例を以下に挙げます。

①お年寄りの場合

・ 加齢による骨粗しょう症が原因で、実は知らない間に骨折していた。

・ ぎっくり腰だと思い気や、手をついて転んだ際に圧迫骨折をしていた

・ 肩こりだと思ったら、内臓などほかの原因による痛みだった。

・・・など。

 

②女性の場合

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・ 背中の痛みだと思ったら、実はくしゃみをした際にろっ骨が折れていた。

・ 腰の痛みだと思っていたら、子宮の問題など婦人科疾患が原因だった。

・・・このようなことは実際に、まれにあるのです。もしも、田無北口鍼灸院の施術を3回受けてみて「全く改善された実感がしない」、「逆に痛みが強くなっている気がする・・・」ということがあれば、遠慮なく相談してください。一度病院への受診をお勧めいたします。こちらから紹介もできます。鍼灸院ではレントゲンなどが取れないため確認の意味でもそうしたほうが良い場合もあるのです。医学的には診断基準というものがあります。「病院は待つので、好きではない。」という方もいらっしゃると思いますがお身体のことを考えるとそうしたほうが良いこともあります。病院に行くタイミングについてなどもご相談に応じますので遠慮なくご相談ください。最良の方法を選択するためのお手伝いをさせてもらいます。

寝違えやぎっくり腰などの応急処置方法と、早くよくする方法。

寝違えやぎっくり腰は痛みが強くあせってしまう方が多いのですが我々施術者側からすれば実はとても治しやすい疾患です。応急処置の基本的な方法は冷やすこと・安静にすること・お酒を飲まないこと・入浴して温めないことです。以下

 

寝違えやぎっくり腰になってしまったときに大切なこと

 

(1)まずは冷やす

まずは痛めた患部氷やアイスノンなどで冷やしてください。熱を持ってたら心地よく気持よく感じるはずです。冷シップも有効です。

 

(2)安静にすること

動いてしまうと痛みは増強します。冷やしたうえで安静にしましょう。また痛みが強ければ固定して痛みが出ないようにします。

 

(3)お酒を飲まない

痛みがある時お酒を飲むとかえって痛みが強くなります。血流が促進されるためです。やめておきましょう。

 

(4)お風呂に入らない

同じように温めると痛みが増してしまいます。身体に炎症反応があるうちは温めない方が良いでしょう。2.3日は安静が基本です。入浴は軽くシャワーぐらいにしておくと良いでしょう。

 

・・・上記の4つを守っていただければ比較的早く痛みが治まってきますが、痛みが強い場合はまずは病院や専門機関に行きみてもらった方が良いでしょう。ぎっくり腰や寝違えだと思ったら実は骨の病気だったというパターンもあるため自己判断は危険です。上記のような応急処置を行っても痛みが増悪している場合、痛みが強くて寝れない場合、心配な場合などは迷わず病院を受診しましょう。鍼治療も痛みを減らすサポートができますし、生活指導などもできますので困ったらご相談ください。

「女性ホルモン」と鍼灸施術。

女性ホルモンとは…
女性ホルモンとは、卵巣でつくられる2つのホルモンの総称です。女性の一生を通じて肌や身体、心や脳にまで様々な影響を与える物質で、成長や新陳代謝、生理のサイクルや妊娠、出産に深く関係するものです。女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロジェステロン)があります。卵胞ホルモン(エストロゲン)は卵胞の成長を促し、妊娠までの準備に深くかかわります。黄体ホルモン(プロジェステロン)は、排卵直後から卵巣でつくられます。受精卵が子宮に到達したときに着床しやすいよう子宮内膜をやわらかくし、体温を上げる作用があります

女性ホルモンが乱れるとどうなる?
女性ホルモンが乱れると、月経トラブルや更年期障害、肌あれなど女性特有の悩みや自律神経失調症やメンタルにも影響が出ます。また、美容やダイエットにも大きく関わってきます。具体的には月経前症候群(PMS)、生理痛、生理不順、ほてり、息切れ、ニキビ、食欲異常、頭痛、眠気、不眠、倦怠感、イライラ、集中力低下、憂鬱など多岐にわたります。

日常生活でできる!女性ホルモンの乱れ対策!

① 運動不足

②睡眠不足

③食生活の乱れ

④ストレス

が原因の一つであるといえます。思い当たる節がある方は、まずこれらを解消しましょう。

① 運動不足

体を動かす習慣を増やしましょう。例えば階段を使う、朝晩ストレッチをする、などから始めてもよいでしょう。身体を動かすことで血行が改善され、代謝が上がります。筋トレを頑張ってしたり無理をする必要はありません。できることから始めるのが肝要です。

② 睡眠不足

早寝早起き、十分な睡眠時間を取りましょう。寝ている間にホルモンは分泌されます。また、夜更かしは心身共にストレスにつながります。

③ 食生活の乱れ

栄養バランスを考えた食事をしましょう。特に野菜不足にならないように意識しましょう。また、過度なダイエットは避けましょう。十分な栄養素を取ることではじめて体の機能が正常に働き、ホルモンが正常に分泌されます。

④ ストレス

日常生活で一日の中でリラックスできる時間を持つようにしましょう。ゆっくりお風呂につかる、気分転換できる事をする、意識的にほっと一息つける場所を設けるのもよいでしょう。ホルモンは脳の視床下部から分泌されます。視床下部はストレスが与えられると働きが低下してしまいます。さらに、喫煙・過度な飲酒はホルモンバランスの悪化となります。

女性ホルモンを味方につけて、快適な毎日を

アラサー・アラフォー世代になり、疲れやすくなり、疲れも取れなくなった・・・免疫が落ちている気がする・・・。加齢による影響は美容面にも現れます。美しさは、健康の土台があってこそ成り立ちます。ホルモンバランスは簡単に乱れます。日々の生活を見直し、改善し、笑顔で快適な生活が送りましょう。鍼灸施術もストレスや保ルマンバランスの安定に効果があります。そのような研究なども多数存在します。弊所では根拠がある施術を計画的に行います。一度ご相談ください。

ご注意

ご自身の不調やホルモンバランスの問題ではなく病気が原因の場合もあります。不安な場合は、自己判断せず一度婦人科に行きましょう。弊所は適切なタイミングで病院もご紹介します。どうすればよいか、わからない場合はお尋ねください。

 

スポーツ選手とイップス(ゴルフ・野球など)・音楽家とジストニア、鍼灸治療に関して

「イップス」や「ジストニア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これらについて説明してまいります。イップスとは・・・例えばゴルファーがパターなどの繊細な動きができなくなったり野球選手のコントロールが定まらなくなったりする病気のことです。スポーツだけでなくピアニストが演奏できなくなったり歌を歌っている人が声が出なくなったり文章を書く人が腕が奮えたりすることでも症状が現れることがあります。イップスの正式名称(医学的に)は「職業的ジストニア」と呼ばれます。イップス(Yips)は「ひゃあ」「うわっ」などの思わずもれる声を意味します。もっとも有名なのはゴルフのスイングにおける運動障害で、これまでスムーズに行えていたことが、突然途中で止まってしまったり、時にはピクっと跳ねてしまったり(jerk)、ふるえたり(tremor)、と様々な症状が出現します。もちろん、ゴルフだけではなく、イップスは野球のピッチングやテニスのサービスなど、他のスポーツでも見られます。★1

このイップスで悩んでいる方は多く大阪大学では、神経内科学と健康スポーツ科学講座が共同で研究や治療に取り組んでいます。一例としてゴルファーのイップスに関する疫学的調査の結果を、2016年に「スポーツにおける職業関連ジストニア(イップス)」(神経内科 2016; 85: 149-152)として報告しています。またトップアマチュアゴルファーにおけるイップスの疫学的背景を明らかにするために、関西ゴルフ連盟の協力を得てアンケートによる実態調査を行ったりもしています。イップスに関する自記式のアンケートを行い、212人から回答を得ています。(回収率100%)。調査時に筋骨格系のトラブルを抱えていた競技者は32%に上るという結果が出たとのことでした。回答者のほぼ全員がイップスに関する何らかの知識を持っており、36%がイップスの経験があると回答しました。海外からも、プロゴルファーの3-5割が経験しているとの報告もあります。

・ つっぱり感やこわばり感

・ 突然の筋肉の収縮

・ 筋肉のけいれん

などが起こりパター使用時が最も多かったそうです。職業性ジストニアの主な特徴は以下です。

・ 同じ動作を繰り返す人が発症しやすい

・ 腕や指などが思うように動かせない

・ 特定の動きをする時だけ発症する

・ 日常生活動作では支障がない

・ 筋肉や骨には異常がない

・ 遺伝的な原因はない

・ 脳卒中やケガなどが原因ではない

・・・特効薬などがないために苦しむ人が多い症状の一つでもあります。

東京女子医科大学病院もジストニアの治療や研究には力を入れています。約15年前より視床に凝固巣を作成することで症状が劇的に改善することを明らかにしました。手に発症する局所ジストニア(職業性ジストニア)の治療では、現在海外を含めてこの治療を行いうる施設は東京女子医科大学脳神経外科のみで、この分野では世界のリーダー的存在とのことです。手術による熱凝固や電気刺激、低侵襲なガンマナイフや集束超音波(現在準備中)など、あらゆる方法により、視床に凝固巣を作成するそうです。日本神経学会 ジストニアガイドライン2018によると

・ 抗コリン薬の投与

・ ボツリヌス治療(ボトックス注射)

等が第一選択とされています。ただしなかなか治りづらく根治まで時間がかかることも多いようです。

・ 鍼治療

・ 理学療法 など

も良いとされています。「鍼治療は血流改善や鎮痛のみでなく,筋緊張の調節を目的とする.筋緊張の抑制・促通ともに可能である」とされています。★2

鍼灸は論文も様々なものが存在します。

以下、症例報告です。

左第5指の局所性ジストニアと診断されたクラリネット奏者1症例に対して、鍼治療をおこなった。症例は35歳の男性で、クラリネット奏者である。X-2年8月、クラリネットの練習中に左第5指の動きにくさに気づいた。左第5指の局所性ジストニアと診断されて内服薬にて治療を開始したが、症状は軽快しなかった。X年1月、鍼治療目的で関西医療大学附属診療所神経内科を紹介されて受診し、研究への同意を得て鍼治療を開始した。動作分析や表面筋電図評価、触診より、本症例の問題点は左第4虫様筋、左第4掌側骨間筋の筋活動低下、左短小指屈筋、左小指対立筋の過剰な筋活動、左尺側手根屈筋の筋活動低下の3点と判断した。鍼治療は週一回、両側上肢区に置鍼、左第4虫様筋、左第4掌側骨間筋、左小指球、左尺側手根屈筋に集毛鍼をおこなった。その結果、6回という少ない治療回数でクラリネット演奏時の症状に改善傾向を認めた。本症例の治療結果から、楽器演奏者の局所性ジストニアに対して、鍼治療が有効であることが示唆された。

他にも小規模研究ですがジストニアに対して鍼灸治療が補助的に有効であることなどが示された以下のような論文もあります。

頸部ジストニアの管理のための補助療法としての鍼治療

鍼治療が頸部ジストニア患者に与える心理的問題に与える影響

などの研究もあります。

ジストニアと一口に言っても病態は様々ですが「保険診療のボツリヌス治療(ボトックス注射)よりも鍼灸治療の方が費用対効果も高い。」という声をいただくことも多いです。弊所は病院の治療方法など否定せずにしっかりお話を伺い必要な場合、漢方内科や神経内科なども紹介し併用しながらの通院を勧めています。まずはお気軽にご相談ください。改善までの見通しや費用のことなどをお伝えします。

 

参考

★1 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学講座

★2 臨床神経学 51巻7号(2011:7)ジストニアの病態と治療

「どこに行ってもよくならない」・「何をしてもよくならない」方へ。毎月第3金曜日、田無で勉強会定期開催のお知らせ。

「どこに行ってもよくならない」
「何をしてもよくならない」方へ

頭痛(片頭痛)・首や腰の痛み(しびれ・ヘルニア)・不安やパニック傾向・めまい等・・・

解消!無料セミナー!

開催日・場所:
毎月開催 第3金曜日
13:00~14:00
@ 田無町某所会議室

申し込み電話:
042-497-4130

<内容>
なぜあなたの症状はよくならないのか?

正しい医療機関のかかり方や、東洋医学のお話、ケアモデルのお話・鍼灸のお話などをもとに解説し
セルフケアの方法などもお伝えします。ご希望の方はお悩み解消個別相談にも応じます。

*通常医療を否定したり、現在かかっている病院の治療方針を否定したり、減薬指導などしたりすることはありません。

担当:
白石健二郎
(田無北口鍼灸院 院長)

参加費:
無料

●参加方法:
直接お電話ください。
042-497-4130(受付8時~21時)
メール・LINEからも申し込み可能。
裏面に記載します。

●参加された方が
悩んでいたことの例

病院では治らない・・・
自律神経失調症(めまい・耳鳴り・
動悸・首肩コリ・腰痛・微熱・
疲れが取れない・胃腸の不調・
うつパニック傾向・不眠症など)、
偏頭痛、群発頭痛、ジストニア、
胃腸障害(過敏性腸症候群)ほか・・・

*市民講座です。
参加者が10名以下の場合開催を中止し
「YouTube動画」
希望者には「小冊子」をお送りし、
後日個別相談にも応じます。

*「参加できないが小冊子や動画を見たい」方も、
お気軽にご連絡ください。

◎良くならない身体のお悩み。
理由があるかも?

寝ても疲れが取れない。
途中で起きてしまう。
すぐお腹を壊す。胃が悪い。頭が痛い。
微熱が続く。
ひどく肩や首のコリを感じる。
うつ傾向だ。パニック障害かも。
動悸、めまい、耳鳴りに悩まされている。
自律神経失調症かも。痺れがある。
ヘルニアなどの持病に悩まされてる。

ほか

・・・上記のようなことでお悩みの方は
薬が効きづらいかもしれません。

この講座ではその理由やセルフケア方法を
お伝えします。

現在通院中の医療機関の診断や
治療を否定したり、薬の指導をするなどの
行為は一切しておりません。
ご理解の上、ご連絡ください。

◎お申込み方法、
当日の流れ、ご注意

お申込みはお電話か
下記のメールかLINEよりお願いします。

場所はコール田無等を予定していますが
参加人数によって会場が変わるため
お申し込み後にお伝え致します。

*ご注意*

お申込み人数が10名以下でセミナーが
開催できない場合もセミナーと同じ様な内容の
YouTube動画をご覧いただけます。

希望者には小冊子を差し上げ、
個別相談にも応じます。

*当日の流れ*

12:40 開場
13:00 講義スタート
14:00 講義終了

★ 終了後休憩をはさみ
14:15~「個別相談」を行います。
希望者の方のみ。
後日別途個別相談を申し込む方も
お申し出ください

主催: 
一社 交通事故治療相談室
セミナー事務局

担当:
白石健二郎
(田無北口鍼灸院 鍼灸師)

電話: 
042-497-4130(8時~21時)

メール:
shiraishi@jikotiryousoudan.com

わからないことは、
お気軽にお問い合わせください。

 

★弊所にいらしたことがない方が

対象の勉強会です。

弊所にいらしたことがある方はお気軽に

直接ご相談ください。

動画は以下からもご覧にいただけます。以下のようなケアモデルの話などをします。

「アトピー性皮膚炎は鍼灸でよくなりますか?」というご質問に関して。

結論から申し上げますとしっかり集中すればほとんどの場合で状態は改善します。ただし時間がかかることもありますし、あくまで補完的な施術となります。鍼灸をしていれば何をしなくてもいいという意味ではありません。極端な治療をお勧めすることはありません。現代医学的な治療を否定することもありません。

鍼灸とアトピー性皮膚炎の論文はたくさん出ているのですが一例をあげますとこちらの論文には抗ヒスタミン作用があることや脳に働きかけかゆみや痛みを鎮めることなどが書かれています。東洋医学的には筋肉を柔らかくし血の巡りをよくすることで症状が安定すると考える方が多いです。時間さえかけて鍼灸治療すればほとんどの場合で症状は安定します。

現代医学的には・・・現段階ではアトピーの根本的な治療法は確立されていません。ステロイド外用薬が治療の中心となります。これは症状を抑えるための対症療法です。しかしステロイドや対症療法がダメという意味ではないです。症状を抑えることが非常に良いこともあるのです。かゆくて寝れないときなどはQOL(生活の質)を考えて上手に使うことも大事です。「脱ステロイド」のようにあまり極端な治療はお勧めしません。もちろん、マイナス面もあります。ステロイドとは、副腎皮質から自然に分泌されるホルモンの一種で、免疫を高める作用があります。そのホルモンを外用薬として一時、人工的に補うことで皮膚症状を楽にしますがステロイドを長期間大量に使用すると、逆に副腎皮質が機能低下を起こしてしまいます。その結果、皮膚がちりめん状に縮んだり、色素沈着を起こしたりします。

鍼灸では何ができるか??鍼灸医学に「アトピー」という考え方はありません。赤い湿疹や痒みを体質の変化や臓器の失調、環境からの影響として捉えます。長年アトピーに悩んでこられた患者さんには肩こり、便秘、顔のほてりと足の冷えなど様々な随伴症状が見られます。とくにアレルギーと便秘などおなかの状態を関連付けて考えることが多いです。こうした症状を同時に治すこともアトピー性皮膚炎の治療には欠かせません。自律神経や免疫系を安定させる目的でも鍼灸を行います。得に筋肉が固い方には念入りに鍼灸施術をします。柔らかくし気血水の流れをよくすることが早期改善につながると考えます。最初は週に1,2回の施術をし治療に集中することをお勧めします。またたくさん鍼灸をすれば必ず良くなるという性質のものでもありません。合わない方もいますし、無理なく続けていけるかどうかも肝要です。まずはご相談ください。

<鍼灸とアトピー性皮膚炎解説動画>

婦人科疾患(月経困難症、PMS症候群)とその評価について

鍼灸治療は骨盤周辺の緊張を和らげて血流を促進するため婦人科疾患に効果があることが多いです。更年期障害や月経困難症に関する論文や研究も多数存在します。中高生や若い方にも多い婦人科疾患「月経困難症、PMS症候群」についてその概要や評価について詳しく書いていこうと思います。

<1>月経困難症について

・ 月経直前ないし月経時に下腹部痛や腰痛といった症状を主症状とし種々の症状(腹部膨満感、悪心・嘔吐、頭痛、下痢、脱力感、食欲不振、イライラなど)を随伴する病的状態、のこと。

・ 月経困難症には機能性(原発性)月経困難症と器質性(続発性)月経困難症とがある。→

器質的な原因としては子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮頚管狭窄、骨盤内癒着、子宮奇形などがある。

・機能性月経困難症の原因は、子宮から多く産生されるPGF2によって子宮筋の過剰収縮が起こり虚血に陥ることによって発症する。

・鍼治療は月経痛の軽減に対して有効。ただし鍼治療の機序に対する研究はない。→

鍼鎮痛の作用ではないか??と言われている。

<2>月経困難症の鑑別
~器質性・機能性??~

簡単な特性と鑑別方法を書いておきます。

発症時期
・ 機能性は思春期
(初潮後3年以内が多い)

・ 器質性は多くは成熟期。
20歳以降

痛みの発生時期
・ 機能性は月経直前から開始後

・ 器質性の多くは
月経前から2~4日目

痛みの持続期間
・ 機能性は短い
(数時間から2日以内)

・ 器質性の多くは
持続的か周期性

その他
・ 機能性は月経時のみ

・ 器質性は月経時以外でも痛み。
性交時、排便時など。

加齢による変化
・ 機能性は増悪なしか
むしろ軽減・消失
妊娠分娩後は消失・軽減傾向。

・ 器質性は変化なし。
増悪する例もある。
妊娠分娩後も変化なし。
減弱。

<3>月経前症候群 について
(premenstrual syndrome: PMS)

・ 月経前 3-10日の黄体期に続く
身体的あるいは精神的症状で、
月経発来とともに減退・消失する。

・ いらいら、のぼせ、
腹部膨満感、下腹部痛、
腰痛、頭重感、怒りっぽくなる、
頭痛、乳房痛、落ち着かない、
憂うつの順に多くみられる。

・ 月経前不快気分障害
(premenstrual dyspholic disorder
: PMDD) は、
精神症状が主体で強いものをいい、
PMSの最重症型に位置付けられる。

産婦人科の必修知識
日本産科婦人科学会 編より

<4>PMSメモリーとは

日誌記録的な即時的記録法(前向き記録)が症状の自覚と正確な診断に有意義であることが指摘されて日本で開発されました。

症状リスト

(1)身体症状

下腹部症状>>
下腹痛
腰痛
下腹部がはる

血管神経症状>>
頭痛
頭が重い
肩こり
めまい
手足の冷え

消化器症状>>
食欲が増す・なくなる
下痢・便秘
食物の嗜好の変化
水分代謝症状
むくみ・のどがかわく

乳房症状>>
乳房が痛い・はる

皮膚症状>>
にきびがでやすい
肌荒れ
化粧ののりが悪い

そ の 他
疲れやすい
眠くなる
おりものがふえる
体がスムーズに動かない
(ぎごちない〕
アレルギー症状
(鼻 、目など〕

(2)精神症状

イライラ
怒リやすい
攻撃的になる
無気力
憂うつ
自分をつまらない
人間だと思う
弱気になる
涙もろい
不安が高まる

ほか・・・

<4>鍼灸の利用方法

まずは婦人科専門医などに相談することをお勧めします。何が原因で症状が出ているのか?確認したうえで鍼灸を併用するのが良いと思います。前述のように痛みに関して改善報告がありますし身体の調子が整うので劇的に改善することもあります。鍼灸と同じく漢方でよくする方法もあります。まずはご相談ください。

婦人科系疾患の「更年期障害」、とその評価について

鍼灸治療は骨盤周辺の緊張を和らげて血流を促進するため婦人科疾患に効果があることが多いです。更年期障害や月経困難症に関する論文や研究も多数存在します。中高年の方に多い「更年期障害」についてその概要や評価について詳しく書いていきます。

<1>更年期障害と原因など

「更年期に現れる、多種多様の症候群」です。器質的変化に相応しない自律神経を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群のことです。

原因については未だ不明のことが多い。現在のところ内分泌的因子(卵巣機能低下)、心理・性格因子、社会文化的因子など3つの要因関与が指摘されている。

・検査について

病態は加齢に伴う卵巣機能の低下が視床下部一下垂体の変化をもたらし自律神経失調症・内分泌・免疫系の失調症をきたすもの

現代医学的な検査ではホルモン測定(ゴナドトロビン(FSH)、エストロゲン)基礎体温測定などを行う。評価表としてクッパーマン更年期指数などがある。

・エビデンスについて

ホットフラッシュに対するシステマティックレビューでは無知両郡と比べては有効だがシャム鍼やプラセボ鍼との比較ではエビデンスレベルは低い。難治性の肩こりに関しては筋弛緩剤よりも有効。

<2>評価表としてクッパーマンの
更年期指数・詳細

以下のような質問から指数を出していきます。

(1)顔が熱くなる(ほてる)
(2)汗をかきやすい
(3)腰や手足が冷えやすい
(4)息切れ、動悸がする
(5)寝つきが悪い、眠りが浅い
(6)怒りやすい、イライラする
(7)くよくよする、憂うつになる
(8)頭痛、めまい、吐き気がある
(9)疲れやすい
(10)肩こり、腰痛、手足の痛み

<3>鍼灸院の利用方法

更年期障害かな?

・・・
と、思ったらまずは自己判断せずに婦人科・内科等で医師の診察を受けてください。診断基準が存在します。医師の処方する薬があまり合わなかったり、あまり改善が見られない場合に補完的に鍼灸治療を利用したり、漢方など併用するのが良いでしょう。どこへ相談してよいかわからない場合弊所から婦人科や漢方内科もご案内できます。お気軽にご相談ください。上記のように鍼灸治療は特に「肩こり」の改善などに有効です。ホットフラッシュや自律神経症状もしっかりと対応できますのでご相談ください。

★重要★通常医療を否定しない。代替医療ではなく「補完代替医療」という考え方。

(1)補完代替医療とは何か?

一般的に日本の病院では「通常医療」、「西洋医学」、「現代医学」と呼ばれる医療が行われます。医学は科学技術の発展とともに様々な病因の分析や治療法の開発がなされ今日までに進歩してきました。一方で生活習慣やストレスなどに起因する精神疾患、アレルギー疾患、がんなどについては必ずしも容易に克服できない状況が続いています。医学にも得意・不得意がありそのような背景からも健康食品やマッサージ、鍼灸など通常医療に組み込まれないいわゆる「補完代替医療」が広く国民に利用されているという現状があります。

(2)補完代替医療の種類

例としては以下です。

国家資格・国の制度に組み込まれてるもの:

はり灸、あんまマッサージ指圧、
ほねつぎ、漢方医学の一部、
サプリメント(栄養機能食品など)

その他:

カイロプラクティック、整体、
ヨガ、音楽療法、アユルベーダ、
ホメオパシーなど

(3)統合医療、代替医療、補完代替医療

アメリカは国家的な取り組みとして1998年にNational Center for Complete mentary and Altanative Medicine(NCCAM)を設立しています。当初NCAAMは補完代替医療をComplementary and Altanative medicine=「一般的に通常医療とみなされない医療、ヘルスケアシステム、施術、生成物などの総称」と定義していました。Altanative medicineが代替医療の訳でこれは通常医療である西洋医学を否定する意味合いがあることから現在は「Complementary health approaches」すなわち「補完代替医療」という用語を用いるようになってきました。

*参考*
医歯薬出版
「補完代替医療とエビデンス」より

かつて代替医療

いま代替補完医療

と覚えておくとよいでしょう。

また統合医療というのは医師管理のもと通常医療・西洋医学に代替補完医療(鍼灸など)を統合し患者中心の医療を行うものです。

(4)鍼灸などを行う上で、大事な考え方

補完代替医療は素晴らしい面もたくさんありますが一方でがんなどの重病にかかった有名人が「怪しげな民間療法にハマリ通常医療を受ける機会を逃しかえって悪い結果になってしまった」というような残念なニュースをきくこともあります。大切なのは通常医療を否定しないという考え方です。以下、国立がんセンター「補完代替療法を考える」から大切な考え方を載せておきます。がんだけでなくすべての疾患に当てはまると思いますので代替補完医療と呼ばれるものを検討する際には参考にされるとよいでしょう。

(以下抜粋)

あなた自身に問いかけてみましょう

・ この補完代替医療は、自分に合っていると思えるか。

・ この補完代替医療は、心地よいものか。

・ この補完代替医療の施行時間は、長すぎないか。

・ この補完代替医療を行うのに、通院距離は遠くないか。

・ この補完代替医療を行うのに、予約は簡単に取れるか。

・ この補完代替医療を行うのに、お金がかかりすぎないか。

・  補完代替医療を受ける場所やスタッフに不快な気分を感じなかったか。

・  補完代替医療の専門家は、標準的ながんの治療をサポートしてくれるか。

また鍼灸や一部漢方などは国内海外ともに研究データが豊富で厚生労働省の管理する「統合医療情報発信サイト」にもたくさんエビデンスが掲載されています。民間療法・代替補完医療というと同じように聞こえる方もいるかもしれませんが千差万別です。よくチェックされることをお勧めします。

私自身の考えでは通常医療を理解していない人が発信する補完代替医療の情報は無意味です。それどころか害が大きいです。臨床試験のこと、薬のこと、医学用語など・・・理解していない人が勧める補完代替医療は疑ってかかることをオススメします。通常医療を理解していないと、どこからどこまでが補完代替医療の守備範囲か?わからずにクライアントに不利益を与えます。がんやアトピーが治らないのは製薬会社の陰謀、などと極端な話をする人もいます。通常医療を否定するような施術やサプリ、また簡単に、根拠なく「治る・良くなる」という方法ははお勧めしません。厚生労働省なども情報発信しています。よく検討しましょう。