カテゴリー: 自律神経(パニック障害・うつ傾向、めまい、耳鳴りなど)のこと

患者中心の医療(PCCM)と医学的に説明できない症状(MUS)の鍼灸院での対応について

少し前から「総合診療」や「家庭医」や「心療内科」などの分野で患者中心の医療(PCCM)や医学的に説明できない症状(MUS)といった言葉が紹介され、対応もノウハウ化され書籍等でも紹介されています。めまい、耳鳴り、胃腸の不調(過敏性腸症候群・機能性ディスペプシア他)・だるさが取れない、、、などの症状が医学的に説明できない症状(MUS)であることが多くその時に患者を診るときに患者中心の医療(PCCM)の考え方が役に立つのです。これらは医師のための知識であることも多いのですがリハビリテーションの分野でのノウハウも見かけることがあります。東洋医学や鍼灸とも親和性が高い話で医師や他職種の方たちがどのような知識を習得しているのか?知っておくのが良いのでまとめておきます。(少し専門性の高い話になりますが一般の方にも役立つ話ですので興味ある方はご覧ください。)

鍼灸含めた代替医療分野はかつてカウンター的な意味合いで「現代医学は検査中心で患者を診ない。画像や数値ばかり見ている。人を見ない。一人一人をみる代替医療や伝統医学こそが患者中心の医療である。」、「不定愁訴・自律神経失調症など医学的に説明できないような症状をみれるのは代替医療や伝統医学だ。」というニュアンスの言説も多かったように記憶しています(一例)。しかしながら医学は日進月歩で進化しています。検査や数値中心に診るよりも人間全体で見たほうがいい場合もあり、その逆もまたしかりです。現在は患者中心の医療の考え方も数多く登場しています。BPSモデル、NBM、今回まとめるPCCMの話もその一例にあたります。たしかに不定愁訴や自律神経失調症などと言われる分野は鍼灸含め伝統医学が得意なことではあるのですがだからこそ現代医学的にはどのように考えるのか?それらを勉強しより良いサービスを鍼灸院でも提供したいと思うのです。

患者中心の医療とはPatient-centered clinical methodのことでPCCMと略されたりします。医師の技法は多様で内科医は薬剤による治療に長けており、外科医はさまざまな器具を用いた手術法を習熟しています。その根底に有るのは「症状→身体診察→検査→診断→治療(薬物、手術など)」というプロセスです。PCCMは科学的な診断・治療に加え一人ひとりの患者が抱える諸々の事情を考慮した上で、それぞれにあわせたの検査や治療方針を立て、医師と患者の双方が納得いく治療を展開する臨床技法のことです。これは患者さんの望み通りの医療を無批判に提供するだけでなく、「・・様」とお客様扱いするだけの医療でもありません。医師と患者の関係で議論を重ね共同作業で医療を作り上げていくというイメージが近いでしょうか。

患者中心の医療を図にすると以下になります。こちらのページを参考にしました。

1、狭義の患者中心

①自分の考えや気持ちに沿っていること ②じっくり話せること、十分な知識を得られること ③家族らと一緒にいられること

2、広義の患者中心

上記1、に加えて 2、身体的な安静 3、心の支え4、継ぎ目のないケア も含まれます。

・・・一方「医学的に説明できない症状」のことを英語でMedically Unexplained Symptom といいMUSと略されます。これは文字通り様々な症状があり、十分な診察や検査等をしてもその原因を医学的に説明できない状態を指しています。厳密にはさらに類似する概念として機能性身体症候群(functional somatic syndoromes:FSS)、身体症状症(somatic simptom disorder:SSD)などがあります。FSSは「訴えられる症状やや苦悩の程度が確認できる組織障害の程度よりも大きいという特徴がある症候群」のことです。過敏性腸症候群や機能性ディスペプシア、線維筋痛症など個々の診断定義が整っているものもあります。精神面→身体面に影響を及ぼしていると考えられることが多いです。SSDは「一つかそれ以上の身体症状を訴える者のうち身体症状や健康に関する思考や行動、感情が過剰であるもの」と定義されています。FSSとの違いは器質的疾患の有無を問わないという特徴があり身体面→精神面に影響を及ぼしているという見方もできます。不安障害や精神障害の合併も少なくありません。MUSはこれらを包括する概念で一般的には自律神経失調症、不定愁訴などという呼ばれ方をすることもあります。

そもそもですが、「疾患がないのに症状がある(取れない)のはおかしい」という考え方が医療者だけでなく患者にもあります。またなかなか改善しないような疾患も決して少なくはないのですがその時に状態をよりよくする、QOLあげるwell beingという考え方が重要になってきます。

鍼灸院へMUSが疑われる方が来所した場合「まずは器質的疾患(病気)でないか?」の確認が重要です。鍼灸院では、病院でどんな検査や診断を受けたか?どんな薬を処方されたか?(当たり前ですが減薬指導などはしません)まずは聞き取り把握していきます。ほとんどの方は病院で検査や診断を受けて「異常がない」と言われていますのでさほど心配はありませんがアメリカのプライマリケアクリニックでは診断エラーも5%生じるというデータがあることを頭に入れておく必要もあります。薬剤の副作用や内分泌・代謝疾患、自己免疫疾患、精神疾患などが隠れている可能性もあります。女性では更年期障害やPMSなどの女性特有の問題と混同される場合もあります。そのため(経過観察等)病院への通院継続を勧めます。患者希望や状況によっては漢方内科や婦人科などの通院も勧めることもあります。まずは鍼灸院でもしっかりとお話を聞かせてもらいます。鍼灸治療も並行して行うことで改善に向かうことも多いです。

また鍼灸院でも患者が納得するような説明を心掛ける必要があります。患者のフレームワーク(考え方や価値観)を探りそれらを否定せず、信頼関係を築きながらも(必要ならば)病院で医学的検査を受けるよう勧めたりして患者の不利益を回避する必要があります。鍼灸院を訪れる患者のフレームワーク例には以下のようなものがあります。

・鍼灸院の先生は親身になってくれる

・なるべく薬は飲みたくない。病院に行きたくない。

・人に迷惑をかけたくない。

・身体を冷やしてはいけない。等

避けるべき対応としては1、患者のフレームワークに合致しない説明や2、不適切な正常化があります。例えば患っていることの否定、根拠の乏しい「大丈夫ですよ。」、異常がないことの強調などです。「自律神経調整障害モデル」や「シグナルフィルターモデル」などを使って上手に説明することが大切です。

自律神経調整障害モデル

交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによって症状が出現すると説明するモデルです。動機や息切れ消化器症状などの説明に向いています。

シグナルフィルターモデル

過敏になってしまっている、と説明すると非難されていると取る方がいますが「刺激を感受するフィルターが機能しなくなっている」と説明すると受け入れてもらいやすいです。耳鳴り、過敏な症状に対し有効な説明です。

まとめ

田無北口鍼灸院では医学的に説明できない症状に対してもしっかりとお話を伺い、鍼灸というタッチセラピーを通しお気持ちに寄り添う最大限の努力をいたします。その上で現代医学的な考え方の説明や病院紹介などのサポートもしております。なにかあればまずはご相談ください。より良い状態(wellness,well being)を目指していきましょう。

*参考:総合診療の視点で診る不定愁訴(日本医事新報社)

自粛疲れによる自律神経の疲れに関して

・・・何となく体がおかしいと感じて弊所に相談に来る方は多いです。例えば

胃が痛い、

お腹がごろごろする、

頭が重い、

心臓の動悸がいつもと違う、

いくらねても疲れが取れない、

など。

病院に行っても特に異常は見つからないため医師からは「自律神経の問題でしょう。心配しないでいいですよ。」といわれるも症状が強く残っているためにますます不安になってしまうというパターンです。これらの問題は病気でないために病院では解決しません。

検査では異常ないのに症状が治りにくい、なかなか改善しない、と考えていたら心因性の可能性も高いです。症状に対して過剰に着目し過剰に反応が出ている可能性があります。心理学の分野では「神経質」などといわれたりしますがご本人はしっかりと症状を感じているので気のせいと言われても本当に困っているのです。このような心因性の自律神経失調症が出るのは好発年齢があります。

青春期・更年期・老年期

に多発します。

また

季節の変わり目(5月)
や境遇・環境の変化

によっても起こりやすくなります。少し細かく見ていきます。

青年期:

小学生の低学年の子や思春期の子でも起こります。小学生低学年の子はチック症状・おねしょ・肩コリ・かんしゃくなど訴えることが多いです。思春期の子は動悸症状・胃腸の不調(過敏性腸症候群)などを訴えることが多いです。いずれも身体や環境が変化する時期でもあり心と身体が変化についていけない場合や人間関係のストレスなどで症状が悪化します。まずは内科や小児科などで検査を勧めますが原因がはっきりしない方も
多いです。病気ではなくストレス性の場合は鍼灸が有効です。

更年期:

いわゆる更年期障害などはホルモンバランスの乱れからくる身体の障害ですが更年期障害が原因で自律神経失調症が起こることも考えます。したがってこの時期に自律神経失調症が身体に現れたらまずは血液検査など医学的な検査をお勧めします。

老年期:

心身ともに弱体化しているため自律神経失調症をおこしやすい時期でもあります。ただ、この時期になるとほかの疾患が原因で自律神経失調症のような症状が出ることもあるのでどのような持病があるのか?どんな薬を飲んでるのか?など細かく聞いていくことが大事です。・・・どの年代でも共通することですが

人間関係や生活習慣

が自律神経にかなり影響することがあります。特に今の時期は

「自粛疲れ」

のストレスによる自律神経の不調を訴える方も多いです。ストレス性の体調悪化は鍼灸がとても効果的です。お困りの方は一度ご相談ください。

田無北口鍼灸院を利用してほしい3つのタイミング。リラクゼーションとの違い。~こんな時はぜひ田無北口鍼灸院をご利用ください。

弊所をご利用いただきたいタイミングを

3つに分けてご説明します。

参考にしてみてください。

 

クイックマッサージ・リラクゼーションは

マニュアル的な施術を行いますが

弊所ではお話をしっかりお聞きし

問題点や解決したい点を把握したうえで

施術を行います。

 

そのため事前に

これまでに受けた検査や

現在飲んでいるお薬の情報、

ご自身の生活スケジュール

(どのくらいの頻度で施術が受けられるか)

など細かくヒアリングします。

 

来てもらったらすぐに

うつぶせになってもらう

 

などはしません。

よくお話を伺いますし

検査が必要だと思われる場合は

すぐに病院に行くようお伝えします。

 

どこへ行ってもよくならない

体調が改善しない、不安

といった悩みが深い方ほどぴったりかと思います。

以下ご参考までに。

 

1.病院に行きCTやMRIなど検査を受けるが

特に異常なしと言われた。

だけど不調が続いている場合。

 

・ 医師からはストレスと言われた。

・ これ以上良くならないと言われた。

 

病院(整形外科等)

に行ったけどあまり期待通りの結果を

得られなかった場合

 

などご相談ください。

お話をよく伺いご説明させていただきます。

ストレス性の耳鳴りやめまい症状

顔面神経麻痺など

ストレスの問題ならば

弊所で解決できることもあります。

ご相談ください。

★現在治療中の治療方法を否定したり

現代医学を否定したり

断薬を勧めたり一切しません。

ほとんどの場合で鍼灸と併用可能です。

極端なことは言いません。

 

2.どうして良いかわからない場合。

一例をあげると肩の痛みが強い場合

病院に行く?鍼灸?セルフケア?

など判断に困る、という方は意外と多いです。

弊所で適切なタイミングや

病院へのかかり方などについてもご説明します。

 

3.以下のような症状でお悩みの時。

症状が強い場合。

原因不明の不調、睡眠障害、腰痛、

自律神経、産前産後の不調、頭痛、

四十肩・五十肩・痺れ(ヘルニアなど)、

痛みが強い(慢性疼痛)

等で悩んでいる方。

 

弊所の得意分野です。

お話を伺いしっかりアドバイスできます。

 

 

・・・いずれにしても

「どこに相談してよいかわからない」

「どうしていいのかわからない」

など迷いましたらまずはお電話ください。

ご相談に応じます。相談は無料です。

 

逆に以下のような方は弊所に向きません。

別の施術所をオススメします。

 

・ 時間が空いたからリラックスしたい

→ 体調をよくしてもらうために

予定を開けて通院してもらいます。

 

・ 辛いところだけを揉んでほしい

→ クイックマッサージのような施術は行いません。

全体を調整します。

 

・ 忙しいから予定がわからない

→ 計画に沿って施術を行うため

あまりよくならないことが多いです。

 

参考までに動画もどうぞ

田無北口鍼灸院を利用してほしい

3つのタイミング

リラクゼーションサロンと

鍼灸院の違い

現代医学のガイドラインに掲載されている鍼治療(線維筋痛症・腰痛・がんの痛み・片頭痛・偏頭痛など)

鍼灸治療は様々なことに効果があり、

様々な疾患に対応できるのですが

現代医学的な「診療ガイドライン」でも

推奨されているものがあります。

 

診療ガイドラインとは

「医療者と患者が特定の臨床状況で

適切な決断を下せるよう支援する目的で

体系的な方法に即して作成された文章」

のことで

エビデンスレベルと推奨度を

記載したものが一般的です。

 

鍼灸も様々な研究が多数行われており

論文も多数存在するために

国内の診療ガイドラインにも

いくつか記載があります。

 

もちろんこれに記載されたものが

正しく、記載されていない疾患は

効果がないというわけではありません。

 

しかしながら現代医学的な

ガイドラインに掲載されているということは

鍼灸の効果を証明する一つの根拠

になるのです。

 

ざっとですが以下のようなものがあります。

 

・腰痛診療ガイドライン2012:

科学的根拠があり行うよう勧められる

 

・線維筋痛症ガイドライン2011:

科学的根拠があり行うよう勧められる

 

・慢性頭痛診療ガイドライン(片頭痛):

強い科学的根拠があり行うよう強く勧められる

 

・・・ほか変形性膝関節症や

がんの疼痛なども強く推奨されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

他にも科学的根拠がある、

エビデンスがある疾患は多数存在します。

まずはご相談くださいませ。

「マインドフルネス」と自律神経や慢性疼痛のセルフケアについて。

「マインドフルネス」

という言葉をご存知でしょうか?

 

わかりやすく言うと

「瞑想」

のことなのですが

自律神経の安定作用などもあり

体調管理にも役立ちますので

少しカンタンにご紹介しておきます。

 

弊所では鍼灸の施術と併用しながら

自宅でできるセルフケアとして

ご紹介することもあります。

 

1、マインドフルネスとは?宗教?アヤシイ?

瞑想・マインドフルネスは

原始仏教の教えから来ているのですが

どちらかというと宗教というより

心理学のような感じです。

認知行動療法と呼ばれるものに

近いようです。

 

自分の内面を観察しリラックスしながら

「集中すること」

「集中が切れたことに気付く」

を繰り返していきます。

 

世界的企業であるグーグルも

企業研修に取り入れている手法です。

アヤシイものではありません。

 

具体的にはどのような効果があるのか?

どのように行うのか?

カンタンに紹介していきます。

 

2、マインドフルネスがもたらす効果

日本語訳された論文も

こちらに紹介しておきます。

海外の論文ご紹介は省略します。

 

以下のような効果があるといわれています。

 

・ 集中力の高まり

勉強・仕事・スポーツなどが効率的に行える。

・ ストレス解消

精神的な障害や慢性疼痛にも効果がある。

・ 心の安定・洞察力、想像力の向上

リーダーシップの向上なども期待できるため

企業研修で取り入れられています。

・ 眠りの質が上がる

疲労回復効果も期待できます。

 

・・・注目すべきはやはり「痛み」

への抑制効果や睡眠の質向上などでしょう。

 

3、具体的にどのように行うか?

難しいイメージがあるかもしれませんが

やることはとてもシンプルです。

 

姿勢を正して

自分のしている呼吸に意識を向けます。

 

すって・・・

はいて・・・

 

胸が膨らんだり・・・

縮んだり・・・

 

そこに意識を集中させていきます。

「今日の晩御飯は何にしよう」

「仕事でこんなことがあったな」

などとは考えずただ意識を呼吸に集中します。

 

上記のようなことを意識してしまうことが

悪いということではなく

「あ、今呼吸から注意がそれたな」

などと客観的に見れるようになれば

良い状態かもしれません

客観的に自分を見れるようになれると

かなりストレスが軽減されます。

 

身体の感覚に注意を払えるようになると

「痛み」や「不快症状」

に対しても不要に気にしすぎることなく

冷静に対処できます。

 

特に

「神経質」

と呼ばれるような過敏なタイプで

自律神経症状がでている方は

痛みや不快症状を取り除こうとするだけでは

かえって悪化してしまうこともあり

このようなマインドフルネスや

認知行動療法が有効な場合があります。

 

呼吸や姿勢については

またの機会に細かく書いていきます。

 

興味ある方はマインドフルネス関係の本

など読んでみてください。

更年期障害の鍼灸治療に関するお問い合わせ。

先日こんなことがありました。

鍼灸を受けたいという方からのお電話での

問い合わせでした。

「更年期障害だと思うが鍼灸で改善しますか?」

 

いわゆる更年期障害

鍼灸で改善しますし効果があります。

論文も多数存在します。

 

ただ更年期障害と一口に行っても

様々な症状が出ます。

私はまず、以下のことをお尋ねしました。

 

「いつから・どのような症状があるのか?」

「病院には行ったか?」

「医師に診断してもらったのか?」

「血液検査などしたのか?」

 

・・・

お話を伺ってみると、

いつからか?という時期の詳細は不明でしたが

疲れやのぼせ症状、肩こりや頭痛症状があり

困っているとのことでした。

 

医師の診察などは受けていないみたいで

自分でインターネットで探して

「更年期障害に当てはまる」

と思い悩んで電話してきたそうです。

 

こういう方は多いです。

自己判断で不安になっているものの

そもそも

「何科でどんな検査を受けたらいいか

わからない」

と悩んでいらっしゃるのです。

 

私は以下のことをお答えしました。

「まずは内科・内分泌科・レディースクリニック

などで診察してもらうのが

良いのではないでしょうか?」

 

「鍼灸でも対応できますが

やはり原因を特定させるのが先だと思いますし

自己判断されるよりもよいかと思います。」

 

「病院で検査した結果異常なし。

だけどなんか調子が悪いという場合や

病院での投薬治療に加えて

鍼灸治療を希望される場合は

いつでもお声掛けください。」

 

自律神経失調症や内分泌系疾患の不調は

このような相談が多いです。

自己判断ではなく病院で検査を受け、

原因を特定することも大事です。

 

弊所では

病院にかかるべきタイミングなどについても

アドバイスできますので

いつでもお気軽にご相談くださいませ。

「のどの違和感が取れない・・・」咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)、梅核気(ばいかくき)、咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)、ヒステリー球症候群、咽喉頭神経症(いんこうとうしんけいしょう)・・・それらと鍼灸治療について。

弊所で施術および

治療相談を行っていますと

 

「のどの違和感が取れない」

「のどの奥がイガイガする」

「のどが詰まる感じがする」

「のどの奥が不快」

 

と口の中の不調を訴える方がいます。

耳鼻咽頭化や内科で検査を受けるも

特に異常が見つからず

医師にも

「ストレスの問題だからねー」

といわれてしまい、かといって

不快な症状が続いているために

どうしたらよいかわからず

弊所に相談に来る、というパターンです。

 

実はこれらの症状は

病気というよりは

自律神経失調症の一種であることも

多いのです。

「ヒステリー球症候群」

「咽喉頭異常感症」

「咽喉頭神経症」

などという名前も付けられています。

 

思春期の中高生から高齢の方まで

悩んでいる方も多いのか

良くお悩みを相談を受ける症状です。

 

西洋医学的には(病院では)

対処の仕様がない症状ですが

東洋医学的には

「梅核気(ばいかくき)」、

「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」

だという見方をすることもできます。

 

また漢方薬などでは

証にあわせて

半夏厚朴湯、

柴朴湯、

茯苓飲合半夏厚朴湯など

が処方されることが多いです。

 

鍼灸でも対応可能です。

のど周辺に対応するツボを使って

緊張を緩めるだけでも

症状が緩和されたという方が多いです。

 

お身体の状態を見させていただいたうえで

ツボや方針など決めていきます。

お困りの方は一度ご相談ください。

「耳鳴り」で悩む方が、鍼灸治療を選択するときの注意点について。

弊所で施術、

および治療相談活動を行っていますと

「耳鳴り」を中心とした

耳鼻科領域の相談をいただくことが

数多くあります。

 

どのようなことに注意し

相談に応じているかまとめていきます。

 

(1)緊急性を要する・危険な兆候もある

まず最初に病院に行ったか?

またどんな検査を受けたか?

どんな薬が処方されたか?

どんな診断が出たか?

・・・

などのお話は必ず詳しくお聞きします。

なぜかといいますと

危険な場合もあるためです。

 

一例をあげますと

拍動性の耳鳴り

(ドクンドクンと血管のような音)

は動脈瘤が疑われますし

腫瘍などが原因で耳鳴りが生じている

こともあるためです。

 

すでに病院で診察を受けていて

あまり改善しなくて

鍼灸院に相談に来る場合などは

問題ありませんが

病院に行ったかどうか?は

必ずしっかり聞くようにしています。

 

(2)筋緊張(ストレス性)の

耳鳴りには鍼灸が有効

 

一通りの検査を行い

医師から

「自律神経の問題」

「ストレスのせい」

「筋緊張の原因」

といわれている場合などは

特に鍼灸が有効だと思います。

 

100%改善するということではありませんが

薬で改善しなかったものが

良くなることも多いに考えられます。

 

弊所ではカウンセリングを

しっかり行い必要な場合には

耳鼻科への受診も勧めます。

「どうしていいかわからない場合」

などはお気軽にご相談ください。

なぜ田無北口鍼灸院には、自律神経失調症で悩む方が数多く 相談に訪れるのか??

私は鍼灸師として15年以上活動しておりますが、
自律神経の問題で悩み鍼灸院を訪れる方は
非常に多いです。

田無北口鍼灸院にも
そのような方がたくさんいらっしゃいます。
 

自律神経の不調でお困りの方へは
鍼灸師の立場で
なるべくわかりやすく

説明することを心がけています。

そもそも自律神経失調症とは、
いったい何でしょうか?

厚生労働省が管理する
健康情報サイトe-ヘルスネットには
以下のようなことが書かれています。

「ストレスなどが原因で、
自律神経である交感神経と
副交感神経のバランスが崩れて

出る様々な症状。」

・・・
症状名だという事で

病名ではないということがわかります。
 
ではなぜ自律神経失調症で悩む方が
鍼灸院に相談に来るのでしょうか?

ほとんどの方は調子が悪くなると
まず病院に行きます。

病気になったり、ケガをしたり、
といったことで病院を訪れるのです。

そうするとお医者さん(医師)は、
診察、診断をしてくれます。

「検査の結果これは

こういう病気ですよ。」

といった具合です。

ケガの場合は
「肋骨骨折」
など部位とケガの名前が
そのまま診断名になることもあります。

その結果、薬を処方してくれたり
処置をしてくれたりします。
 
ところ自律神経失調症と呼ばれる症状
の場合、

めまい、耳鳴り、

疲れやだるさが取れない、

気持の落ち込みがある、

胃腸の調子が悪い・・・

など様々な症状が現れますが
病院に相談に行っても
なんだかスッキリしない場合も

多いようです。

一例をあげますと

胃腸の調子が悪く
内科の病院に行き医師に相談。
いろいろ検査をしたけれども

特に異常がない。
 
病気のカテゴリーには当てはまらず
診断名がつかないからなのか、
「自律神経の問題かなあ・・・」
または
「自律神経失調症かなあ・・・」
などと医師に言われ

「異常なしです。

病気でないから安心してね。
ストレスを避けてよく休んでね。」

とアドバイスをされて終わり。
とくに薬の処方なども処置もなし。
 
しかしながら、
そもそもどう休んでよいかわからない。
病気じゃない、と言われたけども
自分自身の自覚症状ははっきりと出ている。
 
異常なしのはずなのに

これはおかしいぞ、
とインターネットなどから
自分で情報収集をするようになり
自律神経失調症に
鍼灸が有効だという話を読んで

鍼灸院を訪れる・・・

病院ではなにもしてくれなかったが

鍼灸ならば

なんとかしてくれるんじゃないか?

そのような期待を持ち
鍼灸院へ相談に来るパターンが
多いように感じます。

私は自律神経失調症で

悩んでいる方からの相談に

数多く応じており

それらの方々が

回復するまでのお手伝いを

沢山して参りました。

その知識やノウハウをまとめ

このサイトでも紹介していきます。

 

少しでもお役に立てたら
幸いです。

*お電話やメールでご質問もお待ちしています。
 

自律神経失調症と呼ばれる症状は様々ですし
お困りごとも様々です。

病院へのかかり方、

鍼灸院でできること、

自分でできるセルフケアなど・・・

読んだ方が少しでも役に立つようお伝えします。

何でもお気軽にご相談ください。

田無北口鍼灸院から病院をご案内、併用しながら施術した例:漢方内科 自律神経の不調 → 適応障害

弊所では以下のような場合

病院などの受診を

オススメすることがあります。

 

(1)施術を行い改善しない場合や

逆に悪化している場合

(2)施術者の判断で

専門家の判断を仰いだほうが

良いと思われる場合・緊急性がある場合

(3)クライアントさんが不安な場合

 

また

病院に行けばよいか?

鍼灸院に行けばよいか?

誰に相談すればいいか?

 

不安で迷っている方も多い

と思われます。

 

弊所では、まずはしっかり

お話を伺いどうすればいいのかのアドバイスを

させていただきます。

 

どんな場合で・どんな状況で

病院や助産院受診を

オススメすることになったのか?

プライバシーに配慮し個人情報などの

状況は多少脚色し

事例をまとめていきます。

 

似たようなことでお悩みの方の

お役にたてましたら幸いです。

 

また不安な場合は自己判断せずに

専門家に相談することをオススメします。

 

クライアント名

小山 祐治さま(仮名) 20代男性

 

来所日

2017年4月初旬

 

主な訴え・症状など

体が重い・微熱・疲れが取れない

眠りが浅い・胃が痛い

(ご本人談)

現在就職活動中。

大学4年生。

将来の仕事のこともそうだが

学校の人間関係などでも悩みを抱えている。

 

鍼(はりきゅう)をすることで

すぐにすべての問題が解決するわけでないが

 

緊張やコリ・痛み改善、

自律神経症状改善、

リラックス、睡眠の質改善

などに効果があるため

施術を受けた方が良いと説明。

 

週に1回程度の施術を行う。

 

経過

4月末になり

体調は少しずつ回復してきている。

 

「漢方の治療に興味がある。」

と申し出。

 

近隣の漢方内科をご案内。

ご自身でHPなど調べてもらい

興味を持ったようなので

紹介状も書いて渡した。

 

(1)漢方内科での診察

医師診察

適応障害と診断。漢方薬処方。

(お手紙にて診察内容を教えてもらう。)

医師の指示に従ってもらいつつ

弊所での施術も併用して受けるよう勧めた。

 

総括

田無北口鍼灸院で

カウンセリングを行っていると

様々な問題を抱えている方が

いらっしゃいます。

 

本ケースでは

クライアントが就職活動や将来の仕事に疲れ

また人間関係などにも

疲れたため体調が悪化したというケースでした。

 

カウンセリングを行い

問題点が整理されればそれだけでも

体調がよくなることも多いです。

 

また病院紹介を

希望したために紹介状を書きました。

 

病院と併用しながら

施術を行うことでより良い状態に

なることもあります。

 

同じようなことでお悩みの方も

お気軽にご相談ください。

突発性難聴と鍼灸治療

(1)突発性難聴とは?

感音性難聴の一種で片方の耳が

突然聞こえにくくなる病気です。

 

一般的には40代から50代が

なりやすいといわれていますが

若い人がなることもあります。

歌手の堂本剛さんや浜崎あゆみさんが

患ったというニュース

もあります。

 

原因は

不明ですが

ウィルス感染や血液の循環障害が

原因という説もあります。

 

症状としては

旧厚生省が1973年に

診断の手引きを出しています。

 

<主症状>

1.突然の難聴。

文字通り即時的な難聴、

または朝、眼が覚めて気付くような難聴。

ただし、難聴が発生した時

「就寝中」や「作業中」など、

自分がその時何をしていたかを明言できるもの。

2.高度な感音難聴

3.原因が不明、または不確実

<副症状>

1.耳鳴り

2.めまい、および吐き気、嘔吐

<診断の基準>

確実例 :

主症状、副症状の全事項をみたすもの

疑い例 :

主症状の1.および2.の事項をみたすもの

*参考

「突発性難聴 症例における問題点について」

 

(2)なかなか完治しずらい

突発性難聴になってしまうと

なかなか完治しずらいという問題があります。

前述した歌手の堂本剛さんも

発症してからすぐ入院したようです。

 

ストレスを避けて

治療に集中するのに

入院は有効な方法でしょう。

 

堂本さんは売れっ子歌手なので

スケジュールの調整など

大変だったことが予想されます。

通院しながらの治療はもっと大変でしょうね。

 

また入院して治療したにもかかわらず

治療は継続しているようで

浜崎あゆみさんは現在も

耳が聞こえずらい状態が続いているようです。

 

耳の病気なので歌手に多いのかと

思いますがそういったことでもないようです。

 

(3)こんな論文もあります

医師の先生がブログで

このような海外の論文を紹介していました。

地域医療日誌

「突発性難聴に鍼治療は効きますか?」

 

結論から言うと

・ 聴力は少し改善するかもしれない

・ ただまだ検討の余地が必要

などといったことがかかれています。

(興味ある方は詳細を上記リンクから

見てみてください。)

 

いまのところ

特に有効な薬はないので

鍼治療を受けたいという方が多いのも

うなづけます。

 

また血液の循環障害が

悪影響を及ぼしているのだとしたら

鍼灸は血流の改善にも効果があります。

 

すべての方が何回施術を受けると

必ず回復する、

という性質のモノではないですが

もしもお困りの方や鍼灸をご希望の方は

一度ご相談いただければと思います。

 

また耳鳴り症状も

様々な原因で起こります。

 

緊急性が疑われる場合などは

病院での診察もオススメしますので

お気軽にご相談ください。

自己免疫疾患(ギランバレー症候群・重症筋無力症・バセドウ病・クローン病など)と自律神経失調症

自己免疫疾患になると

自律神経失調症の症状が出ることがあります。

 

自己免疫疾患と自律神経不調体験記を

ブログにかかれている方がいます。

重症筋無力症という疾患です。

ご参考までに。

 

重症筋無力症とは

全身の疲労感や筋力低下を伴う

自己免疫疾患です。難病指定されています。

 

自律神経の症状・似た症状としては

以下のようなものがでます。

・ 怠さが取れない

・ 首肩が凝ってしまう

・ めまいがある

・ 吐き気がある

・ 胃腸の調子が悪い

・ 吐き気がする

・・・・など。

 

自己免疫疾患があるせいで

このような症状が出てしまうのですが

人によってはなかなか

病院で診断してもらえず

発見が遅れてしまうことも

少なくありません。

 

自律神経失調症は

うつ病でも症状が出ますし、また

パーキンソン病でも出ます。

 

ですのでネットなどで症状を

あてはめてみて自己判断せず

しっかりと検査した方がいい場合も

多いのです。

 

また鍼灸はQOL(生活の質)

改善のため行います。

 

鍼灸を行うと一撃で

パーキンソン病や自己免疫疾患が

治ってしまう、

という意味ではありません。

 

肩こりや自律神経症状など

不快症状を施術により取り去っていきます。

その結果、生活の質(QOL)が

向上します。

鍼灸を行うと

症状が軽くなるという方もいます。

 

病院ですでに診断を受けている方

治療を受けている方は

特に問題ないと思います。

 

鍼灸の施術と併用しながら

病院の治療を続けていく形になると思います。

 

しかしながら初期の段階で

まだ病院に行っていない方、

どうすればいいかわからず不安な方

いらっしゃると思います。

 

どのタイミングで、

どのような病院(何科)に行けばいいか?

など心配な方はお気軽にご相談ください。

しっかりお話聞かせていただき

アドバイスさせていただきます。