カテゴリー: お知らせ・ブログ・思うこと

    田無北口鍼灸院の連絡事項やお休みのお知らせニュースのまとめ制度について思うこと・・・などまとめていきます。問い合わせがある場合は院に直接連絡くださいますようお願いいたします。

神経症・自律神経失調症・「口の中の違和感(むずむず)」田無北口鍼灸院の施術・20代男性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。弊所は自律神経の問題で悩む方が多く来所されます。病院で医師から言われたりインターネットなどで調べて自分の症状が「自律神経失調症」に当てはまると心配されて相談に来る方も数多くいらっしゃいます。10代、20代の若者も多く来所されています。詳しくは以下・・・

 

お名前 

田村太郎さま(仮名)

年齢

21歳(施術当時)

主な訴え 

自律神経失調症

口の中の違和感(ムズムズ)

首肩のコリ、精神的不安の波。心療内科や脳神経外科に行ったが特に異常なし。「自律神経の問題では?」と医師からいわれた。どうしていいかわからない。(ご本人談)

 

施術開始時期

平成29年04月01日

改善時期

平成29年05月25日

(週に1度程度。全9回の施術。)

経過・状況など

学生。高校生の頃から「口の中のむずむず感・違和感」が気になっていて今までにもいろんな病院で検査をしているが特に異常なし。3月末の多忙な時期に体調を壊してからふたたび頚のコリや腰の痛み「口の中のむずむず感」が気になるようになり弊所に相談に来る。これまでに病院でCTなどの検査もしているが特に異常なし。(ご本人談)

 

(1)思い当たる原因

気がついたら口の中の感覚をあまり思い当たらない。(ご本人談)

 

(2)弊所での施術・見解

じっくりお話を伺ったうえで筋肉の緊張など確認。首から肩にかけての緊張が強い。性格は几帳面であり神経質。口の中の違和感は医学的な異常がないなら「気にしすぎ」の可能性があると説明。違和感を取り除く努力をするのではなく(症状にとらわれることではなく)「気にならないようになること」も一つのゴールにしてはどうかと提案。受け入れてもらう。施術は違和感を取り除くための施術もするが基本的にはリラックスさせる施術を行うと説明した。弊所では神経症状の改善実績が多数あるため安心してもらった。症状が強いため9回程度通院してもらう。

 

(3)経過・施術など

第一回 平成29年04月01日

頚周辺はじめ全体の緊張を取る目的で

・ 鍼灸

・ 吸玉療法

など行った。吸玉療法は緊張を緩める効果もある。また東洋医学的なバランスも考え手にお灸を行った。

 

第二回 平成29年04月08日

第三回 平成29年04月15日

第四回 平成29年04月22日

コリ症状の改善はみられるがムズムズ感はあまりよくわからない。歯の痛みも出てきたので歯医者に行ったが異常なしといわれた。

 

第五回 平成29年04月30日

改善傾向。あまり気にならなる時間が出てきた。

 

第六回 平成29年05月07日

改善傾向。明るい話題が増えてきた。

 

第七回 平成29年05月14日

第八回 平成29年05月20日

第九回 平成29年05月25日

順調。違和感がさほど気にならなくなってきた。後はメンテナンスに努めてもらう。調子が悪いときは早目に申し出てもらう。

 

(4)総括

意外と思われるかもしれませんが弊所では「口の中の違和感」(むずむず)「つばが飲み込めない」など相談は多いです。またそのような相談をされる方は病院等ですでに検査を受けていて医学的な異常がないことも多いのです。違和感を完全に取り除こうとするよりも気にならなくなるようにする事を目標にしてもらうことが多いです。(また、同時にかかりつけ医の重要性や上手に病院を頼れる方法などもお伝えしています。)鍼灸が直接ムズムズ感を和らげる効果があるということではありません。あくまで間接効果ですが、簡単にいうとリラックスすることによって気にならなくなる。というイメージです。良い結果が出る方も多いです。何かお困りごとがあればいつでもご相談ください。

ご本人に書いてもらった施術感想も書き起こして載せておきます。

Q1、施術前つらいと感じていたことを教えてください。

口の中のむずむずする不快感と首のこり、精神的なゆらぎです。(不安定)

 

Q2,施術後どうなりましたか?

口の中のむずむず感は大分気にならなくなってきました。精神的なゆらぎも落ち着く用になってきました。

 

Q3,施術を受けるまでに不安なことはありましたか?

鍼治療ということで不安はありましたが思っていたよりも痛くありませんでした。

 

Q4,改善してほしいところがあれば、お願いいたします。

特にないです。

「期待していたものと違う」というミスマッチを防ぐために、まずは無料でしっかりお話伺い弊所で対応可能かどうかのご説明をします。「できること・できないこと」などについてもお話します。

弊所で施術を行っていますと様々なお問い合わせをいただくことがあります。その中には不安を抱える方の問い合わせも多いです。「本当によくなるのか不安」、「鍼灸をやったことないので不安」、「鍼灸院でいいのか?病院に行くべきか?」、「今までよそで治療を受けたが良くならなかったから不安」

 

・・・弊所ではまずはお話を無料で伺い弊所で対応可能かどうかのお話からさせていただきます。必要ならば無料で施術体験もしていただきます。

 

こちらとしても期待されていたものと違うものを提供してお金をいただくのは本意ではありません。まずはお話伺い説明させていただきます。また代替医療全般に言えることですが様々なやり方があり最終的には合う合わないというところも大きいです。一例をあげますと同じ鍼灸でもよそのやり方と違うと思われる方もいるでしょう。例えるならばラーメン屋さんだと思って入ったらうどん(のような料理)が出てきて期待外れになってしまうこともあるかもしれません。そのため弊所では事前にできること・できないこと(やっていること・やっていないこと)の説明もさせていただきます。

<できること>

事前カウンセリング:どんなことでお困りかしっかりお話伺い弊所で対応できない場合は医療機関等も紹介。鍼灸それに付随したストレッチなどの調整・吸玉療法など

トータルバランスケア:様々な手技を行っていきます。一つだけの方法ではありません。痛いところだけを施術するのではなく身体全体をよくするための施術、全体の緊張緩和・バランス調整を目的とします。

 

<できないこと>

辛い部分だけを揉んでほしい、鍼でとにかく強い刺激を入れてほしい:強刺激の施術は行わないことが多いです。

クイックマッサージのような手技:時間内で肩だけ揉んでほしい・肩だけに鍼をさしてほしいなどのオーダーには応じておりません

 

・・・・無料施術体験も行っていますので遠慮なくお声掛けください。いずれにせよ納得したうえで施術を受けてもらった方が良い結果が出やすいと思います。よろしくお願いします。

産後の自律神経失調症、耳鳴りと肩こりに関して。田無北口鍼灸院の施術・30代女性の改善例。

症状と改善例についてまとめていきます。・・・全員が同じように改善するわけではないと思いますが参考になれば幸いです。プライバシーに配慮するため個人情報等、多少脚色してあります。産後から気になりだした肩こり症状が鍼灸などを集中的に行うことで大きく改善しました。詳しくは以下

お名前 

鈴木鈴代さま(仮名)

年齢

31歳(施術当時)

主な訴え 

首の疼痛・肩こり、肩甲骨周辺の痛み・こり

 

産後から特に気になる子供を抱っこしているとジンジンと肩が痛む。右手がしびれる気がする。(ご本人談)

 

施術開始時期

平成27年4月21日

 

改善時期

平成27年5月19日(週に1度程度。全4回までの施術。)

 

経過・状況など

お子さん2人育てている。1人目は2歳、男の子2人目は3か月、女の子。一番気になるのは頸・肩こり症状ではあるが産後から症状が強くなっている気がする。不安感や耳鳴りもある。耳鼻科に行き検査したが異常なし。自律神経失調症では?と言われた。過去にパニック障害で悩んでいた。(ご本人談)

 

(1)思い当たる原因

元々肩こりを強く感じていて鍼灸院にも通っていたことがある。3か月前に2人目を出産しまた抱っこなどもする機会が増えたことなどが原因かもしれない。(ご本人談)

 

(2)弊所での施術・見解

子育てによる疲労の蓄積、睡眠不足が原因だが背中・肩甲骨に緊張が集中しやすい癖がある。産後なので骨盤のバランスなども考えながら施術を行う。まずは5回程度施術を受け自律神経の安定と緊張緩和を目指す。睡眠の質も高めるようにする。耳鼻科で異常なしの診断が出ているが何かあればすぐに病院にも相談するよう説明した。

 

(3)経過・施術など

第一回 平成27年4月21日

まずは全身の状態把握。筋肉の緊張や股関節の状態を確認。骨盤周辺の筋肉のバランスや動きを確認。

 

緊張緩和目的で

・ 鍼灸

・ 吸玉療法も取り入れる

 

骨盤のバランスを整える目的で

(骨盤調整)

・ 関節運動

・ ストレッチ

など行った。

 

第二回 平成27年4月28日

前回の施術後はよく眠れた。元々鍼灸などの施術を受けた経験があり刺激をよく受け入れてくださっている。肩の状態はまだ多少気になる。引き続き鍼灸や関節運動を行う。

 

第三回 平成27年5月8日

肩の状態もあまり気にならなくなった。経過良好。引き続き骨盤周辺のストレッチや関節運動(骨盤調整)鍼灸など行った。

 

第四回 平成27年5月19日

順調に改善。肩こり症状はほとんど気にならない。股関節周辺の硬さが見られたため骨盤調整だけもう一度行うとよい旨を伝えた。あとはご自身でのセルフケアを行い弊所でも月に1,2回程度のメンテナンスを勧めた。

 

(4)総括

お子さんがいらっしゃり多忙で症状が強い方でしたが鍼灸に対してとても理解がある方でしたので信頼関係が比較的容易に築けすぐに改善につながりました。現在は定期メンテナンスで月に1,2回施術を受けていますが未病治療を行っているために症状がほとんど悪化しません。弊所で施術を受けて良くなった良い例といえます。お大事にどうぞ。

バウンサーも置いてあります。お子様連れで施術受けられます。

吸い玉(吸玉・カッピング・吸角)療法について

1、吸い玉療法とは?

(1)吸い玉の誕生から

今日のような医学や薬がなかった時代、毒を持った蛇にかまれたり傷口が化膿してしまったときの対処方法の一つとして「吸い出す」という方法が用いられていました。おそらく先のとがった貝殻や歯、爪などで皮膚に傷をつけ口で毒や膿を吸出し患部の状態を改善させていたのではないかと思われます。そして毒や膿、血液を吸い出した結果熱が下がったり痛みが軽減するということを経験し「吸い出す」という方法が注目されるきっかけになったのだと思われます。この「吸い出す」という方法は今日でも日常的に行われる施術方法です。

(2)道具について

はじめは口で吸い上げるという方法で行われていた吸玉療法もより効率よく吸い上げられるよう水牛の角などの道具が用いられるようになります。*吸角療法の「角」という字の由来はここにあります。

そして時の流れとともに「吸い上げる」ための道具が西洋では円柱状の陶器やガラス、鉄製の物へ変化し東洋では竹製のものが作られるようになりました。また吸い上げる方法も変化を遂げて現在でも幅広く用いられる吸い玉の型が出来上がりました。(緑書房・吸玉療法入門、参照)

*写真は吸い玉療法に用いられる現在の道具。

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2、実践と効果

(1)吸玉療法の実践

背中の経絡(東洋医学のツボ)に沿ってカップを並べ吸引していきます。吸引だけでも効果はありますが、ツボに刺激を与えることでより一層の効果を狙います。

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カップを取ると、写真のように皮膚が赤くなります。毛細血管が拡張することでこのような反応が得られるのです。

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水疱ができないよう注意しながら吸引していきます。また、吸引しすぎると毛細血管を破壊してしまい赤い瘢痕が大きく残ってしまいます。自然な瘢痕は良いのですが「吸引しすぎること」で、大きな瘢痕を残すことは致しません。また昔は皮膚を破りわざと出血させてから皮膚を吸い上げる「瀉血」も民間療法として頻繁に行われていましたが現在は病院でなければこれ(出血させること)を行うことはできません。

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お腹にも重要なツボが多数存在しているためにこのような施術を行うこともあります。

 

(2)吸玉療法の効果

一例として挙げておきます。

・ 深部にまで及ぶマッサージ効果

・ 血液を浄化(コレステロールを流す)

・ 深部でうっ血した血液を表面の流れの良い血管に戻す

・ 老廃物を流し排毒効果(デトックス)

・ 皮膚のアンチエイジング

・ 関節の働きを円滑にする

・ 内臓の働きを活発にする

・ 神経の働きを正常にする

・ コリの解消

・ 鎮痛作用

・・・など。上記のようなことから肩こりや腰痛、便秘や生理痛、冷え、むくみ、不眠症などに効果があるといわれています。(緑書房・吸玉療法入門、参照)

 

3、田無北口鍼灸院での吸角療法

痛いところや、お悩みの症状をカウンセリングの上、鍼灸施術を補完する形で施術いたします。ご相談ください。 *吸角療法はあくまで鍼灸施術の補完的手段として行います。吸玉施術のみは行いません。

腰椎・頸椎椎間板ヘルニアに対しての施術~はり、各種調整

(1)椎間板ヘルニアとは?

椎間板、とは椎体(背中の骨)と椎体との間に存在し脊椎にかかる衝撃を和らげるクッションの役割をしています。椎間板は中央に位置するゼリー状の組織と繊維製の硬い外層で構成されています。外層に亀裂が生じ中心部にあるゼリー状の組織が飛び出すと突出部位周辺の神経根を圧迫することがあります。

 

(2)症状

首で起これば頸椎椎間板ヘルニアと呼ばれ手や肩などにも痺れや痛みを生じることがあります。腰で起これば腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれ腰周辺や下肢に痛みやしびれを生じることがあります。

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(3)田無北口鍼灸院ではどのような施術を行うか?

ヘルニアそのものは手術をしなければ治りません。ただ病院でも手術を勧められるケースとは

・ 両下肢に常時のしびれや痛みがあり日常生活を送るのも困難

・ 排尿排便障害がある

・ ヘルニアにより筋力が低下してしまっている

など症状が重い場合が多いようです。手術にはリスクも伴うことから、まずは保存療法で様子を見る、という選択をする方も少なくありません。(手術はせず温めたり筋肉をほぐすことで痛みを減らすこと)弊所ではこの保存療法を選択される方へ以下のような施術を行っています。

 

鍼灸(はりきゅう)

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鍼灸(はりきゅう)により緊張している筋肉がゆるみ患部への負担が減ります。また痛みそのものにも効果があるといわれています。

 

ストレッチ

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患部への負担を減らすためのストレッチや各種調整を行っていきます。無理やり引っ張ったり伸ばしたりする無理な施術は行いません。

 

吸玉療法

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吸玉(すいだま)療法は毛細血管の拡張を促すため痛みやしびれ感の改善に効果があるといわれています。

 

(4)自己判断でなく不安があれば、まずは病院を受診しましょう。

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MRIの画像診断などによりヘルニアかどうか診断できるのは医師だけです。自己判断でやみくもにマッサージしたり、はり治療を行ってもあまりいい結果が出ないことも多いです。もしも不安があれば一度病院(整形外科)でヘルニアかどうかの診断をしてもらいましょう。弊所でも一定期間施術を行い症状が改善しない場合や不安がある方には病院への受診をオススメしております。紹介状なども書きますのでお気軽にご相談ください。

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なぜ多くの方の悩みを解決できるのか?

「病院でなかなか解決できないお悩み」を弊所で解決した方は多数いらっしゃいます。なぜそのようなことが出来るのでしょうか?魔法を使ったのでしょうか?そうではありません。結論から言いますと

カウンセリングに時間をかける+情報提供→施術

という形があるので相談者の悩みが整理されて解決に向かうことが多いのです。

・・・弊所で施術や治療相談を行っていますと、例えば

「自律神経失調症といわれたが、そもそも誰に相談していいかわからない。病気ではないとのことだが動悸や不安感や違和感や痛みなどの症状がおさまらない。どうすればいい??」

という方がいらっしゃいます。病院ではストレス性(心因性)の問題に対してなかなか解決が困難な場合があります。薬では対処しづらいためです。病院の治療がだめということではありません。自律神経症状に限らず痛み疾患や精神疾患、退行性疾患、慢性疾患は「治りづらい疾患」に分類することができ悩んでいる方は多いのです。なかなか症状も改善しないために「どうしていいかわからない」という悩みを抱えているケースがあります。心療内科に行ったが薬で症状が改善されなかった、自律神経の不調でないかに相談したけど処方された薬があまりあわなかったなど。ひどいケースだと医療そのものや病院に不信感を持ち医師をあまり信用できなくなる方もいらっしゃいます。

パターンは様々ですが治りづらい疾患というのはケガなどと違ってそもそも治りづらいのです。ですので「これが原因でこれをすればよくなる。」となかなか言えない部分も多いです。病院の薬が悪いということでもないのです。弊所では慢性疾患を

「生活習慣」+「ストレス」+「体質」=症状や結果

と説明することが多いです。少しづつ体に良いことをして、ストレスを減らすことが改善の肝となります。またご相談者の中には「心療内科の病院に行ったら強い薬を出されて薬漬けにされる。」と思ってる方もいます。ネットやニュースなどでそのようなことが大げさに報じられると「病院には行きたくない」とかたくなに拒む方もいらっしゃるのです。これもコミュニケーションエラーの問題で非常に良くない状況だと言えるでしょう。お薬に対しあまりよくないイメージをもっていると実際によくない効果が体に現れてしまうことがあります。これを「ノセボ効果」といいます。簡単に言えばプラセボ効果は「思い込みによる良い反応」、ノセボ効果は「思い込みによる悪い反応」といった感じで理解するとわかりやすいかと思います。*1 ですから我々は話し方や言葉選びにも注意をし、説明をしています。薬は絶対に危険ということもありませんし結局は使い方です。(もちろん合うあわないはあります。)良い使い方をするためにも医師との信頼関係は欠かせません。信頼関係構築のサポートも鍼灸院の仕事だと考えています。

また弊所ではカウンセリングを大切にし、まず最初に患者さんご本人の訴えをしっかりと伺います。「解釈モデル」といったご本人の症状に対する考えもしっかり把握します。*2 その上で方針をしっかり説明します。そのためどのようなお悩みをお持ちの方でもほとんどの場合で、問題整理が出来るために解決もしくはよい方向に行くことが多いのです。ストレス性・心因性の問題でなく器質的な問題つまり病気が疑われる場合は病院の紹介も行います。

順序としては以下です。

(1)まずはカウンセリング

いつからそういった症状が出ているのか?今までにどんな病院に行ったか?良くなったら何をしたいか?など過去現在未来の状況をしっかりと聞かせていただきます。お話をされているだけでご自身の問題点など頭の中の整理ができて良い方向に向かうことも多いです。まずは状況をお聞かせください。*自律神経失調症でお悩みの方には別途カウンセリングシートを用意しています。とくに詳しくお話を聞かせていただきます。

(2)施術

しっかりと鍼灸施術を行います。その緊張を取って血流をよくするだけでもリラックス効果が高まり睡眠の質が上がることで症状の改善が期待できます。

(3)必要があれば病院紹介

器質的な疾患・病気が疑われる場合、ご本人の希望がある場合は病院も紹介します。詳しくはこちら。

・・・

上記のように順序立てて説明を行うことで状況や情報がかなり整理されます。その結果患者さん自身の不安が変化します。体調もいい方向に向かうことが多いです。

・ ここに相談すればよい

・ こうやって治療を進めればよい

・ 合わなければまた別の場所に相談すればよい

・ 鍼灸には月に●回ほど通えばよい。

などやることがわかれば、気持ちが楽な方へ向きます。田無北口鍼灸院ではどうしていいかわからないという不安から生じる悪循環を好循環に変えます。その結果、ほとんどの方の悩みを解決することができるのです。お困りの方は是非一度ご相談ください。また、鍼灸の施術をうけて一回で治ると思っている方がまれにいらっしゃいますがそういった性質のものではありません。体質改善が目的であります。また不快症状が気にならなくなることを目指すことも多いです。

*参考1

The Nocebo Effect: Placebo’s Evil Twin By Brian ReidApril 30, 2002

*参考2

尾久守侑「器質か疾患か」中外医学社

施術時の着替え・お水など

施術の時のお着替えはお持ちしたほうがいいですか?と聞かれることがあるので書いておきます。弊所にてジャージや鍼灸用の服の用意がございますのでご利用ください。もちろんご自身で持参していただいても結構です。トワテック社の鍼灸着を使っています。背中が開いて鍼をしやすい仕様になってます。たまに「下着はとったほうがいいですか?」とご質問されることがあります。女性のブラジャーなどはとらなくて結構です。ただ下着で背中全体が覆われてしまう場合は脱いでいただくほうがよいかと思います。パンツは履いたままでお願いいたします。

またウオーターサーバーの用意がございます。お水などを飲みたい方は施術中でも申し出てください。リラックスして施術を受けていただくことを心がけています。室内温度なども含め何かお気づきの点があればお気軽にお申し出ください。

うつ病のセルフチェックと薬

うつ病かどうかを判断するには専門家(医師など)の判断を仰ぐのが一番良いのですがまずはセルフチェックしたいという方のために簡易的なテストをご紹介します。うつ病のテストはハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)などが有名で検索するとオンライン上でテストできるサイトなどもでてきます。この検査では質問に対して答えが3から5個用意されておりうつ傾向の有無に加えて重症度の評価もできます。「ベック抑うつ尺度」も紹介しておきます。こちらも「ベック抑うつ尺度」検索するとオンライン上で得点が計算され評価がわかるものなどありますので興味がある方はご自身で調べてチェックしてみてください。セルフチェックはあくまでも目安ですので心配な方はまずは専門家にご相談ください。

続いてうつ病で使用される薬に関しても紹介していきます。薬は再発を抑えるために症状がなくなったあともしばらく飲み続けることが多いです。自己判断で中止したりせず医師の指示に従い服用しましょう。鍼灸院では処方された薬について聞くことはありますが減薬の指示などはしません。不安な点などがあれば必ず医師に相談しましょう。

 

(1)抗うつ薬

薬物療法の中心となります。脳の中のセロトニンやノルアドレナリンの働きを高める目的で使用されます。いくつかのタイプがあり症状や状態により使い分けられます。

分類名

SSRI

一般名

セルトラリン、パロキセチン、フルボキサミン

主な商品名

ジェイゾロフト、パキシル、

デプロメール、ルボックス

特徴

セロトニンの働きを強める。選択的セロトニン再取り込み阻害薬

 

分類名

SNRI

一般名

ミルナシプラン、デュロキセチン

主な商品名

トレドミン、サインバルタ

特徴

セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み阻害SSRIよりソフトな印象。サインバルタは慢性疼痛の患者さんなどにも使われます。

 

分類名

三環系

一般名

イミプラミン、アモキサピン、

ドレスレピン、クロミブラミン

主な商品名

トフラニール、アモキサン

プロチアデン、アナフラニール

特徴

最初に開発されたうつ病の薬。かつての主流薬。SSRIやSNRIが効かないとき使うことがある。

 

分類名

四環系

一般名

マプロチリン

主な商品名

ルジオミール

特徴

副作用・効果ともにあまり大きくないとされる。

 

分類名

NaSSA

一般名

ミルタザピン

主な商品名

リフレックス

特徴

新しい薬でノルアドレナリン作動性特異的セロトニン作動性抗うつ薬。

 

分類名

その他

一般名

スルピリド

主な商品名

スルピリド、ドグマチール

特徴

ドーパミンに作用。軽症の際使われる場合がある。

 

分類名

その他

一般名

トラゾドン

主な商品名

レスリン

特徴

セロトニン遮断・再取り込み阻害薬。鎮静作用があるがやや弱い。

 

(2)気分安定薬

リチウム

(商品名:リーマス)

躁やうつの波をなくす。有効性が多いが副作用も多い。

 

バルプロ酸

(商品名:デパケン・バレリン)

抗けいれん薬。躁を抑える。

うつに対してはリチウムより効きが弱い。

 

カルバマゼピン

(商品名:テグレトール・テレスミン)

元は抗けいれん薬「。躁を抑える。

鎮静作用。

 

(3)その他

抗不安薬:不安や緊張が強い場合に抗うつ薬と併用することがある。依存性があるため長期感は使用しない。デパスやソラナックスなど。

 

抗精神病薬:自殺の恐れや強い不安焦燥感・幻覚がある場合の対処療法として使用する。最近では気分安定薬として使われることもある。

 

睡眠薬:眠れない場合に使用される。

 

(4)主な副作用について

上記のような薬には副作用もあります。例を挙げておきます。

抗うつ薬

1、SSRI

胃腸障害、中枢神経興奮作用(イライラなど)性欲低下、頭痛、食欲不振、セロトニン症候群、アクティベーション症候群など

2、SNRI

薬それぞれで出方が異なる。共通するものとしてめまい、不安、排尿障害など。前立腺肥大の人が使うと尿が出にくくなる。SSRIと同じような副作用もある。

3、三環系

便秘、口渇、立ちくらみ、動機など。体重増加、性機能障害、尿の出が悪くなる。目のかすみなど。

4、四環系

上記、三環系と同じだが少し軽いとされる。眠気。

5、NaSSA

眠気。口渇。倦怠感、便秘、めまい。パーキンソン病薬のセレギリントは併用できない。

6、その他

スルピリドは肥満や生理不順が出やすい。

 

気分安定剤

リチウム:

中毒症状を起こすことがある。過剰に飲むと意識障害やけいれんのリスク。血中濃度を確認するために血液検査を行う必要がある。

バルプロ酸:

貧血、白血球の減少、肝臓障害血液検査が必要。

カルバマゼピン:

発疹、ふらつき、アレルギーなど。

 

抗不安薬

ねむけ・ふらつき・依存

 

抗精神薬

肥満、糖尿のリスク、自律神経症状体の動きがスムーズでなくなる

★また精神疾患などによりマル障の医療証をお持ちの方は自己負担ゼロ円で鍼灸施術を受けらる可能性があります。ご相談ください。

自律神経失調症の方へのカウンセリングシート

田無北口鍼灸院では自律神経失調症やパニック障害うつ傾向で悩んでいる方に通常のカウンセリングシートとは別にカウンセリングシートをお渡しして質問を行っています。以下は質問内容の一部抜粋紹介です。実際に来所してもらったらもっと細かく質問していきます。自律神経症状が気になる方は以下のチェック項目に当てはまるかどうかやってみてください。耳鼻科領域(めまい・耳鳴り)でチェックがたくさんつく方はまずは耳鼻科に行き相談するのが良いでしょう。心療内科領域・内科領域も同じです。それぞれまずは病院で相談するのが良いかと思います。*鍼灸院では「病院に行ったが異常なし。だけどもいまいちスッキリしない」という方や「病院の治療にプラスして鍼灸治療をしたい」という方が対象になります。お問い合わせはこちら・・・またどの段階で病院に相談に行くべきか?迷う場合は遠慮なくご相談ください。

<セルフチェック、質問内容>

以下の質問に 

はい か いいえ でお答えください。

<耳鼻科領域>

1  のみ込みにくいと感じたことがある。

はい いいえ

2  のどに違和感、又は何かつまっている感じがする。

はい いいえ

3  胃部の不快感、又は膨満感がある。

はい いいえ

4耳鳴りがする

はい いいえ

5めまいがする

はい いいえ

<内科領域>

6  胃痛、又はみぞおちの痛みがある。

はい いいえ

7  嘔気(吐き気)がある。

はい いいえ

8  食欲不振がある。体重が減少している。

はい いいえ

9  下痢・軟便に悩まされている。

はい いいえ

10  便秘が何日も続く。

はい いいえ

11  便秘と下痢を繰り返す。

はい いいえ

12 便が出にくい、又は全部でない(残便感)

はい いいえ

<心療内科領域>

13気分が落ち込む。気が滅入る。

はい いいえ

14 意欲・気力がない。

はい いいえ

15 不安(理由のない)

はい いいえ

16 体調不良で苦しい。

はい いいえ

17 イライラ・焦燥感がある。

はい いいえ

18 判断力、決断力低下。

はい いいえ

19 集中力低下。

はい いいえ

20 根気がない、仕事が続けられない。

はい いいえ

21理由のない悲しみ、いつも悲しく涙が出る。

はい いいえ

22 すべての事が虚しく感じられる。

はい いいえ

23しっかり眠れない

はい いいえ

 

 

<病院に行ってるかどうか?>

病院へ行ったか?どのような検査を受けたか?

どのような薬が処方されたか?

どのような診断が出たか?

なども細かく聞いていきます。

また精密検査の情報も必ず聞きます。

>>

MRIやCTなどの

精密検査は受けましたか?いつごろ受けましたか?
MRI

うけた ・ 受けていない

CT

うけた ・ 受けていない

 

・・・このほかにももう少し細かく質問させていただきます。詳細はスタッフまでお尋ねください。

 

<実際に使用しているカウンセリングシート>

参考までにご紹介します。

慢性上咽頭炎、ヒステリー球症候群、梅核気(ばいかくき)、 咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)

結論から申し上げますと、慢性上咽頭炎に対しての鍼灸治療は「効果がある」ことが推測されますし、実際に当院でも症状が緩和した方が何人もいらっしゃいます。しかしながら慢性上咽頭炎と鍼灸治療の治療効果を検討した研究論文などはありませんしそういった意味ではエビデンスは弱いです。まずは専門の医師に相談し、併用する形で鍼灸治療を試したりまた、まずは医師の治療EAT(Bスポット治療)などを行い症状が残った部分を鍼灸治療や漢方治療に期待する補完代替的な付き合い方が現実的であると思います。またこの疾患自体、いまだ診断や治療が標準化されていない状況でいろんな解釈ができる病気であり、医師の見方によっては違う病名でいわれることもあるかもしれません。そのことを念頭に置きながら、どのように鍼灸治療を進めたらよいか?含めて解説していきます。

1,慢性上咽頭炎の症状

のどの違和感、痰がからむ、めまい、嘔気、胃の不快感、便通異常、全身倦怠感、うつ状態など

2,似た病気

自律神経失調症、ヒステリー球症候群、梅核気(ばいかくき)、 咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)、慢性疲労症候群、など

*梅核気、 咽中炙臠は漢方の概念でありそれらは漢方治療の得意分野でもあります。

3,鍼灸治療を行う上での流れ

「慢性上咽頭炎かな?」と思ったらまずは、専門のドクターを頼るのが良いのではないでしょうか? 研究団体、日本病巣疾患研究会はBスポット治療を推奨しており全国でこれらの治療が受けられる医療機関の情報も公開しています。またそれ以外にも漢方の得意分野であるために耳鼻科以外では漢方内科のドクターを頼るのも良いでしょう。「鍼灸治療だけ」でも症状が改善する可能性は大いにありますがまずは医療機関を頼ったり併用する形での治療をお勧めします。

4,なぜ鍼灸が効くのか?

慢性上咽頭炎の鍼灸治療を検討した研究論文などは見当たりませんが、弊所にいらっしゃった方の過去の症例からは鍼灸治療でよい結果が出ることは多いです。鍼灸は緊張緩和、ストレス緩和、自律神経調整作用、消炎鎮痛効果、血流改善効果などが期待できるためです。結局はストレスが原因の疾患である、と考えます。お困りの方は一度ご相談ください。弊所から病院を紹介することも可能です。

 

★参考

日本病巣疾患研究会「慢性上咽頭炎

鍼灸の良さやその根拠

自画自賛になってしまうのであまり「鍼灸の良さ」についてはあまり語ってこなかったのですが鍼灸にはいい部分が多いのでこちらでもまとめていきます。鍼灸の良さを実感して頂くには施術を受けていただくのが一番早いと思いますが以下、ご参考にしてみてください。

1,鍼灸の良さについて

(1)痛みに効果的、薬以外の選択肢

鍼灸は「痛み」に効果的です。痛みと言っても様々で注意を要するものもありますが頭痛や腰痛、線維筋痛症などの痛み疾患は現代医学のガイドラインでも比較的高い評価をされています。痛みに悩んでいる方は病院から処方された薬や市販されている薬を第一選択としていることが多いのですが「薬以外の選択肢」として痛みに対してアプローチができるのも魅力です。例えば高齢者の方や持病がある方などが痛みで悩んだ場合には、すでにたくさんの薬を飲んでいるため「もうこれ以上薬を飲みたくない」という思いから薬以外の選択肢である鍼灸を選択する方も多いです。そのようなご相談を受けた際はかたよった考えにならないように必ずしも薬が悪いわけではないことをよく説明した上でなるべくその方の選択を尊重できるよう鍼灸治療でサポートさせていただいています。*注意 痛みへの効果も鍼治療を行うことですぐ感じられる即効性があるものとないものが存在します。

(2)痛み以外の不定愁訴にもアプローチできる

痛みだけではなく寝れない、胃の調子が悪い、といった自律神経症状やうつっぽい、なんとなく調子が悪いといったいわゆる不定愁訴にも鍼灸は対応することが出来ます。むしろ得意な分野と言っても過言ではありません。例えば胃の不調に対する施術方法で背中にお灸を行う「胃の六灸」などは昔から言い伝えがありますが現代医学的な解釈ではこれは体性内臓反射を利用しているのではないかと?いう考え方も出来るのです。経験則に過ぎなかった胃の不調に対し鍼灸が有効と言う話も現在ではたくさんの症例報告が上がって来ています。

令和2年11月に漢方薬メーカーのツムラが20代~40代の男女1800人にインターネットでアンケート調査をしたところ「女性は男性よりも健康不安が大きく、ストレスもより強く感じる傾向にある。」、「女性の4人に3人はなんとなく不調を感じているが、7割は薬にも病院にも頼らず放置、病院に行くのを躊躇しがち」といったことがわかる結果になりました。この調査が行われた令和2年はコロナ禍の真っ最中のためストレスを感じていた方が多いということもあるでしょうがそれを差し引いても、若い人でも不調や健康不安を感じている人が多いのは間違いないのではないかと思います。ストレスや体質、緊張に起因する病院で解決できなかった問題は鍼灸が昔から得意とするところです。

(3)歴史が証明、研究も豊富、安全への取り組み

鍼灸は長年世界各国で行われてきた伝統医学でそのこと自体が効果を証明していますが近年では研究も盛んにおこなわれています。2022年4月13日現在、アメリカ国立衛生研究所のアメリカ国立医学図書館が運営する情報検索システムpubmedで鍼を意味する「acupuncture」を検索すると38002件もの論文がヒットしました。伝統的な知見や経験から有効というだけでなく、現在進行形で科学的な解明も進められています。鍼灸の研究は中国やアメリカドイツなどで盛んです。その中には安全や事故に関する研究も含まれます。日本最大の鍼灸学術団体、全日本鍼灸学会もエビデンスに基づいた「鍼灸安全対策ガイドライン」を公開し鍼灸師はこれに準拠するよう呼び掛けています。

(4)言葉が通じなくても施術できる(非言語コミュニケーション)

鍼灸やマッサージはタッチセラピーであるため言葉を使わないでも施術を通しコミュニケーションをとることできます。言葉が通じない外国の方、認知症のお年寄り、赤ちゃん、さらには哺乳類ならば動物でも鍼治療を行うことが出来ます。実際に獣医師で馬や犬などへの犬などへの鍼治療を行っている方も存在します。どんな人に対しても、また人でなく動物に対しても施術を行うことが出来るのです。(鍼灸師が犬に対して施術を行うことは法律上できません。獣医師ならばできます。)

 

2,病院等との違い(病院・整骨院・整体院)

病院と鍼灸院の違いについて簡単に説明しておきます。病院は20床以上ベッドがある施設でそれ以下は診療所・クリニックと呼ばれます。どちらも「医師」が診察に当たります。病院と診療所・クリニックは違うものですがここではその分類が主たる目的ではないのですべて「病院」という呼び名で統一します。医師は6年生の大学医学部を卒業し医師国家試験に合格した人がなれ医学的な検査などができます。一方で鍼灸院は「鍼灸師」が施術にあたります。鍼灸師は正確には鍼師と灸師という資格に分かれています。3年制の鍼灸専門学校や4年制大学を卒業し国家試験に合格した人がなれます。鍼と灸の施術を行うことができます。レントゲンを撮ったり、血液検査をしたりしながら病気を確定させる行為「診断」は医師にしかできません。鍼灸師は制度上、鍼灸施術を行ったり体を触りながら東洋医学的な身体の状態把握までしかできないのです。日本の病院は基本的に保険診療で検査や診察や治療が行われます。1日にたくさんの人が来所します。医師は何人もの人診なくてはいけない事が多いです。その為に重症化するなどの緊急性がないか?命にかかわるような大きな病気は隠れていないか?が重要視されることも多いです。逆に鍼灸院ではじっくりお話を伺うことが出来ます。ストレス・体質に起因する慢性疾患などへの対応は鍼灸院が得意とするところです。まずはクリニックを受診したけど、あまり改善を感じない場合や漠然とした体調不良で悩んでいてどうしてよいのかわからないときなどは鍼灸院を頼るとよいかもしれません。

整骨院との違いも書きます。整骨院(接骨院)は柔道整復師という国家資格を持った人が施術を行います。もともとはケガをした時の応急処置をする場所でした。昔(昭和の時代)は街に整形外科が少なく接骨院はとても重宝されていましたが現在はそのようなこともなく、資格を持った人の数だけが増えてしまったために過当競争に陥り近年では自費で怪しい治療を行う整骨院も存在します。注意が必要です。そして何より柔道整復自体が研究論文(研究自体)の数がものすごく少ないのです。それも大きな問題でしょう。医療として発展する可能性が低いです。

最後にリラクゼーションサロン・整体院との違いについても説明します。街を歩いているとよく「もみほぐし」、「整体」、「リラクゼーション」などといった看板を見たことがないでしょうか?とってもわかりづらいのですがこの業態は鍼灸院とも違います。マッサージですらありません。マッサージというのは国家資格でマッサージを名乗っていいのはあんまマッサージ指圧師だけで、看板に効果効能なども書くことが出来ません。「リラクゼーション」は、無資格マッサージの業態とみることもできます。そもそも保健所管轄でないので資格や届け出も必要がありません。医療のカテゴリーでは無いのです。誰でも簡単に開業できるうえに広告制限も必要ないので効果などを大げさにうたっているところも散見されます。もちろん真面目にやっているところもありますが例えば何年か前に根拠のない「小顔矯正」をうたっていたサロンが措置命令という行政処分を受けたことがあります。あくまでも「娯楽」にとどめた方が良いでしょうし利用するには注意が必要です。

 

3,上手に鍼灸を使おう

上記のように鍼灸は痛みに対して、病院ではあまり解決できないような不定愁訴に対して、また薬を使わずアプローチできますが一方で病院にはしっかりかかっておいた方が良いケースもあることはまた事実なのです。精密検査を受けなければわからない病気も少なからず存在します。そして、年配の人は何かあれば病院に行くことが多いが、働いている年代は忙しく時間もないので、不調を感じても病院へはあまり行かずに鍼灸等の施術所で済ませていることが多い。というデータも存在します。普段からあまり病院に行かず、かかりつけ医がいない状態だと制度上、精密検査をスムーズに受けられない場合や満足いく医療サービスが受けられない場合もあるのです。必要に応じて病院での検査も受けながら上手に鍼灸院を利用すると良いでしょう。田無北口鍼灸術では上手な病院のかかり方も来所された皆様にお伝えしていますのでお気軽にご相談ください。